今年の日本は寒冷化、台風21号接近。かたや、カリフォルニア州は山火事でおびただしい数の街区が焼却された。
10月に入ってからずっと雨降り、気温低下が続いています。秋雨前線が停滞しているのですが。昨日一旦雨が上がり日も出たのですが、夜には再び雨が降りました。そして台風21号がだんだん日本列島に近付いています。明日22日の衆院選挙投票日には、九州に近付き、23日には列島に上陸するとか。それも伊豆半島から上陸と狙いを定めているかのようです。
超大型台風のようで、東海地方はかなりの被害が予想されます。選挙開票のころは、暴風雨真っ最中が予想されます。現在21日午後3時、小雨状態で風はありません。まるで嵐の前の静けさといった状態です。
昨日は柑橘園にある甘柿を獲りに行ってきました。昨年と一昨年は、2本の甘柿の木があるのですが、すべてハクビシンに食べられてしまい、跡形もありませんでした。ハクビシンは木登りが上手で、甘柿が大好物なのです。部農会の仲間が檻やワナを仕掛けて、駆除してはいるのですが、駆除されなかったのもいるので、9月の末に10個ぐらいまだ赤くなっていない甘柿を獲って袋にりんごと一緒に入れ、強制的に熟させたのですが、実が柔らかくなったとは言え、いまいちの味でした。今季はどうやら部農会の駆除努力のせいか、ハクビシンに食べられていなく、20個ぐらいを残して、全部獲ってきました。甘柿はちょうど良い味に仕上がっていました。カミさん大量の甘柿を前にして大喜びでした。
日本は寒冷化、カリフォルニアは温暖化なのか、あの山火事は米国史上最大だったらしいです。・・・・・・・
カリフォルニア州は毎年大きな山火事に見舞われています。高校時代の友人タマ坊が、ロスアンジェルス空港近くのサンタモニカに長年住んでいるので、ニュースで山火事知って、たまに山火事の煙は見えるのかとトンチンカンな問いをメールでするのだが、カリフォルニア州は大変広い。日本の本州面積が23万1千k㎡に対して、カリフォルニア州の面積は42万1千k㎡もある。約1.8倍の面積だ。まぁ、島根で山火事と聞いて、熱海にいるオイラに煙が見えるかと聞くようなものだ。
カリフォルニア州には、20代後半にカミさんと二人で行ったことがある。40数年前になるが。ロスアンジェルス・サンフランシスコは大半をレンタカーで回った。今から思うと勇気があったなあーと懐かしい。
次は、2002年に家族でぞろぞろとアナハイムのディズニー、ユニバーサルスタジオ、ハリウッドなどなどを観光した。この時前述のタマ坊が空港まで迎えに来てくれて、サンタモニカを案内してくれ、わざと古さを演出した造りのマリーナレストランで食事をした。因みに彼は、翻訳家で数々米国作家の翻訳を手掛けている。サンタモニカの川沿いに、高級住宅が並んでいて、道路と並行していたので、建築研究用に1軒づつ写真を撮った。
ロスアンジェルス周辺は、とにかく年中乾燥していて、水のない大きな水路が印象的だった。これ、数年に1回あるかないかの豪雨が襲うこともあって、それようの大水路なのだ。ともかくカリフォルニア州は毎年どこかで大山火事が発生しているのだが、今回は史上最大な火災となった。
米カリフォルニアの山火事は「この世の地獄」、死者40人に2017年10月15日
【AFP=時事】米カリフォルニア(California)州の大規模な山火事で、これまでに確認された死者は40人に達し、数百人がいまだ行方不明になっている。当局は死者数はさらに増えると予想している。 先週発生した大規模な山火事では1万人を超える消防隊員が16か所におよぶ大規模火災の鎮火にあたっており、被害地域の住民約10万人が避難している。
カリフォルニア州森林保護・防火局(Cal Fire)によると、8日からこれまでに住宅地や森林など864平方キロが焼失。建造物約5700棟が焼失した。20人が死亡したソノマ(Sonoma)郡では現在も200人以上が行方不明になっている。
ロスアンジェルス郊外からサンフランシスコ郊外まで約9万ヘクタールが焼け出されたと。また被害地でなくても煙が流れ、空気汚染でマスクをしなければ呼吸が出来ない程だと。
乾いた強風で十数か所から火の手が上がったようだ。人家のないところなら、まだ良いが、今回は住宅街に類焼した。行方不明者も体全て焼き尽くされて、灰になってしまったのかもしれない。
特にサンフランシスコの北の郊外、サンタローザの住宅街は街全部が焼けてしまったとか。
こんな素晴らしい住宅街が
これでは、避難に遅れた住民に行方不明者も出る。全て焼きつくされた街。これがここだけに限らず、おびただしい数の住宅街がこのようになったらしい。
オイラ、北米で数々住宅を見てきての感想なのだが、類焼火災に関しての規制が緩いなと。もっとも類焼が発生する屋根について、日本のように不燃材で葺かなくともOKなことが多い。例えば伝統的なシェイク・ルーフ葺き。もともとローズウッドの板材を割ったものを葺くわけで、日本では昔”とんとん葺き”と言われていた類だ。木の素材だから貰い火で火災になる。年月を掛けると板木の色が段々黒ずんで行くのを楽しむ。
日本のような瓦屋根は少なく、アスファルトシングル葺きなぞは、古くなれば素材がアスファルトなので、燃えてしまう。ガルバニユームのカラー鉄板葺きも多いが、鉄板は不燃材でも、大量の炎の前では屋根材の下地から火が付いて行く。セメント瓦は炎に対して割れやすい。伝統的な素材に見せるような工業製品の建築素材が多く使われるようになって、火災に対して疑問な建築素材が大変多い。外壁材に関しても、塩ビ系の素材が外壁に使われていて、大変びっくりした。
カリフォルニア州の建築規制法は、今回の住宅街類焼事例によって、大幅に新築住宅への規制が厳しくなるはずだ。ただ既存の建物をどうするのかが問題だろう。北米の住宅はほとんどが木造ツーバイフォー工法なので、ここまでの山火事からの類焼には、なすすべがなかったということだ。今やもう燃えるものがないといった悲劇的状態となってしまった。
Santa Rosa Fires Drone Douglas Thron October 10, 2017 Hilton, Coffey, vineyards, fountaingrove
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コメント
これだけ燃えつくされると、この先当分は、大規模な山火事は起こらないでしょう。だって燃えるものが無くなったようですから。新たな樹木が成長するには10年以上掛かる。これを機会に防火空地を整備するインフラ開発ですね。コンクリト造の住宅がほとんどないようですね。火事からの遮壁になるのですが。
投稿: | 2017年10月22日 (日) 18時03分