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2014年11月14日 (金)

今日は孫の5歳の七五三。ジージバーバも午後から大忙しだ。さて七五三って宗教行事なのか?

今日は5歳の孫の七五三を午後からやるとのことで、ジージ、バーバはかり出される。祝儀も奮発しなければならない。3歳は男女、5歳が男子、7歳が女子となっている。これ江戸時代からの伝統行事だそうだ。いろいろ説があるが、最大の一点は、大昔の幼児の死亡率は今と違って半端ではなかった。まず3歳まで生きていられるかどうか。栄養も悪く、不衛生なども原因だった。

余談になるが、オイラの故父親の兄弟姉妹は、10人いてそのうち三女は4歳で死亡、四男は1歳で死亡だった。今となってはどんな病気で死んだのか不明なのだが、さらにそれ以前の大昔にはもっと幼児死亡の確率は高かったのだろう。今の水準から見れば、貧乏人の子沢山ではないが、沢山子供をつくらないと、何人残るか分からない世界だったし、まぁ、もちろん避妊の術もなかった世界だったこともあるが。

そこで考え方として、まず3歳までは”人”の仲間入りはしていない、”無”であったり、”人とは違うもの”であったりと。3歳を過ぎて初めて”人”となる。だからそれをお祝いした。・・・・・

愛しい幼児が死ぬことは、感情的に大変悲しい。また子沢山過ぎて、生活苦から間引かざるを得ないことも実際多くあった。これは”人”の知恵なのだろう、3歳までは”人”ではないことにすれば、少しでもその悲しみを誤魔化すことが出来る。また、男の子は5歳までは男ではなく、女の子は7歳までは女ではなかった。その歳を迎えて初めて男になり、また女と認められた。それをお祝いする訳だ。これってまことに理論的思考だね。

明日の15日ではなく、今日になったのはパパの休暇取り(土日休日ではない)の関係と、10歳になる兄の小学校が、ちょうど午前中授業で午後から時間が取れることが重なったこと。なんでも、予約した写真館の近くにある起雲閣の庭で写真撮影だと。このごろ、結婚式は野外ロケ写真撮影が世界的に流行しているが、七五三撮影でもその波に乗ってきたようだ。もっとも遥か大昔も、まだ写真館内の設備がチャチな時代には、近くの庭園などで挙式の記念撮影は流行っていた。庭の背景にはサテツの木がうってつけだったと聞いたことがある。そういえばオイラの父母の挙式の記念撮影はサテツの木をバックにした写真館の写真が残っている。実はこのときすでに恥かしながらオイラも写っていることになる。但しお腹の中でだが・・・・・・。

今、自分の服装はどうしようかと悩んでいる。式服に白ネクタイはダサ過ぎるし、紋付袴はオーバー過ぎるし、だいいち持っていない。オイラが浮きすぎても、・・・・これオイラの祝いではないからね。まぁ、昔買ったモヘアの紺色のスーツジャケットがあるのでこれを着て、ズボンは黒系ウールにして、蝶ネクタイで行くかなー・・・・と考えている。

カミさんは、昔の和服を引っ張り出してきて、一週間前から和室に吊るしていた。なんでも彼女の母親から引き継いだのもらしい。もちろん彼女は自分の和服は多く持っているが、どのような心境の変化なのか、その着物を着たいらしい。まぁ、自分で着付けが出来るので、着付け代は掛からない。聞いたら今時は着付け代で1万円前後掛かるらしい。本当かよー!と驚いたが。

ロケと写真館での写真撮影の後、来宮神社でお払いを受け、千歳飴をもって、家族夕食会だ。場所はもう予約してあるそうだ。これは宗教行事ではなく、伝統慣習行事ということだ。これを考えると、葬儀・法要にしても日本人はそんなに宗教と結びつけていなく、大昔から理論的思考だったと考えられる。日本人の大半が、理論的ではない一神教のキリスト・イスラム教などを撥ね付け、戒律の薄い、何がなんだか分からない仏教は葬儀・法事で利用し、様々な世界の宗教儀式の主旨を骨抜きにして、良いとこ取りをして慣習行事に取り入れ、節目節目を楽しんでいる。だから無宗教国民なのかもしれない。

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これで、孫も晴れての仲間入りが出来た。

海外に行って、そこで出会った人々と余談で話をするとき、自分は「ノン・レリジョン(Non Religion)=無宗教だ」と言う。これを理解できる外国人の相手も結構多い。但し完全な無神論者ではない。ただ違うのは無神論で言う神とは”唯一の神”のことで、それは無いという考えだ。日本人思考の中に持つ、”八百万の神々”というのは、ぼんやり信じ期待している。だから墓参でも、浄土宗のウチの仏壇でも、お祈りするのは、故父親以下ご先祖であって、開祖の法然ではない。節目、節目で近況を報告し、我が家族に幸運が来ることを願う。現にそのようになって来たと感謝をしつつだ。

多神教というのも、日本人のと、たとえば欧州の多神教のとは違うようだ。欧州の多神教は、それぞれが一つの神を別々に信じることを認めましょうという多神教。日本人の多神教は一人の人が、様々な神に祈ること。まさに現代も日本人の中では、この考えはしっかり慣習の中で守られている。欧米の人たちもこのような考えは普及しつつあるように感じる。現にカナダ・オーストラリアの友人知人も賛同してくれる。自分もそうだと。

米国の政治学者サミュエル・P・ハンチントンが1996年に著作の”文明の衝突”(原題は『The Clash of Civilizations and the Remaking of World Order』(文明の衝突と世界秩序の再創造)によると、

日本文明 - 2世紀から5世紀において中華文明から派生して成立した文明圏であり、日本一国のみで成立する孤立文明。

とのこと。世界地図に各文明を色分けすると

(画像上クリックで拡大)

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となるそうで、日本は世界でも独自の文明や思考を持っているとの見解だ。いわば地政学上浮かび上がった知見だそうだ。

まぁ、今日はあまり難しいことは考えないで、孫の5歳の七五三をお祝いしながら楽しむことにしよう。

 

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