一期一会の出会い。草食系になってしまった日本の若者よ!見よ、肉食系の若者達を!まぁ、オイラにも出来ないことだが。
一期一会なのだが。何気ない時に、面白い人達と出会うものだ。昨日土曜日に、小3になった孫が運動会が近いとウチの近くの臨海公園で、短距離走の練習をすることになり、母親(ウチの娘)が強化練習をするので立ち会えと。まぁ、孫とすれば自転車と芝山でのソリ滑りの期待もあり、素直に応じたらしい。4歳の孫は最近熱を帯びてきた補助輪付き自転車の練習が楽しみ。
オイラ中学時代50mを6秒台だったので、多少自信をもってアドバイス役。まぁ、そんなこんなを4人でやっていた。そしたら芝生の広場を白人男が2人ブラブラしている。何気なく近寄ってみたら、大荷物を括り付けた自転車が傍にある。遠耳で聴いていると、どうやらフランス語。なんでこんなところにいるのだろう?と思い、「フランス人か?」と聞いたらそうだと言った。そしたら、影にもう1人いた。これは日本人だ。そこでお喋りが始まった。
なんでも彼はスイスのジュネーブ育ちで両親はジュネーブで国連関係の仕事をしていると。大学卒業後、以前1年間日本の企業に実習生として滞在したことがあるが、普段はジュネーブで生活していると。そして高校時代からのスイスでの友人と今回自転車で世界一周をしようと、南米を回って成田に到着し、東京で1週間ぐらい滞在し、東京から自転車で、各所を回って大阪まで行くそうだ。昨日は江ノ島でテントを張り1泊して、6時間掛けて今ここに到着したとのこと。
ヨットで世界一周は有名だが、自転車で世界一周している冒険家とオイラ遭遇したらしい。・・・
もう1人はフランス人で、ノルマンディー地域に住んでいる若者だ。皆多分20代後半の若者。オイラから見ると息子のような年齢だ。
なんでも、地元スイスからアルプスを降り、そしてスペイン北部を周って、ポルトガルのリスボン。そこから空路でアルゼンチンのブエノスアイレスに到着。自転車はオランダ製の分解梱包可能なので、フライトに積み込み到着後、空港で組み立て、自転車冒険旅行を開始して、アンデス山脈を越えて、ペルーのリマまで数々の名所を訪問しながらの道程だったと。
そこから、またフライトでリマから、成田に到着で、今度は日本で自転車冒険旅行だと。まぁ、概略話が分かってきた。で、彼らがここの公園でテントを張って一泊したいのだが、どうだろうかと。まぁ、ここはテント張りOKの公園ではないので、内緒でするしかない。それで、すぐ近くにウチのみかん畑があるから、そこでよければOKだよと言ってやったら、お願いしますと。
孫と自分の自転車を軽トラに積み込み、この後について来てと先導した。かなりの坂なので、大丈夫なのかと振り返るとフウフウいいながらもついて来る。「アンデス山脈の山越えから比べれば大したことはありません」と余裕のある顔だった。
到着して、テント張り。
夕食はどうするのかと尋ねたら、下までくだってガストで食べることにしたが、温泉に入りたいというので、それじゃあ車を入れ替えて乗用車でそこまで送ってやるよということになった。3人を乗用車に乗せて、出合った公園の近くにある平鶴という旅館に、温泉入浴のみで送り込んだ。日本人の彼は、2人の欧州人に、温泉浴の良さと入り方を教えたいとのことだった。帰りは畑まで夜道を歩いて帰るということで。
翌朝、心配も兼て、見に行ったら何事もなく心地よく眠れたとのことで良かった。ここは夜、猪やタヌキが出るので少し心配だった。テントをたたんで出発の準備を整えた。
左からスイス人セバスティン、そして日本人アキラ。右がフランス人マルチン
感じの良い冒険者達だったので、ガストでよければ朝食をプレゼントするよと言ったら、たいそう喜んでくれた。そしてタップリ時間を取ってガストで食事をした。話は欧州についての事。報道通り、欧州は経済がかなり落ち込んできて、特に若者の就職率が厳しく、また失業率も年々厳しくなってきているそうだ。
就職しても、リストラに会う若者も多く、本国にいるより、この際失業保険を利用して、海外旅行をしてみるなんてのも大変多いそうだ。もちろんこれは違法だが抜け道が多くあるそうで。彼云わく、就職に関しての経歴には、海外旅行の経験もかなり優位に評価されるらしい。欧州における宗教についてとか、特にフランスにおける事実婚の多さとかの話もした。
マルチンに聞いたら、自分は事実婚を選ぶと。理由としては厳格なカソリックなどの影響で、約半分とも云える離婚率のなかで、従来法結婚の場合は、税関係では少し有利だが、離婚となると、財産分与・慰謝料や養育費名目で、男性側は再起不能近くほどの金額を女性側に支払わなくてはならないことが多く、それをビビッて、法的にもっと緩やかな事実婚を選ぶそうだ。
これから、山越えで中伊豆を通って、西伊豆の土肥まで行き、フェリー船で清水港、そこから渥美半島まで行き、またフェリー船で伊勢志摩。そこから奈良・京都を見て大阪、関空とのこと。マルチンはここからフランスに帰り、2人は今度は船で中国の天津港まで行き、そこからまた自転車で北京。そしてチベットなどシルクロードを通って、トルコに出てスイスに帰国するそうだ。
アキラからメールアドレスと今回の冒険旅行の専用ブログのアドレスを教えてもらった。
La Terre A Velo Akira & Sebastien
このブログから今回のルートを貼り付けたのだが。
We decided to travel mostly in South America and Central Asia. Depending on unexpected events or geopolitical changes, the initial route can change at any moment. We will be heading West in order to keep nice seasons on our side.
道程としては2012年の8月にこの冒険を出発した。全てこの冒険が終了して戻るのは来年の今頃になりそうだ。(Geneva=ジュネーブ)
August - September 2012: Geneva - Lisbon. Geneva - Toulouse - Bilbao - Guemes - Santiago de Compostela - Porto - Lisbon 18th September:
Lisbon - Porto Alegre (by plane) September 2012 - April 2013Buenos Aires - Atacama's desert - Titicaca Lake - Machu Picchu - Lima May 2013:Lima - Tokyo (by plane) May 2013:Tokyo - Osaka Tokyo - Osaka May 2013:Osaka - Tianjin (by boat) June 2013:Tianjin - Beijing Tianjin - Beijing June 2013:Beijing - Lhassa (by train) June- December 2013:Lhassa - Geneva Lhassa - Kashgar - Tashkent - Turkmenabat - Teheran - Istanbul - Sofia - Belgrade - Zagreb - Milan - Geneva
現在のブログでは、南アメリカ編は写真入りで良く纏めれている。あのマチュピチにも訪れたらしい。この冒険旅行は来年まで続くそうだ。そしてこの旅行を終えてから真剣に就職に着くことになり、人生において一生に一度の思い出にしたいそうだ。
オイラ、先々事故などで死ぬようなことのないよう、気をつけて旅を続けてねと一人ひとりと握手をして見送った。
もし道路で、どこかで、この3人を見つけたら、親切にしてやってください。今月中は日本で旅をしているはずです。
一粒で二度おいしいオイラのブログ:今日のミュージック
この3人の若者に贈ります
人生は常に一生に一度だけ
そして
世界を楽しみましょう。
ガンバレ若者達!
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コメント
彼らの今回の旅の専用ブログの中の、日本後編がアップされています。ご覧ください。
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日本編の後半編
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投稿: オイラ | 2013年6月28日 (金) 15時34分