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2016年1月24日 (日)

弱ったロシアのプーチン、目で分かる。世界経済と金融が混沌状態。日本にもそのシワ寄せが

2015年は勇ましいばかりが売りのロシアのプーチンと中国の習キンピラだったが。2016年はそろそろメッキがハゲて来ている。なんたって原油安だ。

WTT原油先物を見ると、リーマンショック直前の2008年までウナギ登りで1バーレル140ドル以上だった。それがその後リーマンショック後には、2009年1月初っ端40ドル前後に落ちた。これは米国発カジノ的詐欺的ねずみ講的金融が崩壊して世界中が不況になった時だ。そこから原油価格は持ち直し2011年4月1日には113ドルまで上昇し、そこから乱高下を繰り返し、2014年7月1日には105円を付け、そこから奈落の底への落下し続けてきた。途中47ドルから60ドルまでなにくそと頑張ったが、とうとう30ドルを突破して20ドル台にまで落ち込んだ。

つい数年前まで、掘削可能な原油はあと30年しかもたないなんて、世界中で通説となっていたが、新たな掘削方法が開発され、最近では少なくても100年は十分な量を確保出来るに変わった。とくにシェールオイル掘削がその可能性を伸ばさしたわけだが。いまやオイルは世界では余っている。

産油国の思惑がそうさせているのだが、シェールガス油田開発に成功した米国の影響が大きいと。今や米国は原油の輸出を解禁したという報道。またなんと言っても大きいのは、中国バブル崩壊過程で、化石燃料爆買いがパタリと止まったことだ。鉱物資源も同時に。さあ、原油輸出で成金になっていた産油国は、大変な事態になってきた。南米のベネゼラは、歳入のほとんどが自国産出の原油輸出だ。中東のアラブ・ペルシャ国もこの下げはどうしようもない状態になっている。ロシアの想定原油価格は50ドル設定をしたが、最早その半分以下の価格まで落ちている。ロシアは化石燃料で歳入の70%を支えていて、カネがどんどん減っている。国家破綻の恐ろしい予想も見えてきた。・・・・・

今の世界的株安は、成金だった産油国が利殖で買っていた株を一斉に売って、現金化して自国の歳入不足を賄っていることから起こっている。もちろん中国経済の凋落傾向の影響も当たり前で、中国に関係した日本企業も株価は下落している。

ロシアは、どんどん自国通貨ルーブルのレートが下がってルーブル安を更新している状態だ。

Photo
これ2000年からと設定して今日までのオイラが設定したチャートだ。1ドルに対してのルーブルのレートだが。今日時点では1ドル=80.66ルーブル。2014年の半ばから為替安が進行してうなぎ登りにルーブル安だ。2000年~2014年までの平均30ルーブルが、80ルーブルということは約1/3の価値になってしまった。

つまり、例えば原油輸出金額1000億円が375億円に目減りし、ルーブル安で輸入物価が約3倍になってしまったということだ。さすがプーチンも目から涙でさらにウクライナ問題でG7国から経済制裁を受けている。まさに1998年8月の財政危機を思い出す。 ロシア財政危機

ロシアはこの危機から急速に回復することができた。1998年の危機のあと、1999年から 2000年にかけて状況は急速に改善した。その主な理由は、石油価格の回復である。経済混乱の煽りを受けて 1バレル13USドル台まで下落していた原油価格は、2000年10月には高値32USドル台まで回復し、ガスプロムを筆頭とした旧国営エネルギー会社はロシアの財政収入を支えた。

ルーブルのレートは対ドル 1/6 に低下し依然として不安定であり財政的には問題があったが、産業構造そのものが破壊されたわけではないので、産業も自立的に回復していった。特に平価切り下げにより輸入品価格が上昇したので、食品産業などの国内産業の雇用は回復した。

2000年からの原油価格が持ち直し、さらに2011年からは少なくても100ドル以上だったので、プーチンもそれに安住して、クリミア奪還、ウクライナに食指を伸ばしたのが、G7の反感を喰らって、こんにちの窮乏だ。ロシアといえどもGDPに関しては日本の約半分程度しかない。化石燃料に頼った経済は、このように世界が混迷すると直撃されるわけで。

弱り目に祟り目というか、英国も人が悪い。この隙にいままで怖くて指摘できなかった嘗ての暗殺事件について発表をした。

ロシア元職員毒殺 英調査委「プーチン大統領が関与か」1月21日 23時40分

10年前にイギリスでロシアの治安機関の元職員が毒殺された事件で、イギリス政府が設置した調査委員会は、「計画は、おそらくプーチン大統領によって承認された」などとする報告書をまとめ、プーチン大統領が関与した可能性があるという見方を示しました。

この事件は、プーチン政権を批判してイギリスに亡命していたロシアの治安機関の元職員リトビネンコ氏が、2006年にロンドンで放射性物質を使って毒殺されたものです。 イギリスの捜査当局は、事件に関与した疑いがあるとしてロシア人の元同僚の身柄の引き渡しをロシア政府に求めましたが、ロシア側は拒否し捜査は難航しました。 このため、イギリス政府は遺族の訴えを受けておととし設置した第三者による調査委員会で、80人以上の関係者から話を聞くなどして調査を進め、委員会は21日、およそ330ページに上る報告書をまとめ公表しました。

この中で、調査委員会は「殺害の計画は、おそらくプーチン大統領によって承認された」として、プーチン大統領が関与した可能性があるという見方を示しました。 この問題を巡っては、イギリスとロシアが互いに一部の外交官を追放するなどして外交問題に発展した経緯があるだけに、今回の報告書の結果を受けて今後、両国間の関係に影響を及ぼすことも予想されます。・・・・・・

これは懐かしい事件だ。しかし当時これはプーチンの命令(承認)というところまでは、行かなかった。なんたってあのプーチンに喧嘩を売ることになるからね。オイラもプーチンが怪しいと睨んでいた。プーチンがロシアの大統領を止めないとどうにも解決できない話だが。

英国はロシアの経済・財政が相当追い詰められてきて、もうロシアのプーチンなんて怖くないと判断した結果の発表なのかもしれない。

一粒で二度おいしいオイラのブログ:今日の画像 

為替チャートはこのサイトで設定して確かめることが出来ます 

FX CHARTS & PLOTS (v2.16) 

今回は上の空欄をUS Dollars 

下の空欄に求める国の通貨 

Choose Time Horizon ⇒Exact Time Period 

でその下にStart Date を記入 

その下にEnd Date を記入 

最後にMake Chart をクリックです。 

遊びで面白いですよ。 

今日確保したチャートです。 

(画像上クリックで拡大)

Photo_2 Photo_3

1ドル=円                1ドル=ユーロ

Photo_4  Photo_5

1ドル=人民元             1ドル=韓国ウォン

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