橋下徹の「日本維新の会」そして渡辺喜美の「みんなの党」個人商店政党の限界を見てみたい。
橋下徹らが、とうとう”日本維新の会”という党名で、結党をするそうだ。第3極の政党となるべく、総選挙を睨んで、これから候補者選びとか。
与野党の対立激化で国政が「決められない政治」に陥る中、知名度の高い橋下氏率いる新党は、衆院選の「台風の目」となりそうだ。
大阪維新の幹部によると、小選挙区と比例代表で合わせて計350~400人の候補者を擁立する計画という。このため週明けにも、現・元職の国会議員らに加え、「維新政治塾」の塾生約900人を対象とした第1次公募を開始する。さらに全国の地方議員にも日本維新への参加を呼び掛ける。
日本維新の幹事長には松井一郎大阪府知事、政調会長には浅田均大阪府議会議長が就任するが、衆院選後に代表選を行い、改めて党三役を選出する。大阪維新が作成した国政向けの基本政策集「維新八策」は日本維新の綱領とする。
曰く、目的が全く同じで、まるでわが党の一卵性双生児のようだと擦り寄って、みんなの党がその橋下エキスを奪おうと近寄ってくるのを、橋下らに見透かされ、逆に解党してこちらへ来たらと袖にされた渡辺喜美なのだが。挙句の果てに、自分の党で比例で当選した3バカが離党して、日本維新の会に参加だと。このみんなの党について思い出してみると・・・・・・・・
このオヤジの渡辺美智雄も奇抜な発言が多く、また訛りのあるしゃべりが、ひとつの売りだった。もう逝去しているので、悪く言われる場面は少ないが、いわばパフォーマンスの元祖の部類に入るだろう。主張や語気は強いが、どちらかというと”木を見て森を見ず”的発想だった。癌末期の頃、テレビで対談があり、そのころカルト経済学者:船井幸雄お勧め紹介の”癌が治る野菜スープ”を飲んでいて、癌が治りつつあると本気になって喋っていた。
結局、オヤジは首相候補ではあったが、なにか一つ欠けているのか、総理の座を射止めることは出来なかった。この親にしてこの子ありというか、この子は、自信過剰なのか、単純バカなのか、我がままなのか、2009年1月に自民党を離党して、無所属となり、その間仲間を集めて、同年の総選挙を睨んで、チャーターメンバー5人の議員が加わり同年8月10日に総務省に政党として受理された。まさしく”風”を吹かせる為の算段だ。
しかし、オイラに言わせれば、この喜美は、自民党時代から、弁舌は下手で、思想発言に汎用性がない。いかに皆を驚かせようというのか、奇抜な発言が延々続く。このような場面は毎回なのだが。まぁ、頭があまり良くないの一言だろう。
総選挙では、マスゴミの煽りを順風とした民主党の大勝となったが、みんなの党は、アンチ民主党の票も回ってきたのか、13人の公認と2人の推薦のなか、辛うじて5人が当選した。しかしその後、2010年7月の参院選挙では、なんと10人を当選させることができた。内、比例で7人当選。まぁ、アンチ民主党・アンチ自民党の票が回ったのだろう。
その前後に行なわれた、地方選挙では次々躍進してきて、現在地方議員の数は269人にもなっている。政党が伸びていくためには、どうしてもサポーターとなる地方議員の数を伸ばさなくてはいけない。やがて、公明党を追い抜き第3極の座を不動のものとするかの勢いだったが、ここに来て”みんなの党”は、橋下新党の”風”に完全に埋没してしまった感がある。あの小沢一郎の「国民の生活が第一」新党もこの頃は話題すらならない。風は止まってしまったようだ。
これ個人商店政党の限界だろう。政党活動は団体スポーツのようなもので、その組織にどのくらい議員として優秀な人材を揃え、ブレがなく一致団結しているかが最重要。みんなの党では、江田憲司・浅尾慶一郎が、テレビ等に看板として出演しているが(それしか居ない)、このごろは突飛な矛盾した発言も混ざるようになってきて、苦しい党運営を感じさせられるようになってきている。客寄せパンダが渡辺喜美党首で、助さん・角さんがこの二人では、どうも胡散臭く感じられてきた。
民主党は、閣僚に於いても、あまりにも交換をせざるを得なくなり、もともと批判が主だった人材が稚拙な政権運営で行き詰まり、人材は枯渇して、結果的に閣僚経験者の大量生産政権となって、今日に至っている。次の総選挙で民主党に票を入れる有権者は、きっとマゾ的趣味のある者や、狂信的な支持者しかいないと思うが。それとも情報弱者の愚か者しかいないだろうと思うのだが。
さて、今回の橋下旋風だが、昨日、他の政党から移住するという議員の選考討論会をしたらしい。顧問が、もう食傷気味の感のある堺屋太一と竹中平蔵だって。公認候補者として、東国原英夫前宮崎県知事・中田宏前横浜市長・山田宏前東京都杉並区長や資質に問題がありそうな古賀茂明。それに移籍組の7人の国会議員。報道陣は400名あつまったらしい。討論にはならない討論で、5時間半のまったく退屈な”政党ご披露ショー”を開催したに過ぎなかったらしい。
そして、その党首はもちろん橋下徹大阪市長、幹事長が松井一郎大阪府知事で、それぞれ二足のわらじを履くと。そりゃ無理だろうといわれると、とりあえず総選挙までで、その後は決まっていないと答える。まるでバカ息子が父親に説得するような理屈なのだが。総選挙後議席を取ったら、別の人間に任せることになっても、この二人が院政を引くことはミエミエだろう。
こんな橋下の次々発するパフォマンスに鼻輪を引っ張られ、橋下劇場を盛り上げるマスゴミってのもどうかしていると思うのだが。まぁ、昔からこんなことばかりやっている。なんのことはない、2009年の総選挙まで、民主党に鼻輪を引っ張られていたのと全く同じ構図だ。民主党筋の左翼傾向に反して、その跳ね返りが、今回の橋下旋風となってきているようだ。どちらかと云えば、橋下新党はスローガンを見ると、イデオロギー的には媚左翼政党ではなく、どちらかと云えば保守政党の部類に入るかもしれない。まぁ、いまのところは、口だけだが。
またまたメディア各社の世論調査とやら持ち出され、比例区としては自民党の上を行っていると。まぁ、これは煽っているのだろう。正式に政党でもないものを支持政党調査に掛けてどうするんだい。まさにマスゴミによるマッチポンプの様相だ。
さすがに、最近はこの橋下政党の如何わしさを指摘する論者が増えてきている。つまり早々に実現できないようなものをスローガンとして並べ、大衆迎合を煽り、とにかく選挙で議席を掠め取る。あの民主党のマニフェストの亜流版がまた始まった。
マスゴミは既成政党に飽きて、新しい政党を切望していると洗脳しているが、これは限りなく続く思考で、いわゆる”青い鳥”現象を煽っているのと他ならない。全ての国民を満足させる政党なんて存在しないし、光と陰は常に併せ持っている。だから、どちらの政党が劣化しているかで、劣化していない方を選ぶしかない。まぁ、これは見定めが難しいかもしれないが。
民主党と比べれば自民党のほうがまだマシだったというのが今回の結論だろう。昼のニュースで、ハニー谷垣が総裁選を降りたそうだ。嘗て加藤紘一の子分で、自民党内ではリベラル、左に傾いていた印象だった。人は良さそうだが、海千山千の左と対決するには、結果が良くなかった。「近いうち」を少年のように信じてしまったのか?政治はやはり結果責任だ。党内事情としても、立候補を辞退したのは、やはり自民党として健全な姿なのだろう。
今後の政界に関して、もう、やたらにテレビに出たがり、そのパフォーマンスで知名度を上げ当選するというビジネスモデルで来た、舛添要一、田中康夫、青島幸男、辻元清美、東国原英夫、福島瑞穂、横山ノック、原口一博、川内博史などなど。もうコイツラの胡散臭さに反吐が出る。そして今は橋下徹なのだが。
一粒で二度おいしいオイラのブログ:今日の画像
橋下徹の”船中八策”から、国政”維新八策”だって。
なんたって、追っ付け仕事なのか、よく変わるようだ。
↑ 9月1日読売 ↑ 9月9日産経
おやおや、「ネットを利用した選挙活動の解禁が最新では消えていますが。
関係ないおまけ
明博!これは野豚と違う!
とんでもないことをしてくれた。
これは猛獣なのだよ!
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コメント
まぁ、またまたサル芝居を大仕掛けで見せられたようなもの。離党して維新に入党するのは、どいつもコイツも次の総選挙で落ちそうなものばかり。
まして、発言自体も少なく、異議なーしだって。
松野頼久なんて『TPPを慎重に考える会』幹事長だったね。それがなんで今回賛成なんだよ。
石関貴史衆院議員(群馬2区)と水戸将史参院議員(神奈川選挙区)も、全農が公開している「TPP交渉参加反対に関する国会請願の紹介議員」の一人だったね。それがここの場ではTPP賛成ですか?
そして東国原英夫・前宮崎県知事。
宮崎県知事時代、激しい言葉でTPP参加反対を唱え、全農などが主催する多くの反対集会に宮崎県知事として参加し発言していたね。
ところがその東国原英夫はTVで「TPPには反対ではなかった」と今になって詭弁を弄している。つまり嘘をTVでついている。
所詮お笑いタレント上がりのそのまんま東。なぜこんな奴を嘗て同業者とはいえ、頻繁にTVに出すのか分からない。顔も物欲しげなハイエナみたいで不愉快になる。
投稿: aiyaa | 2012年9月11日 (火) 13時29分