ウチの娘がシンガポール在住となってしまった。娘訪ねてシンガポールの旅 1
シンガポール&マラッカから帰ってきました。シンガポールは、1989年に家族旅行でマレーシアのペナン島の次に寄りました。2泊ぐらいだったか。まだ超高層ビルが少なかった時代で、その超高層のホテル(スイソテル・ザ・スタンフォード)に宿泊した。窓から眼下に見える街並は旧市街地で、今回行ったマラッカのホテルから眺めた街並みとよく似ていました。暗闇の中、一つポツンと「KONICA」のネオンサインが目に入りました。次に行ったのは、セーリング・ヨットのクルーの仲間のフジ坊と仲良くなり、彼はシンガポール女性と所帯を持ち、二人の子供を持ち、シンガポールを本拠地としてる。友達の友達はオイラの友達という図々しさで、2011年11月に1人で彼を頼って5日間ほどシンガポールに滞在しました。以下その時の記事です・
23年ぶりのシンガポール。建設バブルを思わせる発展ぶりに驚きました。 2011年11月30日 (水)
シンガポールでの食卓事情と自動車と教育について。グルメのオイラにはたまらない国だ。 2011年12月 2日 (金)
旧市街地と開発地域とのアンバランスなシンガポール。それだけに面白いことが満載な国なのだ。 2011年12月 3日 (土)
今回オイラの末娘夫婦の夫(義理の息子)が、会社の赴任命令で数年このシンガポールを本拠地とした生活になり、彼の父親と長男、オイラ夫婦と合同でシンガポールに行こうということになり、楽しんできました。シンガポールは2011年の6年前よりさらに建設バブルで、公共施設もさらにグレードアップされていました。東京の銀座さえ超えた未来都市の様相でした。・・・・・・
前々で記事にしたミュージカル映画”LA LA LAND”なのですが、これを更新した後、孫家族を引き連れ、三島のシアターで観たのですが、今回のフライトはANAで、機内でまた観ることになりました。それも帰りも含めて2回も観ました。大変楽しみました。シンガポールでは、日本公開が2月24日からでしたが、これより早く公開されていたようです。全曲が耳についていて、作業的なものをする時これを聴きながらやっています。
La La Land All Songs with Lyrics | OST 2017 | Instrumental Songs
オイラとしては、前回いろいろな名所を巡ったので、今回は、釣り好きな婿の親子と一緒に、シンガポールの沖合で釣りをしたいという希望があり、その旨をシンガポールのフジ坊に伝えたら、アレンジしてくれ、自分も初めてだが参加すると。
朝7時にホテルに彼の車で迎えにきてくれ、漁船ハーバーに行きました。そこから出発です。
そこは小さいですが、乗り合い釣りのターミナルになっていて、同じようなお客が集まっていました。4月過ぎないと海が落ち着かないので遠出はやめて、シンガポール東海岸沖合としました。
因みに、遊船料金は一人S$200で、このときの為替レートが1S$80円、チャンギ空港内のATMで為替両替、1,000S$を引き出しました。手数料が5%乗っかりまして、日本円で84,301円。要するに1S$=約84.3円換算となります。竿・餌付きで朝から夕方まで1日中船釣りで、16,800円です。まぁ費用は日本と同じくらいかな?というところです。
6年前行った時の為替レートが1S$=約65円でした。今回は円安で約80円、またかなり物価も上がっているようで、食事に関しては、感覚としてですが、日本と比べて、1.3倍~1.5倍になるかもしれません。これがマレーシアのマラッカにいきますと、物価は半分以下になるという世界です。カミさんはしっかり価格を見ていて、余計なものは買いませんでした。大昔はお得なシンガポール・香港は買い物ツアーでの日本人が多かったのですが。
釣り場となった海域は、イメージとして、大きな船が行き交う横浜、横須賀の沖合で釣りをしているような感じでした。船長がたびたびポイントを変え、夕方まで楽しみました。沖合から陸を眺めると、まるで東京湾のように埋め立ての連続で、多くの浚渫船、防潮堤用の大きなケーソンを見ることができました。国土の狭いシンガポールは海に海にと陸地を造っています。これ、マラッカはもっと大規模でした。
4人の左から2番目のおっちゃんが各漁船と提携しているアレンジ専門の人。船長との通訳も務めている。船長の言葉を訊いたら海南島語だと。まぁ中国語と言えば中国語の範囲だが閩語(びんご)の一種だ。
収穫は日本で幻のサカナ?イタチウオと平たい魚はTrevallyの英語名、まぁカイワリの一種になり、後日これをレストランで食べることが出来ました。白身の美味しい味でした。
食事は様々なレストランでしましたが、シンガポールの有名料理は、肉骨茶(バクテイ)・チキンライス・チリクラブとなります。他にもいろいろありますが。
フジ坊が連れていってくれた食堂で。
チリクラブは、南洋一体に生息する泥カニ(Mud Crab) で、総称としてノコギリガザミという名前です。オーストラリアのゴールドコーストでも食したことがあります。
調理方法によってバラエティーが沢山あります。肉がしっかりしていて、大変美味です。一般にはこのほかに数品別の料理をとります。ビールはタイガービール(Tiger Beer)でシンガポールを中心に東南アジアで人気があります。ただシンガポールのレストランで吞むとアルコール類は少々高いです。
今回は、このシンガポール在住のフジ坊には何から何までお世話になりました。彼は、数十年前、シンガポール赴任の際、まだ若き女性と知り合い結婚しました。長男が出来一旦日本で暮しましたが、仕事を含めシンガポールに帰り、奥さんの権利名義で公団住宅(HDB)を購入し、そこに暮らして、20数年経ちます。仕事の関係で、日本や東南アジアの国々を飛び回っています。
この公団住宅(HDB)はこの国の大変優れた制度のもとに出来ています。国民の90%はこのHDBを購入して住んでいます。但しシンガポール国民でなければ購入できません。
「民族混在」公団住宅政策で老後の不安がなくなったシンガポール
・・・・・全国民が所有するHDB住宅
シンガポールはアジアでは香港に次いで不動産価格が高騰していることで知られています。日本人駐在人家庭が多く住んでいるオーチャード付近のマンションなら通常、数億円はしますし、少し離れた郊外でも億ションは珍しくありません。 しかし、HDB住宅となると価格は半分以下。さらに若年層や低所得者のための政府補助が非常に厚いため、シンガポール国民であればほぼ全員がHDB住宅を買うことができます。
また、CPF(Central Provident Fund)という強制加入の個人年金制度があり、HDB住宅購入時にはここから頭金が使えるためローン期間が短くて済み、比較的余裕をもって返済できます。ですので、シンガポール国民はごく一部の例外を除き、全世帯がHDB住宅を所有しています。何ともうらやましい限りですが、実際、私もシンガポール人から住に対する悩みを聞いたことがありません。
彼らにとって若いうちにマイホームを持つことは当たり前で、プロポーズが「HDBを申込みに行こう」という言葉だったという話も聞くほど、「結婚したら夫婦でHDB住宅を買って住む」ことはシンガポール人にとって常識なのです。 ・・・・・・・
人口が561万人で、国土面積は東京都の1/3の面積、東京都23区より15%大きい面積 で、多民族国家。公用語が英語が主流ですが、他にマレー語、中国語、タミル語などが入り混じっています。1年を通して常に最高気温が30℃前後、雨季乾季がある。特に突然の大雨(スコール)に見舞われる。都市計画・インフラもそれらに対応した造りになっています。
1人当たりの名目GDPはUS$52,888(2015年)と日本をはるかに超えています。まぁそれだけ東南アジアでは物価が高い国ということになります。特に2009年ぐらいから目覚ましく伸びています。建設バブル?もそれに対応しているように見えます。
自家用車に関しては、国土が狭いことから独特の政策があります。まず車を所有するのには、権利金(車両所有権証書)を取得しなければなりません。排気量によって違いますが、
・・・・・・車両の COE 価格は、 排気量や用途等により 4 つのカテゴリーに分けられ、 月 2 回の入札で決定 されている。 経済状況や自動車ローンの金利、 発行枚数の増減等により、 COE 価格は大きく変化す る。 例えば排気量 1600cc 以下の車両の COE は、 2007 年に1万4 千シンガポール ・ ドル (以下、 S ドル)、 現在の為替レートで 110 万円程度であったが、 グローバル金融危機の影響で 2009 年初頭 に 5 千 S ドル (40 万円程度) まで下落し、 その後の危機からの回復の過程では、 発行枚数の伸び が抑制されたこともあり急速な上昇に転じ、 2013 年 1 月に史上最高値となる 9 万 1 千 S ドル (740 万 円程度) まで上昇した。その後は、 過熱感を懸念した政府による自動車ローンの頭金規制の強化等 もあり下落し、 現在は 6 万 3 千 S ドル (510 万円程度) となっている。
また、 シンガポールで新車を購入する際には COE のほかにも輸入税や登録料等が車両価格の 100%以上かかるため、 例えば今現在、 車両価格 100 万円の新車を購入しようとすると COE 取得を 含めて、 なんと全部で 700 万円以上かかる計算となる。 かくして、 シンガポールでの車所有はコスト 面で非常にハードルが高く、 周りを見ても日本人駐在員で車を自己所有している人はあまり見かけな い。
確かにシンガポールは国土も狭く、 安価な公共交通機関が発達しており、 タクシー料金も低く抑 えられているため、 あまり車を所有する必要性を感じないことも理由ではあるが。 ちなみに 2013 年の新車登録メーカーの 1 位はメルセデス ・ ベンツであり、 2 位は BMW である。 また街中では、 ポルシェやフェラーリなどの超高額車も多く見かける。 車の所有が一部の高額所得者 に限られているためであろうか、 それとも車両価格以外のコストがそこまで高い以上、 高額な車でない と持つ意味がないと考える人が多いせいであろうか、 車の所有者に聞いてみたいところである。
簡単に言えば、日本で購入費150万円の車が、こちらで取得するには1,000万円を軽く超えるということ。フジ坊はしっかり車を所有していて、空港まで車で迎えに来てくれたし、数日間観光にもドライブで付き合ってくれた。 再度ではあるが、またまた何から何までお世話になりました。
その中で、フジ坊の奥さまとご長男とも交流ができました。
次回記事に続く
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