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2012年10月29日 (月)

オイラのドイツについての雑総論。そして太陽光発電のドイツの現状

なんでも、昨日は欧州北部と欧州南部の山間地域には、大雪が降ったとNHKBSワールドWaveで報じていた。また、米国東部沖通過のハリケーンの残骸が、英国そして欧州北部に到達して、雪と大風で電柱や木立が倒されたとも。もちろん寒波が下がってきていると。パリ・ドイツが寒かったのは、これに関係するのか分からないが。

パリのドゴール空港から、ドイツのフランクフルト空港に到着して、リムジンバスで、フランクフルト中央駅にあるバスターミナルに到着した。徒歩で行くつもりが、予約してあるホテルが分からない。そこにはタクシーが来ないようだ。仕方がないので、石畳の歩道を重いトランクをゴトゴト転がして、表通りにやっと出て、タクシーを捕まえた。まったく石畳は憎らしい。運転手は、すぐそこなのにと距離が短いのを不満としているようだった。構わず乗車した。そしたらすぐ中央駅傍にあるホテルに着いて、少しチップを弾んでやった。

とりあえず、チェックインをした。イン・タイム前だったが、清掃前であることを条件に部屋に入れてくれた。オイラにとってドイツは初めてだった。興味があったのは、フランス国とドイツ国の違いを表面的とは云え、確かめたかった。

その前に、・・・・・・・

日本の国土は山間部が70%平地が30%と云われているが、フランス・ドイツは逆で、国土の70%以上が平地となっている。だからフライトで窓から見下ろすと延々と平地に農地が続いている。食料に関しては100%自給出来る国だ。

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上の地形地図画像は、緑色部分が標高50m以下の平地だということを示している。その間に多少低い山があるにしてもなのだが。高山岳部はそれぞれ南部のアルプス地方しかない。丁度、中国大陸で、上海など東沿岸から内陸に入り込む大平地と似ている。

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1年で、数週間しか快晴で青空が見えるときがない中国のこの大平地。山からの風の影響を受けないので、常に大気がよどんでいて、特に中国では旧式の石炭発電の煤煙による影響もあり、スモッグだらけの毎日。まぁ、そこまで酷くはないとしても、この平地地域はやはり大気はスモッグ勝ち。またドイツは国内で産出できる石炭が豊富なため、電力の46%が石炭火力発電で、排煙浄化はされていたとしても、スモッグが発生しやすい環境であることは確かだ。

驚いたことがあった。このフランクフルトで、パリからずっと被っていた帽子を汚してしまい、バスルームで洗ったら、なんと洗い水が黒く濁っていた。パリの自動車の排煙やドイツの煤煙と自動車の排煙など、相当空気が汚れていた証拠だろう。東京を一日中歩いていたとしても、こんなに空気は汚れていないだろう。

ドイツの国民の宗教について、前記事にも載せたのだが、再度載せる。

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カトリック32.5%、プロテスタント35%と両信者半々とか。無宗教者も多い。もちろんフランスでも多くの無宗教者はいるが。なぜこんなことを持ち出すかと云えば、カトリックとプロテスタントは、影響において哲学が違うからだ。全く単的に云ってしまうと、カトリックの教えは、旧約聖書の創世記、アダムとイブから、罰として人間は働かなければならなくなった。だから本来働かなくてはならないことは、神からの罰であって、出来れば働かない人生のほうが良いというスタンス。それに対して、プロテスタントは、自分の選んだ仕事は神が与えた天職であり、真面目に働くことで報われる(天国に行ける)という解釈だそうだ。それがドイツ人は勤勉だと云われることに。また理由は違うにしても、勤勉さは日本人も似ている。

だから米国でも経済的に成功するのはプロテスタントのほうが多いとか。米国においては、経済・金融などトップ階級はWASP(ワスプ):ホワイト(白人)でアングロ・サクソン(人種)で・プロテスタント(宗教)である階層となる。アングロ・サクソンとは"アングリアのサクソン人”でアングリアとはイングランド、そしてサクソン人とは、まさにドイツ人のご先祖様だ。

今回は、フランクフルト⇒ヴェルツブルグ⇒ローテンブルグ⇒ディケルスピュール⇒ミュンヘン⇒イノシュパン・シュタイン城⇒ミュンヘンと駆け巡った。

まず、驚いたのは、都市部での電車・地下鉄・トリム(路面電車)・バスなど公共交通において、改札がないことだ。もちろん乗車券は自動販売機で買わなくてはならない。しかしその自動改札機が一切ない。つまり、乗車券を買わなくても、乗車・下車が堂々と出来る。もちろん規則として、車内で改札で調べることはあると云われているが。そしてもし不正があった場合には、とてつもない罰則処置が取られるということになっているらしいが。しかし、道中いくつも上記公共交通を利用したが、まずそのような雰囲気は一切ない。

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↑これUバーン(地下鉄)。近郊鉄道はSバーンという。左画像は、本来自動改札機のあるところ。立っている機械は、ただパンチ(穴)を入れるだけで、1回穴空けをすれば、以後その必要はない(回数券も)。だから券を買わずとも、ここを素通りが出来る。さらになんとプラットホームに券売機が置かれている。車内には改札機はない。貧困者やズルをする人は、堂々とズルが出来る。

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↑これ郊外の駅。プラットホームと駅前広場には柵なぞなく、そのまま繋がっている。プラットホームに券売機が。これも車内に改札機はない。

Dscf0487_r この女の子はプラットホームを歩いている。でもそこは駅前広場と一帯になっている。

Dscf0729_r これ路面電車(トリム)。車内に改札機はない。

Dscf0498_r これおまけ。大変美しいイスラム系の女性。拡大必heart04

カナダのバンクーバーで郊外に伸びるスカイ・トレインというのがあって、これも同じ方式だった。今はどうだか分からないが。

世界中の都市交通で、自動改札機が活躍しているのに、精密機械が得意なドイツが造れないことがない。初期投資だって、不正乗車の分を計算すればすぐ回収できるはずなのに。ドイツ国民が規則を守る正直者なのは半分以上信じることができるが、多くの移民、貧困層が果たして正直なのだろうか。これドイツ国民・政府の哲学的考えからなのか?

また道中、道に迷うことがあり、傍にいる地元の人に尋ねたが、それでも自信なく歩くと、後から何度も教えてくれた。フランス人はそこまで親切ではない。

ある街で昼食を摂るのでと、あるビッフェスタイルのレストランに入ったら、横のテーブルにいた75歳前後の身なりのしっかりした老人が(多分1人きりになり、ここで日頃、食べにきているようだった)やたら親切で、両者片言英語で会話した。オイラが「大昔は、ドイツと日本は友達同士だったんだよね」と言ったら、「その通りだ!」とオイラの手を熱く握った。

また、ライン河の傍の道で、老夫婦にクルージング船について尋ねたら、その夫婦もハンブルグから観光で来たそうで、事前に調べてあったようで、親切に教えてくれた。パリから来たと言ったら、夫人が「フランス人は英語が通じなくて困ったわ。彼ら観光業なのに覚えようとしないのね」と。フランス人とドイツ人はいまだにそんなに仲が良いようには見えなかった。

ディケルス・ビュールの街で、レストランで夕食時、3人の中年女性とテーブルが相席となり、食後雑談となった。なんでも、お産の時同室だったりして、以後1年に1回ぐらいで3人で旅行をしているとか。もちろん皆ドイツ人だが。

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左女性はスペインからのドイツ人、真ん中がフィンランドからのドイツ人、右の女性は忘れてしまったが。で、どの宗教を信じているかを尋ねたら、左女性は無宗教、真ん中はプロテスタント、右はカトリックだと。オイラに、それならあなたはブッダか?と来たので、オイラ、「一般の日本人は、ブッダ宗教を葬式のために利用するが、これは本来のキリスト教的宗教とは全く違う。一種のセレモニー(儀式)だ。クリスマスもパーティーとしてやるし、ハローインの仮装遊びだってやるよ」と。オイラ英語のボキャブラリーが貧困なのでどこまで通じたのか?でも真剣に聞いてくれた。

スペインと聞いたので、スペインに行ったことがあると言ったら、左女性が乗り出してきた。「バルセロナのガウディーの建物を素晴らしく感じた。私の職業は建築家だ」と言ってやったら、どうも反応が良くない。彼女の出目はマドリードだそうで、このバルセロナのあるカタルーニャ自治州とは仲が良くないらしい。現に今また、カタルーニャはスペインから独立しようという運動が激しくなっている。スペインでは、このカタルーニャー自治州が一番の稼ぎ頭なのだ。またスペイン標準語とカタルーニャ語は大きく違うのか?と聞いたら、その通りで全く違うと言っていた。次の日、街の通りで偶然に出合った。ニコニコしながら手を振り合った。

ドイツの太陽光発電について

ドイツは、太陽光発電の先進国だと、ほとんどの屋根や空地に太陽光発電が設置されているとさんざん飯田哲也などが嘘コイテ来た。たしかに、手厚い補助や、高い買取で、多少バブルになったようだったが。しかし、その結果補助金や買取に膨大なカネが掛かるようになり、電気料金も高くなって来て、最近はどんどん買取価格を下げている。今の価格では一般家庭の屋根ではペイしないところに着地しつつあると聞く。

しかし、これ10数年前から契約されているので、10年とか20年とかの契約期間中は、その時の価格で買い取りを続けなくてはならない。その為の財政負担と電気料金の値上げはずっとボデーブロウのように効いてくるだろうという話だそうだ。

最初がフランクルトで、そこから出発して南下したのだが。このフランクフルトは、北緯50度でパリより2度北。そこから南下したのだがミュンヘンが北緯48度でパリと同じぐらいの位置にある。因みに北海道最北端、宗谷が北緯45度30分だ。

で、飯田説だと、さぞドイツの家々の屋根や畑を潰してのソーラーパネルを見ることが出来るはずだと期待をした。しかし、フランクフルトやその郊外の家々、南下の途中バスから見た、延べ数千の建物にソーラーパネルは付いていなかった。もちろん隠れていて見えなかったということもあるかもしれないが。しかし、バスの席は 北側で、各戸の南面の屋根が見える位置で見たのだから、これは実態であろう。

しかし南にあるミュンヘンに近づいてきたら、やっと見つけることが出来た。

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Dscf0645_r これ、畑を潰してのメガ・ソーラーってヤツだろう。道中2ヶ所ぐらい見つけた。

Dscf0638_r このシーンでも付けているのは2軒ぐらい。

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付けているのは印象として30軒に1件~3軒程度だろう。

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Dscf0639_r もちろんこのようなアパート又は事務所のような建物に載せてある建物も見つけたが、これらやっと見つけたという程度。

つまり、ミュウヘン郊外より北の位置では、1年を通して太陽光の効率が大幅に落ち、期待されるほど効率の良い電力生産が出来ないのだろう。使い物にならないらしい。もちろん、ミュンヘン郊外を含んで南に下がれば、もっとあるのかもしれないが。行かなかったが、ミュンヘンの西、少し南下のフライブルグ(Freiburg,)の街は太陽光発電の普及で有名らしい。

そして、ドイツ政府は、もうこれ以上太陽光発電を優遇することは、消極的になってきて、買取価格を値下げ中。まぁ、これ以上屋根に載せる太陽光発電は増えないだろう。2000年から始めた20年間買取制度も、11年経っていて、やっと全発電の5.1%弱になってきたが、買取価格も1kwh24円(現在)まで下げざるを得なくなった。それは、そのシワ寄せが家庭用の電気料金の値上げにつながり、10年で約2倍の電気料金になってしまう結果になった。飯田哲也よ、嘘ばかりこくな。

また、ドイツの屋根は急勾配のとんがり屋根が多く、垂木に直接特有の平瓦を引っ掛けたものが多い。下地がもの凄くヤワなのだ。載せるためには、瓦を一旦外し、下地を補強しなければ、パネルは安全に耐久性良く載せられない。これらをして、初期の買取価格は良しとしても、どんどん価格を下げられてしまったら、逆に赤字になってしまうことだろう。だから将来とも現状より増えていかないだろうと感じた。飯田哲也らは、現場を見ないで、都合のよい統計や情報をばら撒くので有名だからね。捏造師飯田哲也と愉快な仲間達ってところか。

ドイツについての総論はここまで。次は、各地についてオイラの印象を記事にします。

次記事に続く。

 

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