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2020年1月23日 (木)

青島みかんの自家販売は終了しました。今季の柑橘栽培の感想

「ウチのみかんを喰ってくれ」の今季自家販売は終了致しました。ありがとうございました。

今日の午前中は、小雨の中、JAへの貯蔵用青島みかんの、ウチの出荷日でした。今季は、南熱海のウチラ地域は全般的に出荷量が少ないようで、担当者から電話があり、どのくらいになりそうですか?と、心配そうでした。ウチもかなり収穫量が落ちました。青島みかんは12月初旬に収穫して、貯蔵倉庫に木製の箱に並べ、棚積みするのですが、ウチも例年の半分くらいでした。因みに貯蔵庫の中は、湿度70~80%温度10℃以下で、これは原始的やり方で維持しています。今季は仲間に聞いても、かなり量が少ないと。青島みかんは、大量に成る表年と量が激減する裏年があり、これが交互にやってきます。これを「隔年結果」といいます。さらに一つの園で、成木によって個性豊かで、それぞれ表年木と裏年木が入り乱れています。ウチは、今季は表年の成木が多かったはずなのですが・・・・・・・・・

 

それを防ぐには、量の多い木は初夏の頃から数度に渡って、摘果をして木に負担を掛けないようにしなくてはなりません。木は実が成り過ぎると、エネルギを多くの実に奪われ、疲れ果たしてしまうのです。次の年は休養となります。ですから摘果をして実を少なくして、木に負担を掛けないようにするのですが、これがなかなか難しい。理論的には、その梢にある葉20枚に1果実ということですが、葉が多い場合はわかり易いのですが、葉が10枚ぐらいの場合どうするのか。摘果するべきなのか。もちろん夏ごろの時点で小さ過ぎる、大きすぎるなどの実の摘果は分かりやすいので即摘果しますが、それ以外は我欲が働き、もったいないような気がして残してしまい勝ちになってしまいます。

昨年(2019年)は、2月にかなり強く成木の間引き剪定をしました。長年、間引きはしなかったので、樹勢は強いのですが、枝葉が混み合い、大風等で実に枝擦れ、害虫の発生などが多く見られ、成木のリセットをしました。つまり真ん中にある高く成長した幹枝を枝分かれから撤去、さらに側面から見て、中の枝が垣間見える程度になるように間引きと剪定です。これも枝擦れや病害を防ぐ為です。剪定した山のような切り枝を焼却処分するだけでも大変でした。しかしこれは樹勢が弱まる一因ともなります。まぁ、これはウチの園だけの問題ですが。

次に春から夏、鹿に成木の下枝の葉を食い散らかされて、さらに樹勢が衰えました。また大猪に下枝を折られ、まだ甘くなっていない実を喰われてしまいました。若木に至ってはハゲハゲにされてしまいました。これも原因があります。過去10年ぐらいから、このような被害が漸進的に増えてきたのですが、今季は今までにないほど被害が大きく多くなりました。隣の園がほとんど休耕のような状態(藪ボウボウ)になっていたのですが、その境になっていた藪が伸び過ぎになっていたので、草刈り機で払ってしまい、隣と通ツウになったのは良いのですが、隣伝いから鹿、猪、ハクビシン、アナグマなど害獣が自由に侵入出来るようになり、またそれら害獣が地域として増えてきた結果、大被害となりました。もちろん猟友会が駆除したり、仲間で檻罠を仕掛けたりしていますが、その効果を超えてしまったようです。

その結果、防衛のために、昨年は、古トタン、防獣ネットをコの字に約(100m+25m+100m)に張り巡らせ、道路側入り口にも防獣ネット張りとしました。この園と、もうひとつの園で計約3,000㎡ぐらいあるのですが、今、植栽済みの苗木・若木が成木となって、実を沢山付けるようになっても、一年栽培して売上は、サラリーマンの1ヶ月の平均月給にも至りません。オイラの所得は、建築設計施工、賃貸建物収入、年金収入などが柱です。そもそも農業としてやっていけるのは、1ヘクタール(1万㎡)を遥かに超える面積の栽培規模でなければ、単なる趣味栽培でしかありません。オイラは、ご先祖様(先代)への供養と、健康維持、目に見える達成感を得る、土地資産税の低減、果樹・植物への知見向上、季節が変わる景観の楽しみ等などで、多分体が動かなくなるまで、続けることでしょう。いつまでも、体力と脳力がすぐ動く状態を維持させる為にです。

2017年は、JAから注意喚起が出たほどの温暖化で、実が成りすぎるから摘果を多くしろとか、1ヶ月ぐらい早く収穫をしろだったのですが、どうも今季(昨年12月まで)は、それほど温暖化ではなく、例年並みか、少し寒冷化ぎみだったように感じます。重要な春・夏は気温はそんなに高くありませんでした。この地区とすると、害獣被害がなくとも、例年並みの収穫だったようです。ともあれ、まだネーブルオレンジ、不知火(デコポン)、八朔、紅甘夏が収穫を待っています。これら中晩柑はそれほど量は多くないですが、1年ごとに収穫量が増えていくでしょう。因みに、苗木から一人前の成木となって大量に実を成らす木になるまでには、最低でも20年~30年掛かります。その頃には、すでにオイラは存在していません。トホホですが・・・・・・・

 

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コメント

 今季、初めて新鮮でおいしい柑橘類の数々、たっぷり楽しませていただきました。色々とご苦労の賜物なのですね。来季は豊作になりますように。また12月を楽しみにしています。

投稿: でんこ | 2020年2月 2日 (日) 20時38分

賞味してくださってありがとうございました。確か12日にNZにお帰りの予定でしたね。無事お帰りになれましたでしょうか。武漢コロナの影響で、日本でも感染者が増え、日本帰りは、隔離所で14日間隔離なんてことになったら、目も当てられません。ちょと心配でした。

投稿: オイラ | 2020年2月15日 (土) 11時31分

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