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2012年1月19日 (木)

日本の大学と世界の大学。東大の秋入学構想は実現すべきだ。この分野は国際的に、もはやガラパゴスではやっていけないと思う。

そもそも、学校の入学時期はなんで4月で、卒業時期は3月なのだろう。まぁ、学生の頃は、一度も考えたことはなかった。なんでも大学に関しては、明治5年から大正9年まで秋入学が約50年間続いたそうで、それ以後90年間のこんにちまで、日本は4月入学が一般的となってきた。

これ調べてみると、なぜ欧米では秋入学になったのかというと、まぁ、イロイロ歴史的理由はあるだろうが、入学以前の大学入学試験が、温暖な気候の時期になるようにという配慮も関係しているらしい。欧米のほとんどの地域は、日本の入試時期である12月~3月ということになると、とてもじゃないが、こんにちをもっても気温低下で難しい。まして大昔じゃ、試験会場に向かうことも出来なかっただろう。そして歴史的に、欧米では秋入学に集約されて行ったらしい。

日本でさえ、センター試験など含めて、入試時期のお天気には、大雪などで受験生が可哀想なくらい影響する。でも、なぜ4月入学なのか。一つは日本の会計年度が4月から始まる事で、それになんとなく合わせることにした。もう一つは、6月の田植えシーズン前に、間に合わせるためとか。大昔は機械化されていなかったから、田植えは大仕事だった。またその当時は、稲作農家が大量にいたからね。また大学に行く人数も大変少数だったし・・・・・

しかし、世界的には膨大な数の人数が、外国に相互留学し合う時代になると、この入学時期が大きな問題となってくる。なんたって、世界的には、約70%の大学が9月・10月の秋入学としている。日本の4月入学というのはまったくの少数派なのだ。

米国等の大学への留学は、日本人は年々減少して、中国・韓国に大きく差を付けられているという報道は以前から引き続いている。日本がバブルに踊っていた時期は、そうとう米国留学生はいたみたいだが、ここ20年のデフレで親の懐も不如意になって、また米国・欧州は、その間インフレで、大学の入学金・授業料も大幅に値が上がった。

昨年、米国に行ってきたのだが、円高でさぞや米国での消費が、以前USドル高のころより、円換算でお得かと期待をして行ったのだが、それほどでもない。それは、米国の物価がインフレで上がっていて、今の名目為替(1ドル=80円)でも物価高で相殺されてしまっている。

特に米国での私立大学の授業料は相当高くなって来ている。公立大学ではそれほどでもなかったが、それでも州の財政悪化でどんどん上がっているとか。国は違うが、昨年英国での若者の暴動デモも発端は、今までの公立大学の授業料が約60万円を、3倍の120万円にするという案が原因だった。

米国の私立大学の授業料は、日本と比べてもとんでもなく高額だ。

National University Rankings ここからいくつか有名な大学を抽出してみると、

ハーバード大      年間 37,012ドル  四年間 148,048ドル  

エール大        年間 36,500ドル  四年間 146,000ドル  

スタンフォード大    年間 37,881ドル  四年間 151,524ドル  

マサチューセッツ工科大 年間 37,782ドル  四年間 151,128ドル  

カリフォルニア工科大  年間 34,584ドル  四年間 138,336ドル  

コロンビア大      年間 41,316ドル  四年間 165,264ドル  

シカゴ大        年間 39,381ドル  四年間 157,524ドル  

ワシントン大      年間 38,864ドル  四年間 155,456ドル  

ジョージタウン大    年間 39,212ドル  四年間 156,848ドル

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例えば、ニュヨークにあるコロンビア大学の授業料は、1ドル=120円(2001年~2005年平均)で、年間約500万円。円高の現在では、1ドル=80円としても年間330万円だ。留学ということになれば、大学付近での寮費・食費・交通費・小遣いなどに、最低でも100万~200万円が上乗せとなる。これを4年制なら4倍の金額が掛かる。昔の米国の大学生は、授業料は自分でアルバイトで稼いで・・・が多かったが、このごろはそれでも間に合わず、親からの仕送りが頼りとなっている。ましてコロンビア大学なぞは、校則でアルバイトは禁止となっている。

まず、入学時期での半年遅れ、また卒業時期での半年遅れで、もし日本国内の企業に就職するとしたら、また半年遅れとなり、留学生のハンディーは往復ビンタ、二重苦、三重苦、四十苦となり、特殊な子供しか外国有名大学に留学なぞできないわけだ。

中国からの留学生がやたらと多くなって来ているのは、おカネに余裕のある高官(賄賂)の子供とか、にわか成金が多いこと。またこれら中国人は、もしもの時に家族揃って、米国等に移住できるよう、その準備の為も多い理由となっている。つまり子供を先遣隊として送り、米国に足場を固める使命をもっているから、多少の出費はいたしかたがない。また中国の入学・卒業時期も秋であり、その点でのハンディーはない。

マスゴミは、このような背景があることにはほとんど触れないで、日本は情けない国になってしまったと煽る。本当はこれらが大きな理由なのに。

国内においても、親としては子供を大学に通わせるのはますます大変となっている。入学金を4年分で按分して、それに授業料+関係費で年間100万円。地方からの場合には、それにアパート代と光熱費など雑費で年間100万円。特に女の子の場合には、変なアルバイトなぞしてもらいたくないので、小遣いは最低でも60万円。そして、流行の夏季休暇なぞを使った短期語学留学(2ヶ月ぐらい)で、1回で100万円は飛ぶ(現地でのレジャーを含む)。これだけでも、260万円×4年+100万~200万円。地方から子供を東京の大学に行かせるということは、1人1,100万円前後は覚悟しなければならない。それが3人いたらどうするんだい(怒)!

子供を平等に育てようなんて思ったら、とてもじゃないが大学なぞへは行かせられない。猫も杓子も大学へという風潮は、結局少子化をもたらす原因の一つであろう。それでも昔は2年制の短期大学があったが、それがどどんどん無くしてきている。儲け主義で駅弁大学を造りすぎた結果だ。だから低脳な大学生が大量産出となっている。

大昔は、貧困家庭でも、まれに東京大学に入学した事例はあるが、今や教育費を掛けず独学で入学できる子供はほとんどいないというのが現実だ。保育園・幼稚園から始まって、優秀な小・中・高で揉まれて、勉学に適した環境で、やっと入試に合格するかという関門だ。優秀な小・中・高に入れ込むには、これまた教育費にカネを掛けなければならい。

たしかに、国立大学は多少私立大学より授業料などは安い。それでも・・・・・

東京大学の入学金・授業料

入学金が282千円、授業料は年間約54万円だが。まぁ、これまで掛けた教育費が莫大だから、このくらいの金額は屁のようなものだろう。

その東京大学がやっと先陣を切って入学時期を欧米並みに変更することを本格的に進めているとか。

東大 秋入学の実施で中間報告:1月18日NHK

国際化を進めるため入学時期の見直しを検討してきた東京大学の学内の委員会は、学部のすべての入学を春から秋に全面的に変更すべきという中間報告をまとめました。東京大学は、18日午後から開かれる協議会で了承を得たうえで、5年後の実施を目指して準備を進める方針です。

東京大学は国際化を進めるため、濱田純一学長の諮問を受けた学内の委員会が、大学の入学時期を海外の多くの大学と同じ秋に変更できないか検討を進めてきました。その結果、委員会は留学生の受け入れや日本人留学生の送り出しがしやすくなるとして学部のすべての入学時期を春から秋に全面的に変更すべきという中間報告をまとめました。秋入学になると、学生は高校卒業から大学入学までと卒業してから日本の企業で一般的な春の入社までの半年近くの期間をどう過ごすのかが課題になります。

以下省略

これ、日本から見た入学時期の裏返しで、海外からの日本の大学への留学生の入学時期に関しての苦労もあるわけだ、だから海外からの優秀な学生が、日本の大学への留学はやめて、他の国に流れてしまっている現状を変える為が本音。そのため世界の大学評価でも、天下の東京大学でも相当低い順位となってしまった。まぁ、ここまで国際化が進んでいるなかで、日本だけがガラパゴスのように、4月入学を守っていること自体が不思議なわけで。

しかし、これに伴う変革は広範囲に及ぶだろう。少なくとも後に続いて有名大学のほとんども横並びとなるだろう。そして、卒業後の企業への新入社形態も変わるし、一部の私立高校も後に続くことになろう。

やがて、小中高も公立を含めて変えざるを得なくなるだろう。入試の時期もやがて夏季に移って行くかもしれないね。留学生が増えれば、大学での講義も英語での授業も多くなることだろう。東大出の官僚と云えども、英語は出来ませんなんてのは通らなくなるだろう。結構多いらしいね、東大出の官僚さんに。

また、ほとんど勉強をしないで卒業できた、オイラのようなトコロテン学生(恥)を輩出させないで、審査を厳しくして、本当に優秀な学生しか卒業できないような大学運営にすべきだ。大学はレジャーランドではないからね。そして、金儲けで潰れる大学は、下手に救援するのではなく、自然淘汰に任せればいい。日本にはどうでもいいような大学が多すぎる。

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コメント

世界基準に合わせる秋入学に賛成だ。
戦後日本の総決算が始まろうとしている感じ。東大が動けば、有力私学も動く。即ち大企業も動く。最後に動くのが公立の高校、中学、小学校。
遂に、大学でたから就職有利とは言えない時代となり、今後は本当に頭がよくやる気のあるヤツだけが東大はじめ生き残る大学に行く時代になる。それでいいのだ。
皆が行ったら戦後延々と続いた進学ブームはお終い。
大学に行かせるのは、金がかかり過ぎる。それを経験した若者が結婚などするわけがない。
PS:一部記事をFacebookに転載させてください。

投稿: 恩田川 鴨次郎 | 2012年2月16日 (木) 21時27分

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