NZからのコロナ情報 コロナで大混乱を狙ったような、タリバンの無血クーデター
NZからのデンコ・メール
長らく、このブログの更新が止まっていました。知人達から「どうした!コロナか?」との問い合わせ。こちらは、6月26日に2回目のワクチン接種で、ピンピンなのです。8月は柑橘園の方も初旬・中旬と長雨で事務所に籠もっていることが多かったです。さらに今年から始めたグループLINEで、新しい楽しみを覚え、氣がそちらの方へ行きがちでした。コロナに関して、あの昨年今頃の大騒ぎはなんだったんでしょうね。当時の数倍の感染者数となり、まぁそれもこのデルタ株、以前の数倍の感染力の強さ。もはやエアゾール感染というより、空気感染に近い破壊力です。しかし、世界各国の対コロナの成績は、日本は及第点以上の成績です。ゼロコロナ対策を目指した、NZ、OZ、台湾。いままで良い成績でしたが、このデルタ株がジワリジワリと浸食してきているようです。昨日NZのダニーデンにお住まいのメル友、デンコさんからNZ(ニュージーランド)のコロナ情報が入りました。2021/08/30付け
おはようございます。
警戒されていた通り、デルタ株が入って来てしまいました。
OZもそうですが、NZも今まで感染の経験が少ないので、免疫が鍛えられていないのか、あっという間です。
NZでは病床もスタッフも不足していますから、原始的な方法(ロックダウン)で少しでも拡大を抑え、その間にワクチン接種率を上げて行くしかありません。シドニーで800人程度の入院でもう救急搬送できず、自宅で亡くなった若い人も出て来ており、NZなら100名でパンクになるかもです。
でもワクチンはイスラエルの例では12歳以上からブースターショットが始まるとのこと、新たな変異にはワクチンが効かないことも予想されるし、コロナまだまだ先は見えませんね。こうなると医療技術の進んだ日本に戻ることも考えたいです。
NZは、人口約500万人の国なので、アーダーン首相の指導力でなんとかゼロコロナを達成できるかもと思っていましたが、デルタ株はそう安々とはさせません。なまじっか感染回復者(免疫力あり)も少ないので、かえって感染スピードが早そうです。ワクチン接種率も遅れているようです。
そんなこんなで世界が大忙しの中、それを狙ったかのように・・・・・・・・
アフガニスタン政府をタリバンが征圧
8月お盆の15日、突然アフガニスタンの首都カブールに、タリバン勢力が侵入、あっという間に都市を征圧。以後大混乱となっている。このブログでも扱ったが、2014年ごろ、シリア動乱の中発生したあのISIS(イスラム国)によるテロ活動により、欧州はどん底に落とされた。残虐な処刑を動画で撮り、SNSで世界中にばらまいた。このブログでも散々それら残虐な動画のリンクを貼ったが。不思議に思うのは、征圧の15日以前にアフガニスタンの各州で動乱があり次々征圧されているという報道はほとんどなかった。首都カブールにおいても、ドンパチの報道は一切なく、これをクーデターとすればまさに無血クーデターだ。
1996年から旧政権を倒し、イスラム原理主義的な政権、タリバン政権。その中に巣食ったアルカイダと呼ばれた一派の領主オサマビン・ラディンの指令で手下が、2001年9月11日に旅客機2機が乗っ取られ、米国のニューヨークの高層ビル2棟に突っ込み、3000名以上の死者と建物破壊をした。世界中は大混乱だった。空路の終焉か?米国は犯人を突き止め、当時のタリバン政権に身柄引き渡しを要求したが、タリバンは犯人達をかくまった。そこで復讐として、米軍NATO軍隊出動で、このタリバン政権のアフガニスタンに攻め込み、タリバンを壊滅し、新しい民主的なアフガン政権を樹立し、こんにちまで、米軍を主体とし、英国・フランス・ドイツ・スペインで、経済援助と軍事援助を20年間してきた。
ところが「親のこころ、子知らず」で、アフガン高官達は、援助のカネを掠め取ったり、麻薬栽培と横流し、その他で、一向に改善しないで来た。国民もそのありがたさを感じず、反発が続いてきた。そんなこんなで、オバマ大統領の時、「米国はいつまでも世界の警察ではない」とやがて撤退することを宣言。トランプは反体制のタリバンと平和交渉をした上で撤退を表明、そしてバイデンは、さらに具体的に今年8月31日までに完全撤退を宣言した。20年間に米国は200兆円、他のNATO諸国も莫大な援助、そして日本も1兆円余の援助をしてきた。「もう、これ以上面倒はみれないよ!」アフガン政府軍には、最新兵器まで提供。それらをタリバンは数年掛けてか、アフガン各地をオセロゲームのように、タリバン側に寝返りさせた。それも秘密で。だから、首都カブールにタリバンが入った時は、アフガン政府軍兵士は、皆武器を置いて逃げてしまった。だから無血クーデターとなった。アフガン側のガニ大統領は、さっさと財産をフライト機に詰め込み、サウジアラビアに逃走した。
8月15日、タリバン首脳達は、アフガン政府大統領室陣取り、そこで記者会見をした。民族衣装でも、カービン銃を手下が構え、まるで盗賊・山賊の印象だった。それ以後こんにちまで、各国要人・アフガン人などなどタリバン側の検問を通過して、カブール空港に集まり、各国の救援機で逃げた。更にISISも参加で空港の塀の外に集まっていた人々の中で、ISISご自慢の自爆攻撃で百数十人が死亡でさらに大混乱。未だ逃げ切れない人々は、数十万人はいるそうだ。今日は完全撤退の31日だ。
あの2014年頃から始まった中東危機、ISISが跋扈し、シリアでは人口の半分が避難民となり、トルコ経由で欧州へ。これは今でも続いている。当初メルケルのドイツは歓迎で避難民を受け入れ他のEU国にも要請したが、しばらくしてそれがドイツ国民を苦しめることになると、やっと気づいて受け入れを絞った。フランス、英国も同様。英国のブレグジット(EU離脱)もこれが原因の一つだった。
世界の定理は「民族自決」自分の国のことは、自分の国で決める。だから横から口出しをするな!だが。その政府が、国民の人権を犯しまくった政権運営をしていたら、どう対処したら良いのか。一時米国は人が良すぎて、可哀そうだから守ってあげねばだったが、結局その国に利用されてしまう事例が幾つも発生。「もう、やってられないよ!」の現在に至った。だから世界の警察はやめたになる。
日本でも、このような事になると「可哀そうだから、アフガン難民を国内で保護しろ!」という声がすぐ出てくる。「それじゃあ、あんたのところで、その難民を家で引き取るのか?」と聞くと、「いや、それは政府のやる仕事だ」と。卑怯者めが。安っぽい哀れみ・同情で助けると、やがて彼らは、「ここのメシはまずい、もっと旨いものを食わせろ」が始まり、難民側プロパガンダが始まる。これも人間の定理なのだ。
ところで、アフガニスタンや近隣諸国では、コロナは流行していないのか?。三密状態でワイワイうごめいているかのような。コロナなんて別の世界の出来事という感じだが。デルタ型の感染者10人ぐらい放り込めば、悲惨な爆撃や火器などの武力攻防なくして、やがて収まりそうなのだが。
今回の件について、もっと詳しいサイトがありました。文章が長いので、時間を掛けて熟読を
タリバンはなぜ首都を奪還できたのか。なぜ多くのアフガニスタン人の支持を受けたのか。8/20(金)
さて恒例の武漢コロナ 各国の成績表です
COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC 日替わりサイトのトップページから
今回は、Active Cases(現在うようよいる感染者数)をクリックして、上から多い順に並べ替え
8月30日の現状のスクリーンショットです。
クリックで画面拡大
あいかわらず、米国は多いですね。なんと8,345,850人でいまだ1位です。かなりワクチンが普及している英国も1,198,103人で2位です。日本は12位で247,358人もいます。まぁ、同じ感染者でもワクチンのお陰で、重傷者、死者は少なくなってきているようですが。
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