21世紀の戦争犯罪人プーチンは、その報いをうけるだろう。そしてロシア国民もだ。
ウクライナ侵略は2月24日から始まって、今日で22日目となった。昨年11月ころから、ウクライナ東側国境のロシア側で、ロシア軍が集まり始め、軍事演習をやり始めた。兵士の規模は15万とも20万とも言われていた。そうとうな規模だ。当時専門家と言われる識者がテレビで、これはプーチンのウクライナに対しての脅かしで、一時的なもので終わるだろうと。チェチェン紛争介入攻撃や、ISISやシリア反政府には、シリアのアサド政権を守るためにロシアは参戦したりで、活躍は目立っていたが。2014年にロシアはウクライナ領のクリミア半島を武力侵攻で、短期で奪い取ってしまい、ドネツク州やルガンスク州を脅かす体制を取った。国際社会は非難をし、経済制裁もしたが、プーチン主導でロシアの思うままになってきた。
クリミアと言えば、小学時代ナイチンゲールが勇敢に負傷者を看護して、これが後の赤十字に発展したと習った記憶がある。このクリミア戦争について調べてみると、1853年から1856年の間、クリミア半島などを舞台として行われた戦争とある。フランス・オスマン帝国・英国 Vs ロシア帝国・ブルガリア義勇兵とが戦った3年間の戦争だった。その戦闘地域はドナウ川周辺、クリミア半島、さらにはカムチャツカ半島にまでおよんだ、近代史上稀にみる大規模な戦争であったそうで。
この戦争により後進性が露呈したロシアでは抜本的な内政改革を余儀なくされ、外交で手腕を発揮できなかったオーストリアも急速に国際的地位を失う一方、国を挙げてイタリア統一戦争への下地を整えたサルデーニャや、戦中に工業化を推進させたプロイセンがヨーロッパ社会に影響力を持つようになった。また北欧の政治にも影響を与え、英仏艦隊によるバルト海侵攻に至った。この戦争によってイギリスとフランスの国際的な発言力が強まりその影響は中国や日本にまで波及した。 ・・・・・
このクリミア半島は、1800年代からの因縁のある土地であり、22年間に及ぶロシア大統領プーチンは、呪いが掛かったのような、まさにロシア皇帝にでもなったかのようだ。この2年間の武漢コロナの大流行で、ロシア国民の感染者数は世界的にも莫大な数になり、スプートニクとかいうワクチンも効くのか効かないのかほとんど話題にもならなかった。そんななかでプーチンは側近もおいそれと近づけさせず、公邸にこもって、暇だから歴史書ざんまいだったと聞く。もうすぐ70歳で、ロシア人の平均寿命は低いので、自慢の体も老化してきた。そんな籠もった生活で、鬱になり、多少認知症も併発し、勇ましいロシア皇帝のストーリーを読むごとに、自分を肥大化させ、将来の施政について、正確な分析もできなくなってしまい、これが今回のウクライナ侵略につながったのではないかと考える。さらにプーチンは若い時、憧れのKGBで工作員として働き、陰謀・工作・騙しが身についた大統領という出自なのだ。
そもそも世界地図を見て、その国を判断しがちなのだが、赤道周辺の国々を基準に、球形の3次元の世界を2次元の地図(メルカトル図法)にすると、北方や南方は実際の面積より大幅に大きくなる宿命を持っている。
これ、薄青が一般に見る世界地図。プーチンらは、分かっていてもつい薄青の国土を見て広大なロシアの土地だと判断してしまう。ところが、実際のディフォルメされていない土地に直すと、薄赤の土地でしかない。グリーンランドなんてスペインとフランスぐらいの面積だ。ノルウェイとスウェーデンなんて子供のチンポコぐらいしかない。カナダやアラスカなんて、実際は半分以下の面積なのだ。ロシアなんておおよそ、1/3ぐらいの面積しかない。
逆にインドネシアは、デフォルメがないので、米国と比べても、ヨーロッパと比べても引けを足らない大きさなのだ。
プーチン率いるロシア連邦は、大きな国、偉大な国と思うことは、間違った解釈をしてしまうことになる。人口1億5千万人のロシアのGDPは、2020年統計ではMER(ドル建)で1兆4785億7100万ドル(11位)一人あたり1万115.35ドル、PPP(購買力平価)で4兆1004億7500万ドル(6位)一人あたり2万8052.589ドルであり、経済では韓国のGDPとどっこいどっこいクラスの規模でしかない。工業製品で世界に輸出できるものは非常に少なく、原油・天然ガス・など天然資源しかない。ただし軍需製品だけは特定の国に廉価で輸出して稼いでいる。ソ連時代はこのウクライナ東部でこれらの研究や製造が行われていた。
ロシア軍は今回のウクライナ侵略で、旧武器の在庫一掃を兼ねていて、ウクライナ軍の武器や、NATO国からの支援の武器には太刀打ちできない状態となっているようだ。兵站や応援武力の追加も思うようにはかどっていないとか。いままでなんとか成功してきたプーチンの武力戦略も今回は規模が違うことに計算違いをしたのだ。またウクライナ人の幼児や子供は、まるで天使・妖精のような容姿をしていて、特にその悲壮感が倍増し、TVを見ている世界の人々に伝わる。これも大きなウクライナの武器となろう。ロシア国民もだんだん今回のは、今までと違うことに気が付き始めているだろう。
ロシアのウクライナ侵略を受けて、米国政府およびEUはロシアの大手銀行5行に対して外国為替取引の制限を含む経済制裁SWIFTを実施した。その結果、現地の主要銀行口座と紐付けられたApple PayやGoogle Payなどのデジタルウォレットがロシア国内で利用停止となったと伝えられている。さらに国際的なクレカも使用停止。タイのプーケットに来ていた裕福ロシア人観光客3,500人は換金ができず、足止めされているとか。ホームレスになっちゃうよ!
このままロシアに対する経済制裁が続けば、ロシアはデフォルト間違いなしだ。ただし中国が援助しなければだが。あの1998年のロシア経済財政危機が再現されることになりそうだ。この時はIMFが救ってくれた。ここでプーチンが軍を引き上げて、言い訳をしながら謝罪しても、ウクライナは許さない。先進国も許さない。これだけの被害に対して、世界はロシアに損害賠償の実行を求めるだろう。プーチンの側近たちも、自分たちが助かる最後の手段は、プーチンを逮捕か暗殺してしまうしかないのでは?これまでのようにニコニコしながら、「悪かったな!」ではすまされない。多分来年にはこのプーチンはこの世にはいないだろう。そして、この独裁者プーチンを生んだロシア国民も相応の報いを受けるべきだろう。少なくとも選挙でプーチンを選んだのだから。
また国連改革も必要で、その資格もないロシアは、安全保障理事会の常任理事国を、今回の件を持って追放すべきだ。
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