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2012年10月 4日 (木)

ユーロは結果として「見果てぬ夢(An impossible dream )」になるのだろうか。

約4年間メインのパソコンで使っていた、setpoint4.0という多機能マウスが、本格的に調子が悪くなってきた。以前からマウスのホイールが、開けているサイトによっては、回らなくなったりして、別の機能で垂直スクロールを行なってきたが、これも的確にスクロールが出来なくなってきて、毎回不快感を感じていた。念のため、これのインストールを再度してみたが効果がない。それでこのメーカーのLogicoolのサイトを見ると、setpoint4.0はもうサポートしていなく、今はバージョン6.0だそうだ。もうこのマウスはオシャカにしようと決め、アマゾンで捜してみた。

条件はワイヤレスであることと、それほど多機能である必要はないこと。それで決めたのが、”LOGICOOL ワイヤレストラックボール Unifying対応超小型レシーバー採用 M570”というマウス。

41dwq1t4qzl_sl500_aa300_実際使ってみたら、これ左の青色のボールを親指で回すことで、カーソルを動かすことになる。従来の様にマウス自体を動かす必要がない。機能も最低限あるだけ。いままでと、使い方が大幅に違うので、ボールを動かす微妙な親指の指さばきが要求される。完全に使い慣れるにはもう少しといった今です。

さて本題。日本では尖閣問題や、民主党政権の最後の足掻きで、ここのところ、ユーロ問題が話題から霞んでいるが、しっかり問題は進行継続中、ますます悪化を辿っている。

まぁ、EU国、特にユーロ圏の国々の金融・経済はここ2年間、EU(欧州連合)、ECB(欧州中央銀行)、IMF(国際通貨基金)のトロイカ体制で、ユーロ圏の劣等国の債務問題の救済に、絆創膏を貼るかごとく、フランス・ドイツ主導で対策を行なってきた。・・・・・・・

大筋では現在、債務超過状態の国々に、再度の緊縮財政を求めることを条件に、ECBが、ユーロをじゃんじゃん供給(札を刷る)ことになっているそうだ。例えばスペインなども、各自治州が大きな債務超過を抱えており、これまで国内の自治州同士のバラマキ合戦のツケがそうとう溜まっているようだ。

昨年6月に約10ヶ所ぐらいスペインの各都市を回ったが、観光誘致合戦の結果なのか、公営の交通機関の運賃がすこぶる安かった印象だった。それでいて、電車、バスなどは最新鋭のもので、どこに行っても、ピッカピカだった。また都市開発や観光施設も莫大な財政をかけてきて、まさにインフラバブルであったことを思わせる。まさに住宅バブルであったこと、それが崩壊しかかっていることは、スペインに限ってもあまりにも有名な話だ。

その他として、福祉や労働条件の優遇も、他の国々と競い合って、身の程知らずともいえる優遇が行なわれてきた。そして公務員や公社など半公務員の圧倒的多さだった。これら政策が完全に裏目に出てきた結果だろう。ギリシャ、ポルトガル、イタリアもその轍を踏んでいたのだろう。その発端は、ユーロ統合による金融統合による国債発行の緩和や、英米国を発祥とする、”カジノ的ねずみ講的詐欺金融”にEU諸国も嵌ってしまったことも多いなる原因となっていると思う。まさにそれは2000年前後から続いてきた。

今年になって、若者(24歳以下)の失業率が50%前後になってしまっているスペイン等。もちろんこれらは、完全に職が無いわけではなく、統計に載らない裏雇用があるので、とにかく一時的にアルバイトで賄っているのであろうが。それにしても完全にスペイン、ギリシャ、イタリア、ポルトガルなどの国々の、現在の若者には未来がない。またスペインにおいては、一般の失業者も9月統計では8万人増え、合計470万人が失業中、増加の一途との報道だ。4,600万人の総人口の内、労働者470万人が失業中とは驚く数字だ。日本なぞは、問題があるとしても天国のようだろう。

それに輪を掛けて、現在、法定退職年齢を現在の65歳からさらに引き上げ67歳からにするという法案成立を当初15年掛けてを、早々に実現することを目指しているそうだ。そしたら、国内経済が発展しない限り、そのシワ寄せは若者に来る。また、その意味するところは、65歳から受給できる年金が、67歳までお預けとなる。まぁ、どっちもどっちもといったところだろう。

2009年以前の自民党政権時代に、野党であった民主党などは、豊かな生活をしている欧州の政策を見習うべきだと数多くのバラマキ・マニフェストを掲げ、実際に政権に着いてみたら、様々な矛盾にぶち当たり、また政党議員としての稚拙さも加わり、ほとんどがマボロシとなることになりそうだ。まさに「民主党は嘘つきの始まり」と言われる顛末だ。

外国の表面的または、バブルで一時的な良い面だけを指摘して、そのように真似をすれば、日本は再生して豊かになると、マスゴミ共々さんざん国民を煽ったが、逆に世界的に経済が安定していたのは、日本だったりして。

現在は、なんとしてもスッポンのように喰らいついた政権を放したくない野豚政権で、いつ、どのようににして、口からヒッパがわすかで国民ともども頭を痛めている状態だ。素人なるが故の”いさぎ良さ”がまるでない。犬だったら、バケツで水をぶっ掛ければ、口から放すだろうが、野豚政権の場合にはそうは行かない。困ったものだ。日本は益々奈落の底に落ちていく。

今月中旬に、用事があって、パリとドイツの地方都市に行く予定で、今、各ホテルの予約や、交通機関の調べや予約、各見所の探索などに時間を掛けています。パリは38年ぶりなので、どのように変化したのか興味がある。また、ユーロ圏の稼ぎ頭のドイツ国内はどうなのか、短期ではあり、あくまでも表面的ではありますが、いろいろ調べてこようと思っています。

欧州国の理想的理念の終結としてのユーロ経済が始まって13年目(1999年)、そして現金通貨の発足からちょうど10年目(2012年)。今の事態を修復できなければ、ユーロは劣化国の除外か、廃絶かまで来ている。ここ数年の内には、またフランやマルク通貨に戻るかもかもしれない。結局、圏内各国の財政統合、つまり欧州合衆国とすることが出来なければ、この理想は「見果てぬ夢(An impossible dream )」に終わるかもしれない。歴史的に見るなら、欧州合衆国は、戦争なしに、平和裏には不可能ではないかと思う次第です。

今は”ユーロの最後の晩餐 ”なのかもしれない。

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コメント

ECB(ヨーロッパ中央銀行)は昨年12月以降で1兆ユーロ(100兆円)を銀行に投入し、その銀行が自国(スペイン・イタリア・ポルトガル等)の国債を市場から買い入れたり、新規発行分を引き受けていると報じられています。

ECBは直接問題国の国債は買い入れず、その国の銀行に資金を供与する形で国債価格を引き上げているもので、いわば「迂回」買い支えを行っているものです。

ECBや今までの国債買い支えでその所有する国債の質が極端に悪化しているとも言われており、これ以上問題国の国債は買い入れることはできないとして、ならば銀行に資金を供与してそこが国債を買い入れる形にしているもので、この迂回買い支えもいつまでも続けられるものではありません。

いったん、この迂回買い支えが市場で問題にされ始めれば、怒涛のユーロ売りが入ることになるからです。
今まで買い戻してきた投機筋が今度は一斉に売りに回れば、ユーロは再度急落しますが、今度は問題国の姿勢も
金融緩和の影響で緩んでおり、歳出カット等財政赤字削減は先送りしようという機運が高まっており危機感は殆どなくなっています。

100兆円の買い支えがいつまで効果を持つでしょうか?

投稿: kopipema | 2012年10月 4日 (木) 18時02分

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