オセロ中島報道も、もういい加減にしてくれ。超能力だの、霊能者だの、カルト番組だのって、視聴者を馬鹿にするのもいい加減にしてほしい。
全く腹が立つのは、ここのところ一週間以上テレビの番組で、例の”オセロ中島”に関しての報道番組作りだ。政局が極まるとなぜか出てくる、どうでもいい事件。各放送局が競いあってのキャンペーンを張っている。ほとんどテレビはライブでは見なくなったが、昼メシ時はつい見てしまうオイラが悪いのだが・・・・。今日もこんな大雪の日にも係わらず、テレビカメラマンらが、現場のマンションのエントランスで張り込みをしている。お前ら情けなくならないのか?
こんなお馬鹿な3流タレントの話で、なんでこんなに大きな話題にするのか。いかにテレビ界がテレビ村を作ってその中で浮かれているかという証明をしているように映る。豚のように太った浴衣姿の当人の写真を掲げて何を報道したいのか。タレント業界では数秒テレビに映ってナンボの世界。出てくるは出てくるはお仲間と称する他のタレントたち。
こんな3流タレントでも、2ヶ所の家賃が月50万円以上とか。家財が数百万円とか。テレビでどうってこともないぐらいのタレントがこんなに貰えるんだ。そんなあぶく銭を貰っているから、”女性占い師”なる詐欺師に骨の髄までしゃぶられる。・・・・・・・・
たしかに、タレント+占い師+家主が有名タレント+民事裁判と話題性はあるが、こんなお馬鹿な話を真面目くさって、毎日番組にする価値といったい何なんだい?と言いたい。まぁ、こんな馬鹿話は今に始まったことではない。
大昔、大橋巨泉の”イレブンPM”という番組で、大橋巨泉がユリゲラーなるペテン師を呼んで、スプーン曲げの超能力シリーズが始まった。もちろん超能力や心霊術なるものは大昔からあったが、これがセンセイショナルにテレビで羞恥心もなく放映されていくキッカケとなった。それまでは手品やトリック術だったものが超能力や心霊術に置き換えられていった。もちろん、ただ話題を大きくして視聴率を上げるためだ。
その後、催眠術だのノストラダモスの大予言だのとテレビを賑わせて、世の中の下地が出来たところで、その風潮に合わせて伸びて行ったオウム真理教を生み出していった。オウムの当初のころは、テレビの姿勢としてはオウムの戦略に完全に利用されて、空中浮揚や水中なんとかを取材して、いかにも根拠のあるような報道をしていた。TBSなどは完全に取り込まれていた。後になって反省番組を作ったが。
いまでも覚えているのは、オウムの麻原が逮捕された中継番組が終わった後、そのテレビ局では、”さあ、今晩8時から霊能者の宜保愛子の独占取材があります”と。まぁ、要するにテレビ村とは何にも反省ということがなく、視聴率を上げるため、ただより大きな刺激を果てしなく求めて、視聴者にばら撒く餓鬼の集りのようなものだ。公序良俗なんてことは微塵も頭にないらしい。
その後も、反省などそっちのけで、今度は占い師だ。細木数子なる図々しい面構えのオバアが出て来て、数本のレギュラー番組を持つ。いかにも人生相談番組の看板を掲げるが、内容は彼女の一方的なオカルトチックな発言で占められる。視聴率が上がったからテレビ局ではますます”細木様”で、頭が上がらない。オウム事件で反省したはずのTBSもまたやり始めた。
あと名前を忘れてしまったが、同じような番組で、常に和服姿の男性占い師もレギュラーでこの手の番組を持っていた。こんな番組が2002年頃から2008年ごろまで続いた。そして通算して三輪明宏という老人タレントも不思議にここまでテレビ界で生きている。なぜこんなカルト的タレントがテレビ業界で重宝されるのか解らない。
今回のオセロ中島の件にかこつけて、テレビでの自分の出番を追い求めるかのように、動いているようだ。この人物がテレビに出てくると、オイラ気持ちが悪くなって吐き出しそうになる。コイツは大昔シスターボーイって云われてシャンソン歌手で芸能界入りだった。今でいうオカマ少年だ。三島由紀夫と仲が良かったってのが自慢だった。今は霊能者が売りだ。95%は偽者といい、自分は残りの5%の本物だとでも言いたいのかね。
細木も今回の件を機会に、あの頃の栄光を再度取り戻すのか、またぞろテレビに出たくてしょうがないのがミエミエだね。
テレビ界の長い沿革を見ると、数年このような番組は排除されても、また数年経つとスタイルを変えて出現してくる。モグラ叩きのように。この頃はネットの普及で、イカサマ番組が続くと、ブログ等で世間に広く糾弾されるようになってきているので、今までのようにやりたい放題は出来なくなりつつあるが。
人間は正気であっても、ある面、人に支配されたいという気持ちになることがある。そこをこのようなイカサマ師に狙い撃ちをされるものだ。カルト的宗教も同じことだろう。こんなことに目くじら立てることもなかろうに思う人もいるかもしれないが、卑しくも公共の電波を使って、全国的に放映されるのだ。個別に騙されたり騙したりの世界ではない。
よくこのような番組側の言い分として「科学では解明されないことがある」というが、だからと言って、このようなカルト番組を垂れ流す理由にはならない。日本にはBPO(放送倫理検証委員会)というのがあるらしいが、米国のように実行力のあるものと違って、事なかれ主義が目立つ機関でしかない。カルト的な番組や、ヤラセ番組に対してほとんど機能していない。表現の自由があまりにも優先されすぎているように思える。お前ら高給もらって何をしているんだいと云いたい。
オイラの云いたいことは、簡単なことだ。公共の財産である電波を使ってテレビ局は全国に放映しているのだから、どうでもいいことを、毎回毎回長々マッチポンプ的報道番組を作るな!ということ。具体的に云えば、今の”オセロ中島”の件でも、今までの1/10ぐらいの報道に抑えて、もっと伝えるべきことは別に沢山あるだろうということ。AIJの問題、エルピーダの問題、国政の問題。政局の問題。ションベン臭い3流女タレントがそんなに大事なのか。またタレントの離婚話や出来たっちゃ婚の話なんてゲップが出るよ。
折角取材班を出向させたから、その分の経費を取り戻そうと、深く探ればもと話題が出てくるはずだと。まともな者はそのようなテレビ番組のやり方に迷惑しているんだよ。もちろんオイラはしつこい劣化報道はすぐさまチャンネルを変えるが。・・・悔しいがカエルの面にしょん便なのだ。
| 固定リンク
« 幸福とは何なのだろう。不幸とは何なのだろう。そして2月朝生の若者とは何なのだろう。 | トップページ | またまた、南京大虐殺プロパガンダが鎌首をもたげて来た。当時の世界画報で見られる南京事変についての詳細の発見。 »
コメント
まったくそのとおりですな。
オウム事件のあと、次のテレビ番組では、催眠術でした。集められたタレントたちが、催眠術に素直に掛かっていく。視聴者は催眠術の驚く。
これ、裏話としては、皆ヤラセだったと。反抗して素直に掛かった振りをしないと、そのタレントは番組から外されるそうだった。
また霊視なども、裏方スタッフが巧みに演出をしていたそうだ。今回のオセロ中島もこのような世界で、餌食になったのだろう。鳩山のカミサンもこの手の世界にはまり込んでいるようだったね。なんて言ったっけ、横文字の何とか何とか。彼は首相のころ、このカミさん、この世界で大活躍をしていたね。
投稿: hamanasu | 2012年3月 1日 (木) 11時32分
フジテレビで午前8時前に毎日星占いのコーナーがある。これ数10年飽きもせずやっている。
子供が小中生のころ、これを見てから学校に行っていた。しっかりこの頃から、占いのマインドコントロールの下地をテレビ局によって作られてきている。まぁ、オセロ中島がこの占いの世界にすんなり嵌っていったのも、このような番組が全国放送で流れれば無理のない話しだ。
それでいて、この問題を番組社会問題として糾弾している。笑っちゃうね、まるで絵に描いたマッチポンプじゃないか。
投稿: 陳湖臭 | 2012年3月 2日 (金) 08時47分