新聞界よ、テレビ界よ!今頃になって「あのマニフェストは一体なんだったのですか?」だと。有権者を騙したのは民主党とマスゴミなのに。
今頃になって、民主党の応援団と化していた朝日系新聞や、テレビの報道ワイド番組が、「あの民主党のマニフェストとは一体なんだったのだろう」なんて云っている。オイラから云わせれば、「もう2年半遅いわ!」と怖い顔をして怒鳴りたい。
まず、初っ端、前原国交大臣の時、「マニフェストにありますから、八ッ場ダム工事は中止とします(キリ!)」が、つい先日、同じ民主党の前田国交大臣のもと、事業継続に決定され、関係者は「バンザーイ!」三唱と相成った。前原は、政調会長の権限でそのようなことはさせないとノタマッテいたが、この決定にテレビ番組数回出演して、空しい言い訳をしていた。産経新聞からは、「言うだけ番長」というあだ名まで貰った。
これが象徴的なのか、どの番組のコメンテーターも「あのマニフェストって何んだったのですか?」と一応アリバイ的に言い始めた。そりゃ、これで、ほとんど全てのマニフェストが実現不可能が明白になったからね。・・・・・・・・・・・・・
民主党はあまりにも稚拙なマニフェストを掲げ、とにかく総選挙に勝って政権を取る。これしかなかったわけだ。数多くのスローガンも、誰も反対出来ないような、綺麗ごとのコピーを掲げ、政治とはなんたるかもわからないような議員を、閣僚に次々召し上げ、首相自らが、ルーピー、スッカラカン、能無し豚と見事パーフェクトな不適格者がなり、それが日本の最高権力者になったわけだ。
2009年の総選挙時、ある若手の議員が、「はたして、これらマニフェストは、政権を取ったら実現可能なのでしょうか?」と尋ねた。そしたら藤井だったか、小沢だったかが「なーに、政権を取ってしまえばなんとかなるよ」と。この軽薄な認識が、2009年の11月ごろから早くも事態を悪化させて行った。
「天下り禁止」は早くも破られ、ガソリン値下げ隊のパフォーマンスが象徴した、「暫定税率廃止」は、今マニフェストを守れと執行部を糾弾している小沢一郎のツルの一声で撤回。ガソリン税は廃止にならなかったので、安くはならなかった。
そして、「クリーンな政治」も小沢一郎の秘書の逮捕、小沢一郎自身にも強制起訴、鳩ポッポのママからのおカネの贈与税脱税。証人喚問も、なんだのかんだので逃げまくり、とうとう逃げ果せた。
数々のバラマキに関するマニフェスト項目の大元は、埋蔵金や政治改革で16.8兆円を浮かせて、それで補うことを条件としていた。ところが浮かすことが出来た金額は数兆円。そのため、戦後初と云われるような、税収より国債発行額の方が大きい年度予算を組むしかなかった。それでも、お約束の子供手当ては半額、高速道路無料化もまず実験をしてからですと逃げまくり。
「最低でも県外」の鳩ポッポの普天間基地移設でも、「学べば、学ぶほど・・・・・・・」でルーピー賞獲得。そして雪隠詰めとなり、党幹事長だった小沢と首相鳩ポッポは関東の連れ小便のごとく、両者辞任。
ここまでは、参議院でも社民党・国民新党と連立政権を組み、民主党与党政権に”ねじれ”は無かった。だから、やはりマニフェストの議員削減、国家公務員の歳費2割削減、年金一元化、等々、与党優先で法案化は可能だった。しかし昨年2010年7月の菅チョクト政権のもとでの参院選で、民主党は敗退して今の与野党ねじれが起こり、法案の達成が様々難しくなった。
参院選での敗退は、菅チョクト首相の”消費税増税発言”が原因だと民主党内、マスゴミなどで云われているが、1年間の鳩ポッポ政権、菅チョクト政権の成り行き、陰で操る”政治とカネ”の小沢一郎を見せ付けられ、有権者は「民主党は危ないぞ!」との感覚を持った結果だろう。マニフェストを掲げ、「国民との契約だ」なんて云っていたが、「蓋を開ければこれかよ!」と。
まぁ、それから以後の政権政治は、どれもこれも自滅ばかりが続き、今も進行中だ。普通、野党が、過去のように牛歩戦術や、僅かなカネをめくって、やれ還元水だの、絆創膏だのと大騒ぎをするのだが、自民党はそこまで劣化していない。それ以上の数千万単位、数億単位の政治資金流用問題が持ち上がった。中には、外患誘致にも繫がる在日外国人からの、またはそれらへの献金というビックリするような案件まで指摘された。
自民党系の議員達が的を外さないよう糾弾に気を使っているのは、嘗ての野党だったころの民主党議員の国会での糾弾が、ほとんど全てが”ブーメラン”となって、今度は同じ議員につきささっている喜劇を見れば、さすが”腐っても鯛”でそこまで劣化はしていないようだ。嘗ての、鳩ポッポ、長妻、馬渕、前原、枝野、原口・・・・・・・。数えきれないほどの、ブーメラン現象を見せてもらった。まっく開いた口が塞がらない。
結局2009年の総選挙では、民主党議員に騙されたことになるのだが、それを煽りに煽って、「民主党政権になれば、日本はバラ色になる」と広報し続けた、新聞、テレビ番組に有権者は騙されたことになる。
あのころのキャンペーンはまこと巧妙に創られ、いまでも”新報道2001”にコメンテーターとして出演している北川 正恭。”マニフェスト提唱者”と画面に最近でも出ていたが、この民主党のマニフェストの顛末について未だに語っていない。
彼は番組では、そんなことはほっといて、上から目線で偉そうに政治を語っている。出演させるテレビ番組もだが、本来恥ずかしくでテレビ番組なぞには出られないはずだが。この選挙前に、嘗て三重県知事、当時大学教授の北川が、民主党マニフェストにお墨付きを与えたことからも、有権者は信じて民主党に投票した者も多くいるだろう。多分彼はこの勢いで次の選挙を目指すだろう。まったく図々しい野郎だよ。
まぁ、マスゴミとしても言い訳があるだろう。民主党がアレだけ「マニフェストは国民との契約だあ」と言い張れば、とにかく結果をみるしかない。民主党政権1年たった時点で、少しぐらい識者であれば、「こりゃダメだ!」と解るはずなのに、あれだけ民主党を持ち上げた手前、アリバイ的に批判はしても、民主党を見限ることはしなかった。今や何が何だかわかりません状態だ。
「この政治にして、この国民」という話はよく出てくるが、それを伝えるジャーナリストのオツムがあれだから、どうにもこうにもならない。昨日ポン友とお茶をしたのだが、政治の話になってオイラが、「まぁ、騙されて民主党に投票したのが悪いわなー」と云うと彼、下を向く。もう過去10回目のオイラのイビリなのだが。
結局「選挙は政策で選ぶべきだ」と云っても、その政策が”ヤルヤル詐欺”だったらどうしようもないことが、今回明白に思い知らされたわけだ。口ではどうにでも云えるという原則がある。未だに長妻なども、「マニフェストは具体的に実現できなくても、その精神は生きている。2015年には実現をめざして・・・・・」と。ヴァカにするのもいい加減にしてもらいたい。そのころ、民主党は亡くなっているかもしれないのに。長妻も議員ではないかもしれない。この種の言い訳が満開なのだ。
今日の報道では、民主党の泡沫議員がやっと9人ほど離党届を出したと。小沢派の議員達だ。先に子分の一部を離党させて、調子がよくなったらそこに乗っかる作戦なのではないか。小沢ならそのくらいのことはするだろう。小汚い議員だからね。
いよいよ、来年はやっと解散総選挙になるかもしれない。ウワサでは4月・6月になるだろうと。だから議員はどんなテレビ番組でも顔を出したくてしょうがなくなるだろう。もう必要以上に議員出演の番組は作るなといいたい。または出演させるのなら、厳粛な演出方法を考えてもらいたい。良いか悪いか解らない商品を紹介する場合には、それに沿った紹介方法があるだろう。へらへらのお笑い番組仕立てはやめるべきだ。またそのような番組は、視聴者がボイコットすべきだ。
確かに民主党の凋落に反して、自民党の人気は上昇していない。しかし、自民党には絶対投票しないという有権者より、圧倒的に民主党には絶対投票しないという有権者が増えるだろう。2度騙されるのは、限りなくヴァカだからね。
野豚短命内閣も、年末とともに行き詰まってきた。大晦日までに離党するのはあと何人増えるのか。”民主党馬糞の川流れ”がやっと来年見られるかもしれない。
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コメント
当時、朝日系、毎日系のテレビ報道番組は酷かった。日刊ゲンダイが小沢新聞なのは致し方がない。
あの当時、みのもんた、川村晃司、鳥越俊太郎、江川紹子、山口二郎、姜尚中、大谷昭宏、北川正恭、愛川欽也、などなど、確信的に民主党マンセーだったね。小沢ら民主党のカネが相当回っていたらしい。
投稿: アイヤー! | 2011年12月28日 (水) 18時01分