グーグルアースで、今回の爆発現場を突き止めた。中国政府は、どこまで天津大爆発の真相を公表するのか興味がありますね。
8月13日の午前0時半頃に起こった天津の浜海新区での大爆発ではまだ正確な被害者数が決定していないが、100名~150名の死者数となるだろう。巷では様々な噂が流れ飛んでいる。
爆発現場には累計で3千トンの危険化学品が預けられていたと。
硝酸アンモニウム…800トン
硝酸カリウム…500トン
シアン化ナトリウム…700トン
さらに多種の大量な危険化学薬品だ。累計3000トンとの情報。中国の規制では、最大一ヶ所24トンだそうで、それをはるかに超過している。
で、国内での報道は中国の規制のなかで出てくるのを得ているのだが、どうもわからないことがある。敷地内の物流倉庫に保管された危険物が、原因は未だ分からないが、まず小爆発を起こし、そのすぐ後に、大爆発を起こしたと。それで、ネットで見つけた現地被害画像から、グーグルアースでその場所を特定してみたら、どうもおかしい。そこでオイラ、グーグルアースからの画像と、中国からのサイトの被害現場の画像とをつき合わせてみた。・・・・・・・・
参考にしたサイトは、
【要闻】天津大爆炸图片集 (148图 尸体烧焦惨不忍睹 慎入) 2015-08-19
まぁ、これ閲覧注意の画像が盛り沢山なのだが。場所は
1980年にオイラJC東海地区が主催の第7回JC青年の船「とうかい号」で、名古屋港から”ニッポン丸”で、天津港まで行ったことがある。天津で泊滞在して、ここから北京まで、たしか汽車で行きました。総勢600人ぐらいいて、バスでの移動には公安のパトカーの護衛がついて、信号ノンストップの扱いでした。
船が渤海湾に入ると、波はほとんどなくなり、汚泥湖を航行しているようでした。この天津港に着くと、当地の中学生らか、岸壁で待ちくたびれたかのように立ち上がり、歓迎のバンドで出迎えてくれました。6月で暑かったようです。ちょうど今回の現場↑の右にある入り江のようなところが天津港です。
今回の爆発事故の現場は、結論を言うと倉庫に保管していたものではなく、様々な危険化学薬品を積んだ40fコンテナーが野ざらしに積み上がっていて、その幾つかが何かの原因で崩れ、そのショックで最初の爆発があったのではという推察を立ててみました。
まず場所の特定なのですが、↑の画像では上の高層マンション群、その手前が完成車置場となっていて、夥しい数の新車が駐車しています。また右側には道路と川があり、その右側には、同じように高層マンション群が立ち並んでいます。
↑の画像はどうやら、上が南方面、下が北方面です。それでグーグルアース画像を南北逆転ししました。さらに分かる範囲で文字記入をしてみました。これはグーグルアース2015年5月7日撮影のものです。これをスクリーンショットでトリミングして独自画像化しました。
(画像上クリックで拡大)
天津市の規制では、危険物保管場所の敷地は、住宅・マンションから1km以上離れていなければならないことになっているそうです。しかし最短で370mと330mですから完全に違反ですね。
破壊建物と記入してあるのは、災害写真で建物が骨組みも傾いて完全に飛ばされていました。鉄骨造カラー鉄板葺き屋根ですね。公安警察のRC造建物も、躯体だけは残っていますが、ボロボロになっています。
現場をさらにアップしますと、大きな穴の場所には保管倉庫建物はありませんでした。コンテナーが乱雑に置かれいるだけです。多分3段4段と段積みされていたと推察されます。
大きく開いた穴の左に2棟建物が残っています。それは爆発前と比べられます。なぜこんな大きな穴が空いたのか、そうとう深いようです。爆薬を造る硝酸カリウムや硝酸アンモニウムが化合したのか?または、他にも兵器に使われる爆薬が相当量あったのか。シアン化ナトリウムだけでこんな大きな穴が空くものなのか、謎が深まります。
オイラの見立てでは、これらが満載のコンテナーが夥しい数、ここの場所に野積されていたのでは?
公安局の建物もボロボロです。
これは、同じ場所で2006年3月12日の撮影です。まだこの場所の埋め立て造成途中で、高層マンションも、新車の置場も出来ていません。
これは2009年11月18日撮影で、この物流保管場所は出来ていて稼動していました。しかしマンション群はまだ出来上がっていなく、この後建設されたようです。もちろんこの頃は、危険物を保管するということはなかったのでしょう。青屋根倉庫の道路挟んで上に、公安局の建物があります。
多分中国政府は、まずいことは徹底的に隠し、真相は発表しないでしょう。これはテロだという噂も出ています。習政権を落とし込む為にです。当初習側要人を乗せた汽車を爆破するために、コンテナーに大量の爆薬を仕込んで実行しようとしたが、予定が変わったので、とりあえずここに待機させていたなんて噂もあります。まぁこれはガセネタでしょう。
博訊網によると、爆発が起きた倉庫を有する「瑞海公司」の実質的な総責 任者は中国共産党・序列7位の張高麗副首相の親戚で、中国の政界に影響 力を振るうだけでなく、軍部にも密接な関係を持っているという。
張高麗は江沢民から厚い信頼を受け、江の力強い推薦によって党中央政治 局常務委員に選出され、最高指導部入りを果たした。それまでに、6年間 にわたって天津市のトップを務めていた。
中国国内のみならず世界にも衝撃を与えた天津の大規模な爆発事故は、 いったいただの偶発的な事故か、それとも権力争い絡みの陰謀なのか、真 相の解明には今後の動静が注目される
事故原因は不明のままで様々な推測が広がるなか、大紀元中国語版は15 日、北京指導部に近い情報筋の話として、天津の爆発が原因で、習近平・ 国家主席は早手回しに江沢民・元国家主席及び息子の江綿恒氏を軟禁した と報じた。
報道によると、今回の爆発は、江沢民派が習政権との権力闘争の敗北に追 われて仕出かした致命的な猛攻撃だったという。 爆発の報告を受けた習主席は、2日連続で徹夜して対抗措置を講じた。そ の結果、一時的に江沢民と息子の身柄を押さえ、同時に、江沢民グループ の中心人物、曾慶紅・元国家副主席を自宅に軟禁した。
まだまだ、習キンピラの権力闘争は続きそうですね。今日の上海総合指数は、-3.42の下落で3,664Pの終値でした。一生懸命PKOで株を支えていますが、だんだん3,500Pを割りそうな進行ですね。
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コメント
詳しい内容で非常に感謝します。「橘玲の日々刻々」にこの地域の最新の事情がこの後で紹介されています。習近平の権力奪取は小組乱発で正式な政府組織、法規を超越して政敵、潜在的政敵とみなした人物を次々逮捕するという文革手法のようです。ネットで検索していたら令計画の実弟令完成が党・国歌の重要機密書類2000件以上を持って夫婦でアメリカに亡命中とか、江沢民の秘書を長く勤め、軍上将になった人物が2月に逮捕、北犀河会議直前に河北省書記が逮捕されたりとか、公安・情報機関のボスだった曽慶紅、周永康などが危うかったりとか、面白い。劉少奇の子供が軍中枢に入っているし、何か大地殻変動が中国で始まっているのかもしれない。
投稿: | 2015年8月22日 (土) 06時13分