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2014年10月 1日 (水)

良心的NHKのスペシャル番組「老人漂流社会”老後破産”の現実」またまた煽られますなー国民と政府は

この夏、香港が燃えていますね。今日の中国の国慶節には、いままでのデモの総結集とか。数十万人が金融街セントラルを埋め尽くすそうです。現行政庁長官の辞任と条件付選挙制度への改革の撤回と普通選挙を求めています。もはや持久戦状態となりました。兵糧戦ですな。台湾も応援しているようです。長い目で見れば、やがて必然的にくる中国の分解の引き金となるかもしれませんね。加油加油!です。

9月28日(日)のNHKスペシャル、「老人漂流社会 "老後破産"の現実」というドキュメンタリー番組が自動録画で入っていて、観ました。つい引きこまれてしまって、非常にこころが暗くなりました。つい感情移入をさせられてしまいます。「世の中には”可哀相な人達”がいる。国は何とか彼らを救えないか」という訴えなのか?NHKらしい演出だった。

そもそも、大昔から弱者・貧困者はいたわけで、年金制度や社会保険、介護保険で少しづつでも国はその救済に努力してきた。しかしこれら人々全員が満足するように救うことは当然無理というものだろう。国際的に見ても基本は自助(自己責任)なのだ。当人も出演しての3人のケースを紹介していた。

しかし、翻ってみると、今中東・西アジアで紛争に巻き込まれているそれらの人々と比べれば、安心して暮らせる住まいはあるし、餓死するわけでもなく、身の危険を感じることもなく生きているわけで。NHKはこのような人生もあるんだよというのが言いたかったのか?・・・・・・

老人漂流社会"老後破産"の現実

高齢者人口が3000万を突破し、超高齢社会となった日本。とりわけ深刻なのが、600万人を超えようとする、独り暮らしの高齢者の問題だ。その半数、およそ300万人が生活保護水準以下の年金収入しかない。生活保護を受けているのは70万人ほど、残り200万人余りは生活保護を受けずに暮らしている。

年金が引き下げられ、医療や介護の負担が重くなる中、貯蓄もなくギリギリの暮らしを続けてきた高齢者が“破産”寸前の状況に追い込まれている。在宅医療や介護の現場では「年金が足りず医療や介護サービスを安心して受けられない」という訴えが相次いでいる。

自治体のスタッフは、必要な治療や介護サービスを中断しないように、生活保護の申請手続きに追われている。 “老後破産”の厳しい現実を密着ルポで描くとともに、誰が、どういった枠組みで高齢者を支えていくべきか、専門家のインタビューを交えながら考える。

まず、取り上げられた統計が客観的で正しいものとして信じることにする。このような番組の場合、”木を見て森を見ず”的演出になり勝ちなので、総人口に対してどのくらいなのか翻訳計算をしてみた。

現在65歳以上の高齢者で単身者暮らしをしている人口は約600万人だと。ということは、総人口の5%ということになる。その内で年金等確実な収入でそれが120万円/年間未満が約46%いる。ということは総人口の2.3%ということになる。さらにその中で生活保護を受けて、年間約156万円(13万円×12月)を確保している高齢者が70万人。と言うことは総人口の約0.6%となる。そしてその中で生活保護を受けないで120万円/月未満の年金等で暮らしている高齢者は200万人だと。ということは総人口の約1.7%と読み替えることが出来る。つまり、日本の総人口の1.7%が(年金受領者の)老後破産ということになる。

Dscf3050_r (画像上クリックで拡大、以下同様)

アナウンサー云わく、生活保護水準13万円/月が満たない適合者はもらっている年金にプラスしてその差額を貰えることになっているが、それを知らない人が多いと。しかしこれは、預貯金があったり、不動産資産があったり、車を保持してたりしている人は対象ではない。これを必ずこの場に於いても付け加えるべきではないのか?

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大昔は、一世帯は祖父母+父母+子供の3世代同居が基本的だったが、世が変わるにつれて、どんどんそのような世帯は少なくなってきている。1980年には全体の50数%だったが、現在は13%まで落ちている。

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風潮とすると、結婚ホヤホヤは実家とは別居で暮らし、成功すればそのまま別居、そうでなかったら、実家に戻って老後の親の面倒をみながら同居というのが多い。嫁さん、婿さんからすれば、舅・姑と暮らすのは煩わしいからね。世の中豊かになればその方向に行くのは必然だ。しかし、昔は夫婦の子供の面倒の一部はジジババが見てくれた。そしてやがてジジババのどちらかが病に伏せると同居若夫婦や孫は世話を焼いたという自己完結型に近い世帯が普通だった。もちろん例外は多くあるが。

さらに大昔は、家長制度のもと、一般に長男(長女)に家督が行き、以下の兄弟姉妹は外で自活する運命にあったのが、戦後は遺言で指定しない限り、家督は公平に分けるというのが法的制度となり、最低でも争えば、遺留分(その1/2)は相続できることになり、その魅力もなくなったのだろう。

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それら大昔からのシステムが崩壊して、それに対応して出来たのが介護保険制度なのだが。オイラも年間77.400円徴収(年金から差っぴき)されている。まだその恩恵に預かるには元気すぎるのだが。実は高齢の単身者はその介護サービスを支払いの面から不如意になって利用していないのが、約80%になっている。これも総人口当たりで見ると1.8%となる。

さて、番組では高齢単身者として暮らしている3人のケースを紹介している。番組では実名でいかにも証言に真実味がありそうだが、ここでは仮名とする。このような証言は100%は信じないというのがオイラのポリシーだ。

東京港区に済んでいるAさん83歳だ。昔23年間会社勤めをして退職し、40歳なかばで独立して飲食店を開いたのだが、赤字が続き店をたたんで貯えもほとんど無くしたと。当時は60歳から厚生・国民の年金をもらっていた筈なのだが、店をたたんで無職になった期間が分からない。現状では両方で月10万円の年金暮らしとか。結婚をしていなく、本当の単身者ということだろう。身寄りがないと言っていた。

家賃が6万円で残り4万円で暮らしている。1日500円で過ごそうと切り詰めたが、電気代が払えず電気は止められている。水道代とガス代は払っているようだ。夏暑いときは区役所の冷房の効いた施設で過ごしている。

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まぁ、「1人ヤモメにウジが湧く」と云われるが、整理整頓に頓着しない性格のようだ。なぜ月6万円もするアパートに住んで、もっと安い地方に移らないのか?と聞くと引越し料金が掛かるので、そのまとまったカネがないとのこと。しかしアパートの敷金は家賃と連動するので、地方の安い3万円/月ぐらいのアパートなら、敷金や引越し料を含めても可能なはずなのだが。本人がだらしが無いからじゃないかと思ったりして。

次は秋田の湯沢市で農地に囲まれた所に住んでいるBさん。84歳のお婆さん。国民年金の40年間の満額支払いなら、月6.4万円だが。このお婆さんの場合15年前に夫が亡くなった。夫は10年あまり持病の心筋梗塞を患い入退院を繰り返していた。その為医療費がかさみ貯蓄は崩してしまい、その為国民年金も支払う余裕も少なく、月2.5万円しかないと。

えーと、夫が亡くなったのはお婆さんが69歳の時で、その10年前とは59歳の時になる。国民年金は60歳で納付止めとなるので、夫の医療費がかさんで国民年金の納付が出来なかったわけではないということになる。その結果納付不足で月2.5万円ということだ。夫婦で広い田圃を耕作していても、夫婦揃って収入が少なかったのか、納付しないで他に使ってしまったのか分からない。なんでも大きな田圃を持っていて、自分では耕作出来ないので、親戚に田を貸してあると。そしたら、その貸賃料が入るはずだが、まさか無料で貸しているのだろうか?嫁いで外にいる娘もいるが頼ることも出来ないと言っていた。

自宅の広い庭には野菜畑があり、野菜に関しては自給しているらしい。水道代3,000円、ガス代4,000円、電気代は? それに時々持病の医療費が掛かる。貯えを当然取り崩しているのだろうが、なにか他に収入源があるのではないか?生活保護は、田圃や家や土地があるので受けられない。それでも先祖代々の土地は守りたいから頑張っていると。

もう84歳ではまともに動けないだろうから、田圃や自宅を安くても売ることは出来ないだろうか?あるいは、自宅を区切って、小さい部分に自分が住んで、他を安心できる人に貸す方法もあると思うが。番組で言うほどの”老後破綻”ではないかもしれない。自分のものを手放したくない気持ちは分かるが、本当に月2.5万円の年金に頼るなら、やっていけないことは分かるはず。どうも話として1本筋が通っていない。

最後に東京北区に住むCさん。82歳のお婆さんだ。収入は年金と遺族年金との合計で月約8万円で暮らしている。2年前夫を亡くし、それ以前は夫婦合わせて年金は月13万円あって、なんとか暮らしていた。息子が居て将来の不安は無かったが、7年前に46歳で突然亡くなった。彼女の現在の家計簿が出ていた。

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持病の悪化で、足がむくみサポート無しでは満足に歩けなくなってしまい、ほとんど室内にいると。1割負担の介護サービスを受けているが、その費用が3万円/月掛かる。何だかんだで、毎月の赤字は3万円に達する。貯えも取り崩して今や残金は40万円になってしまった。外に出るのには車椅子が必要でそれを押してくれる介護サービスもあるが、そのオプションを支払う余裕がないと。ところで家賃が1万円となっているが、映像ではきれいな部屋で北区だ。分からないが、身内の家の一部に住んでいるのかもしれない。

最後にこの解決には・・・・

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なんとかという教授が出て来て、年金収入から見た、医療費-介護料をバランスよく調整するべきと提案していたが。それは国よ面倒を見れということか?

国民年金の現在の納付料は月15,250円だ。昔はもっと少ない料金だったがそれでも当時の価値としてはそんなに変わらなかったと思う。オイラ、厚生年金の期間が1/5ぐらいで、他の時は国民年金だった。娘3人抱えて収入の少ない時と、そうで無い時の波が上下していた。その時夫婦分の月3万円前後の納付はある時は大変きつく、免除申請をしたこともある。

カミさんは厚生年金期間がオイラよりチョイ長かった。今は、夫婦共に年金を頂いているが、カミさんの方がちょと多い。カミさんはしっかり全てを自分のお小遣いにしている。オイラの分は家計に強制注入といったところ。まぁ、不動産収入や役員収入もあるのでそんなに困ることはない。とにかく3人の娘が費用過多の大学を済ませ、皆結婚してそれぞれ家計から離れているので、まったく助かっている。家計を夫婦のためだけに使える「この喜び」ってやつ。

とにかく、国民年金の納付も20歳から40歳が満額でその場合には月6.4万円。で、完全に40年間納めたというのは、何%いるのだろうか。前半の20歳代に納めた人は相当少ないはずだ。現在年金をもらっている人で、この老齢基礎年金分の平均額を見たことがない。誰か教えてください。

とにかく総括としてこの番組はNHKらしく”老後破産”というセンセーショナルなタイトルをつけて煽っているが、これ以下の年金なんて無関係な人も多い。下には下がいる。大昔はこれ以下の人々がいるのが当たり前だった。だからあんな大人になっては駄目なんだよとよく言われたものだ。NHKが好きな海外はもっと酷い境遇の人達がいる。ロンドン、パリ、ニューヨーク、ミュンヘン、エディンバラ、イスタンブル、バンクーバーでも完全な芸無し「おもらいさん」を何度も路上で見つけた。日本では見つけたことがない。

ともかく冒頭にあったように、この単身者で年金含めても年収120万円未満を人々を全員生活保護水準の13万円×12ヶ月=156万円/年にするための補助をするとすれば、制度は崩壊してしまうし、その受領資格のないナラズ者がさらに多く跋扈することになるだろう。その人の年間所得を漏れがなく正確に補足することは出来ないからね。

最後にNHKらしく教訓を垂れていた。「結婚しなかった、年金を払っていなかった、と自己責任ということにして良いのだろうか。先送り出来ない重い課題を突きつけられている」ってのにどうも違和感を感じた。世界中の民の原則は自己責任だと思うのだが。国の奴隷になるなら、全配給制度もあるが。

最後にこの番組を制作したクレジットを張っておきます。

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コメント

なんかこのお婆さんやお爺さん。韓国の慰安婦婆さんの証言と似ているのかもしれないニュアンスを感じた。

投稿: | 2014年10月 1日 (水) 18時13分

イッソプの「アリとキリギリス」を思い出しました。

社会のセーフティネットが必要なのは当然ですが、6万円の家賃はちょっと

違和感を覚えました。ウチのアパート(2DK)は家賃が2.3万から3.3万円。

田舎ですから安いのは当然ですが、10万円の収入で6万円の家賃は高すぎ

です。こんな状況になる前にもっとやれる事があったのではないかと考えて

しまします。

投稿: paradisepalm | 2014年10月 2日 (木) 10時27分

首都圏で生活保護を受けていると、家賃6万円までは自治体負担で払ってくれる。健康保険も無料で、医療費の自己負担も無料。とにかく美味しい。アパート経営もこの事情から、6万円の家賃設定の物件が多い。貧弱な作りで狭くして6万円。これはこれで儲かるだろう.
8年前頃の湯浅の年越し村パフォーマンスと、これに連動した民主党、NHKなどのキャンペーンで、結局、自民党政権が打倒された。NHKのこの手の番組は、作り手の動機にかなり怪しい匂いがする。石原知事は、年越し村の住民に就職活動費を前渡しして、彼らが持ち逃げしてしまい、勤労意欲のない問題な人達という実態を明かして、この動きが止んだ。まだNHKには懲りない人達がいるようだ。

投稿: | 2014年10月 3日 (金) 05時55分

弁護士さんの世界でも大変だよ。平均は1.000万円/年以上だが、なんと100万円/年以下が22%だって。
これNHKスペシャルで取り上げたら?

http://kabooo.net/archives/37210244.html

投稿: | 2014年10月 3日 (金) 06時56分

このNHKが創ったセンセーショナルな用語「老後破産」を使って、巷では、その恐怖を煽り、インチキ投資やインチキ保険が流行ることになるだろう。

投稿: | 2014年10月 3日 (金) 09時41分

灰皿あるんだが
こいつこんなに苦しい生活なのにタバコ吸ってんの?馬鹿だろ

投稿: | 2014年10月 3日 (金) 09時55分

NHKさん。良い番組でしたね!かわいそうな後期高齢者さんたち。まさかこのかわいそうな老人達から、NHKの受信料(彼らの収入から見れば高額)を無理やり徴収はしてはいませんね?もちろん免除していることと思いますが。まず、NHKが率先してやることですね!

投稿: | 2014年10月11日 (土) 14時09分

(若者の)引きこもりが社会問題になり始めた頃もNHKは似たような番組を放送していました。番組を見た高齢の視聴者達は(今の若者達は)甘えている!!自己責任だ!!と声高に叫んでおりました。

投稿: ミカン男 | 2014年11月 3日 (月) 16時56分

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