いよいよ、中国の体制が傾いてきた。トランプは歴代大統領が手を拱いてきた中国懲らしめを加速している。
10月に入り、台風25号(ウチら地域は影響なし)が去ってから、残暑絡みですが、10月らしい気候となりました。7月8月と真夏日、猛暑日が続き、9月になると、大雨が続き、9月のオイラの雨量計では累計544ミリも雨が降りました。今季裏年(果実が成らないか少量)の木や若木に夏秋梢(かしゅうしょう)が例年より多く生い茂り、ここ連日、午後から夕方まで、夏秋梢剪定(夏剪定)に追われています。
裏年の柑橘の木や若木は果実が極端に少ないので、その分の養分が枝の成長の方に行きます。夏の多日照、高温がそれに拍車を掛けます。急速に太枝から直線的に上に伸び(長いもので約2m)また曲がりくねっていて、慣れればひと目でわかります。この枝は成長させても果実を付けませんし(例外あり)、果実をつける梢(こずえ)も出ません。将来曲がりくねった小枝になりますし、果実への日照や通風を遮ります。ですから10月中旬には、枝分かれのヶ所で、ばっさり切断をします。その処理をした枝葉は相当な量になり、乾燥させて半割ドラム缶で焼却します。
また、9月時点で一部の木ではサビダニが大量発生し、サビ色のミカンが全体の40%や、ネーブルにはかいよう病が発生した木もあり、急遽それを退治する薬剤で防除をしました。多分これは今年の気候が原因だと思いますが、隣地の畑主が雑草を伸ばせ放題で長期間そのままでしたので、病害虫が風で流されてきたのかもしれません。
さて、本題です。
中東問題も峠を越し、なんとか収束しつつありますが、といってもイラン問題はこれからどうなるか分かりませんが、トランプはイランに対して兵糧攻め攻撃を仕掛けています。ここに来てクリントンやオバマがきれいな言葉で逃げてきた対中国に対する本格的な武力でない戦争をトランプは本気で仕掛けてきたようです。・・・・・・・・
日中国交後の1980年に、JCのとうかい号(日本丸1万トン)で天津⇒北京に行きました。天津は1976年の唐山大地震の被害跡が残っていました。この地震Mw7.5の唐山市での直下型地震で、中国発表では死者25万人、米国調査では65万人以上と云われている。ちょうど文化大革命の真っ只中で、海外の援助は断り、被害状況の詳細は、伏せていました。
ですから、近隣地天津市の街で見かけた、傾いた建物に不思議な感じを受けました。あとでこれは4年前の大地震の影響だったことが分かりました。総勢400人の団体だったので、中に中国に詳しい仲間が教えてくれました。
一行の移動はバスでしたが、公安の先導車が誘導して信号はノンストップでした。この頃の国民の交通手段は自転車が主で、我々が天安門広場とか、様々場所を移動すると、付近にいた民衆が寄ってきて、まるで有名スターになったかのようでした。公衆トイレは、段床に穴だけが隔て無しであり、もし行くなら風呂敷でも持参で、それで隠してやりなさいと注意。まぁ女性はほとんどが我慢をしたとか。とにかく先進国からは数十年遅れた世界でした。
2000年には、中国に進出した日本の企業の顧問として上海に累計4ヶ月滞在をしました。高架道路から見る上海の街には、それほどの高層建物は少なく、ところどころには、躯体だけの高層建物を多く見つけました。通訳の白さんに聞くと、あれは業者が購入予約金を集めるだけ集めて逃げてしまうのですよと。しかし、日本の不動産バブル崩壊について知っていて、中国では土地の所有権はないので、日本のような不動産バブルと崩壊は絶対ありませんと言っていたが。
その滞在中には、肩書が顧問だったので、あちらこちらに連れていかれ、このような計画をしているが、協力してくれないかと連れ回された。共産党委員会の建物にも連れて行かれ、その職員達と昼間からの宴席も多くあった。もちろん委員長も同席で、「日中酒飲み合戦」となっていった。その頃は英国領だった香港だけが、超高層の建物の集積地でした。それが今やこんなになるなんて想像もしませんでした。
その後、たまたま高校時代のポン友イサ坊が、中国蘇州を中心に額やフォトパネルの輸入に関する事業を行うようになり、2006年蘇州でゴルフ中心、2007年その周辺に三島のトシ坊と、2010年は青島、スーヤン、南京、蘇州、上海万博、2012年西安・准安・スーヤン・蘇州などを彼の案内でまわってきました。中国では、英語も通じない(一般に)ので、中国語が出来ないと個人旅行はなかなか難があります。
とにかく数年ごとに、行く度に、インフラや建物がどんどん近代化して、なぜこんなに莫大な投資が出来るのか常に不思議に感じました。「金の成る木」でもあるかのように。しかし、「山より大きな猪は出ない、海より大きなクジラはいない」ではないが、その錬金術にも陰りが出てきたようです。
中国は2001年にWTOに加盟して、グローバル経済に侵入してきて、とにかく恥も外聞もなく、中国ファーストの貿易支配をし続けて来たのがこんにちです。先進国の知的所有権を盗むなんてことは日常沙汰。中国で事業するのは、中国側国営企業との合弁会社にしなければならない規制を作り、そこでグローバル企業の技術は盗み放題でした。また最近はその合弁会社の社員の一部は共産党から派遣するなんてのもありました。いわばスパイ送り込みです。
そんなこんなで、2010年には中国のGDP(国内総生産)は世界2位だった日本を抜きました。しかしそのためのコストは、日本円で4000兆円を超す債務を抱え、安く海外向け製品を作る為、先進国では厳しい規制を掛けられる公害防止の設備を抜いた為、住民の健康被害続出の土地にしてしまいました。中国へ進出のグローバル企業も共同正犯なのですが。
それでも有り余る多くの在庫と多くの失業者の海外への進出、さらに多くの海外の天然資源略奪、地政学的略奪も事例が増えてきました。その為の構想が「一帯一路」それをサポートするために作られたのがAIIB機関でした。結局これは後進国の「債務負け」を誘発させ、借金取りが中国というヤクザ顔負けの戦略でした。債務を返済出来ない国には、暗黙に軍事力で脅し、最終的には、担保として土地の租借権を取ってしまうという、中世から行われてきた植民地政策の戦略と変わらないものでした。過去は中国(清国時代)は先進国からやられて来たので、そのやり口はしっかり研究済みだ。
債務国を恫喝するためには強い軍隊が必要だ。年々の中国での軍事費は倍増している。またIT技術の発達にも中国は先進国から技術を盗むばかりでなく、中国産IT製品に特殊なチップを密かに装置し、様々な重要機密を盗ませるようなことが発覚し、軍直下でハッカー集団を育成し、情報機密を集めさせていることが、これも発覚している。これはロシアも同じで、この両者は軍を背景にやりまくっている。
米国での中国留学生に密かに司令を出し、中国に帰国後は米国の知的所有権を犯しまくっている。また米国大学に「孔子学院」などもっともらしい友好施設を作り、しかしそこはスパイ活動や米国民の世論誘導に使われていたことが発覚し、トランプは今それらの閉鎖に尽力をしている。
マイケル・ビルズベリーはChina 2049秘密裏に遂行される「世界覇権100年戦略」これは2015年に有名になった。トランプの今回の米中貿易戦争(追加関税の戦争)は、対中貿易赤字の解消は口実で、このまま中国が支配を大きくしていったら、米国は中国に屈服するしかなくなるという恐れを米国が共有し、今あらゆる面で中国を叩きのめすのに絶好の機会だとの認識で、だからこの件は米国の民主党さえ支持している。CIAの集めているこれら情報は我々の想像を絶するほどの的確な資料がある。
9月11日のプライムニュースの文字起こしだが、櫻井よしこ×中国動向 新戦略シャープパワー この中国の戦略「シャープ・パワー」についての発言はしっかり納得が出来る。
中国は今、再度権力闘争が活発化してきて、この米中貿易戦争で、中国経済がやがて疲弊していけば、習近平による共産党独裁政権はますます揺れ動いて、やがて習近平の失脚か、各地で内乱が起こりいくつかの国家体制に分かれるという21世紀最大なイベントが起こるかもしれない。憲法で軍隊を持ってはいけない日本は、それらに何もできないで、米国に寄り添って行かなければならない。専守防衛だけで震えて眠るしかないのだ。
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コメント
米国トランプ陣営は本気で攻めているよー
”トランプ米政権は、貿易摩擦で対立する中国と、経済分野だけでなく安全保障分野も含め「全面対決」することを公式の対中国政策とする立場を明確に打ち出した。ペンス副大統領は4日、国際慣行を無視した経済活動や覇権主義的な海洋進出を展開する中国に「決して屈しない」と訴え、中国に態度変更を厳然と求めていくと強調した。
(中略)ペンス氏は「これまでの米政権は間違っていた」と切り捨て、トランプ政権として中国に「全く新しいアプローチ」をとっていくと強調。トランプ政権は、中国製品に対する制裁関税を軸とする強硬策は中国国内の動揺を恐れる習近平体制への深刻な打撃になるとの確信を深めているとみられ、今後も対抗策を繰り出していく方針だ。”
投稿: | 2018年10月12日 (金) 10時20分