36年間続いた、人権無視の中国一人っ子政策。今度は2人っ子政策となった。本場のハロウィンとは
一昨日で柑橘段畑の隣接地での雑木の伐採が完了しました。まぁ10年に1回の大量伐採となります。前記事でハゼの木には高齢化のせいかかぶれなくなったとしましたが、二日後には両手首と顔の側面の一部に小さなボツボツが発生、多少かゆくなりかぶれの症状が出てしまいました。ドラックストアで専用の軟膏を購入して、回復しつつあります。完全防護を気をつけて作業したのですが、やはり落ち度があったのでしょう。
周囲の段畑も、大昔のように念入りに手入れをした時代と違って、適当にやっている人が多く、やたらに蔓科の植物、クズ、ヤマイモ、アケビなど寄生植物が生い茂っている場所が年々多くなってきました。特にクズの繁殖力は凄いです。
これがクズで、根が大球根で大昔はクズ粉にしてクズ餅として利用した。
で、繁殖力と言えば、1979年から”一人っ子政策”で人口を抑えてきた中国は、今回の5中総会で10月29日に、この政策を廃止することに決めたと。・・・・・
1979年と言えば、1980年6月後半にJC東海地区が主催した”青年の船とうかい号”で天津に着き、北京まで行って、中国共産主義青年団数千人との親善大会を巨大な体育館で行ったのを思い出す。こちらは400人弱。その頃の中国はまだ貧しかった。そのころは日本人の青年が物珍しかったのか、広場などに行くと、何十人も取り囲んでくる。服装や持っているものに興味深々だった。ちょうど有名タレントが取り巻かれるように。デパートを夜特別に開けて、オイラ達団体用に開放した。たいしたものは売っていなく、オイラ、硯石の彫刻物を購入した。現金は人民元ではなく、兌換元に両替された。
兌換元(だかんげん)は中華人民共和国政府が外貨を管理するために1979年に導入され、1980年4月1日から流通し、1995年1月1日に廃止された紙幣(外貨兌換券)。外国為替専門銀行であった中国銀行が発行し、外国人が観光や商用で外貨を両替すると渡された。
これも1979年に導入されたようだ。まぁこのデパートで使うことぐらいしかなかったが。ただ路上でアイスキャンデー売りがうろうろしていて、勇気のある奴は、買って食べていたが、腹の具合はどうなったのかわからない。庶民の交通は主に自転車だった。そのころ朝日新聞のコラムに、「今の中国は健全な社会となっていて、自転車泥棒なんていないから、自転車には鍵なぞついていません」と。オイラ目に入る自転車を調べたが、皆鍵が付いていた。またハエなぞもいませんと。全て嘘だった。あのころでも朝日新聞は媚中国新聞だった。
で、話は”一人っ子政策”に戻るのだが。
「一人っ子政策」完全廃止 高齢化社会の急到来に危機感 「党のご都合主義」批判渦巻く 2015.10.29 23:40
【上海=河崎真澄】中国共産党は29日閉幕した第18期中央委員会第5回総会(5中総会)で、人口抑制のための「一人っ子政策」を完全に廃止することを決めた。「社会全体が豊かになる前に高齢化社会が到来し、景気後退の要因になる」(上海の大学教授)という危機感が背景にある。
共産党は2年前に開いた「同中央委第3回総会(3中総会)」で、一人っ子政策をすでに緩和し、「夫婦のどちらか一方が一人っ子の場合は2人目の子どもの出産を認める」と規定。しかし、15~59歳の人口は2012年に減少に転じた一方で、14年には60歳以上の人口比率は15・5%に達し、このままなら50年に35%前後まで増えると予測されていた。
一人っ子政策を緩和すれば出生数は安定して増加すると見込んだが、2人目の出産を申請する夫婦の数が予想より伸びず、完全廃止に踏み切った。世界最大の約13億6千万人を抱える中国の「いびつな人口構造」を少しでも是正し、労働力を確保するなどして経済成長を支えたい思惑がある。・・・・・・・・
2000年に中国に進出したある日本企業の顧問として、約3ヶ月滞在した。現地総経理の韓さんとヨタ話をした。中国では1979年から一人っ子政策が始まったが、やはり一人ですか?と。奥さんは、客家系のような容貌で痩せ型美人だった。多分40代だったと見たので、この政策の対象に入るのではと考えた。二人いると。ただし第2子の時は、そうとう額な罰金を払って済ませたと。
一般的に対象は漢民族同士の都市戸籍の夫婦だったと聞いていたが、改めて調べると、
漢族に次いで人口が多いチワン族以外の少数民族に対しては免除され、反対に人口が増えるという結果になっている。
中国人(厳密には漢民族)同士の夫婦のみに適用されるため、夫もしくは妻のいずれかが外国人もしくは少数民族の場合、この政策は適用されない。
中国国内の漢民族同士の夫婦でも、香港やマカオは適用対象外地域(一国二制度)である。
都市部では一人っ子政策は強化ないし遵守されたが、例外として双子以上の多胎児の場合、全員が戸籍を持つことが許可された。
本来国際的な常識から言っても、夫婦の出産を一人とするなんて法律は、人権侵害も甚だしい。こんな強制は中国だけでだろう。しかし内政干渉事案になるので、国際的にはそれほど問題にしなかった。 オイラの父の母親は、10人生んだ。母の母親は6人生んだ。それこそ当時は戦時中、生めよ、増やせよの真っ只中だった。まぁ戦後、避妊具や中絶が一般化する前だから、世相としてこれが当たり前だった。子供たちもそれが当たり前で、兄弟姉妹助け合って成長していった。子沢山は当たり前の世界で、また競い合って子作りをしたものだった。
だから、オイラの幼少の頃は、まだ親族同士の付き合いが濃く、多くのおじ、おばがいる中で、様々な人間模様を見ながら育った。まぁ人生哲学の多くを自然に学んだのだろう。オイラは妹だけの二人だが。野生の動物でも子供は兄弟同士じゃれ合い、やがて来る独り立ちのために切磋琢磨をする。人間とて原則はそれだろう。多くの兄弟姉妹で育った人間は、是非は別にして、切磋琢磨で育った人格をもっているように感じる。
オイラの子供は3人の女なのだが、やはり姉妹同士切磋琢磨で人間に必要な何かのエキスを身につけているように感じる。まぁ今は全員オイラ夫婦の元から所帯をもって去って行ったが。
話は中国に戻るが、この一人っ子政策は、人口増加抑止には大きく役立ったが、様々な問題を起こしたのは事実だろう。なんたって一人しかいないので、パパ・ママ・ジジ・ババが大事に育てる。これがわがままな人間を作り、いわゆる”小皇帝”となる。人口の中で、たまに一人っ子なら、周囲がそうでないから、それらから人格を学ぶことができるが、周囲全員が一人っ子となると、全てが一人っ子特有の性格を持つことになる。1979年からだから、そのトップバッターは、今年36歳となり今や組織の第一線になろうとしている。このような民度の人間たちと外国人は折衝をしなくてはならない。
また、中国は伝統的に男子が親の面倒を見る意識が強く、体内検査で女と分かると中絶をすることが多かったらしく、比率とすれば女の方が1割以上少ないそうで、男女の結婚に関して、どうしても男が余ってしまい、これが原因で多くの事件や問題が発生するそうだ。子を誘拐して人身売買が行われることも多いと聞く。
可哀相なのは、第2子が生まれてしまい、罰金のカネもない場合、無戸籍として育てるしかなく、「黒孩子」(ヘイハイズ)となり、国民として認められないので、学校教育や医療など行政サービスを受けることも出来ない。まさに地獄だ。
2000年の出張以後、蘇州のイサ坊の案内で5回ぐらい中国に行った。夜イサ坊と和風スナックによく行ったが、横に座った20歳代の女の子に兄弟は?と聞くといるという。「えっ!」となるわけだが、罰金組か黒孩子なのか、対象外国民なのか?
さて、一人っ子政策は廃止されたが、3人目はご法度だ。つまり最高二人しか子を持てない。しかし、避妊も中絶も発達したこんにち、36年間子供は一人での生活風習が中国では出来上がっている。教育費や他全てが一人っ子を前提に出来てしまっているので、今から簡単に第2子を持つ方向にはなかなかならないのでは。順調になるまでには10年以上掛かるかもしれない。
さらに、ここにきて突然5中総会で、一人っ子政策を廃止したのは、これからの中国経済の凋落を予想して、国内消費経済を上昇させるためと踏んだのではないのか?上層部は真剣になって経済危機の空気を読んだのではないだろうか。
そして、面白いと思うのは、この基本的人権を無視した一人っ子政策。この10年後1989年若者たちが天安門広場に集まって、汚職撲滅や人権や民主主義を訴えたのだが、この人権無視の一人っ子政策には何も糾弾をしなかった。これは何を意味するのか疑問の一つだ。
一粒で二度おいしいオイラのブログ:今日の画像
10月31日はハロウィンとか。
これ古代ケルト人の秋の収穫を祝い
悪霊を追い出す行事だったとか。
まぁ、豆を投げて鬼を追い出す節分とお盆がミックスしたようなものだ。
今年は東京でも真似をしようと大賑わいだったと。
仮装は仮装でもゾンビでなくてはいけないのに
スパーマリオだのスパイダーマンだのと、馬鹿か。
こいつら何も分かっていない。
こいつらにせめて、節分とお盆をしっかりやれと言いたいね。
2013年の10月後半にはロンドンにいた。
ピカデリー・サーカス広場の傍にあるレスター・スクウェアー小公園で、
本場のハロウィン仮装を見た。ここに一同集まって
近くのライブハウスで♪スリラー♪ダンスだあ
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