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2012年3月25日 (日)

放射能問題。月刊WILL5月号は、小林よしのりから、4月号の渡辺昇一への反論があった。ゴーマニズム宣言も今や陰が薄くなってきているが。

嫁に行った次女の家の改造工事が終了してホッとしています。もともと先代が1987年に、その時の生活に合わせて設計させたので、豪華な建物なのですが、夫婦と子供2人となった今と将来の生活には、合わないことも多い。また、そのころ建築バブルだったことも関係するのか、施工でかなり杜撰なところも多く、その都度オイラが修繕してきた。まぁ、システムキッチンを入れ替えたりなどもあったが。

オイラは今回では施工設計・現場監督・施工技術者・廃材処分とオールマイティーだ。過去輸入建築をオイラの事務所で設計・施工で15棟ぐらい完成させたので、一通りの建築道具と機器は揃っている。まぁ、だから出来るのだが。しかしもう、設計以外で他人様の物件を施工する気持ちはない。数件の自分の建物や身内の建物しかやらないことにしている。

ところで、最近、デフレを思い知るのは、はるか10年20年前に比べて、建材・備品や建築道具・機器が一向に値上がりせず、逆に値段が下がっているものが多い。値段を見てビックリすることが多い。これから数年先には、消費税が、10%になりそうだから、建物に関しても「やるなら今の内に」という需要が増えて行くことになるだろう。ここ数年間は過去にあったように先行需要が高まるかもしれない。

さて本題

最新のWILL5月号が送られてきました。先月号では渡辺昇一の「原発興国論」という特集で、これ、このブログでも取り上げました。今度はあの小林よしのりが、それに反発して「放射能”健康デマ”を嗤う」という反論が乗せてありました。・・・・・・

このWILLでは、漫画家小林よしのりは、毎月常連で2月号までは”本家ゴーマニズム宣言”の題名で漫画で世評をしていたが、3月号より活字で世評に変わったらしい。彼の漫画に依る世評も、一時人気を博したが、そしてオウム事件ではオウム関係者に殺されそうになったりで、朝生テレビにもよく出演をしていて、若い層の人気者だった。自分のことを「ワシは・・・」と言い、なかなか国粋主義者の観があったが。ただこの頃何か鬱陶しい存在に感じてきた。だからあまり彼のページは読まなくなった。

あと、このWILLの常連で、佐藤 優の”猫はなんでも知っている”という連載もあるが、彼の外交官時代の件で、偽計業務妨害罪と背任で逮捕、起訴で執行猶予付き判決で、結局最高裁まで争って、有罪が確定した。同じように刑に服した鈴木宗男とともに、検察にはそうとうの恨みがあるようだ。

そして面白いのは、同じWILLの連載の小林よしのりとは、佐藤優は沖縄戦の件でやりあった、いわば犬猿の仲なのだが、同じWILLの中に納まっている。これはWILLの編集者が、面白いから両者に連載をさせようてみようということなのか。まぁ、両者とも個性の強いむき出しの世評家という感想だ。オイラは毎号両者のページはほとんど読まない。

しかし、5月号には、前号の渡辺昇一に対する、小林よしのりの「放射能”健康デマ”を嗤う」という題で書かれていたので、とりあえず読んでみました。前号の渡辺昇一の放射線による人体への影響は、あまりにも過敏になりすぎているという指摘に対して、一つ一つ反論をしていた。まぁ、両者とも放射線防護の専門家でもなく、放射線とガンなどの医学的研究者でもないから、その出典が違うことから話が変わってくる。もちろんオイラの記事も同じだ。

ただ、様々な情報を読み比べてどちらが真実と感じるのか、リテラシーの問題だ。またその根幹は、原子力発電について、是か否という思想があるわけだ。反原発の人は当然1㍉シベルトでも、人体に大きな影響をもたらすという”放射線怖い”を信じているようだし、”反原発で無い人”や”次の画期的原発に変わるものが開発されるまでは、より安全に発電する措置をとりながら、暫定的に続けざるを得ない”と考える人もいる。またもっと積極的に”今回の原発事故の教訓を生かして、世界でも、もっとも安全な原発システムにすることが出来る”と考える人達もいるだろう。

この記事では、今の問題の根幹、放射線は高線量・低線量、内部被爆、外部被爆を含めて、どこまでが、許容範囲の数値なのか、科学的、臨床的に日本での原爆被害の過去の臨床例やチェルノブイリの正確な臨床例から、確立しなければならないと主張しているわけで。現在は様々双方の立場からの神学論争と、ICRPのご神託に従って、厳しい数値を採用すれば、あとで政府や執行部が批判に晒されたり、賠償で訴えられないだろうという、まったく消極的な受身の政策が、風評被害をますます深刻化させ、将来の日本での産業・経済をますます低迷化させて行く。

”放射怖い脳”の人達は確率論で理解することは難しいようだ。悪性腫瘍(癌)が発祥するのは、臨床例では、

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つまり、100ミリシーベルト以下の放射線被爆では、確率的に他の要因に紛れ込んでしまい、影響があったなどと断言は出来ない数値であることを、国立がん研究センターで示している。これは広島・長崎、またチェルノブイリ等の臨床結果から導き出されている。

また他のデーターでは、

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dose(被爆量)100㍉シーベルトでは、relative risk(相対危険度)は1.005倍というのが国際的な研究のデータにある。100㍉シーベルト以下では、全く危険はないと考えてもいいという臨床結果と言える。

さて、指摘した小林よしのりだが、「放射能”健康デマ”を嗤う」と題しての反論は、放射線はどこまでが危険なのか、曖昧としていて、ただ”ホルミンス”低線量の放射線は、逆に健康に良いという説に真っ向から糾弾している。また1㍉シーベルト/年も0.5㍉シーベルトもLNT仮説線は正しいのだから、これに従えと。

”科学者の合意を無視”の項目では、

チェルノブイリの事故において子供達の甲状腺ガンの発症例を取り上げ、これを放射線とは関係が無かったデーターがあったと、どこのデーターを持ち出してきたのか解らないが勝手に憤慨しているが、チェルノブイリでは、住民への初期対処が遅れ、被爆した地元の野菜や牛乳を摂り、子供に甲状腺ガンが多発したことは、周知の事実だ。

”宇宙飛行士と比べるな”では、

例のNASAの宇宙飛行士の健康問題を研究していたラッキー博士をボロクソに糾弾している。要するに宇宙飛行士古川氏の場合でも、JAXAが厳重に被爆管理をしており、3年間の間をおいて半年間で180㍉シーベルトを浴びたことになるが、これは十分な管理をされているからだと言っている。しかし放射線に被爆することは事実なのだから、管理といってもどのような管理なのか言及はしていない。

さらに彼の指摘は、癌になる確率と癌で死ぬ確率が大変曖昧で、過去50年の宇宙飛行士の総数は500人程度であり、1%の癌死亡率で5人程度としても、もし人口100万人では1万人となると話は膨大に飛躍する。実際には50年間で宇宙飛行士が放射線被爆で癌で死亡したというの事例は報告されていない。ゼロなのだ。半年宇宙船で生活して、半年で180㍉シーベルトの被爆をしても、問題がなかったということは避けているようだ。船内にいても、大量な放射線を浴びているのに。古川飛行士はテレビに主演して、出発前より帰還後の方が健康数値は良くなったことに驚いたと語っていた。

”放射能マンションの真実”では、

これもこのブログで取り上げたことがあるが、台湾で1982年にコバルト60を含む鋼材が作られ、これを使用した学校やマンションで多くの人々が10年間に渡って被爆したという事例だが。この件に於いても、各研究者のデーターがマチマチで、被爆してホルミンス効果が出たという報告を相反するのデーターを持って糾弾している。この件は裁判となり、最高裁で被害者が勝訴したが、放射線被爆で被害を蒙ったことに対しての判決ではなく、規定以外の鋼材を使って建設したことに対する賠償判決だったと聞いている。もう現在では30年経っているので、日本の研究者は科学的、臨床的顛末を調査して、日本の現状に対して一助とすべきなのだ。

彼は、返ってここの住民は癌発症率が減ったというホルミシス効果の報告をインチキだと糾弾しているが、問題は被爆によって癌がどのくらい発症したのかが重要で、高放射線に晒され続けたのに、これが原因での発症例があったのか、無かったのかが重要で、ホルミシス効果は二の次だろうがと思う。

続けて三朝温泉のラジウム温泉、ラドン温泉も体に良いなどの説は詐欺行為だともこれまた糾弾している。体に良いかどうかは解らないが、数十年この温泉を信じて通って、高放射線を浴びても、体に害は受けていないことには言及しない。そういえば、ラジウムを床下に仕舞いこんでいて、数十年その床上で生活していた家族は、健康だったらしいが、そのことは知らん顔をしている。

”比較にならない比較論”では

自然放射線の強い、イランのラムサールやインドのケララ、中国の陽光について、「他の地域と比べて有意な差はないとするデータが出ている。しかし、高放射線地域の人々が、放射線のおかげで特に健康になっているなどという結論にはなっていないのである」「これは、代々その土地に住み着いている人々が対象であり、自然のうちに放射線に対する適応と淘汰が行なわれてきたと推測するのが適当であろう。移住者がいれば、また別の結果が現れたのではないだろうか」と。

これら地域は年間数十㍉シーベルトの地域。場所によっては100を越す。ましてラムサールは観光地だ。彼はホルミシス説ばかりの糾弾で一貫しているが、今必要な検証は、どこまでの放射線数値なら、直接放射線被爆に安全なのかだろう。体に良いなどというのはここでも二の次なのだ。

いちいち全項目を指摘するのも疲れてきたので、以後の項目を羅列しますと、”巨大化は奇形では?””LNT仮説の基礎””突然変異の細胞が””閾値は結論が出ている””「ウラン爺」と同類””深刻なリテラシーの欠如”となる。

放射線とDNAの解説を勉強すると、たしかに放射線は体に影響を及ぼす。それが約500ミリシーベルト以上となると、ほとんどの研究者は体に害を及ぼすことには統一されている。しかし、100㍉シーベルトを瞬時に浴びた場合、または低線量年間累積が100㍉シーベルトで、臨床的に死に至る癌を発症させるという臨床例は、これまで様々調べたがデータとして見たことがない。

また、放射線が動物の体に入って、癌を発症させる活性酸素を活発化させるが、同時に損傷を受けたDNAの修復酵素を発生させる効果があることも解ってきた。つまり免疫効果、修復効果をもたらすらしい。だから理論的には、ホルミシス効果で、より健康的になるという説も100%嘘だとは決め付けられないというのがオイラの解釈だ。

この小林のページでは、ただただ頭から彼らしい特有の糾弾の仕方で、ホルミシス効果なんて嘘だペテンだと言い連ねているが、世界各所にあるこの様な放射線治療の施設を全否定することは出来ないだろう。そしてそれは数十年間も通い続けているという臨床例が沢山ある。これについて小林は一切言及はしないという一方的論法なのだ。一般温泉の効能というのは、オイラはあまり信じないが、それでも気分が良くなれば、これは効能があるといっても嘘にはならないだろう。その前提として、温泉に入ってもそれが原因で死に至る癌にはならないだろうが。

最後の方で

「現在の日本が置かれている不安がこのような現象を生み出すのだろう。あるいは、原発推進のためにトンデモ説まで支持するというような状態になっているのかもしれない」と締めくくられているが、現在の放射線怖いをマッチポンプのごとく、新聞・テレビ・論壇で煽り上げ、放射線数値を臨床的、科学的には程遠い厳しい数値で決定し、それを金科玉条として思考停止でこれからも運営して行くというボタンの掛け間違いが、この災難をますます深刻に関連地域の人々を苦しめ、過大な税金を注ぎ込み、その結果ますます原発事故の災害を人為的に大きくせざるをえないことが続くことになるだろう。

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コメント

原発については、日本がやめても、韓国・中国はさらに建設を進めている。中国で原発事故が起こって放射能を撒き散らされたら、それは西風によって日本全土に撒き散らされることになる。韓国での事故でも同じこと。

だからこそ、放射線が人体に与える現実な影響を大至急日本として確率することが必要なのだ。現在のように、放射線怖いで、1㍉シーベルト/年でも大変だ、ではなく、100㍉シーベルト/年、300㍉シーベルト/年など、過去の臨床例や新たな実験で、確率しなくてはならない。

現実には、60年代の中国等の核実験による放射能で日本は汚染されていた時代がある。今の避難地域よりもっと大量な放射線を浴びていたという現実がある。それでもそれが原因でガンを発症したという明確な報告はない。

ただいたずらに反原発派の煽りに翻弄されるのではなく、明確な現実的な放射線規制値を作っておくべきだ。ICRPなどのご信託に依らずにだ。

投稿: ハヤセ | 2012年3月26日 (月) 16時15分

小林よしのり氏は、盛んに放射線の危険性を喧伝しているが、素人である小林氏は何を持って低放射線が危険と判断したのか。
当然誰かの説に共鳴したのだろうが、その判断で長年放射線を研究してきた学者の福島は安全という見解を全否定できるものだろうか・・・。
仮に福島が本当に安全なら、どう詫びるのだと言いたい。

投稿: 山田錦 | 2012年4月16日 (月) 18時22分

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