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2012年9月17日 (月)

いやいや、野豚内閣は結果、良い仕事をしてくれた。民主党政権の末期に大輪の花火を打ち上げてくれた。ありがとう野豚さん。

中国国内の反日デモが各地で噴火が起こっているそうで。今年6月後半にオイラ西安や蘇州を訪れたが、そこでもご盛んだったようだ。蘇州は数回訪れているのだが、ここに日本人滞在用の飲食街通りがある。”蘇州新区”にある飲食街通りなのだ。約数百メートルの日本人向けの飲食店が続く。過去記事で話題にした”食堂屋のケンちゃん”の店のあるところ。

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で、ここも反日デモに襲われたらしい。蘇州というところは、多くの日系企業の工場もあり、滞在勤務している日本人が多くここに通っている。だが別に日本人だけではなく、中国人も好奇心から日本食をと、多くがここにに来ている。一般のシステムは、100元~150元で皿ものを何でも、何度でも注文出来る。その中にタマに美味しいのもあるが、まあまあ程度の出来の料理だ。焼き鳥とか、ニラレバとか、玉ニラとか、厚焼き玉子とか・・・・・・。

で、経営者は、日本人かといえばあまりそうではなく、中国人との共同経営が多いと聞く。ネーチャン・クラも多いが、これ中国人の経営者が多いらしい。日本語の出来る女学生がメインなのだが、そうでないのも多いとか。

テレビ報道が、15・16日の中国各地のデモを取材して、連日、蜂の巣を突っついたようになっている。・・・・・・・・・・・・・・・・

これ、2010年9月7日の中国漁船の体当たり事件以来からずっと尾を引きずっているのだが、極最近の時系列的には、慎太郎都知事の尖閣を東京都が購入発言から始まって、購入募金が15億円近くも集まったり、香港の活動家が尖閣に上陸したり、それをすぐ帰したり、ウダウダしていたところ、9月2日には東京都が海上から尖閣を調査して(上陸は許可を得られず)それが連日テレビで報道されたり、そんなことが続いてきた。

そして以前から別個に政府購入の折衝をしていたところ、9月3日に話がまとまり(20億5千万円)、5日に野豚首相が国有化する手続きに入ったと内々に公表。10日には購入を閣議決定。そして11日には売買が成立で移転登記を済ました。この報道はもちろん中国政府にも十分伝わっている。

9日ウラジオストックAPECで、廊下で胡錦濤と野豚が15分間の立ち話。話の全詳細は伝えられていないが、胡錦濤は、「尖閣問題をこれ以上進めるな!」「大変な問題になるぞ! するぞ!」と一言あったのでは?で、その時のシーンの画像は、

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2人とも、厳しい顔で迫りあっていたようだ。この2日後に尖閣3島を前の地主から国が正式に買い取り、所有権移転登記をしたことについて、胡錦濤は”晴天の霹靂”だったのでは。胡錦濤以下の中国政府は怒った怒った。中国政府報道官の怒り発言を見れば解る。ところで、この報道官、以前はきついメガネを強面女だったが、現在は強面男。

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日本に対して、憎憎しいほどの恫喝が毎回だ。「尖閣は中国領土だ。絶対譲らない。中国の核心的利益だ。」これを中国国内ニュースでこれでもかと言うぐらい連日連夜放送なのだ。

そもそも中国では土地に関しての私的所有権と言うものが存在しない、あるのは、50年とか70年とかの土地利用権しかなく、国土を所有しているのは、国家でしかない。政府はともかく、中国人の一般庶民の感覚では、所有権の移転を十分理解するのは多少難しいのではないのだろうか。いままで何だか解らないところにに、突然日本政府が国有化したと。民度の低いのが大半だから、政府の”単純言葉”通りに理解することになる。

中国政府としては、この際生意気な野豚政権に、またガツンとやらかしてやろうと、15日前にもエキストラに依るデモを各地で発令したのだが、15日・16日の土日は、以前あった反日デモを上回る規模と数になって来た。今のムスリムを侮辱したとイスラム教圏の過激なデモが伝染したのか、暴徒化してきた。世界のデモは流行し競い合って行く。日系のデパートは乱入され、破壊や略奪。日本車は(これ中国産なのだが)も破壊され火をつけられたり、かなり激しくなって行った。

なんたって、反日デモなら”愛国無罪・救国入獄”で何をやっても構わないということで、どんどんエスカレートしていく。ところがデモの内容に今回は「毛沢東」の肖像画看板が入ってきた。反日デモを装って、実は現体制に対するデモが衣の隙間から見えてきたようだ。

5kaytrehu50尖閣と毛沢東って全然関係あらへん!

文化大革命での紅衛兵のスローガン”造反有理”(反乱には道理がある)が疼き始めてきている。まぁ、完全に”中南海”での権力闘争に尖閣問題が巻き込まれたようだ。

これは重慶市の中国共産党は重慶市トップの薄熙来党委員会書記(62)を解任し、後任に張徳江副首相(65)を充てる人事を決めた。国営通信の新華社が伝えた。側近だった王立軍副市長の米総領事館駆け込み事件を受けた更迭とみられる。  

薄氏は、重慶市で高い経済成長率や治安の改善などの実績を挙げ、秋の第18回党大会での最高指導部入りが有力視されていたが、今回の解任でその望みが事実上断たれる情勢になった。王氏の解任も決まった。  

薄氏は最高指導部入りが有力視された候補の中で「太子党」(高級幹部の子弟)の代表的な存在だった。同じ太子党で次期最高指導者に内定している習近平国家副主席にとっても打撃。

で、この薄熙来は重慶市を中心に、”毛沢東の時代に帰ろう”という傾向があったようで、交代した張徳江は、江沢民派の人材だ、そして”太子党”でもある。胡錦濤が”共産主義青年団”の出身、次期国家主席予定の習近平が”太子党”。そしてこの間には権力争いがある。そういえば、9月1日から姿を消したように見られていた習近平が15日に報道で姿を現したと。だけど・・・・・

F2htrfy00483習近平国家副主席(中共中央政治局常務委員、中央書記処書記)が15日、全国科学普及日の活動に参加するために北京にある中国農業大学を訪れた。(編集KW)  「人民網日本語版」2012年9月15日

だけど、真夏なのに、長袖上着って、暑苦しい写真だね。捏造写真かもしれないね。本当は、本当は・・・・・・・恐ろしや・・・かも。

さて、中国としてもこれ以上エスカレートをすると、天安門事件の再来となる。まさに中国の反体制派の活発化だ。これ以上は過激な報道は抑え、過激なネットもブロックはお手の物。ニートの若者達もアルバイトをしなければ食い扶持が不足する。今日は北京で100人のデモに縮小している。漁船が1000隻尖閣に向かっているとの報道があったが、果たして尖閣の領海にまで入ってこれるか見物だ。例え入ったとしても、それからどうする?岩礁の磯の上で弁当でも広げるのか?

韓国の李明博大統領の取った言行も、今回の中国の”尖閣は核心的利益の範囲”行動も、お花畑で来た平和ボケの日本政府や国民を覚醒させることになった。ちょうど現在自民党の総裁選の最中で、中国が尖閣問題で日本を痛めつければ痛めつけるほど、国民の関心は、従来の媚中国・媚韓国から脱皮するべく、憲法改正で世界標準の国防を目指すという動きが本格化しようとしている。石破や安倍はその方向を目指すだろう。またピラニアの稚魚のような橋下新党も総選挙で議席を持てば、その方向に走ることになろう。

韓国に関しても、何かとイチャモンを付けられる”従軍慰安婦問題”も次の政権再交代において、国会でいわゆる”河野談話”を否定して、従軍慰安婦問題は一部の日本人が仕組んだ捏造で、単なる”公娼”問題が歪められて伝わったものだと、関係者を参考人招致または証人喚問して公にし、国会議決で世界に発信すればいい。

結果論としては、野豚総理は良い仕事をした。長年いつかはしなくては財政が追いつかなくなってしまう消費税の増税、尖閣3島の国有化、2030年代に原発のゼロを目指すと言いながら、矛盾した玉虫色の決着で、エネルギー問題の先送り(未だ放射脳が多いが、数年先には100ミリシーベルト以下なら安全という国際的に科学者の総意の実現まで)。

いやはや、民主党の3年間延々続いた嘘マニフェストを元にした、稚拙な、劣化した政権運営の後始末をしてくれたかのような、野豚政権なのだ。これでココロ置きなく総選挙を迎えることが出来る。日本の振り子は売国・反日・左翼革新から、国益優先保守に戻してきたような気配がしてくる。野豚さん、民主党にいるのは勿体無いです。

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コメント

素人目には中国の態度は計算ずくの長年の予定どうりの行動に見えます。大戦略家の鄧小平は、西側を油断させて力をつけるという戦略で、日本を利用し、西側との貿易、技術導入に成功し大発展。一方、将来日本への仕返しとして難癖を付けれるように、尖閣領有を主張。軍部には将来尖閣を利用して日本殲滅のチャンスありとか意見もあった(薄の父親)。富国強兵をスローガンに帝国主義をこれから実践しようとしている、危険な隣国で超大国という基本認識を全日本人が自覚し団結をしていかないと近い将来かなり危ないかもしれない。両国の力関係と中国指導者の考え次第で、いつかは仕掛けられかねないと見ておかないと危うい。

投稿: 通行人 | 2012年9月17日 (月) 20時00分

上海総合株価指数は2.14%急落して終わっており、再度2100ポイントを割っています。

経済対策の思惑で買い上げられていましたが、内容が伴わない対策で上がってきたために早くも下落してきたものです。その伴わないとは財源です。

今や地方政府は資金難に陥りつつあり、経常経費の支払いが遅延したりする事例が出てきており、とても新規な経済対策を打てる事情にはないのです。

何度もいいますが、中国経済大崩壊へ備えるべき時期にきています。

投稿: nevada | 2012年9月17日 (月) 20時22分

まぁ、100人民元のお札が、毛沢東の肖像画。
つまりだ、このデモに参加して活躍すれば、最高で100元もらえるというサインなのじゃ。
因みに100元≒13,000円だ。

投稿: 加油加油 | 2012年9月17日 (月) 20時49分

100元は、1300円弱ですよ

投稿: | 2012年9月18日 (火) 05時57分

尖閣に対し、鄧小平と棚上げで合意し、日本は忠実に守ってきた。漁業も自粛など。中国が超大国となり、もはや日本の利用価値が減少してきた時、管・小沢の民主党代表選の山場の日(政治空白)に、漁船で挑発(海上保安庁巡視船に)。レアアース禁輸などの過激な行為にでた。ビデオ流出で日本の巡視船の異例なほど紳士的な行動が明らかになり収束。今回も尖閣地権者が売りたいのを、最も棚上げ維持に好都合の国が買っただけなのに、日本側の努力をしかけのチャンスとしてきている。尖閣で日本を揺さぶる。尖閣占領、台湾併合、沖縄併合、日本併合とすぐには進めないのは米軍がいるからだ。

投稿: 通行人 | 2012年9月18日 (火) 07時24分

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