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2012年8月11日 (土)

もうお盆です。消費税増税法案が、なんだかんだで可決。まだまだ、やらなくてならないことは、山のように溜まっている。これで良いのか日本の政治。

そろそろお盆です。今日は午後から雨、そして明日も雨になるという予報だったので、午前中にミカン段畑に行き、墓に活けるシキビを枝切りをして、墓掃除の道具をもって行きました。静岡・神奈川は一般にお墓にはシキビを備えます。丁寧にはプラス生花です。

隣が空き墓地になっているのですが、笹竹やススキが全開で、ウチの墓地の方にも侵食してきていた。これカマで伐採するのも大変だと困惑していたら、近くの墓地に来ていた知人が、草刈機を持ってきて、アッと言う間に伐採してくれた。空き墓地になって、寺が管理していることになっているのですが、ここは公共墓地で寺と離れているせいか、寺は知らん顔。これ周りがいつも困るんです。まぁ、なんだかんだで、墓掃除に1時間以上掛かってしまいました。

お盆では、オイラ数年前から、仏壇に飾る精霊棚はやめて、仏壇の棚にマコモ・ゴザを買って来て敷くだけにしている。まぁ、その上にナス・キュウリの馬を作って載せることや、硬貨を供えることはする。この地域は、御先祖様が海から(墓から?)帰宅して、東京の神田に古本を買いにいくそうで、その為のおカネを供える慣わしだそうだ。これ面白いから続けている。

今夏は冷夏ではないが、2009年~2011年程、暑い夏ではなさそうだ。まぁ、9月までは分からないが。午後になって、今3回目の天気雨が降ってきています。

さて本題です。

やっと昨日消費税増税が参院で可決しましたね。・・・・・・

自民党にとっては、小泉政権のころから、消費税増税派と非増税派とに分かれていて、小泉純一郎は、将来は安定的な徴税が可能な消費税に重心をかける政策にするために、直接税と間接税の比率を変える準備として、直接税の比率を税制改正(2007年施行)で下げた。

(画像上クリックで拡大)

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しかし、しっかり地方税の税率は上げたのだが。しかし、小泉は2006年9月に首相を降りるまで、消費税増税には、踏み切らなかった。そして、増税は次の安倍政権に委ねたのだが、安倍は1年でグダグダになってしまい、次の福田は、ワタシャ知らんと。そして麻生がケツを持つことになり、2009年8月の総選挙で消費税増税の必要性に言及したが、民主党とマスゴミの嘘公約マッチポンプで民主党政権となってしまった。もちろんデフレの要因があるにしても、・・・・

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このように、税収が落ち込んできているのが現状だ。2009年(平成21年)9月スタートの民主党政権、バラマキ政策で、2010年の予算の歳出は約90兆円を組んで、ほとんど赤字国債増発に頼った。麻生政権の21年度予算では、リーマンショックからの立ち直り景気対策で、約80兆円+約10兆円だったのを根拠としてか、平成22年度は最初から約90兆円という歳出の大盤振る舞いを始めた。税収より赤字国債の方が大きい。で、これが平成23年度、24年度と続いている。

巷では、消費税増税は財務省の陰謀だ、官僚政治そのものだ、なんて言葉が飛び交っている。歴代の財務大臣は皆、財務省官僚に消費税増税の必要性を洗脳されてきているなんてのが、新聞でもテレビでもネットブログでも多い。

消費税増税関係大臣としては以下が挙げられる。

第3・4・5代財務大臣/谷垣禎一
第11代財務大臣/与謝野馨
第13代財務大臣/菅 直人          
第14代財務大臣/野田佳彦

まぁ、これらが、財務省官僚に洗脳されたことになっているのだが。自民党政権時代に常に、消費税増税を訴えてきたのが、谷垣と与謝野だったことを思い出す。谷垣とすれば、消費税増税については、野豚以上に政治生命を掛けてきたのだから、まぁ、今回の件については理解が出来る。

今回の消費税増税について賛成と反対に関して、参院での8月6日「社会保障と税の一体改革に関する特別委員会公聴会」

菅家功(公述人 日本労働組合総連合会副事務局長)
吉田正幸(公述人 株式会社保育システム研究所代表)
池本美香(公述人 株式会社日本総合研究所調査部主任研究員)
鳫咲子(公述人 跡見学園女子大学マネジメント学部准教授)
永井聖二(公述人 東京成徳大学子ども学部学部長)
中村豊明(公述人 日本経済団体連合会税制委員会企画部会長)
飯田泰之(公述人 駒澤大学准教授)
長谷川聰哲(公述人 中央大学経済学部教授)
植草一秀(公述人 スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役)
醍醐聰(公述人 東京大学名誉教授)

8月7日の公聴会

伊藤清彦(公述人 公益社団法人経済同友会常務理事)
菊池馨実(公述人 早稲田大学法学学術院教授)
田中秀明(公述人 明治大学公共政策大学院教授)
小黒一正(公述人 一橋大学経済研究所准教授)
渡部記安(公述人 社会保障担当官庁国際研究機構(ISSA)準会員 国際年金比較研究所理事長)

まぁ、学識者としての意見だったが、全部聴いて理解するのは、時間的にも、体力もかかるので、オイラも一部しか聴いていない。

一番の当事者、財務省の事務次官の勝栄二郎と、主計局長の真砂靖を国会の参考人招致として、財務省から見た消費税増税の必要性をなぜ聴聞できないのかと思う。もちろん制度(又は慣例)として、大臣がその役をすることになっているのだが、なんたって大臣は財務省官僚の書いたペーパーをオウム返しするしか知見がないのだから、また大臣はすぐ変わってしまうのだから、責任をもった答弁、説明は事務次官や主計局長、これ以上はないのだ。案の定これだ!

勝財務次官が退任へ 「10年に一人の大物」消費増税法成立受け:2012.8.11

 財務省は11日までに、勝栄二郎事務次官(62)が退任し、後任に真砂靖主計局長(58)を充てる方向で調整に入った。安住淳財務相の了承を得て、首相官邸で開く人事検討会議で認められれば、月内にも発令する。消費税増税法の成立を契機に人事を刷新し、平成25年度の予算編成作業に臨む。  

ただ、赤字国債の発行に欠かせない特例公債法案の国会審議の動向次第では、発令が9月8日の国会閉幕後となる可能性もある。  

勝氏は昭和50年に大蔵省(現財務省)入省。予算編成を担当する主計局を中心に歩み、理財局長、官房長などを経て、平成22年7月に主計局長から次官に昇格した。  

政界や経済界に幅広い人脈を持ち、「財務省で10年に一人の大物次官」ともいわれた。消費税増税のほか、東日本大震災の復旧・復興事業を盛り込んだ予算作りを陣頭指揮。今年7月からは、異例の次官3年目に入っていた。  

真砂氏は勝氏の後任として主計局長を務めた。深刻な財源不足の中での作業を迫られる25年度予算案編成や、消費税増税に伴う低所得者対策の具体化などが課題となる。

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                                                                   真砂靖主計局長

財務省の勝栄二郎事務次官も、分かり易いね。念願の消費税増税が可決した次の日11日に退任で、あとは知らんよ!勝手にやってくれ!と逃げるように退任だ。国会議員も配下の国税庁が怖いので、財務省に対しての批難は徹底できないジレンマがあると聞く。

さて、内閣不信任案採決の前日の晩行なった、野豚とハニー谷垣との党首会談。2人だけで30分もいたとか。まさか、2人でディープキスなんてのは無いはずだから、かなり突っ込んだ話をしたのだろう。結局は解散について「近い将来」から「近いうち」に文言が変わった。まぁ、巷ではまたこれが話題に集中している。

素直に理解すれば、解散は9月下旬に行なわれる、総裁選と代表選前までにということになる。そうすれば、総裁選と代表選は先延ばしということに。総選挙となれば、世論調査では、自民党は未だパッとしないが、投票用紙に記入するとき、再度民主党議員や民主党に入れるのは、よほどのマゾ的好事家しか入れないというのが平常な見方だろう。もちろんそのような有権者もいることはいるから、民主党議員も当選する者もいるが、圧倒的に減少するのは、今や常識だろう。嘗てのカナダでの総選挙の再来だろう。

そうなれば、谷垣の総裁再選は間違いない。野豚としても、もともと小グループなので、解散前に代表選となれば、党内で引きずり下ろされてしまうことになる。もうすでにあの墓場の墓堀人のような、ミイラ化した幹部サルのような容貌の興石幹事長が、「2人がいなくなれば、2人の話は終わりでしょう。継続していると考えるなら、その時点で再度党首会談をやったらいい」とまで言って、牽制を始めている。これについては、BSフジのプライムニュースに出演した、谷垣が、おでこに青筋立てて、怒りくるっていた。そりゃ当たり前だろう。

小沢が離党したのだから、それに通じていた興石幹事長を温存していたのが間違いというか失敗ということになるが、いまさらどうしようもない。野豚の残る手段は、代表選前に解散して総選挙。多分民主党は数十人ということになるだろう。しかしそこからまとめて、健全なる民主党になる道がある。もちろん野党としてだが。

自民党はともかくとして、党内の反野豚派は、猛然とこの道を遮る工作が全開となっていくであろう。最後の党内抗争の戦争に進んで行く。そして一番の癌は、最高裁指摘の一票の格差だ。「ゼロ増5減」だけを、谷垣と協力して可決し、その準備を送付すれば、総選挙で施行が間に合わなくても、最高裁に対して総選挙は可能だという判断がある。首相の(内閣の)解散権は、憲法に定められていて、専権事項となり、緊急避難的に最高裁の判断をも超えることが出来る。

さあ、2人の党首の思惑通りに進むのかどうか。まさに「政界は一寸先は闇」ですなあ。オイラは一刻も早く解散総選挙で、民主党は政権から転げ落ちてもらいたい。ここまで、堕落しつつある日本をとりあえず民主党の素人政治から自民党の政治プロの手に渡し、一刻も早く立ち直らせてもらいたいと考える。

 

 

 

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