明日6月17日は、ギリシャも父の日です。そしてギリシャを決定付ける選挙の日でもあります。ギリシャは父ユーロに贈るプレゼントはなんでしょう。
明日は父の日だとか。試しにネットで検索してみたら、出てくるは、出てくるは、父の日プレゼントのネット広告。それでなくても、正月から始まって、親戚縁者の法事やら、家族の誕生日やら、お中元、お歳暮やら、バレンタイイン、ホワイトデーやら、クリスマスやら、ハローウィンやら、そして母の日、父の日・・・・・・・・・・。
昔オイラが小学生のころ、先生が母の日には、日頃の感謝を込めて、母親にカーネーションを贈りなさいというのがあった。正確には赤いカーネーションなのだが。母親のいない子には白いカーネーションだと。これをお墓か仏壇に供えるとか。、それをなぜかクラスの子が赤と白を取り違えて、母親に白いカーネーションを贈り、一旦その母親も外国の習慣なので疎く、喜んだのだが、真相を知って、先生に抗議したとか。因みに父の日の花はバラだとか。赤と白との違いは同じらしい。
その当時は素朴でよかったが、今や、やれこのプレゼント、あのプレゼントとまことに鬱陶しいね。オイラ妻子に商業主義に乗せられることなく、無駄なプレゼントのやり取りはするなと言い伝えている。
この父の日は国によって違うようだが、圧倒的に6月の第3日曜日が多い。今年は6月17日となる。そうあのギリシャも同じ日だ。そしてギリシャの運命をも決める再選挙も同じ日だ。赤いバラとなるか白いバラとなるか?・・・・・・・
案の定、ギリシャ国内では、ドイツ・フランスの警告も交えて、情報合戦がけたたましく、新聞、テレビ、雑誌で行なわれているようで。まぁ、嘘ついてユーロ貨幣統一に参加してから10年、ユーロの信用で国債の増札や投資を呼び込み、金融経済が膨れ上がり、公務員の数は労働者の1/4、給与も財政からいって高額、年金給付も退職前給与の96%で60歳前から、遺族年金も子供までもらえるとか高待遇。
税金に関しても、消費税はごまかすは、脱税はするは、納税をごまかすは、健全な国から比べれば、やりたい放題をやってきたわけで、これじゃ財政も破綻するわけだ。これ連立政権が続いて、国民に美味しいことばかりの公約合戦で来た付けの集約の結果だ。まぁ、バラマキ公約で有権者を釣った民主党みたいなもので。それでも日本は”腐っても鯛”だ。民主党のマニフェストとやら通りにやったら将来とんでもないことになると、それでも賢者達が危機感を募らせ、軌道修正をすることから、今回の政局の成り行きなのだろう。
まさに民主主義の行き着く先は、”明日さえ良ければいい”というポピュリズムになってしまうこと。ギリシャの場合はこれが状態化してしまったことだ。大した輸出産業もなく、過去の遺産に頼った観光と、プチホテルが中心の保養地、もちろん昔はオナシスに代表される海運業だったが、それさえ新興の国々に追い抜かされて来たこんにちだ。
それが、EU圏さらにユーロ圏となり、北欧のような福祉国家を目指せと上っ面だけをポピュリズム的に真似して、競争をして、とてもじゃないが徹底的な緊縮財政に変えなければ、永遠に財政を垂れ流し、援助金に頼るだけのオモライさん国の未来しかない。
ギリシャ人といえば、バンクーバーの郊外のフォート・ラングレーにあった、ロイ坊の姉さんのレジデンスに2003年に1ヶ月間仕事で滞在して、帰国の前夜、バイバイ・パーティーをしてくれた。この時ロイ坊の秘書をしていた女性の旦那がギリシャ人の移民で、ギリシャのことをイロイロ話してくれた。オイラも昔訪れた、アテネやミコノス島の話をした。ただノルウェイの先祖を持つロイ坊とはあまり気が合わなかったようだった。北欧系と南欧系は哲学が違うのかもしれない。
赤シャツがギリシャ人。手前が奥さん。ギリシャ人らしく、掘りの深い顔だった。
これから、ギリシャはユーロ圏になって景気が非常によくなるらしいから、一家でギリシャに帰ろうかと思っているとか言っていたが、実行はしなかっただろう。そういえば、ミュージカル”マンマ ミーヤ”は、舞台がギリシャの保養地にあるプチ・ホテルだったね。
我々日本人はギリシャと言えば、ソクラテス・プラトン・アリストテレスといったギリシャ哲学から民主主義発祥の地として、尊敬の感があるが、それは太古の時代で、現実には過去オスマン帝国に征服され、東ヨーロッパ系人種との混血化もあり、また東西冷戦時代には、旧ソ連側についたこともあり、イソップではないが、コウモリ国家とも言われてきた。だから、太古のギリシャ人とは人種的には違う現在とも言える。
緊縮財政絶対反対の若干37歳のツイプラス党首率いる左翼進歩主義連合(SYRIZA)とその連立政党とで、過半数を制して、メルケル・サルコジ路線から離れるのか。フランス新大統領オランドも、とりあえずその路線のようだが。
ギリシャの有権者も、ユーロ各国が、これまでの債権放棄までして、ギリシャに便宜を図ってきたのに、ここで、菅チョクトみたいなツイプラス党首のパフォーマンスに乗せられて、緊縮財政を放棄して、しらばっくれると、救済援助なしということになり暮らしはもっと酷くなり、財政は破綻し、最悪ユーロから追い出されることになるとの恐怖感が沸いてきているらしい。
いよいよ日曜日はギリシャの選挙である。直近の世論調査では、これまでの緊縮財政路線に反対する急進左派連合(SYRIZA)が、緊縮策を支持する旧連立与党の新民主主義党(ND)と大接戦のようだ。新民主主義党は、EU/IMFとの約束を破ることは、旧通貨ドラクマに戻ることを意味する、との主張を展開している。
旧与党のサマラス党首は「ユーロに残るのか、離脱するのか。選挙で子供たちの未来が決まる」と主張し、一方の、急進左派連合のツィプラス党首は、「1カ国でもユーロから離脱すれば、ユーロ圏は崩壊する。われわれに次回融資を実行しなければ、ユーロ圏は即座に崩壊する」と主張した。
共産党青年部出身のツィプラス党首は37歳、ユーロには残留するが、緊縮財政路線の白紙撤回、銀行の国有化、民営化停止を掲げた。まあ、北朝鮮の瀬戸際外交みたいなもので、国際社会を脅し自分達の利益を得ようとしている。
中省略
急進左派連合(SYRIZA) 中心の新政権が出来たとしてもギリシャの政治の混乱は続くだろう。だがEUとギリシャが妥協できるポイントは緊縮策実施の先送りと成長推進になると思われる。 世界的に緊縮策より成長策が重要だと認識しているにもかかわらず、日本はまだ消費税引き上げ法案を審議している。
欧州、米国、中国が緊縮一辺倒から成長政策をより重視する動きが広がってきていることから、G20など欧州以外も参加する国際会合では、緊縮政策を主張するドイツの軟化が期待される。
ギリシャについては再々選挙のリスクがわずかに残るのみと見ているが、ギリシャ問題は一旦終息するかもしれない。 目前となった欧州金融機関の自己資本規制強化への対応完了後は信用の緩和が期待され、欧州マネーが再び戻ってくる可能性もありと読むべきかもしれない。
どんな人間でも、豊かになっていく過程ではすべてが満足をするが、一度手にしてしまった豊かさを手放すことになるということは、絶対反対なのである。たとえその豊かさが分不相応なものであっても。これは定説だ。これが国民全体ともなると、喚き、悲しみ、脱力し、なんとか抜け道を探ることになる。なかなか諦めて再建の道に突き進むことは難しい。過去何度も、ギリシャは国家破綻はしたこともある常習者なので、腹は据わっているのかもしれないが。
しかし、ここに来て、もっと規模の大きいスペインに本格的に火がついたようで、住宅バブル崩壊はますますその威力が大きく影響してきた。スペインの場合は、本国だけでなく、南米のスペイン語圏の国々とも金融は繫がっている。ECBらは10兆円の規模の対策をするようだが、そんな規模では納まらないとの予測がされている。そしてCDSデリバティブも深く介在しているようだ。そうなってくると、リーマンショックからの先送りが溜まりに溜まってユーロで大噴火という事態にもなる。
ユーロは、金融だけの通貨統合で、財政統合はなく、つまり欧州連邦国家とはなることが出来なかった弊害が、ここに来て噴出してきたのだろう。理想はいいが、中途半端な理想は最終的に瓦解する。
これを見て、ギリシャの有権者は、とんでも無い事態であるこをやっと理解して、これまでの緊縮財政を追随していく政党を明日の選挙で有権者は選ぶことになるだろう。狂っていなければだが。
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コメント
ドイツ ユーロ統合に際し、統計を偽装し、マルクを実態より安くユーロに固定(1ドル=200円状態)
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周辺国 統計を偽装し、ユーロ固定レートが不利にならぬ様、実態より高く見せかける
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ドイツ「ヨーロッパはみんな一緒、みんな仲良し、これからはユーロ基軸の時代」
周辺国「そうだ!世界は俺らのもんだ!アメリカ失せろ!」
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ドイツ EUとユーロは、戦後のドイツを欧州全体で封じ込めるものだ、とメディアに宣伝させる
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ドイツ 永遠に変動しない、安く固定したユーロレートで他の欧州諸国の産業を圧倒(無双中国状態)
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周辺国 産業を全てドイツに奪われ、慢性的な対独赤字の増大
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EU 通貨統合したんだから、次は財政統合、そして欧州財務省だ!
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ドイツ 通貨統合したとはいえ別の国家、財政統合はしない!
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南欧 ユーロ統合による資金流入と信用拡大でバブルの兆候、公定歩合を上げてくれ!
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ドイツ うちは経済状況がよくない!(偽装統計)、金利引き上げは反対だ!
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南欧&周辺弱小国 バブルが膨らみ、庶民も政府も借金を増やしモノを買う
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ドイツ バブルに湧く南欧&周辺弱小国にドイツ製品を買わせて、史上最大の貿易黒字を連年更新
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ドイツ ユーロ圏という日米を弾いたブロック経済圏で無双、儲かってタマリマヘン
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ドイツ ユーロ諸国からの上がりを、地方交付税ではなく民間金融を通じた融資という形で周辺国政府に高利で貸付(ここが巧妙)
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ドイツ ユーロ諸国からの金利収入でさらにウハウハ、もう笑いが止まらない
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>>>>>>>リーマン危機<<<<<<<<<<<
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>>>>アメリカでのサブプライム詐欺が公に<<<(実は主幹事がドイツ銀行w)
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ユーロ 南欧の債務爆弾が破裂しかかる
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ドイツ ユーロ諸国の赤字は自己責任、救済は拒否(1ユーロも出せない宣言)
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ドイツ ユーロ不安のユーロ安で、今度はユーロ外に対して輸出攻勢
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ドイツ ユーロ圏が不景気でも、ユーロ安ブーストで世界中から貿易黒字、連年最大を更新
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ドイツ そろそろユーロがきな臭くなってきた、ギリシャよカネが欲しけりゃ島を売れ
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ドイツ マジやべぇな このままじゃドイツの銀行が南欧に高利融資した分が溶ける
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ドイツ おい、日本ユーロが崩壊したら困るだろ?金出せ、ア?
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日本 ヘイ、仰せの通りに つ16兆円
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ドイツ 日本の救済資金で銀行の融資を補填、持っててよかったユーロ危機w
投稿: コピペ魔 | 2012年6月17日 (日) 07時58分