細川護煕さん、小泉の軽い神輿なぞならないで、湯河原で温泉と花鳥風月で遊んでいなさい。
とにかく、従来のような公示前の出馬予定者らによる、公開討論会が細川陣営の勝手な都合で開かれなかったので、それぞれのスローガンでしか判断できない中で、選挙選に突入した。まぁ、これから先、いつ討論会が実施されるのか分からないが、東京とは云っても地方選挙なので、民放全国局がどこまで取り扱うかは分からない。やはりNHKということになるが、いつ開催するのか未だ情報がないようだ。
とりあえず、告示日の23日に行なわれた各候補の第一声の文字起しが、サイトにあったので、一通り読んでみたのだが。やはり特に引っかかるのは細川護煕と応援演説の小泉純一郎の演説だ。まぁ、小泉はどうしてここまで変節してしまったのか分からない。これは、いわゆる”恨み”や”妬み”が絡んだ政局と感じざるを得ない。または、外国化石燃料メジャーと投資家が彼のスポンサーになったか?だ・・・・・・
この細川護煕が、たった約9ヶ月で総理を降りたのが、1994年4月。さらに国会議員(衆院)をやめたのが1998年5月。この頃の世相は、1980年代のバブル経済が、まず1990年初頭から株が暴落し始め、さらに土地バブルは健在だったが、その頂点に向かって行き、1994年ごろを堺として、今度は都心だけではなく全国中の土地価格が下がって行った。まさに土地バブルの崩壊だ。そして1997年・1998年にはそれまで不動産融資で全開だった銀行・証券会社がばたばた潰れ、まさに恐慌とまで言われるほどになってしまった。
ちょうどその頃、オイラ設計者として大きな物件を扱っていたので、その顛末に大きく関係していて、その世相を体で体験していた。以後、銀行のあいつぐ合併、倒産、それに付随して、今までバブルで踊っていた企業は莫大な借金を背負い、以後借金を返すことが重要になってバランス・シート不況が20年近く続いていた。
その頃(1990~2000年ごろ)の世相は、1980年代から1990年前半までのバブル経済の反省が常に新聞・テレビに踊っていた。やれ「良寛に学ぶ愚直清貧のすすめ」なんて本が出て、国民・企業が総懺悔だった。朝生(朝まで生テレビ)でも、大島渚が「このごろ、値段の安いモツ鍋が大流行だ!やっと人々が目を覚ました。これは良いことだ!」なんてやっていた。
オイラも最初は納得したのだが、そのころリチャード・クーの「いや、国民全体がこのようにバブル反省で萎縮してしまうことは、一見良いように見えるが、それは経済全体をも萎縮させてしまう。」いわゆる「合成の誤謬」論を展開した。つまり会社や個人が清貧になることは一見良いことかもしれないが、それが全体(合成)となると、経済は発展しなくなる。間違ってしまうということだ。案の定、その後日本はデフレ経済が10年・20年と続いて来た。
前置きの話が長くなって恐縮なのだが、この細川護煕の演説や他を読んでみると、彼は当時の世相のままで、化石のように今日まで生きてきたと感じて仕方がない。
彼の演説にイチャモンを付けてみると、
2014年東京都知事選挙 細川護煕候補 第一声 <演説全文>
この抜粋
最初の価値観の問題というのは、私は政治の世界を引いてから15年余り、田舎に引っ込んで、焼きものをしたり、絵を描いたり、庭いじりをしたりして過ごしてきました。しかし何か、国の進めているさまざまな施策というものをときどき新聞を見て、テレビを見たりして感じておりましたのは、どうも少し私の考え方とずれているのではないか。例えば、日本の人口は今、1億3,000万人ですが、あと50年すると9,000万人になる。100年たったら4,000万人になる。4,000万人と言えば江戸時代の人口です。江戸時代の人口とほぼ近い。そういうことになると、これは今までのような大量生産・大量消費、そういう経済成長至上主義というもので、果たして日本という国はやっていけるのかどうか。私は難しいと思います。
ほとんど湯河原で隠居生活をしていたことが伺われる。これから知事を目指すお方が、たまに新聞やテレビを見ただけで、客観的な世相というものは把握されていないようだ。市会議員でさえ、合わせてネットを駆使して情報・インテリジェンスを吸収している時代なのに、一部の報道しか、頭に入っていないようなのだ。「100年たったら、日本の人口は4,000万人になる」と断言しているが、それは一時の人口減少カーブをそのまま100年後に引っ張っただけで、まぁ、よくこんな説を強弁する自称専門家も悪いが、まったく根拠がない。そんな100年後まで話を引っ張らないで、少なくとも4年間の在任中の話にすべきだろうが。人口は時代と共に増えたり、減ったりする。もちろん日本の人口が1億人以上というのも果たして良いのかどうなのかは分からないが。
特に「これは今までのような大量生産・大量消費、そういう経済成長至上主義というもので、果たして日本という国はやっていけるのかどうか。私は難しいと思います。」まさにあの”清貧の思想”が出て来ている。日本経済がどのような仕組みで動いているのか、全然分からないようなのだ。バランスシート不況と合わせて、経済のイニシアティブを韓国に取られ、中国に取られが、ここ十数年の日本経済の低迷だったのだが。まさに誰も反対出来ない美麗美句なのだ。
オリンピックは、しかしかつての東京五輪のように大きな投資をして、大きな建物を造ってというわけにはいきませんから、できるだけコンパクトな、しかしソフトな面でおもてなしの心というものを十分に感じていただけるような、そういうオリンピックにしていかなければならないし、また、東京だけがいい思いをするのではなくて、東北の人たちにもぜひ一緒になってオリンピックの果実というものを分かち合えるような、そういうオリンピックにしていかなければならないと思います。
ここでも「おもてなしの心」って、言葉はいいが、あまりにも抽象的過ぎる。少なくても、エスカレーターは国際基準?の右側立ち、屋内公衆施設(料理屋・バーも含めて)はすべて禁煙にするのが国際的おもてなしだが。
パリにしても、ロンドンにしても、従来から出来て来た既得権で雁字搦めの街を、これからに向かって理想的な都市に大改造をするには、ある目標を定め、それに向かって進めなければなかなか実現しない。160年前からの何回ものパリ万博・ロンドン万博で今の都市再開発は実現してきた。ついこの前のロンドン・オリンピックでも、そのために、もはやスラム街となってしまった地域を再開発して、大変住みやすい地区にすることが出来た。交通機関もすべて新型に換えることが出来た。昨年ロンドンに一週間いたが、このオリンピックを目標とした再開発で、ロンドンはさらに魅力的な街となった。
そもそも、彼は昨年9月8日に決まった東京オリンピック以後に、
安倍晋三首相が『オリンピックは原発問題があるから辞退する』と言ったら、日本に対する世界の評価が格段に違ったものになっていた」と東京五輪辞退論まで展開。「金メダルをたくさん取るよりも、原発をどうするかのほうが、日本の将来にとってよっぽど重要な話のはずだ」と言い切った。
だと。今回出馬となると、いかにも決定以前に話したかのように、言葉を変えている。こんなことをしたら、オリンピック委員会や世界は、日本はなんと無責任な国だと馬鹿にされるのが常識だろう。トンチンカンな男だ。東京都は、原発施設も無いし、たかが12%前後の東電株主で、発言の優先権はない。これは、宇都宮や左傾マスゴミも間違えている過去の資料だ。さらに、東北も参加させるべきだとか、そもそも都市開催のオリンピックの定義を全く理解していない言及だ。ただ東北の人々が可哀相じゃないかという発想だ。復興中で忙しい東北とすればいい迷惑だろうが。
もしそういう原発が大きな事故を起こしたら、これは日本は壊滅的な打撃を受ける。日本だけではない、世界中にその影響が及ぶことは必至であります。ですから、一刻も早く原発再稼働というものをやめて、世界の先進国がやっているように、自然エネルギー、あるいは再生エネルギーなどを活用した、分散型のエネルギー社会というものを作っていかなければ、日本は成り立っていけない。そういう方向に早く踏み出していくべきだと思います。
世界は逆に、震度6~7の地震を受け、大津波で補助電源も流されて、それでも福島県一帯、関東圏まで、100㍉シーベルト以上の放射線量で覆い尽くされるような悪夢の事態にはならず、ほとんど健康には影響のないレベルだったこと。それも50年前に造られた時代遅れの原発がだ。さらに可能な安全対策で今回のようなことは起こらないことを検証できたから、昨年英国のウェールズ地方、またトルコ、ベトナム、中国、サウジアラビアなどでも新設の原発建設が進んでいる。
再生エネルギーは、ドイツ・スペインなどで買い取り価格バブルがしぼんで、やはり単なる補助発電でしかないという結論が出て来ている。これ以上再生エネルギー発展させると、財政が吹き飛び、当然電気料金の国民・企業負担が大きくなる事態に陥っている。現在ドイツの電気料金は相当上がっていて、国民もネを上げている。このままではさらに値が上がるだろう。最近ドイツでは、国産の不純物が多い泥炭など今まで使わなかった燃料で発電する施設を増強している。CO2増加もあるが、不純物の排煙が健康問題となりそうだ。メルケル政権が変われば、ドイツの2022年原発全廃止政策は変わらざるを得ないところまできている。
そもそも、コスト面でも、既に原発施設が出来上がっていて、ただ償却稼動するだけの原発施設と、これからそれに見合う新設電力発電施設(再生エネルギーを含めて)とどちらが、これから先コストが掛からないのか、小学生でも分かるはずなのだが。おまけに、老朽化した化石燃料発電は、年間4兆円もの余分な燃料輸入代金を払っている状態だ。20年で80兆円にもなる。原油・天然ガスの産出国は、これからも紛争が続く。輸入ストップの事態が発生すれば、日本中の電力は止まってしまう。生産活動は停止となる。過去の石油ショックを完全に忘れている。「原発が無くても、今電力は問題がない」との主張に欠けているのは、この燃料輸入問題と輸入コストの大幅増加なのだが。馬鹿殿は多分知らないのだろう。
原発がなければ日本の経済は成り立たないという人がおりますが、2年間原発が止まっていても日本の経済は順調に回っております。
だから、この男はお花畑の無知蒙昧なのだろう。この負担がボデーブロウのように、各電力会社に襲ってきているのに。それは国民・企業の電力料金の大幅値上げとなって行く。今は、今年中には再起動を織り込んでいるから電力会社は大人しいが。
もちろん、東京都は東電の大株主でもありますから、東電に対していろいろ注文もつけていかなければならない。その東京で原発ゼロを目指すことは、先ほども申し上げたように今度の選挙で都民の皆さん方に問うべき、それこそ重要なテーマだということを重ねて申し上げたいと思います
細川さんよ!あなたは東電の株式保有率を調べたことがあるのかい?
まぁ、朝日系、毎日系の新聞やテレビばかりを見ているから、その洗脳にハマってしまうのだろう。全体の1.2%で優先権なぞ一切ない。彼の頭の中は数年前の株式保有率で止まってしまっている。
再度言いたい。脱原発は国会議員選挙、国政に対してのマターであって、東京都知事選挙のマターではない!もし提案するなら、「東京都は日本でダントツに電力を使用しています。責任を取って、いままで使った原発の放射性廃棄物の中間貯蔵は、東京都内の一部を提供しますから、そこを使ってください。私が都政で実現させます!」と。
言えるかな?まぁ、言えないだろうが。
それにしても、選挙カーの壇上にる細川を見たのだが、目はトローッとしていて、全く候補者としての覇気がない。白内障なのか左目が濁っているいるように見える。覇気は小泉に任せっぱなしのようだ。
ともかく、細川護煕さん。あなたに都知事は無理だ。東京は発展どころか凋落してしまう。何もしなかった青島都知事よりもっと悪い。まぁ、凋落して規模が1/3ぐらいにしてしまうことも、一案かもしれないが(もしかしてそれが本音かもしれないが)、都民は大混乱をするであろう。
湯河原の自然の中で、温泉と花鳥風月で遊んでいるのが一番相応しい。
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コメント
今日の新報道2001のテレビ番組は、立候補者の討論会を行う予定でしたが、司会者が、細川さんが参加を、日程の都合上できないとの申し出があり、取りやめになりましたとの報告が。
この細川って、弱点を突っつかれるのが怖いので、チキン状態になっている。こんな無責任な立候補者っているかい?
投稿: 都民 | 2014年1月26日 (日) 10時27分