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2012年1月10日 (火)

金融バブルに浮かれた、ここ20年間の米国・欧州の栄枯衰退。ハタと気がつけば、日本経済は安定しているではないか?日本はもっと自信を持つべきだ。

最近つくづく感じるのは、専門家と云われる人達がこれまで言い放ってきた、国境の垣根を取り払い、世界はグローバリズムに行く道は正しいという思考だ。そして米国は正しい、欧州は正しいなどのお念仏が、現実にはメッキが禿げてきたこと。

毎日BS放送の”ワールドWAVE"のニュースを自動録画させて、空いた時間に見ているが、結構各国は日本以上に愚かだとつくづく感じる。そんな絵に描いた素晴らしい国なぞないことが解る。

昔”朝まで生テレビ”で、田原が福島瑞穂(社民党代表)に、「いったい、あなたは国で云えば、どの国が素晴らしくて、それを目指そうとしているのか?」という質問に、「例えばスイスのようにイ・・・」田原にスイスの問題点を指摘されると「イエ、スウェーデンのようにイ・・・・!」これまた、スウェーデンの問題点を突かれると、「イヤ、ベルギーのようにイ・・・・!」ここでまたこの国の問題点を突かれると「いや、あのう、オランダのようにイ・・・・・!」と、もう支離滅裂。

この光景は、出来の悪い女房が、やたらに隣の芝生がよく見えて、旦那にせっついているのと変わらないように見えた。家庭内なら、劣化した評論家ならかまわないが、党の代表たる政治を司る主役が、この程度の浅薄さではと、さらに彼女を見下げるようになった。・・・

まぁ、福島瑞穂なんてどうでもいいのだが、これまで情報が少なかった、または新聞社のフィルターを通しての情報・報道しかなかったので、こんなものかと国民は騙されたようなことが多かった。

今回のEU・ユロー圏の財政破綻危機についても、蓋を開けてみれば、理想を追うのは結構だが、1999年から実質的に始まったユーロ通貨統一政策も、13年経って、根本問題をほとんど無視して、または予測しないで、各国は性善なるものと理想を基調において実行された条約であったわけだ。

なんとかなるさ!で、南欧諸国の財政危機状態をどうしようもなく放置してきて、それが溜まりに溜まって、もう後戻りできないほどの危機に煽られている。それまで、通貨統一したユーロ経済圏は素晴らしい、これから将来は米国ドルに変わって、ユーロが基軸通貨になるだろう。だから、日本はそれを見習って”東アジア共同体”を創って、統一通貨を目指すべきだ!と鳩ポッポに吹き込んでいた寺島実郎さん、お元気ですか?そんな事はとうに忘れて、未だによくテレビ出演をしていますが・・・・・。

「なんだかんだ云っても、イタリアを見てくださいよ!皆、陽気に美味しい物を食べ、音楽を楽しみ、福祉は充実。GDP至上主義ではなく、発想を変えてみましょうよ!」なんてイタリアを2年前に賞賛していた森永卓郎さん!あまりいい加減なことばかり、テレビで喋べりまくって荒稼ぎをしないでよ!

「政治は英国に学べ!」小沢さん・菅チョクトさん・その他民主党の議員さんら、英国政府見学。マニフェストが、どうたらこうたら。二大政党制だと、どうたらこうたら。その英国さえ、今や従来からの労働党・保守党に加えて、自由民主党の三党政治化に進んでいる。嘗ては、あまりにも福祉に偏り、バラマキすぎて、イギリス病を発生させ、金融立国にすがるのみの国になってしまったのではないだろうか。英国は日本のようにまとまった一つの国ではなく、連合王国だ。今はスコットランドが独立したくて仕方がない。国民投票に掛けるか否かで揉めている。

とにかく、我が国の専門の発言者達は、少し前は米国、そしてその後は欧州が立派に見えて仕方がなかった。高名な学者達はなおの事。未だに発想が明治時代のオツムのような。

戦後、1945年から、都市は破壊され、債権は紙くずになってから、国民一丸となって産業を再建し、とうとう21世紀初頭には、世界第2位の経済大国になり得たのに、それを誇りに思うどころか、常に自虐史観にさいなまれ、日本はダメだ思考の全開で来た。

たしかに、1990年の始めのころまで、未曾有の不動産バブルに沸き、東京山手線内の土地の価格の合計で、米国全土の土地が買えるなんて勇ましい時もあったが、これも全く単純な比較だった。その後は失われた10年のデフレ経済。これ国中が”バランスシート不況”で、あの膨大に膨れ上がった、架空のカネを処理するため必要な期間だったわけで。

しかし、この処理に関しても、日本はほとんどを国内だけに閉じ込めて、他の国に莫大な被害に繫がる影響を出さなかった。日本は他国に迷惑を掛けることには非常に気を使うからね。几帳面な国民なのだ。それに比べてどうだ、他の国は。迷惑を掛けられる方が悪いと思っているのか。

2000年前後には、世界はITバブルに見舞われた。日本もミニバブルが起こり、多少巻き込まれた。日本が失われた10年を過ごしている間に、1900年代は、本格的に米国・英国発祥の”カジノ的ねずみ講的詐欺金融”が全開となっていった。金融工学を駆使してIT技術を駆使した金融資本主義で、世界は実体経済からカネがカネを生む金融経済へと。

2000年からの10年間、日本の経済評論家、政界、財界は、高度成長している先進国・新興国にヨダレを垂らし、デフレ日本の悲観ずくめだった。米国・EU国・ユーロ・中国などのBRICs(ブリックス)の経済発展。北欧・南欧もGDPがどんどん上がる。中国も米国も。ドバイなんてのは、空想を超える街造りだ。昨年5月にスペイン、一昨年はポルトガルに行ったが、莫大な財政を掛けた、インフラ整備に驚いてしまった。交通機関も最新だ。

やがて、キッカケの象徴は2008年のリーマンショックや詐欺住宅ローンのデリバティブ金融の崩壊だ。米国・英国発のカジノ金融制度の欠陥を改めることなく、金融機関の最後の”貸し手”が各国の財政⇒ソブリン(公債)に行った。そして現在のEU諸国の公債危機で破綻寸前となっている。基軸通貨の米国も、ユーロ・EU、中国も、カネを刷れ刷れでココまで来たわけで。そしてこれら膨大な架空のカネの債権がこれから益々各国を襲っていく。

また。以前の国家破綻(デフォルト)にはまだ無かった、核爆弾になりえるCDS(デフォルト保険)の発動がどうなるのか、金融世界では未知数に怯えている。発動され決済が起これば、天文学金額になり、CDSを受けた金融機関は軒並み破綻と云われている。ギリシャを破綻させないのも、過去米国GM・AIGを破綻させなかったのも、これが原因と云われている。

(クリックで大)

Kayhat2r

上グラフは2011年12月現在の失業率だ。25歳以下の若者は、スペインでは48%にも及ぶ。もちろん統計の仕方は多少違うにしても、失業とは手当ての期間を過ぎれば無報酬だ。米国も各州によっては10%を軽く越える。ドイツはまだ良い方だが、ドイツの社会システムは、既就職が優先なので、はるか過去から、大学卒の新就職者には就職が厳しい国なのだ。オジイ社員は保護される。

何の事はない。これを見れば、2000年からの日本の”失われた再度の10年”というのは、経済は地味で、またデフレではあったが、世界流行の金融資本主義のバクチ金融に乗らず、着実に経済を立て直して、キリギリスちゃんではなく、アリさんで来たのではないのか。日銀も野放図にカネを刷らず(刷れ刷れと大合唱なのだが)、デリバティブ金融もほどほどにしてきた。金融政策、消費税に関しても、まだまだ余裕がある。

ユーロ崩壊を防ぐため、ドイツのメルケルも、おフランスのサルコジも必死になって二人三脚で対策に努めているが、見るに哀れを感じそう。「ユーロ圏各国の財政規律の強化、監視を厳しく!」なんて、いまさらもう遅いだろう。チェコは「ギリシャはユーロから出て行け!」と叫んでいる。なんとしてでも、デフォルトを抑えるために、サルコジはEU全体で”金融取引税”で賄おうと叫んでいるが、メルケルは国内野党の手前同調しない。

この”金融取引税(トービン税)”というのは、利益などに掛ける所得税的なものではなく、金融商品を購入したものが、その全金額に%を掛けた金額を納めるという、売上げ税金融版だ。想定は0.1%ぐらいらしい。それも個人・法人全てが対象だと。これにより想定としてフランス1国で400億ユーロ(約4兆円)生み出せるとか。これを使って破綻が忍び寄っている国内金融機関を救おうと。フランス一国でも実施すると。これ1999年にサルコジは大反対したのだが・・・・。

これに舌なめずりしているのは英国で、もうすでに英国では、個人に限って金融取引税を実施している。金融商品価格の0.5%。この税収は30億ユーロ(約3000億円)あるそうだ。もし、フランスが、その他の国がこれをやり始めたら、金融取引はロンドンのシティーに取り戻すことができる。メシウマ!なのだ。

とにかく、これからの日本は、カネがカネを生む”カジノ的ねずみ講的詐欺金融”の手先の理論ではなく、日本の歴史を踏まえた、日本独自の、国民性にあった理論で経済を盛り上げて行くべきだ。それはあくまでも実体経済を中心にすえるアリ的産業構造だろう。少なくても、これから数年間は、地味でも経済発展の可能性は見えてきた。他国が滅びそうになった時にチャンスは巡ってくるのだ。

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コメント

私も金融機関に長年いましたが、マネゲームで一時的に富を得ても最後は駄目になると思います、「軒を貸して母屋を取られる」の例え通りで富くじに当たった人、金貸し、大手消費者金融の今日の姿、等栄枯盛衰の例は枚挙に暇がない、JPモルガンは損失をカーバするはずのデリバティブをやって逆に損失を増やして問題になっているし、企業年金では高利回りに釣られて数千億の損失を出して騒がれている、誰かが儲ければ誰かが損をしている物は危険だ。

投稿: | 2012年5月16日 (水) 12時12分

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