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2012年10月31日 (水)

ニューヨークは晴天の霹靂か?続ドイツ:フランクフルトと近郊の街まち。

昨日は、”サンディー”と女性名のハリケーンが、ニューヨークを襲い、大損害をもたらした。まさに狙い撃ちのような。損害額は、1兆円を軽く超えるとか。オイラ、大統領選挙戦の絡みもあって、接近中でのあの警戒警報はわざと大げさにしているのかと訝った。気圧が970ヘクトパスカルと云われていたので、日本では、屁のような規模の台風だ。それなのに36万人が避難だ。

何か政府はこの特にマンハッタンの弱点を知っていたのだろう。丁度満月、満潮の水位は高くなる。マンハッタンを訪れた時、堤防がやや低めだなとは感じたが、こんな大きなハリケーンは、オイラは、ここには来ないと思っていた。マンハッタンは西側がハドソン河、東側(ブルックリン側)は表現が難しいが、大きな、かつ複雑な入り江の末端という感じ。

風速も、結果としては日本では普通クラスの大きさだった。しかし、超高層建物ばかりだから、通りぬける風のエネルギーは倍増したのだろう。今朝の情報では、マンハッタンの沿岸地域は、かなりが水没したと。だから地下鉄や地下街も水没状態らしい。まさか地下鉄全部が水没したのかもしれない。大きな変電所も大ショートで爆発状態だったと。この復旧は相当時間がかかりそうだ。こんなことは、数百年に1回という確率だろう。証券取引所も2日間連続休業だとか。電力の復旧は大丈夫なのか。アチラは電柱配線ではなく、地下配線が普通だからね。

さて、ドイツ編の続きです。

フランス、ドイツで、日本の情報を知りたくなって、部屋のテレビを付け、チャンネルを変え続けた。両国共に約80チャンネル前後あった。まぁ、中には契約外ということで、映らないのも数々あったが。まず、画像は圧倒的に日本のほうが、きめ細やかで綺麗だ。そのなかで、NHKの放送が1本あった。”NHK WORLD TV”ってヤツで、これ全て英語。誰だか日本人アナウンサーが英語でニュースを流している。日本のニュースは大した量がなく、世界のニュースが半分以上。世界のニュースは本場の英語版で十分だ。おい!海外にいる日本人の為にニュースを流せよ。どこの国の放送なのだ!とテレビの前で叫んだ。日本国民のカネで運営しているのだろうが、ボケ!と。

ニュースの合間には、日本紹介のような番組を流していた。それが、日本のテレビで見たことのある、外人タレントが英語で紹介。たいした面白い番組構成でもない。これ見て、日本に行きたいと思う視聴者がどのくらいいるのか?

共産シナのは、3本くらいチャンネルがあって、さまざま本国のニュースを流していた。言葉は分からないが、こちらのほうが充実した、また迫力のある番組が多かったという印象だった。

この地での民放CMについては、これらより圧倒的に日本での方が多い。日本の民放では、このごろ胡散臭い健康食品や商品のCMのオンパレードで、録画がほとんどのオイラは、CM飛ばしで忙しい。これ確実にCMの放映料を昔より大幅にダンピングして、質より量に変えたのだろう。また、日本のような低俗を疑われるようなバライティー番組なぞないようだ。少なくても、デブでオカマなタレントや、やたら被り物や仮装タレント、みっともない格好が売り物のタレントなぞ皆無とみた。もちろん各番組は日本と比べると地味に見えるが、これが王道を行く番組構成のような気がした。

まぁ、国民の半数以上が熱心なキリスト教(カトリック&プロテスタント)であり、あまりにも低俗な番組を流すことは、制作者にとっても耐え切れないことなのだろう。その点日本は宗教的圧力がほとんど無いので、番組でオカマが占いをしたり、子供も見る時間にオッパイ見せをしたり、カルトを賛美したり。まぁ、なんでもあり番組作りもOKなのだろう。しかし、その結果、ある種の民度は確実に下がっていくことは確かだろう。

で、やはりインターネットに限ると、ホテルの片隅にあるPCに挑んだ。ところがとんでもない。まず、キーボードの文字キーの配列が全然違う。Shiftキーはない。後日調べたら、フランス・ドイツ共に違うようだ。だから、事前に自分のホットメールに仕込んでおいた、見たいサイトのリンク一覧表を出そうとHotmailを出そうとしたら、肝心の”@”を出せない。そこで、このブログの副題の”Miicyan Haacyan”を出して、”愛読ブログ”の一覧からリンクしようと思ったら、でるには出たが、日本文字が全てオバケ文字。これでは使い物にならない。

で、これはエンコードを操作すればいいと、日本でいう”表示”らしきものをクリックして、やっと国別選択できるところまで来れた。そして”Japan”の文字を見たときは涙がでた。オイラ誇らしげにそこをクリック。そしたら、「これはインストールされていません」と「インストールしますか?」とチョト厭な雰囲気。もちろん「します」と。そしたら、「それは出来ません」と。ボケめ!

で、フロントにその件を尋ねたら、日本語表示は出来ないと。もしどうしてもと言うのだったら、ホテルを出て3軒目に”インタネット・カフェ”があるので、そこで見ることができると。但し日本語入力は出来ないと思うだと。もちろんそこで、1時間2€払って使用したのだが。スペインではホテルにあるPCで日本語表示で見れないことは無かった。フランス・ドイツはこの点では遅れているね。

さて、フランクフルトでは、地下鉄Uバーンで、フレスガス通りに出た。ここは幅の広い歩行者専用の通りになっていて、新しい、デザインの良い内装のお店が両側続いていた。また大道芸人や、出店も多い。近くには金融関連会社が多くあり、お客はそこから流れてくるようだ。

Dscf0448_rこのような、通りが延々続く。

Dscf0449_r_2 テレビによく出る欧州中央銀行(ECB)

また少し中心から離れて大規模なメッセ会場(見本市会場)の施設もある。

正確にはフランクフルト・アム・マインとドイツ国内では云われる。フランクフルトと云う名は、他にも幾つもあるらしい。近郊を含む都市人口は約230万人で、中心部は金融の街となっていて、欧州中央銀行やドイツ銀行を始め大手銀行が立ち並ぶ。ゲーテを生んだ街としても有名だ。

中世より、ここはユダヤ人を多く誘致して、大きなユダヤ人口をもつようになった。まぁ、ナチ政権下でのユダヤ人迫害の悲劇は大変大きい。あのアンネ・フランクリンが居た場所でもある。時間の関係で行かなかったが、ユダヤ人博物館もある。観光客が訪れるのがレーマー広場で、そこには独特の切妻屋根の旧市庁舎が有名。

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↑それほど広くはないが、歴史的にフランクフルトの中心的広場のようだ。この時は閑散としていたが。

ライン下りをしようと、このフランクフルト駅から電車で、リューデス・ハイムに到着したのだが。電車が出発してすぐに電車から多分石炭火力発電所が見えた。煤煙をもうもうと吐き出していた。こんなすぐ近くに・・・・中国を思い出した。

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また、一般の一戸建て住宅群とは種類の違う、平屋で自家製のような建物群

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こんな、ドイツとしては似つかわない集落がいくつかあった。これ、特別な集落のような感じがした。移民達の集落なのか?

Dscf0469_r さて、やがてリューデス・ハイム駅に着いた。

Dscf0462_r 電車には、自転車も乗せられる。

ここは、ライン側の沿岸で、ぶどう園の多い観光地となっている。シーズンには多くの観光客で賑わうだろう。

Dscf0465_r 丘陵面にはブドウ畑が続き、観光用リフトが丘の上を行き交っている。

Dscf0467_r また、ここはライン河の沿岸にあり、対面のビンゲンの街とフェリーで結ばれている。近くに両岸を結ぶ橋は一切ない。

で、このライン河のクルージングをと期待をしたのだが、なぜか当日はお休みだとか。やはり、もうクルージングをするのにはシーズンオフらしい。ただ対岸のビンゲンに行く渡し船ならあると。

Dscf0471_r ビンゲンを目掛けての渡し船からパチリ。

Dscf0475_r ビンゲンの街の地図。上がリューデス・ハイムの沿岸。

このクルージングが運行していれば、ライン河の沿岸にある、様々な中世からの城をみることができたのに、残念。

で、このビンゲンの街なのだが、

Dscf0477_r 結構、賑やかな中心部

Dscf0478_r その中心部の近くの遺跡。古城であろう

Dscf0481_r 中心部から離れた場所にあるビンゲン駅付近からの眺め

で、そのビンゲン駅から次はマインツに電車で行った。このマインツはライン河とマイン河の合流点にあり、しばしば洪水に見舞われることがあるとか。人口20万人前後で立派な駅舎がある。ここではマインツ大聖堂、有名なロシア人の画家シャガールの手がけたステンドグラスがはめ込まれたザンクト・シュテハン教会を観た。

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そして、マインツの駅からフランクフルト中央駅に戻った。ドイツでは大きい駅などのトイレは銭を取る。まぁ、50セント(60円)ぐらいだが。これ安全と清潔を保つためだろう。イロイロな人種の集りでもあるからね。・・・・ドイツも。

Dscf0495_r 電車の案内板。ちょっと見ただけでは、分かりません。

Dscf0499_r フランクフルト中央駅に着きます。

ところで、記事が長くなったついでに、この季節の果物について。

拡大でも見にくいかも知れませんが、価格が分かります。

Dscf0500_r Dscf0501_r

小ぶりのミカンも売っていたが、1㎏6.9€だった。10㎏では69.€で約7,250円だ。オイラ12月から毎年、オイラのミカンを販売しているが、10㎏で配送料含んで2,500円。このぐらいの値で販売できれば、まさに赤字は解消される。(苦笑)

Dscf0505_r これ柿なのだが、フランスでは同じく”Kaki”と言っていた。ドイツでも聞いたら”Kaki”だって。イタリアでも同じらしい。少し熟したのを食べる。これどこで栽培しているのか分からないが。

で、次の記事はドイツのヴェルツブルグへと続く。

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コメント

こんにちは。3年も前の記事にコメントすみません。
集落のようなものは、kleingartenと呼ばれる市民のための「レンタルの庭」です。
Sバーンの線路沿いなんかでよく見ます。最初は貧しい人の家だと私も思っていました。
とても人気で、応募してもなかなかゲットできないんですよ。
フランクフルトという大都市だと、自然を求めてよりたくさんの人が利用しているのでしょうね(といいつつ自分もフランクフルト在住ですが…笑)

http://ja.m.wikipedia.org/wiki/クラインガルテン

投稿: 琴音 | 2015年2月21日 (土) 12時18分

琴音さん コメントありがとうございます。

そうですか、レンタルの庭ですか。ただ非常に小さな家が沢山あったようですが、あれは小別荘なのでしょうか?または菜園用の倉庫なのか。⇒倉庫(小屋)のようでしたね。

これブログのフランス編にありますが。パリからモネの住まいのあったジヴェルニーに電車で行ったのですが、パリ郊外で車窓から、やはり異様な集落がいくつか見え、これロマの人々の集落なのか?と考えてしまいました。これも市民菜園かもしれませんね。

以下、カテゴリー”旅と観光”の記事です。
http://yoiotoko.way-nifty.com/blog/cat22714913/index.html

フランクフルトに在住とか。落ち着いた良い都会ですね。うらやましいです。

投稿: オイラ | 2015年2月21日 (土) 17時29分

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