この甘利大臣の贈収賄の垂れ込み報道。こんなチンケな件で大臣に口利きを頼むことに陰謀を感じる。

TPPの立役者、甘利明経済再生担当相の金銭授受問題が昨日週刊文春に掲載され、国会（参院決算委員会）では野党が追及という大騒ぎになっている。

【甘利氏疑惑論戦詳報（１）】2016.1.21 13:23

「本日発売の週刊文春に甘利大臣本人および秘書が、千葉県白井市にある建設会社Ｓ社からＵＲ（独立行政法人・都市再生機構）との補償交渉をめぐる口利きやビザ申請の便宜などの見返りとして、これまでに総額１２００万円の現金や飲食接待を受け、これは数回にわたり手渡されており、大臣本人にも直接渡されていたといった内容の記事が出た。現金受け渡しの現場や領収証の写真らしきものも掲載されている」

国会での追及質問と甘利の答弁の報道をさらっと読んだのだが、不可解な事例と感じた。そもそも2013年・14年当時の話で、なんでもその小さな建設会社の土地に不法投棄された産業廃棄物が埋まったままで、そこに道路工事が始まったと。

発端の土地　地中に産業廃棄物2016.1.22 00:51

・・・・「長い間、道路工事をしているが、地面の下に壊れた土木機械などの産廃が埋まっていて一時期工事がストップした」。土地の事情に詳しい関係者は明かす。 　週刊文春の記事によると、この建設会社の幹部は同社に隣接する道路工事をめぐり、都市再生機構（ＵＲ）と補償交渉を進めていた。工事で同社の建物がゆがむなどの問題が起きたことが原因だったという。・・・

・・・・・ 廃棄物処理法によると、不法投棄が判明し、周囲の生活環境に支障が生じるケースなどでは不法投棄の行為者や土地の所有者、土地を利用する占有者が、撤去を求められることがある。・・・

この建設会社は、どうも怪しい会社との印象を受けるのだが・・・・・

この会社は甘利側に、この件の解決をUR側に口利きを依頼した。甘利の公設秘書が窓口でかなり濃い付き合いをしていたような。一方甘利は当時もTPPの折衝のため、海外で動き回っていて、切った張ったのネゴシエイションで忙しい最中だ。

現在知りえる報道では、この建設会社は要するに、自分と土地に埋まっている産業廃棄物を道路工事に際して撤去する義務が求められるところを、甘利からUR側にそちら負担でやってくれということを頼んだ（口利き）ということらしい。さらに道路工事に伴う賠償も求めると。そもそも甘利にそんな権限があるのだろうか？ましてゴミのような小さな案件だ。

民間信用調査会社などによると、建設会社は昭和４８年設立で、資本金1000万円。問題発覚後、同社関係者は取材に対し、「社長も幹部も普段は来ない」と答えた。

どこにでもあるような、地方の小さな建設会社が、1200万円以上を贈賄して、自分の土地の産廃物の撤去を逃れる為にやることなのか？また、この建設会社は、一部始終を録音して（50時間分）様々な写真も証拠として保存していると。そこまでやるか？普通に。

また、この公設秘書はハニートラップにでも引っかかったのか、建設会社側に有利なような行動をしていたようだ。例えば、大臣室で甘利と建設会社の要人が面会して、話し後虎屋の羊羹と50万円の封筒を渡し、甘利が受け取って内ポケットに入れたと。この証拠がバッチリあるそうだ。この場に秘書はいたのかいなかったのか？甘利が秘書に、この金は返還しておくようにと秘書に命じたが、秘書がそれをしなかったとか。

だいたい大臣がそんなチンケなことで動くものなのか。もしかしたら、この建設会社の幹部とは、甘利は、はるか昔からの関係があって、とにかく会うことを断れなかったとも推理が出来る。それも元ヤッチャン系かもしれない。

２２日今日から甘利は首相代理として、ダボス会議出席でスイスに行く。あえて陰謀説は取りたくないが、これは完全にTPP潰しをもくろむ陣営が仕組んだ陰謀のような気がする。この甘利の公設秘書はどのような人物なのか、この建設会社はどのような背景をもつのか？多分検察は動き始めているだろうが。

甘利もこんなクソのような案件に巻き込まれたのは、TPPでいくら頭と体が一杯だったとしても、秘書を信用しすぎたという脇の甘さが祟ったのでは。これが立件されれば、この建設会社も贈賄罪となる。これを覚悟しての今回の文春への垂れ込みだろうが、単なる恨みではなく中国筋、韓国筋、米国TPP反対派筋、野党筋、小沢一郎筋、などなどバック背景が妄想として浮かんでくる。

後記

会社名：薩摩興業株式会社 設立：1973年9月設立 資本金：1000万円 従業員：5名 住所：千葉県白井市清戸272 代表者：寺床博好

告発者

薩摩興業株式会社　総務担当一色武（62）　神奈川県出身　現在行方不明

秘書

甘利明の第一秘書　大和事務所所長　清島健一（39）　現在家族ごと行方不明