果たして2015年から中国はどのような国になっていくのだろう。現在壮絶な権力争い真っ只中。これから中国の凋落が進んで行くのか?
一昨日の昼飯は、石材店のトシ坊から電話があり、伊東に用事があって途中で寄るから、一緒に昼飯をしようと、近くのガストで。このパターンは十数年繰り返している。なんでも最近20年飼っていた愛猫が死んだそうだ。ウチのは18年だったが、それよりも2年多い。スマホでその愛猫のありし姿を見せてくれた。オイラの場合には、ウチの本墓石の横に代々の2匹の猫墓を設けた。彼の工場に行って、弁当箱の6倍ぐらいの大きさの黒御影石の仕上げ済みを探してそれを貰い、その上に工場にある墓碑を彫り込む器具を貸してもらって、自分でその猫の名前(ルディとミール)を彫り墓石とした。それぞれの骨壷を容器に入れて土に埋め、その上に、この墓石を置いた。因みに先代のミールの骨壷は、ご先祖の本墓石の下に入れてあったのを取り出して移したもの。彼にはウチのみかん2袋20㎏をそのお礼に渡した。
彼は石材店で墓石なども、ここ数年中国のアモイで造らせ輸入していることも多い。アモイは石材加工業の多いところで、この頃はコンピューター連動での加工が多く、日本からeメールで図面を送って造らせるので、素早く確実な対応ができる。彼云わくそのアモイでも仕事が大幅に減ってきて、職人が余っているそうだ。
中国の建物は特に仕上げ材として石材が多い。床材、壁材など外装、内装に多く使われている。去年ぐらいまで中国不動産バブルで、全国各地数え切れないほどの超高層建物が引っ切り無しに建設されていたが、ご承知のようにどんどん売れ行きが鈍り、鬼城ばかりになってしまい、当然建設中止の現場ばかりになってきた。
で、今回はその中国についてだが。・・・・・・・
一般的に中国のコンドミニアム(分譲住宅)は、躯体・外装は販売業者がやるが、内装工事はされてなく、購入した側がその後内装工事を私費で行うのが普通だ。だから日本のマンション価格と比べると、中国のはボッタクリ価格とも云える。よく言われるいつも明かりの点かない部屋というのは、未内装工事でコンクリートのむき出しのままがほとんどだ。だから投機で購入された部屋区画は、ほとんどが内装仕上げがされていない。その分当然使用されるはずの内装材、石材などの注文が少なくなるわけで。今それが極端に振れてきている。
ここ十数年のあまりにも急激な国内投資がとうとう裏目に出てきて、全てで供給過剰により、売り上げが急激に落ち込み、その分急激に不良債権化が増加して、2015年はデフォルトの話題がさらに増えるだろう。今年の第3四半期GDPは、7.3%だそうで、実態はこの1/2か1/3ではないだろうかと専門家は見ている。つまりマイナス成長にはなっていないだろうぐらいでしかない。中国の公表する統計数字は虚飾にまみれているからね。トップ連中も何が正確な数字なのかわからなくなっているだろう。
ここに来ての急激な原油価格の世界的な落ち込みの一端に、中国がこれまで大量に購入してきた原油が供給過剰になって輸入を減少させてきたがあるとも云われている。原油だけでなく、鉱物資源なども今年になって輸入が減少して値が下がってきている。国内生産が劇的に減少している証拠だ。
当然、国家主席習キンピラは少なくとも深刻な状況になりつつあることは察知しているはずで、こうなったのも汚職官僚が天文学的金額を不正に抜いていることが根本にあると、その駆除に邁進している。もちろん身内以外を対象にしての権力争いなのだが。報道では、今年は特に接待に使われる超高級料理店には閑古鳥が鳴き、賄賂用の商品は購入が減って、値下がりが続いていると。数年前聞いたのだが、賄賂用のタバコがあって、1箱約1万円したそうだ。これ20個入りの1ケースは・・・・・・。これを賄賂としてぐるぐる回すそうだ。
このブログで散々中国についてのエントリーをしてきたが。
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習キンピラは2013年3月14日から中国国家主席で、まだ2年目には2ヶ月半あるが。あと2期続けるとすれば、あと8年も中国国家主席の座に君臨するわけだ。しかしここに来て中国経済は、不動産バブル凋落⇒金融バブル凋落⇒海外からの投資の引き上げ⇒汚職官僚・政治家の追放⇒中国経済の低迷化に事はどんどん進んでいるようだ。
中国の政治は、共産党独裁政権なので、民主主義国家ではない。政治家は国民の選挙によって選ばれるのではなく、いわば官僚が互選で、それも凄まじい権力争いによってその序列が決まる。1993年から見れば、江沢民が2期10年⇒2003年から胡錦濤が2期10年⇒2013年から習キンピラということになる。
中国の反日活動は、江沢民が先導した。教科書の反日歴史の煽りは江沢民の指導に寄る。なぜか?かつて蒋介石が日本の戦後賠償を免除したことから、それに不満をもっていくらかでも取り戻そうとの魂胆があったからだ。まぁ、日本と国交を結んだ後、日本は中国に対して、その代わりとしてODA(政府開発援助)を通して、カネと技術を提供してきたのだが(累計数兆円規模)、それを永遠に、さらに増加させようと日本を脅すための反日政策だった。
まぁ、韓国もこれを真似して反日できた。もうすでに国交を開始したときには莫大な協力金を貰っているのにだ。そのカネを使って「漢江の奇跡」なのだが。ゆすりストーカーをやっているのが今のパククネ大統領。
で、習キンピラは、本格的に権力争いを仕掛け、政敵の江沢民人脈(上海派)の潰しに掛かった。かつて胡錦濤も江沢民との角質があって、なんとか江沢民派から軍部を取り上げようと悪戦苦闘したことが話題となったことがある。しかしそれは、今と比較すれば穏やかなやり方だった。
しかし、習キンピラは凄い。汚職撲滅をスローガンにして「虎もハエ」も徹底的にやると。国家主席就任初っ端に、同じ太子党の薄 熙来(はく きらい)の妻の事件を材料にとうとう裁判まで用意万端で、無期懲役の判決で追放してしまった。もちろん彼にぶら下がっていた役人や関係者も一網打尽だ。
太子党という言葉があるが、単なる良家の息子の集まり的集団で、別に厳密な派閥を構成しているわけではない。ただし、あいつは誰それのお坊ちゃんで、俺と境遇が同じだから仲良くしようという程度が多い。習はもちろん太子党と云われている。
それに対して、よく聞く共産主義青年団(共青団)とは中国共産党の下部組織で、14歳~28歳までの若手エリートを育てる組織。エリートコースとしては、まず共青団に入団して、学習や人脈をつくり、卒業してから中国共産党に入党する。オイラが所属していた青年会議所というのがあって、これ20歳~40歳なのだが、1980年に東海地区で”青年の船とうかい号”で、国交まもない北京に行った。天津までその船で行き、天津に宿泊して鉄道で北京に行った。イベントは北京の大体育館で、この共青団との交換会だった。オイラ役員だったので、打ち合わせをしたのだが、そのとき相手から日本の青年会議所(JC)の会員人数を聞かれ、「多分7万人ぐらいでは、」と答えて、そちらの共青団の人数は?と聞いたら、なんと7000千万人を越えているでしょうと。驚いた思い出がある。
で、現在の有力官僚や政治家はここから育っていくわけで、利権もあるがイデオロギー色が強い。胡錦濤はこの共青同のボス級で、また現在首相の李 克強(り こくきょう)も共青同の出身だ。さらに李 克強は北京大学卒の高学歴で学閥の中にいるが、習キンピラはそうではない。胡錦濤と温家宝のような仲の良い関係ではなさそうだ。
この習キンピラの成果なのだが。
薄 熙来・石油閥の周永康、軍閥の徐才厚と来て、とうとう胡錦濤の側近だった電力閥の令計画に触手を伸ばしてきた。この令計画の兄弟の名前が面白い。名前を付けた親がユニークだったのか、上から令路線(女)⇒令政策⇒令方針⇒令計画⇒令完成という名が話題になった。”計画”したが”完成”の一歩手前で、残念だったね。ちなみに、その父親の名前は令狐野だって。野に生きるキツネだって。105歳で今でも生きていると。
昔、上海に仕事でいたとき、通訳の白さんの奥さんの名前が”海軍”という名で、彼云わく「妻の名前って変わっているでしょう」と苦笑していたが、中国人はこのような名前も多くあるそうだ。
で、令計画の罪状の発端は、2012年に彼の息子が、フェラーリで事故を起こし死亡した。同乗者は裸の美女二人で内一人は死亡した。走行車の中でチョメチョメか?子息の贅沢三昧が表沙汰になった。この件を胡錦濤にお願いして伏せてもらおうとしたが、事故写真なども出回り、とうとう伏せることができなかったと。まぁ、親馬鹿なのだが。その後彼は役職を降格された。
そこから、様々彼の関係者の取調べが始まり、汚職内容が暴露され、対象が彼に絞られてきた。ちなみに彼は家族名義で日本の京都に豪華な旧家を2件購入していたことも発覚した。あれやこれやの蓄財も一兆円を超える可能性があると。今調査中で今までのパターンから云えば来年中には、また見せしめ裁判で失脚するだろう。
ここに名前が出ている人物の撲滅だけではなく、当然それぞれにぶら下がってきた汚職官僚、数十人、数百人、数千人が取調べを受けているわけで。このまま行くと、胡錦濤の時の首相だった温家宝まで触手が伸びるかもしれない。彼はNYタイムズに一族で数千億円の蓄財があるとスッパ抜かれている。蘇州のイサ坊のポン友、国営商社のゴンちゃんも何かで取り調べ中で拘置所内とか。正月にイサ坊とウチのみかん山でBBQをすることになっているので、酔わせて聞き出すつもりだ。(笑)
江沢民派は健在でも、本人が80歳を軽く超え、持病もあるので江沢民をどうのこうのはないだろうが、その子分たちは総括されるだろう。胡錦濤自身には危害を加えることはないだろうが、その一の子分の令計画を粛清しようとしている。
さぁ、こうなってくると、胡錦濤をボスとしていた共青団派がおとなしく次々粛清されていくのだろうか。来年にはこの中国共産党の権力争いが激化していく。2017年には7名とされている中国共産党中央政治局常務委員会の常務委員のなかで、習キンピラと李 克強以外は年齢制限で再選はされず、当然習主席側の官僚が就くことになる。そこで習主席の権力争いは勝利のもとに終焉することになる。
ただ問題は、国内の財政、経済問題で、このままで行くと奈落の底に進んで行きそうだ。不動産・金融バブルの崩壊、高いインフレが進み諸物価高騰、失業率の増加、社会福祉の停滞、地方政府のデフォルト増加、ネットに因る国民の情報交換の高度化、ますますの貧富の差の拡大、汚職官僚の国外への資産移しと逃亡等など、果たして現在の中国共産党政府を維持していけるのか?再度天安門のようなことが起こっても何とか押さえつけることはできるが、地方政府の反乱が起こったら、人民解放軍の内乱につながり、いくつかの国に分裂する可能性もある。
もし習キンピラが権力争いに勝つことになれば、もしかしたら歴代皇帝ともなり得るわけで、歴史的に見れば、共産党一党独裁国家⇒習皇帝国家・新封建主義国家⇒国家内乱戦国時代⇒中国合州国国家になって行くと妄想してみた。
一粒で二度おいしいオイラのブログ:今日の画像
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コメント
人民政治協商会議副主席・党統一戦線部長の令計画氏(58)が、「重大な規律違反」の疑いで現在当局の取り調べを受けている。香港紙・信報財経新聞(信報)が23日、北京の情報筋の話として、習近平国家主席は令計画失脚について、すでに胡錦濤前主席の了承を得ていると伝えた。
投稿: | 2014年12月31日 (水) 17時23分