日本のTPP交渉参加とシンガポール。TPPによって国内法より上の上級法がこの日本を支配することになりかねない。
この頃、平日毎日の番組、BSフジ放送のプライム・ニュースを自動録画で、CM飛ばしで寝る前に観ている。男キャスターが反町理(そりまち おさむ)という珍しい名前でズングリムックリなのだが、結構押しの強いキャスターで、粘り強く相手のその向こうにある意見を引き出している。
女キャスターは入れ替わりで、八木亜希子が月~木まで、島田彩夏が金曜日といった具合。どっちらか選べと問われれば(そんな設定はまずないが)、オイラ島田彩夏だなー・・・・・。八木亜紀子もわるくないんだが、彼女必要以上に話すとき、身振り手振りが多すぎる。気になって仕方がない。よく一昔前は、話すときには身振り手振りを交えたほうが説得力があるなんて指導があったが、彼女はそれが多すぎる。海外の女キャスターを勉強したほうがいい。自分の言葉に自信がないように見えて仕方がない。オイラの嫌いな福島瑞穂の手振りとダブってくる。そしてこの番組で、あまり面白くない場合には、観ていてだんだん眠くなり、CM飛ばしの操作が億劫になったころ、スイッチを切って睡眠に入る。
それでも昨日(8日)は、TPP慎重派として榊原英資 TPP推進派として 伊藤元重 が両説で討論をしていた。一昨日(9日)はTPP慎重派として高村正彦 TPP推進派として 田中均 だった。大変興味深く、最後まで観てしまい、部分的に2度観をしてしまった。どうもTPP推進論者の話を聞いていると、結局推進する理由が、抽象論や観念論、精神論に偏り勝ちで、明確なビジョンに欠ける発言しか出てこない。・・・・・・
オイラ、榊原英資は生理的に好きではないが、日本企業の海外進出は、その必要性から起こっていることであり、いちがいに、日本の空洞化を招くという恐怖には組しないと云っていた。海外での工場の用地、建設費の安さ、人件費の安さ、その国経由の輸出における為替や関税の有利さなどいろいろあるわけで。そして一番重要な素材や部品などは、やはりその企業の安全保障の観点から、日本各地の工場から供給されていると。世界競争でパイが大きくなれば、日本からの輸出も増える構造になっていると。
オイラ、今回の東日本の災害で、東北地方にあれだけ、重要部品を造っている工場があるとは驚いてしまった。国内だけではなく、海外の工場までもが、その重要部品が不足して操業が数ヶ月止まってしまった。また、現在のタイの洪水による被害報道で、有名な企業やその他含めて日系企業が400社を超えていることにも驚いてしまった。これ中国各地、ベトナム、インドネシア、マレーシアなど含めると驚きの数の日系企業が進出して、そこからまた世界に輸出しているのが現状だ。
ところで、今月後半に所要でシンガポールに行く予定。で、検索で当てたのだが、過去シンガポールに大手ゼネコンとして、8年間滞在した人のブログに出会った。その間の様々な経験・思い出をブログにしたものだが、2006年4月~2007年4月までブログで記事にしている。
新加坡雑感(シンガポールの想い出)大手ゼネコン在任中シンガポール転勤での想い出話
3年間の出張が(騙されて?)8年間の出張となってしまい、その間の、明るく楽しくのシンガポールあれこれを綴ったものだ。このゼネコンでのその人の携わったプロジェクトでも10件以上ある。大きな有名なビルや土木工事だ。日本での高い技術が、シンガポールや他の国々で、日本人は一般に知らないところで活躍している。その数は膨大となるだろう。
まぁ、最近は韓国・中国の建設会社が安さ勝負で、これに食い込んできているみたいだが。シンガポールは国土が狭く、農業などない国で、食料はほとんどが輸入に頼ることになる。中国系(華人系)の民族が75%、マレー系が14%、インド系が9%、その他が2%。そして国内の公用語は、英語、中国語、マレー語、タミル語が入り乱れる。だから一般の文章的なものは4ヶ国語用意しなければならない。カナダは英語とフランス語。ベルギーはオランダ語、ドイツ語、フランス語。スペインは、統一語のほかに幾つか民族語が公用語。このような国は多い。
またシンガポールの場合、中国語でも上海語、福建語、客家語なぞ多くの民族語が飛び交っているそうだ。シンガポール国民は常にバイリンガルでなくては支障をきたすようで。また、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアなどと同じくイギリス連邦加盟国でもある。但しエリザベス女王を元首とする英国連邦王国ではないようだ。
23年前、マレーシアのペナン島の帰りに、シンガポールに2泊したことがある。その頃は、超高層ホテルは泊まったホテルのみで、客室から眺めるとと、低層な建物が密集していて、やたらに”KONICA”のネオン看板だけが、眼下にいくつもあって、それが印象に残っている。その後、金融・貿易国家として目覚ましい発展を遂げた。当時国際会議を誘致するコンベンション・シティー化を目指していたようだった。たった20余年で香港のような超高層ビル群の街に変貌してしまった。凄いスピードだ。
さて、TPPの前身、P4はシンガポール・ブルネイ・チリ・ニュージランドが貿易自由化を目的に2006年から始めたものだが、これに2010年、米国オバマが飛びついて、米国主導の経済協定とするべく動いている。そのころアレ(菅チョクト)が乗ったのか、乗らされたのか解らないが、日本も組み込む算段・工作をしてきたのが、今、日本のビジョンを決定付けることになるTPP交渉参加の大問題なのだ。
P4の時は、農業・水産国のチリ・ニュージーランドと、貿易・工業国のシンガポール・ブルネイは、お互い不足を補う意味で大変理想的でもあった。バーター取引のようなものだ。しかし、米国を中心とする協定になると話は変わってくる。様々な米国によるグローバルスタンダード(米国のスタンダード)の押し付けに、果たしてオーストラリア・ベトナム・マレーシアが従ってくるのか。これがいまのところ皆目検討がつかない。なんたって細目の情報がほとんど出てこない。
番組で高村正彦が、云っていたが、”例外なき、関税撤廃を認めなければ交渉に入れない”と伝わっているなかで、関税に関して交渉の余地がない条件を突きつけられて、それでも交渉参加をするのかと。別の情報では”基本的に関税撤廃”なのであって交渉の余地はあるとか。こりゃ一体なんなんだいと。今の政権の未熟さを現わしている。これじゃあ、子供の使いだよ、この政権は。
現在、明日10日に野豚首相が、決定記者会見、11日に国会で集中審議、12日にAPECで交渉参加表明だと。これほど乱暴な政権運営はないだろう。与党内の対立議員はどうするのか。所詮ヘタレ議員ばかりの烏合の衆だ。党を割る覚悟でやってみろ!
一粒で二度おいしいオイラのブログ: 今日の画像
オイラのブログでは
野豚首相とは野田首相のことです。
鳩ポッポ⇒菅チョクト⇒野豚と忙しかった。
野豚首相
あ!違った!
あ!これも違った!
これだよこれ!これが野豚首相!
なぜか、菅チョクトと同じ、朝鮮スタイル飲み!
これ、民団に忠誠を誓うの秘密の約束動作なのかも知れない。
だって、普通日本人は、こんな飲み方はしないはずだからね
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コメント
民主党は松下政経塾出身者が多いが。
野田を見ても、単にディベートの訓練だけだったようで。中身はスッカラカンのようだ。
野田を筆頭に、松原、樽床、前原、原口、玄葉など。選挙用演説とディベートテクニックだけで、信義もなく、一貫性もなく、政治構想ビジョンもなく、責任感も少なく、逃げまくるのがお得意な面々ばかりだ。
予算委員会の答弁でもよく分かる。原口なぞは特にひどい。ありゃヌエだ。このごろ原口が演説すると”帰れコール”が巻き起こるらしい。国民がその本性に気づき始めたわけだ。まあ、遅すぎるが。
なあーに、こいつら今に追及されて、うんとも、すんとも言えなくなるよ。
投稿: hyoutan | 2011年11月 9日 (水) 17時07分
まあ、TPPも日本が参加しなければ、米国一国のGDP比が大きくなりすぎ、発言権も大きくなりすぎで、発足しないで先々空中分解をするような気がする。
投稿: アイヤー | 2011年11月 9日 (水) 17時17分
急成長を遂げるアジア太平洋地域ではすでに170もの経済協定が締結されているが、その殆どから締め出されているアメリカとしてはTPPは起死回生の戦略なのである。協定の案文はアメリカに極めて有利なものになっている。
しかもこれらの疑問点に対して政府はまともな説明をしていない。正月の福袋を買うわけではないので、中身の分からないTPPに賛成しろと言われても答えようが無い。地方自治体も慎重で2011年1月時点でTPPへの参加について反対あるいは慎重な対応を求める意見書や特別決議を採択した都道府県議会は39都道府県に上っている。
当初のTPPの参加国のニュージーランドではTPPに対する反対の署名活動やデモ行動が頻繁に展開されているが、何故か日本のマスコミでは殆ど報道されていない。日本の郵政民営化のときに「民営化はニュージーランドに学べ」がスローガンになっていたが、その時ニュージーランドでは過激な民営化の失敗を認め、すでに民間に売却していた国のインフラ企業である、航空、鉄道、電力などを再度国有化していた。何でもアメリカ流に自由化、規制緩和をすればよいと言うわけではなく、日本なら日本の国情に合わせた施策が必要である。
TPPに参加する場合にアメリカは日本の遺伝子組み換え作物に関する規制を非関税障壁だと主張する可能性は高い。その場合モンサントのような種子会社に日本の農業が依存せざるを得なくなる可能性がある。TPPは医療、福祉、教育、法律、金融、通信などのサービス分野でも自由化を要求するので、これらの分野でも日本らしさ、日本精神が損われる可能性がある。
投稿: aozora | 2011年11月 9日 (水) 17時35分
テレビで絶対禁句になっているのが昨今の顕著な“テレビ離れ現象”。
この場合のテレビとは通常の地上波テレビを指しています。
午前、午後だけでなく、夜のゴールデンタイムでさえお寒い内容の番組ばかり。
特に韓流番組なんて誰が見てんだろうと魔か不思議を通り越しています。
私はテレビ視聴者のプロと自負できるほどのテレビマニアでしたが、今では
好きな報道番組、ドラマ、コンサート、映画/スポーツ(はWOWOW,CS)を収録して
おいて、ゴールデンタイムとか暇な時間に楽しむスタイルに変わっています。
CM入り番組はCM飛ばしもできるので超便利です。
昨夜(8時~10時)は偶然ですが同じ番組BSフジを生で見ました。以前はこの時間帯
に地上波で見るものがないので、この反町、八木コンビを良く見ていました。反町氏は
カメラマンから政治部長ですから可也の変身です。ブサカワ系の面に上目遣いから
繰り出される核心を突いた質問は結構エグいです。しかし、菅チョクトが辞任して
ダチョウクラブの野田ブーになってからは興味減になり、他の録画モノをこの時間に見ていました。
ですから、ほんと、久しぶりでした。金曜担当の女子キャスターは島田彩夏さんと
言う方ですか。以前、日曜朝のフジTV報道番組にも出演していたと記憶します。
八木さんはおバカさんでないしっかりされた女性とは思いますがウッちゃんを始め、
色んな人との浮名を流すのが長過ぎました。顔もお疲れぎみで、目もしょぼしょぼ
してきました。そう言われるとそうですね、八木さんはお相撲さんが懸賞もらう際の
手刀みたいなしぐさが目立ちます。何ももらえないのに。私も島田さんの方に好感を
抱いています。あの生き生きとした瞳、切れ味の良い喋くり、清潔感(八木さんには
ない)、勉強家、聡明な部分に。
シンガポールの何とか島でゴルフをやったことがありますが、国自体がほんと小さい
面積です。農産品だけでなく、命の水も他国(マレーシア)より大きな水道管を引いて
購入していたような。ゴミのポイ捨てに始まり、何でもかんでも罰金制。
カリフォルニアのチャイナタウンが国なったような、全く伝統的な文化も遺産もない
味気ないコンクリート(からコンクリート)の物欲だけの世界のように映りました。
2時間で島一周できますし。狭い、蒸し暑い、文化を感じない、味気ないでは
ビジネス目的以外での滞在は私的にはキツイ場所ですね。ゴルフばっかでもつまんない。
昨夜の討論、強い円を反映してかミスター円の弁舌はすこぶる歯切れが良く、自身満々
で迫力満点でした。話終わっては、右ひざのところに隠してある飲料水をストローで
チューチューやっていたのは痛かった。童顔なので70過ぎには見えませんが。
一方の伊藤氏は開国か鎖国かみたいな子供まだしにもならない論法で、ことごとく
榊原氏に突っ込まれタジタジでした。伊藤氏に対し、あなたは日本のメディア同様に
米国大使館、CIAに取り込まれているのではと言いたげでしたし、伊藤氏もハンカチ
こそ出していませんが、額の汗を拭きたい心境のようにも見えました。
推進派学者のリーダー格の伊藤氏にして説得力がまるでなく、脇の下の汗が
洪水状態ではないかと同情すらしました。伊藤氏の人柄の良さは十分認識しました。
海外進出=空洞化は間違い論、ここは両氏の意見が一致です。少子高齢化に伴い、
市場としてのパイが縮小する日本から海外進出せずして日本企業の生きる道はない論
もなるほどです。また、そのことにより日本での物づくり、生産増につながる論も。
BS放送どまりでは、非常にもったいない、価値ある番組内容と思いました。
投稿: ゲロッパ宮本 | 2011年11月 9日 (水) 19時06分