続ドイツ:最後の訪問地ミュンヘンのあれやこれや。
今回のパリ・ドイツについて連載が長くなってしまいました。大好きな時事批評があさっての方に行ってしまって、モヤモヤしています。
それにしても、国会中継の文科委員会でのやり取りをチラット見ましたが、田中真紀子は予想通りでしたね。小泉政権が出来る前、2000年ごろ前までは、首相にしたい人調査で、田中真紀子がダントツ1位だったんですよね。まぁ、マスゴミが持ち上げるにしても、テレビ向けポピュリズムの典型だなと呆れていたのですが。まったく愚衆を騙すのは簡単なんですよ。角栄の娘が威勢よくギャグも入れて喋れば拍手喝采。一介の中小企業の土建屋が、政治の傍らにと汚れた事業を広げ、あの目白の御殿を手に出来た、その田中角栄の娘だよ。今でもその御殿からご出勤だ。この品性の欠ける暴走婆ぁを、うしろに回ってから、尻を蹴っ飛ばして、政界から蹴落としたいくらいだね。マスゴミの中に、妙に彼女を弁護する者もいるが(大谷ら)、今回の件は、木であって森ではない。別々に思考するべき問題だろうが。
今回の行程で最後の滞在になったミュンヘンです。このミュンヘンは、いままでフライトの中継地としてしか降り立っていなく、ミュンヘン空港のみで、街に出たことがありませんでした。
公共交通は、トラム(路面電車)・Uバーン(地下鉄)・路線バス・Sバーン(近距離鉄道)と多彩で、チケットが共通なので便利です。しかし、ドイツでは前記事の通りで、改札がありませんから、無賃乗車をしようと覚悟を決めれば自由自在。不法移民・貧困移民・不法国民には天国です。もちろん見つかれば莫大な反則金を取られることになっているとは云え、車内改札(検査)なんていう雰囲気は一切感じられませんでした。これについて詳細をご存知の方がいらっしゃったら、コメントをお願い致します。
ミュンヘンでは、ドイツ博物館があるというので、トラムを利用して期待を持って行きました。・・・・・・・
探し出したトリムの駅に降り、探し歩きをしました。人に尋ねてなお探し、そしたら川の傍に目立たぬような建物があり、迷ったのですがそれが施設でした。どちらかと云えば殺風景な雰囲気でした。ここも改修工事中だったので、仮設の入り口だったようです。もちろん規模は大きい建物内でしたが、展示物も地味なものが多かったです。なるほど旅行ガイドには大きく取り上げられていなかったわけで。勝手に大英博物館や、ワシントンDCのスミソニアン博物館と同程度と思い込んだ方が悪かった。飛行機や、ロケットも展示されていたが、なぜかメッサーシュミット戦闘機や、V2型ロケットは皆無。戦争に関する展示品はほとんど無かったように思う。やはり周辺国からの圧力が今もあるのだろう。
ドイツ博物館の入り口広場にあったゴミ入れ。両側にタバコの火消し用の盤があった。フランス人・ドイツ人の喫煙者はこれでタバコ火を完全に消して、ゴミ入れに入れることが習慣になっているようです。ただ不完全だった場合には、中の紙類に火が着くことになり、そんな事例は皆無なのか?それともそれを覚悟なのか?
ミュンヘンの商業街への基点はマリエン広場とのこと。ここには新市庁舎が名物になっている。1867年~1909年に掛けて建設された高さ85mの新ゴシック様式の建物だ。そして11時、12時、17時にこの塔にある仕掛け時計が音楽と共に動き始める。だから観光客はその時間目掛けて、よく見える場所に集ることになる。まぁ、32体の人形が回りながら現れるというものだが。見ての印象としてはたいしたことはない。ただ客集めには有効のようで、その後観光客は散らばって、様々な商店に買い物という行動に出るようだ。
いつもなら多くの出店が集るところなのだが、あいにくこの広場は改修工事中で、混雑していた。この裏側にあるマリエン庭園も、なにか全面的に掘削していて工事中。地下街を造って、上を再度公園にするのか。まぁ、この新市庁舎が名物なので、後ろに高層建築ということにはならないだろう。ミュンヘンも景気が良くて公共施設は改修工事が多いのか。
ここから、レジデンツを見学しようと歩いていった。ところが入り口が分からない。これと一体となっているかのようなバイエルン州立歌劇場は見つけた。
バイエルン州立歌劇場の手前の工事現場は以前のマリエン庭園で全面工事中だった。
それに続く建物がやはり改修中。なおも通りを進むと、獅子の像が2対あり、獅子の顔が異常にツルツルしている。これに触ると幸せが来るとのジンクスがあり、地元の人々も、この前を通るときは、さすって行くらしい。もちろんそれを知っている観光客も。だからツルツルしている。この辺は日本で同じような事例がある。結構良いアイディアではないか。
後から分かったのだが、この2対の像の奥が、目的のレジデンツへの入り口だったのだが、やはり改修中で、入り口が変更されていた。
で、そこを通り越して進むと、左手にやたら大きい建物と遭遇した。
将軍堂 Feldherrnhalle この前が大きな広場となっていて、たまにコンサートなどが行なわれるとか。1841年から1844年に築造されたとか。歴代の将軍を讃えるためとか。画像左の建物がレジデンツ。
さらに通りを進むと、レジデンツの建物の奥にある庭園の入り口まで来てしまった。大道芸というか、驚いたのは、広い歩道とは云え、なんとグランドピアノを持ち込んでの大道演奏だ。
もちろんJAZZ演奏。季節柄”枯葉”も演奏していた。写真を撮らせてもらう代わりに、2€チップをカゴに入れた。自分達の演奏を入れたDVDを積んであり、気に入った人に買ってもらうようにしている。なかなか演奏も良かった。
これ、夜の大道演奏。歩道上の店の前にグランドピアノを置き、クラシック曲の個人演奏。建物の2階が張り出しているので、音響効果も良い。まぁ、ここは歩行者用の広場通りとなっていたが。日本ではここまでのことはできないであろう。皆必死になって、自分の演奏をアピールしている。
話は急に変わるが、ミュンヘンにも明らかに、北アフリカ系、トルコ系、イスラム系なぞ、多くの人種と通りではすれ違う。特にミュンヘン駅付近は多い。別に注意を要するような人物達はいなかったが。まぁ、規則通り暮らしているのだろう。
ところで、ほかの都市ではどうなのか分からないが、このミュンヘンではカジノがあるのを見つけた。北米やアジアの豪華絢爛たるカジノとは違って、大変質素なので面白かった。オイラの滞在したホテルの隣もカジノだった。
なにか、日本の繁華街のキャパクラの入り口のような。カジノ特有の豪華絢爛さは一切ない。これ規制がされての結果だろう。ホテルには一切ないようだ。
話は元にもどって、レジデンツ行きの件だが、地元人と思われる人に聞き聞き、やっと入り口に辿りついた。なんのことはない。始めに見たバイエルン州立歌劇場を見てその左手建物で、建物改修工事の足場の間をくぐるところが、入り口への通路だった。
工事中とはいえ、これだけの規模の建物としては、入り口が貧相。まぁ、工事中だから仕方がないが。
レジデンツというのは、宮殿のこと。ここはヴィッテルスバッハ家(バイエルン王国の王家)のシュテファン3世によって、14世紀末に初建築がされたとか。その後幾度も増改築が続けられ、ロココ・バロック・新古典主義など各様式混在の美しくも珍しい建築物となっているそうだ。そして、前記事のノイ・シュバン・シュタイン城を築造したルードヴィッヒ2世も実はヴィッテルスバッハ家だった。詳しくはここで。ミュンヘン レジデンツ
このころの宮殿の内装は、ほとんどベルサイユ宮殿を模倣しアレンジしたものが多いようだ。撮影OKなので、撮るにはとったが、写真では実物ほどの迫力感は伝わらない。
↑は、大広間で、ここで会食会などを開いたのだろう。
↑まぁ、、こんな豪華な内装ばかりで、目がいい加減慣れてしまう。
広間、大広間、以外の小部屋があり、そのれら部屋数はおびただしい数としか表現できないのだが。で、それら部屋を繋ぐドアーで仕切られている。これ宮殿の典型的配置設計のようだ。通路のようで、部屋の一部。プライバシーはどうなっているのか分からない。
↑尚且つ、各部屋は皆個性を持たせた違うデザインで構成されている。上画像は、全て貝殻を使った装飾で満たされている。どのくらいの量の貝を使ったのか。南アジアや南インドを想像したデザインなのだろう。
昔、ラブホテルの設計をすることになって、クライアントの要望は各部屋全て違うデザインにすることという要望があった。しかたがないので、ディズニーの4つの世界というモチーフで各部屋デザインをしたことがある。結構苦労した設計だった。ここに来てそれを思いだした。設計者、職人皆苦労しただろうなと同情を感じてしまった。
おっと、話が脇道にそれてしまったが、この中世の時代は特に、国王同士、有力な支配者、有能な専門家などを戦略的に招いて、お互い有力者としての力を競い合うなかで、この壮大な建築が、装飾が、生まれていったのだろう。やたらな儀式も継続、また新しい儀式も温存されて行った。まぁ、これ、現在でも引き継がれていて、スケールは小さくなったのだろうが、権力者、成功者の真理というのは人間社会では、変わらない本性のようなものだろう。人間社会では、これらを動員しての儀式は必要なもので、原理原則的に未来にも継続していくものだろう。
帰りに近くにあった、テアティナー教会の中に入った。
テアティナー教会は、1663年から建築され、ドイツにおける最高のバロック様式との声も高い程とのこと。内部にも立体的な美しい装飾が施されたドーム型天井や祭壇などがあり見所が一杯でただため息をつくだけでした。カトリック教の世界の驚くべき姿で、このヨーロッパを席捲してしまうまで広めたイエス・キリストとは、または彼をここまで崇めさせた初期人物達(仲間)の才能に感服する次第です。もちろんその源流には、当時から北米・アジア・アフリカからの膨大な搾取に拠る資金・財源にあることも考慮に入るわけだが。
このミュンヘンには他にも、フラウエン教会・聖ベーター教会など有名な教会があるが、もう驚愕の連続なので、省くことにした。また美術館としてアルテ・ビナコーク、ノイエ・ピナコークなどあるが、目と頭脳と足が追いつかないので、省くことにしました。
これら、大建築物は、フランスの後を追ったドイツの”負けてなるものか”という意気込みを感じさせる。まぁ、その流れはギリシャ建築⇒ローマ建築⇒フランス・ドイツ・スペインに引継がれていった経過がよく分かる。そして各国の競い合いで、現代でも公共施設や民間の高層建設の競い合いに引継がれている。
お墓好きのオイラとしては、パリでもモンパルナス墓地、モンマルトル墓地など多くの墓地がある中で、結局行く時間がなく省いてしまったが、ちょうど空港に向かう時、ミュンヘンの街のはずれにバスから墓地を見つけた。
東京で云えば、青山墓地といったところ。いまでも土葬なのか分からないが、いや今や日本と同じ火葬だと思うが。結構街の中に大規模な墓地があることを確認した。
日本へのフライトが、21時発なので、19時前に空港行きのリムジンバスで、ミュンヘン空港に行きました。毎回なのですが、ここで土産の食材を買うことにしています。ここには一般人も入れるスーパーがあり、色いろな食材を売っていて、日本への土産に最高です。ドイツでも日曜日にはスーパーも休業が多いのですが、ここは24時間OKらしい。街からも日曜日には買い物に来る客が多いとのこと。
キャビアのビン詰めが4.49€、厚切りスライスのスモーク・サーモン200gパックが2.56€、スチック・サラミのパックが1.15€、生ハムの塊500gが4.49€、まぁ、残った現金を使い果たそうと色いろなものを買いましたが、ほとんど日本円で500円以下。付加価値税はこれらには付きません。感覚的には、1€=100円なら、食料品や食事、交通費などを比べると、日本より10%ぐらい安いような感覚でした。もっともドイツなどは、イロイロ所得から引かれる税的なものが多いので、同じ収入なら、可処分所得としては日本人のほうが豊かであることは確かだろう。
日本と欧州のフライトは、ロシアのシベリア上空を通るわけですが、上空から見えるシベリアの大地は、ウラジオストックのような都市は除いて、延々たる人跡未踏のような荒涼たる大地と山脈が延々続きます。冬は零下50℃以下で、植物も育たず、あるのは凍土とコケばかり。人なぞ絶対住むことは出来ない広大な無人地帯です。
ここの開発に日本が活躍できれば、お互い有意義なことだと思う。さらに安全な処置をしての原発廃棄物の保存には、これ以上最適な場所はないだろう。ロシアも十分考えているはずだ。もしかしたら、将来世界の国の原発廃棄物の貯蔵場になるかもしれない。なんてことを妄想しながら、約13時間のフライトを経て、成田に到着しました。
以上長らく、パリ・ドイツの訪問報告にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。
次記事からは、また平常運転で記事を更新して行きます。どうぞ宜しく。
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コメント
パリ・ドイツ記事の連載ご苦労さまでした。
20年ぐらい前に私も行ったことがあり
懐かしく読ませていただきました。
ドイツの交通機関での「改札なし」については
これが一番詳しいと思います。
ご参考に!
信用乗車方式
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8%E4%B9%97%E8%BB%8A%E6%96%B9%E5%BC%8F
投稿: 久美子 | 2012年11月11日 (日) 13時56分
久美子さま
なるほど分かりました。
私が行った外国でこのような方式は
ドイツだけでした。
ドイツって、大学の授業料が無料だったり
(しかし、落とし穴があり)信用乗車方式だったりと
やたら、他国と違ったことをする思考ですね。
貧困層や移民には、モラルハザードを起こす誘惑が
仕掛けられているとも感じられます。
今やたいした費用でもなくなった、自動改札機設置も
ここまで来ると、それに変えることは難しくなってきているのでは?
投稿: オイラ | 2012年11月11日 (日) 14時13分
これドイツの実態を報告してくれています。
「ドイツには改札口がないけど、みんなちゃんとチケットを買っているのか、疑問に思ったことはないですか?」
http://germanytoday.blog.shinobi.jp/Entry/507/
投稿: | 2012年11月11日 (日) 14時31分