劣化に次ぐ劣化の今の政局。民主党政権というのは、一体なんだったのでしょう。今日その分かれ道になるのか?
まさに、”政界は一寸先は闇”とよく言ったもので、今日中に一つのターニングポイントを迎える。この数日間、テレビでの解説を聴いても、オイラが感じるには、的外れが多い。まぁ、各解説者も”御用解説者”ってことなのだろう。巷では、新聞・テレビは、ロンドン・オリンピック話題が全開で、今、最重要な政局の”ウンコの投げ合い政局・オリンピック”が行なわれていることなど、国民の注目を避けるかのごとくただひたすらにロンドン・オリンピックなのだ。
民主党を離脱して、舌を噛みそうな名前の新党を立ち上げた小沢一郎、またまた『千と千尋の神隠し』の”顔なし”のように急変して暴れまくっているかのようだ。小沢一郎は、自公を除く野党を集め、内閣不信任案提出の動きに纏めた。最近劣化が甚だしい渡辺喜美率いる”みんなの党”も丸め込んで。オイラ少しは”みんなの党”に期待することもあったが、今や存在を誇張するパフォーマンスが多すぎるようになってきた。まるで政権交代前の野党民主党と同生物のように。前からこの渡辺喜美って、オツムがあまり良くないと感じてきた。劣化した民主党議員の発言によく似ている。
この小沢中心の野党連合議員達は、今会期中に解散総選挙なんぞになってもらいたくない。1日でも長く衆院議員でいたい組。だから、必要な人数51名を確保して、内閣不信任案提出。まぁ、ここから思惑は分かれるのだが、自公賛成で民主党の15名(鳩グループ)が賛成すれば可決となるのだが、そうはいかないことは分かっている。それで、今会期9月8日までは、・・・・・
慣例の”一事不再議”の原則から、もうこれ以後内閣不信任案は出せなくなる。そして9月の民主党の代表選をかき回すことが出来る。小沢ステルスは、未だ民主党内に潜んでいるからね。多分自公は、賛成にはならないだろうと否決が小沢の一つの考え。今、新党立ち上げたばかりの小沢新党は、選挙になったら準備不足で全滅に近くなる。
自民党とすれば、次の総選挙では、政権再交代となる予想が強く、そしたら、また大変に面倒な消費税増税を一から立ち上げなくてならず、今の政権で可決してほしい。そして、可決後解散総選挙という”二兎追うもの”全開なのだが。だから解散の確約を参院可決の条件としている。
計算上では、参院採決拒否では、60日を超えれば、可決になり、または、衆院で再採決で2/3を超えれば、可決ということになるが。
しかし、同じ自民党議員が参院で反対、衆院で賛成なんて不真面目なことは出来ないだろう。まぁ、、ハニー谷垣総裁も、お人好しでここまで来たが、ここに来てさすがの小泉純一郎が、”とんでもない、このままでは、二兎追うもの、一兎も得ずになってしまう”と息子に火を着けた。そして、現の自民党執行部に発破を掛け捲った。
野豚執行部は、”3党合意”を上手く使って、なんとかこの期を逃れようという戦略を、小泉は見通した。そして、7日の今日にも、まず野豚首相に対して問責決議案を提出するぞと迫って、それでも野豚首相が解散を確約しなければ、消費税法案は廃案でもいいと、今度は自公が内閣不信任案提出に舵を切ってきた。自民党は最悪消費税法案の廃案と解散に本気になった。
民主党の嫌らしさは、最高裁の衆院選の1票の格差は違憲状態だと判決を受け、今年2月までに、国会はその是正改正(ゼロ増5減)を約束していたが、民主党樽床座長が、他の改正案と一体化して確信的に計って、返って揉めるようにもっていき、この法案は未だケリがついていない。自民党はとりあえず”ゼロ増5減”だけを審議して可決させ、いつでも総選挙が行なえる状態にしろと単独で法案を提出したが、”のれんに腕押し”状態で民主党は放置してきた。まったく嫌らしい戦略だ。詐欺師の手法とそっくりなのだ。
小沢とすれば、最悪として次の戦略は、もし自公が賛成して、内閣不信任案が可決してしまったら、解散ではなく、内閣総辞職にもっていって、別の顔の内閣になることを狙っているかもしれないが、ここまで未処理の重要法案が決まらない中、再度、岡田になるのか、前原になるのか分からないが、もしそうなったら、国民は怒り心頭となるだろう。今でもオイラは民主党政権の稚拙な運営には怒り心頭なのだが。
ともかく、今回の小沢新党と愉快な仲間達の内閣不信任案提出は、解散ではなく、民主党政権の延命の為、「自分達の生活が第一」「総選挙にならないことが第一」の戦略と言えるだろう。
ここまで、出来もしない政権公約(マニフェストやら)を掲げ、稚拙な政権運営で有権者をたぶらかした政権は、戦後としは無かったのでは。もう願うは、鳩ポッポだの、菅チョクトだの、小沢一郎だの、興石東だの、枝野、蓮舫、仙谷 、川内、原口、前原、岡田、辻、山岡、東、森ゆう子だのといった、いつまでも”懲りない劣化・稚拙な愉快な仲間達”をテレビで見させらるのは、さすがに勘弁してほしい。
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コメント
2012/08/07 13:18 【共同通信】
野田佳彦首相は7日、消費税増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案の参院採決をめぐる事態打開のため、自民党の谷垣禎一総裁に党首会談を呼び掛ける方向で調整に入った。民主党関係者が明らかにした。自民党は午前の役員会で、首相問責決議案と内閣不信任決議案の扱いを谷垣氏に一任する方針を確認した。民主党が提案した8日の参院特別委員会採決日程を容認することも決めた。これを受け、参院一体改革特別委員会は8日に採決する日程で合意した。
自民党は解散の確約がない限り8日採決には応じず、7日にも問責決議案と不信任決議案を提出する構えだった。
投稿: torenkiy | 2012年8月 7日 (火) 15時30分
まさに、デッドヒート
2012.8.7 15:18 産経
みんな、社民、共産、「国民の生活が第一」、みどりの風、新党大地・真民主、新党改革の野党7会派は7日、国会内で国対委員長会談を開き、野田佳彦首相に対する問責決議案を同日夕、参院に提出することで合意した。
投稿: torenkiy2 | 2012年8月 7日 (火) 15時34分
谷垣の野田に対する警告は度々発せられていたが、1番激しかったのは2日の発言だ。「俺にけんか売っているのかという気持ちを正直、持っている」とまで述べたのだ。
野田が連合会長の古賀伸明に、平成25年度予算編成に意欲を示したことに対しての発言だ。
この異常に激しい反応の裏には6月中旬に数度行われた秘密電話会談の“約束”がある。野田は早期解散に含みを持たせて谷垣を説得したのだ。谷垣にしてみれば予算編成までやるとなれば年末以降の解散となり、「解散密約」を“こけにされた”ことになる。
野田の新年以来の解散に前向きな発言が、法案の衆院通過と共に消極的となったことと合わせれば、野田が民主大敗退の選挙情勢調査で慄然として方向転換しようとしていることが分かる。
投稿: kopipema | 2012年8月 7日 (火) 16時03分
マスメディアは総じて「自民党ケシカラン」という論調ですが、お盆明けに採決だ、いや特例公債法と一緒に採決だ、いやいや選挙制度改革も加えてだ、とか先送りしようとしていた民主党執行部のケツを叩いて、今日の採決に持ち込んだのは自民党でしょ。
採決→党分裂→解散→選挙敗北という現実から一日でも逃れたいのが民主党の多数なんですから、こうした手段でも使わないと法案が成立しません。
従ってボールを持っているのは野田首相であり、「政治生命を賭ける」と豪語したならば民主党がぶっ壊れようが採決を決断すべきなんですね。
そして、「マニフェストに書いてないことはやらないんです」と訴えてきたからこそ、一体改革法成立と同時に民主党政権は国民の審判を受けなければならないのは自明でしょ。
これらは、他党から攻められ止む無くやることじゃなく、政党として自らが律し、決することであり、それは野田首相の仕事なんですね。
これでは「決めない政治」「決められない政治」ではなく、「決めたくない政治」だと思います。
「決める」と約束してみたものの、いざ決めようとすると党内が大変なことになると分かってきた、でも「決めたの止めた」とも言い出せない。
そんな優柔不断さに業を煮やして脅しをかけ「決めろ」と迫る自民党、それに対して自民党ケシカラン、党利党略だと批判するマスメディア、そんな倒錯した姿がいまの政治状況なんですね。
投稿: | 2012年8月 8日 (水) 10時43分