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2015年6月12日 (金)

世の中に、数多くあるアンラッキーな出来事。これがオイラの近親者に狙い撃ちをされた。

ネットを観るのにオイラは、ブラウザはグーグル・クロームを使用しているが、ここ1ヶ月サイト保存(お気に入り保存)の仕組みが変わってしまい、特に幾つもある自分の作ったフォルダに入れ込むのに躊躇していた。ブックマークに入れ込むのなら難なくできるが、他のフォルダに入れ込むにはまったく要領を得なかった。だが、数日前から以前の仕組みに戻ったようで、従来通り出来るようになった。一体あれはなんだったのだろう。

世の中にはこのような事は無数にあることだが、これが近親者となると感情移入をしてしまい、ここ数日心が沈鬱になりこの悲しみを共有してしまう。オイラはなんとかここまでラッキーな人生だったと思うが、アンラッキーな人生を歩み続けている人々沢山いるのだ。これも運命なのだろう。冷静に見なくてはならない。

近親者と言っても、血の繋がっていない近親者で、カミさんの姉の娘(姪)の夫が7日突然脳梗塞で逝去した。胃癌発症で治療中に起こったと聞いた。享年50歳の若さでだ。このカミさんの姉は、娘が結婚する数年前、確か58歳頃、乳癌の長期療養中に亡くなった。今から16年前になる。このことだけでも不運と言えるのだが。

その後その姪は芸大の同窓生と結婚し、結婚式は母の菩提寺で行ったとか。しかし、父親はその後、娘と大して歳が変わらない女性と再婚し、やはり両者遠慮があるのか、日常的には親子の縁が切れた関係になってしまった。その時60歳代初期の多少有名なデザイナーだった父親、自分に自信があったのだろう。・・・・・・・・

当初は弟(甥)も一緒にそれぞれ、それまで務めていた会社を退職して、彼のデザイナー事務所に務めたこともあったらしいが、この世界、特に芸術界はそれぞれ個性が強いこともあったのだろう、長続きしなかったと聞く。やがて弟は飲食界の世界に行き、今は豪州の地方の街の日本料理店で働いているそうだ。

この一家、東京で子供が生まれた。その頃何度かウチに一家で遊びにに来たことがある。彼女の夫は、大学卒で東京の大手の会社でデザイナーとして就職していたが、やはり芸大出のプライドからか、会社に馴染めず、やがて再就職氷河期のなか、福島県会津の方の会社に就職した。東京育ちの彼女としてみれば、冬は激寒の地方だ。辛いこともあっただろう。もちろん当地育ちなら苦もないだろうが。でもウチらには元気一杯で楽しく暮らしているとの報告だった。彼女は絵画教室の先生などもして生計を助けていたようだった。

しかし、3・11の東北大震災で、ネットでは、エセ専門家が自分の商売上からか、原発事故で放射能が撒き散らされ被爆し、子供は甲状腺癌で死に至り、大人でさえ途方もなく多くの人々が被爆して、やがて癌に犯され死に至る。東京・関東でさえその危険性があるとマスメディア、ネットでその年、翌年、さらに翌々年まで、ガセネタを振りまいていた。小出裕章、広瀬隆、武田邦彦、上杉隆、・・・・・反原発の活動家、朝日系メディア、毎日系メディアなどはその戦犯といえる。まったく罪つくりな懲りない面々だ。現地でさえ、死者や被爆障害は皆無だったが結論だ。テレビも一緒になって恐怖を煽り続けていた。ほとんどが無責任なデマの種類だった。この公序良俗に反するような煽りデマについて未だに検証と糾弾がなされていない。当人たちは、この手の本の出版で儲けたり、講演で儲けたり、テレビ出演で儲けたりであった。

その年の秋、この姪の夫からオイラに電話で相談があった。巷に流布している情報をまとめ自分で放射線被爆数値を計算してみると、この会津若松でも危ないと。ちょうど我が子の小学児童が、二人になっていたので、何とか危険を回避したいと。オイラは意見として、原発からそちらは100キロ以上離れているし、今やメディアやネット情報で危険を煽りすぎだと。だいいち君の回りで住んでいる人たちは、どこかへ避難したのかと。会津若松の人々が避難したなんて報道は聞いたことがなかったし、彼もそのように言ったのだが。とにかく子供が危険でと、頭が先走っていた。ウチの熱海の方に避難できないかと。数週間ならウチで面倒を見ても良いが、それ以上は君らの先々の人生にとっても、良い方法ではないとやんわり断った。

その後、カミさんの話では、その会津若松の会社を辞めて、山形の鶴岡に大きめの古家を買い一家はそこに住むようになった。だから現在は多分3年目ぐらいだろう。まぁ洞察としては、単に放射能が怖いだけではなく、彼の就職していた会社での仕事が多少合わなかったのかもしれない。移転先の鶴岡で良い就職先が見つかったのか、そこはまだ聞いていなかった。会社名の話がなかったので、かなりフリーターに近かったのではと推測する。でも古家でも大きい家だそうで、敷地内にある農機具倉庫を、自分の芸術作品を作る為の場としていたと聞いた。しかし、様々な芸術の道でも、今の時代、スポンサーなり、人脈なくして作品で生計を立てられ、それなりに有名になることが出来るのは、ほんの一握りでしかない。いや昔からそうだっただろう。

昨年6月に、ウチのカミさんとその姉とで姉妹で、当地を始めて訪れ元気に暮らしている状況を把握したと。しかしその半年後、夫は胃癌が見つかって、それ以後、その検査や治療の為病院通いだったらしい。そんなことは二人は知らなかった。

彼のこれまでの人生を見ると、家族への責任感や仕事関係で相当なストレスになっていたのではないかと思っている。それが胃癌の発症かもしれないし、またはもともとの体質からかもしれないし、成人病の予防が不完全だったかもしれないし。何が原因だったのだろう。とにかくアンラッキーだったことは確かだ。

そんな中、晴天の霹靂というのか、今月突然脳梗塞で亡くなってしまった。妻と二人の小学児童を残してだ。男50歳は最高に仕事盛りで稼ぎ時でなくてはならない時期なのに。子供にはこれから多くの費用が掛かる時期なのに。彼としても悔しかっただろう。残念無念だっただろう。葬儀は鶴岡で営まれ、カミさんの兄夫婦が代表して夜行バスで往復した。鶴岡は交通の便があまり良くない。彼のご両親は仙台でお元気なので、いざとなればそちらでも面倒をみることにもなるかもしれない。また彼女の父親はどこまで関わってくれるのか未知数だ。彼は再婚して若妻がいる。

彼女がどのくらいカネを稼げるのか未知数だが、やはり東京から離れた鶴岡では母子家庭はそうとうキツイかもしれない。両親が芸大出なら子供もそれに準じた学業に進んでもらいたいだろうが、いまやその為には、莫大な費用が掛かる時代になっている。オイラの娘達も東京の大学に行かせるのに、年間、アパート代100万・学費100万・生活費100万・その他のグレードを満足させるためには、最低でも年間300万円以上の出費が掛かり、それも3人だ。3姉妹に公平に待遇をしなければならない。その工面の為に必死に稼ぎ捲くった時代があった。

オイラの高校時代の同級生で旦那が子供を残して早死にしたケースも数人知っている。2年に1回のクラス会で近況を知ることになる。オイラの父母はちょうど良い時に逝去して、もういないが、我が家としては何事もなく、60代後半まで人生を歩んで来れたことは本当にラッキーだと思う次第です。

人生では常に分かれ道にぶつかり、それも毎日連続で。その時左か右か?どちらかを無意識に選んでいるわけで。オイラも今から思えば事故で死んだかもしれない時も数々あったし、カネが不如意になってそのために奔走したことも数々あった。あの時あちらの道を選んだのなら、今のオイラは無かったかもしれないというような。そしてなんとかラッキーな方の道を選ぶことが出来たのだろう。

何とかこの姪も、たとえ気丈夫であっても、後半の人生そして3人家族に幸があることを願うしかない。

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コメント

そうですね。人は様々な悩みを抱えながら生きていきます。他人には自分のマイナーな話はしないものです。近親者にも、100%の真実のカミングアウトなんか出来ないものです。みっともないですからね。どしても「自分はこんなに頑張っているのに、何々が悪い」の告白になってしまうものです。

投稿: kumiko | 2015年6月20日 (土) 15時58分

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