シンガポールで前回なかった見学と体験です。 2
シンガポールの続きです。
シンガポールには、国民の74%が華人(中華系)、マレー系が14%、インド系(印僑)が7.9%、その他が1.4%だそうだ。華人を今の中共系と解釈しがちだが、ご先祖は数百年に渡って中国本土の様々な地域から集まってきた混在民族で、言語も福建語、客家語など、いわゆる閩語(びんご)が入り混じっていると。
閩語(びんご)とは、シナ・チベット語族、シナ語派の言語の一つあるいは一群である。 中華人民共和国の福建省、広東省東部及び西南部、海南省、浙江省南部、中華民国、シンガポール共和国、マレーシア、タイ及び各国の華僑・華人の一部の間で使用される。
勿論正式な中国標準語(北京語)を習っている人もいるだろうが、一般的ではない。中共本土でさえ、方言を通り越して、別の言語と云える言語が入り混じっている。使用される漢字なのだが、簡体字(中共)と繁体字(台湾・香港)に分けられるが、現在シンガポールでは簡体字が使われていました。まぁ中共からの観光客が圧倒的に多いですからね。
まさに今やこのシンガポールも中共からの観光客で占められていました。なんたって14億人の人口でビザが緩和ですからね。日本語の案内広告なんて存在していません。まさに世界中の観光客は中共に占められています・・・・・・・・
数日間、このフジ坊と一緒に行動したのですが、いろいろ生活について聞くことができました。奥さんが華人なので、一族親類縁者がちょくちょく集まって食事会など多いそうです。その一族の長というのがいて、正月はお年玉や他でも食事会の設営をしてくれると。そこで近況を語り合って、助け合うことも多いそうです。もちろん日本人のフジ坊も参加するとのこと。この世界では割り勘ということはないそうです。
まぁ大昔の日本でも本家というのがあって、親類縁者を集め、時には面倒を見るシステムはありました。実は現在オイラがウチの一族の本家ですが、今の世の中そのようなシステムは無くなりましたね。本家らしくない本家と陰口を言われたことが過去ありました。父親の時代には多少ですが、それらしくしていたようです。まぁオイラとしては、3人娘の3所帯を気遣うことで精いっぱいです。
前回は、このシンガポールのランド・マークとなっている、あのマリーナ・ベイ・サウンズの屋上展望スペースに行きましたが、ちょうど海側では何か工事中でホタテ貝曲線の建物があったのを記憶していて、それがすでに完成しているということなので、半日かけて見学しました。
これガーデンズ・バイ・ザ・ベイと言われるエリアです。
マリーナ・ベイ・サンズの裏手にこんな素敵な植物園があるのをご存じでしたか? 「近未来」をテーマにしたという植物園は、テーマの通り、ユニークな形の建物が多くあり、楽しく植物を観察することが出来ます。 高さ50mのスーパーツリーや、高さ35mの滝が流れるクラウドフォレスト、500種以上の花々を見ることが出来るフラワードームなど、最先端の設備によって世界各地の植物が観察できます。
ホタテ貝のような曲線の建物が2館あって、一方は常設の熱帯植物天覧、もうひとつは日本の桜を主題として、本物の桜が所せましと植えられていました。最初造花かと思ったのですが、正真正銘の桜の花でした。
屋外は広大な植物園となっていて、釣り橋で移動しながら、上から下を眺められるような設営でした。
ベイ・サウンズの展望エリアからの眺望です。ベイ・サウンズは、ホテル、ショッピングモール街、カジノ、レストランなど盛りだくさんで、地下鉄とも繋がっています。
ところで、この建物にはあらぬ噂が有名です。
「マリーナベイサンズホテルが傾く」は本当かデマかを検証してみた2016/4/18
・・・・・写真右側の建物が最高52度の傾斜だそうで、マリーナベイサンズはイタリアのピサの斜塔(傾斜角5.5度)より10倍近く傾いているというのです。目に見えて傾いているのですから、どれだけ無茶苦茶な作りをしているかが容易に想像できますね!?
誰がこんな無茶なホテルを設計・建築したの? 設計はカナダの建築家モシェ・シャフディ。建設は核となるホテル部分は韓国の双竜(サンヨン)建設が最終的に受注・完工しましたが、実は日本の建築会社(清水建設)や世界有数な建築会社も名乗りをあげていました。 でも、この完成図を見た瞬間「安全上の保証ができない」とした清水建設やその他の建築会社は入札拒否し、競争相手のいないままに韓国の双竜(サンヨン)建設が受注したという逸話があります。
普通の常識を持つ会社が撤退するのは懸命な判断だと思います。 ただ、シンガポールは震度1の地震すらない国だし台風やハリケーンもないので「まぁ心配ないだろう」ということで結局、韓国の建築会社はリスクを取って(?)完成させました。(人命のかかっている仕事な訳ですから「リスクを取る」という表現は適切ではないのですが…) ・・・・
この韓国の双竜建設は倒産していますので、何かあったら賠償問題はどうなるのか?シンガポールでは地震というものがほとんどなく、地盤も沖積層で大変地耐力がありますから、垂直方向の耐力の問題です。何処かの壁または床に自然クラックが発生し始めたら、緊急事態となりますが、自然災害には無縁の地だけに得をしていますね。
夜8時からベイサウンズエリアではナイトショーが行われるというので、7時頃から待っていました。例のシーライオンの傍の階段に腰掛けて待ちました。暗くなり8時からショーが始まり、BGMに合わせて、このシーライオンに映像が投げられ、異様な空間となり、ベイサウンズの上階からレーザー光線が乱舞しました。
さあー、次は何だ?と期待して観ていたのですが、この連続だけで、30分ぐらいで切り上げました。多くの観客がいました。ほとんど中共人だったようです。
肝心な娘の新居にも行きました。以下のようなマンションが周囲に取り巻いた設計になっていて、真ん中には子供用プールや正式プールがありました。旦那は帰って来ると、このプールでひと泳ぎだそうです。もちろん関係者以外はこのエリアには入れません。
別の日に、フジ坊の奥さんの仕事が休みとなったので、合流しましょうと。彼女は大昔キャセイ航空のCAでしたが、子供が出来たりで一旦止め、現在はユナイティド航空の地上勤務をやっている現役です。このごろウクレレ演奏に凝っていて、当日はベイ・サウンズエリアのウォーターフロントエリアにあるホールでコンサートに出演するので観てくれと。
その場所は、外観がドリアンのような屋根のエスプラネード・シアターズの近くの別のホールで行われました。
最初はライン・ダンスをするとフジ坊。オイラはラインダンスって大昔日劇で観たことがあると。どうも彼と会話が成立しない。
ラインダンス(Line Dance)とは、ダンスフロアに整列し、全員が一斉に同じステップを踏むダンス。主にカントリー・ミュージックやポップスなどの曲で踊られることが多いが、音楽ジャンルに特に限定は無い。難易度はAより高い。
実際は軽快な音楽に合わせて決められたステップでダンスをすることだった。中共でも観たのだが、昔は公園に広場に集まって太極拳だったが、今は音楽を響かせて、軽快にダンスをすることが流行っている。これをあちらではラインダンスというということが理解できました。この時のステップはマンボステップのような。
やがて奥さま出演のウクレレコンサートが始まりました。奥さまは一番奥で演奏。大変明るく、社交的で素敵な奥様でした。
皆でチキンライスで有名な店で昼食を摂りました。大きなビルの中にあるレストランです。華人社会は大勢で食事をしながら懇親を図ることが生活の重要な一部です。一緒に食事をする回数が増えるに比例して親しくなれるというのが文化です。
フジ坊の長男。彼は完璧な日本語を話します。もちろんメインは英語ですが。父親より断然女性にもてることは確実です。彼は2年間の徴兵義務を果たし、大学を出て就職しています。
今回のホテルはVillage Hotel Albert Courtに滞在しました。インド人街や中華街の近くで、中心地で便利でした。このホテルはお勧めです。
この他様々行きましたが、ネットのガイドサイトの通りです。
”明治屋”という日本からのスーパーに、フジ坊に連れて行ってもらいました。明治屋を英語名で”MEIDI-YA STORE”との表示です。JIが、なぜDIなのかわかりません。かなりの日本からの食品が販売されていました。日本からの赴任組や永住権者がお客なのでしょう。柑橘栽培者としては、あちらの柑橘価格が気になるところです。それで調べてみました。
日本産青島みかんS$12.80=1,075円(日本だと300円くらいか)
日本産ポンカン2個S$7.80=655円(日本だと250円くらいか)
日本産カン・ペイ・オレンジ2個S$14.80=1,243円(日本だと300円くらいか)
日本産イヨカン2個S$12.80=1,075円(日本だと300円くらいか)
輸入時に関税が掛かるのか分からないですが、大変値が高いです。こんな値段で日本で買い取ってくれたら、蔵が建ちますね。考えられるのは、シンガポールは常時30℃以上。柑橘類は寒い時の果実。その保冷に経費がかかるのか?または、日本人客の弱みを狙ったぼったくりなのか?
最後の2日間は、マレーシアのマラッカ海峡で有名なマラッカに初めて行きました。
続きます。
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