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2014年2月23日 (日)

またまた、次女の家の改造でジージは腰が痛くなりました。14日の大雪で大変な事態になりましたね。

次女の家の改造がまた始まりました。27年前に先代が新築をした屋敷なのですが、当時の先代に都合の良いように設計がされ、また当時の施行ミスなどもあり、専門家であるジージが営繕役となって改造や修理をしています。

次女が結婚してここに住み始め早10年。その間様々な模様替えや致命的欠陥を修理してきました。当時最新型だったマルチタイプ(室外機+室内機2カ所)のエアコンも、コンプレッサーに寿命が来たり(もう修理部品ナシ)、冷媒管が天井裏を這っているのですが、どこかでガスが漏れているらしく、そのカ所が不明でその系統は十数年使用不能だったり、浴槽の排水口付近で重大な欠陥があり、浴槽と浴室を全改装したり、また子の成長と共に部屋の用途が変わり、それ様に内装をやり直したり、古くなったシステムキッチンの全取替えをしたり、屋根の瓦や銅板葺きに支障が発生して修理をしたり、まぁ、様々です。

当時新鮮だったセントラル・クリーンシステムも、結局20年ぐらい前に故障してしまい、各部屋にある集塵口も飾りだけのものになり、結局掃除機で清掃ということになっていました。・・・

本来掃除機用の電気コンセントを設計で各所に考慮すべきなのに、お陰でコンセント不足となり、その結果掃除機のコードを長くしないと快適に掃除ができないエリアが多い。本来裁判沙汰にもなりかねない施主と元請建築会社の関係なのだが、先代はうまく騙されていたようだ。ただ先代は既に逝去されているので、対応の詳細が分からない。

設計しながらも、施行もたまにやってきたジージが、建築の研究も兼ねて面倒をみている。今回は女中部屋だった押入付4畳半を、6畳のパパの事務室にという要望で、建築に関してオールマイティーの知識と技術を持っているジージの出番で、ここ2週間前から老骨に鞭を打っている次第だ。

押入の造作の解体は結構大変な作業で、柱を1本抜くことになるので、その為の補強もしなくてはならない。また和室なので造作は隠しクギを使ってあったり、当時はまだほとんどクギ打ち施行だったので、そのクギを抜くのに大変手間が掛かる。今はほとんどがスクリュービスで、電動で締めていくので、音も静かだし、やり直しも楽になっている。

また畳敷きだったので、それを撤去すると今度は畳厚分だけ低くなるので、その上に新たな根太を張り、その上に合板を張り、最後にフローリングを張って、ちょうど畳敷き周囲にある雑巾ずりの高さとピッタリ合わせにしなくてはならない。

エアコンについては、この系統はマルチタイプで一つは10畳に広縁付きの大型と、もう一つがこの女中部屋の4畳半。もう15年以上前から作動しないと。で、8年ぐらい前にこれも解決しようと、エアコン業者に検査をしてもらったら、冷媒ガスがスッカラカンだと。どうなるか分からないが、とにかくガスを充填してもらった。当日は上手く作動したが数日後は、冷風が来ない。結論として、冷媒管のどこかで漏れているという結論。一般に冷媒管は距離が長いと銅管同士を溶接して繋ぐ。これは資格を持ったのが行なうが結構難しい作業なのだ。その部分が室内・室外機の付近なら検査も出来るが、曲がりクネって20m前後となると、中間繋ぎは天井裏なので簡単にはいかない。やがて諦めて、量販店ルートでこの部屋は、新たにエアコンを据えつけた。

そこで、今回壁埋め込みだった従来のエアコンを撤去した。そして10畳和室の方について、再度業者を呼んで真空ガスチャージをしてみたら、ガス圧に異常が発生しなく、冷媒ガスを充填してもらった。10畳和室の方は屋外機に近い方なので、冷媒配管に問題は無いはずと予測していた。1週間以上経った今のところ上手く作動しているようだ。こちらも壁埋め込み型なので、もしこれが駄目だった場合には、既存冷媒管を利用して、新型の屋外機と屋内機に代えなくてはならないし(一方だけということは不可能)、室内も全て含めて35万円前後掛かるとのこと。

いまのところ、快調に運転が出来ているので、普段使用しない部屋としても、このままの調子で続けば、大助かりということになる。但し将来故障が発生した場合、ダイキンなのだが、もはや修理する部品はないそうだ。

特に旅館などは大変だろう。大昔はセントラルエアコンで、おおもとからダクトを使って温風や冷風を送っていたが、次にこのようなマルチタイプエアコンで、壁埋め込みに切り替わった。それが何事もなくても寿命が15年~20年。そして今やその頃の部品がないので、新規に屋内・屋外機の交換で一対で数十万円の交換費と、及び、室内の噴出しグリルのデザイン変更、または、それに合わせて噴出し口周辺の造作改良。特に和室はデザイン性を保ちたいので、問題が多い。まぁ、その分ダイキンなどエアコン会社と施行会社は仕事増大で随喜の涙であろう。

明日からあと数日で仕上げ材の取りつけが終了の予定だ。それ以外にも幾つか修理があるのだが、先代の元請会社に対する施行不良の恨みを、オイラが老骨に鞭打って解決してあげている次第だ。おっと、もちろん有料でやっていることは言うまでもないが、業者に依っては倍の請求は出すであろう。オイラ、施工に関しては今は次女の家のこれと、ウチのアパート・自宅の改造工事以外は、一切やりません。ただ昔建築設計以外にも施行関連まで業務範囲だったので、家一軒建てるのに必要な兵器(建築道具・機械)はしっかり倉庫に保持しています。機械や道具はたまに動かさないと駄目になってしまうので良い機会です。

さて、それにしても、今月14日の長野・山梨・そして関東に降った大雪の被害は大きかった。完全に道路が通行不能の車で塞がり、また陸の孤島になってしまった村落が多発だったと。18人が死亡したとの報道だった。なんたって観測史上初めてという言葉が乱立していた。ということは、少なくとも120年ぶりということだ。

大雪で、体育館やホールなどが潰された被害も続出だった。これらは設計の時に構造計算を行なって、その結果各構造の部材を決定するわけだが。特に鉄骨屋根が押し潰された。構造計算では、固定荷重+積載荷重+積雪荷重+風圧力+地震力によって生ずる力を使用する。そしてこの積雪荷重については、特定行政庁が指定しているわけだが、大きくは多雪地域と一般地域となる。また多雪地域では、積雪1m未満地域、1mから2m未満地域、積雪2m地域を、各地行政庁で地域ごとに決められている。一般地域も同じく、各地域によって細かく決められていて、例えば箱根は45cm、八王子40cmなど。今回積雪の多かった埼玉県の秩父市は、基準では40cmだったが、多分この倍の積雪だったのでは。因みにオイラの熱海市は25cmだ。伊東市も同じで今回はそれをオーバーしたと思うが。以下は全国各地で構造計算用に指定された基準だ。自分の住んでいる地域がどれほどか確かめることが出来る。  全国各地の基準積雪

構造計算上は大幅な安全率を見ているので、今回屋根を潰された公共建物はどのような構造設計だったのか大変興味がある。あるいは施行に欠陥があったのかもしれない。今回の件で、各地の積雪基準が全て1ランク上がる可能性もありそうだ。まぁ、屋根が潰れて被害者がいなかったのが幸いだったが、韓国では17日積雪で体育館が潰れて100人生き埋め、10人が死亡したとのこと。新入生歓迎会に体育館屋根が崩落、10人死亡

韓国も観測史上初の積雪だったのかは分からないが、今回日本の場合には人のいない時の崩落だったので、これ幸いというか助かった。韓国のような状態だったらソチ・オリンピックも吹き飛んだかも知れない。

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