« 何度も禁煙に挑戦して挫折した方々へ。オイラは禁煙のプロフェッショナルです。 | トップページ | 「米国が世界の警察官」だって?そりゃ虚構だろうが。これからは、幾つかの集団安保で国を守るしかないだろう。民族自決なのだから、内乱で滅びる国はご勝手にだろう »

2014年7月19日 (土)

あーとうとうやっちゃったよ。マレーシア航空機撃墜。ロシア絡みが明白になりつつある。ウクライナ東部内乱、撃ち方ヤメー!

昨日の朝、BS放送のワールドニュースをつけたら、なにかマレーシア航空が墜落とかなんとか。まだ起きたばかりなので、頭が半分ボケている。アー、3月に行方不明になったあのマレーシア機の墜落現場が発見されたのかな?なんて呑気に思ったが、そうではなく17日に別のマレーシア機がウクライナのドネツク州内の東部シャフチョルスクに墜落したと。オランダ・アムステルダム発クアラルンプール行きのボーイング777旅客機だ。約300人の乗客乗員の全員が即死だと。

今回のウクライナ動乱で、本来ドネツク州だったのを、親ロシア派住民が勝手に住民投票を行い、ドネツク人民共和国としたところで、もちろんウクライナ政府はこれを認めていない。例のクリミアをロシアが陰謀的に奪還してから、ウクライナ本土に飛び火した内乱なのだが。ここ数ヶ月この内乱がますます激しくなってきたなかで、この惨事が起こった。

当初様々説が飛んだが、どうやらドネツクの親ロシア派武装組織が、ウクライナ軍輸送機と間違えて、ミサイルをぶっ放したようだ。これ以前にはウクライナ軍の高度6000mにあった輸送機をミサイルで撃墜して、ネットでその成果を誇っていたらしい。通信傍受に拠れば、武装組織とロシア軍とのやり取りで、「ウクライナ軍輸送機を撃墜した」「そりゃ、民間旅客機だ!」「えー!・・・・・」のような会話が収録されている。・・・・・・・・・

今有力候補なのが、ソ連時代の地対空ミサイル”BUK”だろうと。これだと軽く高度2万mの飛行体を打ち落とすことが出来るそうだ。

140718b6_20140718123511403

旅客機の安定高度は1万m前後だから、これなら数十秒で撃墜できる。そもそも武装組織は以前からロシア軍の協力を受けていたことはミエミエだったので、多分これはロシア軍が秘かに武装組織に貸与したのかもしれない。しかしこれは正規軍ではないので、言わば中途半端な狙撃となり、もちろんレーダーも装備されているが、軍機と民間機との区別がつかなかったのかもしれない。

一説には本来旅客機は民間機であることを明示する電波(トランスポンダー)を送って誤爆を避けるのだが、なぜかマレーシア機はそれを発信していなかったか、または発信していても中途半端な知識でミサイルを操作したため、気がつかないで軍機と間違えて撃墜してしまったのかもしれないと。まぁ、巻き添えになったお客としたらたまったものではない。140718b1140718b3

140718b2 閲覧注意

昔ベトナム戦争のころ、東南アジア方面を行き交う旅客機に乗ると、窓からはるか下に戦闘機がまさに戦闘中が見えたそうだ。しかし現在はこのような戦闘の行われている地域の上空は避けた飛行ルートをとるらしいが、ここは中途半端な戦闘なので、そこまで徹底していなかったようだ。現にこの時間は他の民間旅客機を飛んでいたらしい。

この事件後のUTC時間(標準時刻)18日08;20時のこの地域のフライト状況は

世界の現在フライト状況

(画像上クリックで拡大)

302mn

この通り、ドネツクを避けてロシア領土かウクライナ西部にルートを変更していて、ドネツク上空には一切民間旅客機は飛んでいません。

昨年11月にトルコ航空ボーイング777でイスタンブールに行ったのだが、その時のフライトルートは(座席前のモニターテレビを撮影)

Dscf2162_r

ウクライナ中東部を通って、黒海を通り、イスタンブールのアタチュルク国際空港に着いた。現在このルートでは飛んでいないようだ。

現在はイスラエル上空、シリア上空、イラク上空、そしてウクライナ上空と、いつ地対空ミサイルが民間機目掛けて飛んでくるかもしれない、まこと物騒な時代となった。

マレーシア航空は19日、ウクライナ東部で墜落したアムステルダム発クアラルンプール行き17便に搭乗していた乗客乗員298人全員の国籍を発表した。オランダやマレーシアなど10カ国で、日本は含まれていなかった。  

国籍の内訳はオランダ192人、マレーシア44人、オーストラリア27人、インドネシア12人、英国10人、ドイツ4人、ベルギー4人、フィリピン3人、カナダ1人、ニュージーランド1人。  オランダ人の1人が米国籍も持つなど、一部に二重国籍者がいる。  

全員の国籍特定が遅れた理由について、マレーシア当局は「別の航空会社で搭乗手続きをした乗客がいたため」と説明している。(共同)

オランダ人が相当死んでいる。オーストラリア、英国など国際的に力のある国の犠牲者が多いので、それらの国は黙っていないだろう。プーチンもクリミア奪還で、全て引き上げればよかったのに、少しスケベ根性をだして、ウクライナ東部もロシア側に分割を!なんてことをするから、こんなことになる。

まぁ、ロシア側は事態を隠すことなく、国際的調査団に協力することだ。米国とEU国が徹底的に経済制裁に踏み切れば、ロシアとて経済破綻が待っている。1998年8月17日にロシアは国家経済破綻をしたことがあるし、まさかそれは忘れてはいないだろうと思うのだが。

それにしても、今年はマレーシア航空は災難続き。3月の行方不明事件に続いて、今回の撃墜事件。それでなくてもマレーシア航空はお客が避けるようになってきたところへ、今回の事件だ。業績減収の上に前回の補償問題も片付いていない。さて今回の補償金はどこが出すのだろうか?保険ではカバー出来ないし、このような場合、果たして保険が満額でるのだろうか?満席のようだったが、これはオーストラリアで開かれるエイズ学会のオランダ人・オーストラリア人参加者の団体がほとんどを占めていたらしい。これがなかったら、多分ガラガラだったかもしれない。

 

|

« 何度も禁煙に挑戦して挫折した方々へ。オイラは禁煙のプロフェッショナルです。 | トップページ | 「米国が世界の警察官」だって?そりゃ虚構だろうが。これからは、幾つかの集団安保で国を守るしかないだろう。民族自決なのだから、内乱で滅びる国はご勝手にだろう »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 何度も禁煙に挑戦して挫折した方々へ。オイラは禁煙のプロフェッショナルです。 | トップページ | 「米国が世界の警察官」だって?そりゃ虚構だろうが。これからは、幾つかの集団安保で国を守るしかないだろう。民族自決なのだから、内乱で滅びる国はご勝手にだろう »