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2011年11月 2日 (水)

ギリシャ。ポピュリズム民主主義の成れの果て。ユーロに踊った楽天(ラテン)民族国家の成れの果てか?

ネットを見ていると面白いコメントによく出会う。あのチビッコギャングと揶揄される安住財務大臣だが、75円台の円高に対して、

財務省幹部は31日、外国為替市場での円売り・ドル買い介入について「今回は相当な額になるだろう。コンピューターで制御された投機筋との闘いだ」と語った。  安住財務相が「納得がいくまで介入をさせていただく」と述べたことについては「相手の戦意をくじくまで、とことんやらないと意味がない」と明言し、1日以降も市場介入を続ける可能性を強調した。 (2011年11月1日07時19分  読売新聞)

オイラ、たまたま偶然にも31日の朝9時ごろ、75円台を付けていた米ドルを50万ほどネットバンキングで円⇒米ドルに変えたのだが、11時ごろには、介入の影響で79.19円の円安に突入した。これを、安住の放ったインサイダーだと云っているのがいるんだね。なぜか?

「納得が行くまで=ナッ・トウ・ク・イ・クまで=七十九・一九=79.19=79.19円までは円安にする。」という宣言がピタリのインサイダーだって云うのだ。判じ物のような話だが、説得力がある。笑ってしまったが。現在は78.16円。政府は数兆円ぶっこんだらしいが、日本単独ではカエルのションベン程度に終わるとみているが。規模の小さいスイスフランのようにはいかないとおもうが。

さて本題。前記事の続きになるが・・・・

同日ごろ、ギリシャのパパンドレウ首相が、EU首脳会議で27日未明のギリシャを救う決定したあと何をトチ狂ったのか、この後に及んで、条件の緊縮財政による財政赤字削減について、国民投票に掛けると言い出した。・・・・・・・・・

ここまで、(自分達の国の金融機関を救うためが本音だが、)努力してきた、サルコジ・メルケル・他EU首脳は、目が点になってフリーズ状態に。それも国民投票は1月にやって、結果国民が反対の結果になったら、現政権を解散させ総選挙だって。もう現在が国債の償還日が次々襲ってくるなかで、EU首脳にせっついてECB(欧州中央銀行)からその償還分のカネやら、財政不足分のカネをお願いしていたのに、そのスキームが決まると、後だしでこんなことを言い出してきた。

多分、ポピュリズム政治を民主主義政治と取り違えてきた国民が、果たして今回の強烈な痛みを伴う財政赤字削減案に賛成をするだろうか?

ギリシャ国民投票、市場を不意打ち 財政再建に懸念 独仏、緊縮策の重要性訴え:2011/11/2

Lkujhy21
どうする気なのかね。現在ワーニング状態のギリシャ。時間との勝負なのに、アテネで起こっている、公務員関連のデモ・ストライキをおさめる度胸がなくなったのか。

日本経済新聞が以下に現在の状態の問題を示している。

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かつて、ソ連健在のころは、どちらかというとギリシャは左翼的でソ連と仲が良かった過去がある。

1996年以来 PASOK のコンスタンティノス・シミティス政権が続いていたが、2004年3月7日の総選挙でコスタス・カラマンリス率いる新民主主義党が議席の過半数を獲得し、政権が交代した。

その後新民主主義党は2007年の総選挙でも辛勝し、政権を維持したが繰り上げ解散を行った2009年の総選挙ではゲオルギオス・アンドレアス・パパンドレウ率いる全ギリシャ社会主義運動に敗北、5年ぶりに全ギリシャ社会主義運動が政権与党の座を奪回した。

そんなこんなで、ギリシャは2004年オリンピック開催で国の威信をかけて、そのための公共事業に莫大なカネ(国債)を費やした。これができたのは、2001年のユーロ加盟が決定したからなのだが。しかしこの時点でも、ユーロ加盟の財政条件を実際は満たしていなく、国家的粉飾決算で乗り越えた。その後もこの国家財政の粉飾は続き、昨年になって国際的にバレテしまったわけだ。

先の見込みも無いほどに財政赤字が続く体質であることが判明して、ギリシャ国債は暴落し続けた。なんたって、政府自体が公務員がどのくらいいるのか把握していなかったとか。労働人口の20%が公務員だったと。そして公務員の給与・手当が政府支出の40%も占めていたとか。脱税は日常茶飯事。年金は50歳代後半から受給できたり、遺族が死亡届を出さないで年金を貰い続けたり(日本もあったね)、なんたって、100歳以上の年金受給者が、9,000人もいるそうだ。なんだこりゃ!

こんなのは、氷山の一角らしい。どうせユーロに入ったのだからなんとかなるさで、ここまで来たらしい。ところが日本と違って国債購入者は、かなりが外国金融機関だ。格付け会社がどんどん格付けを落とし、金利はどんどん上がる(暴落)。もう本来なら国家破綻のデフォルトなのだ。

ギリシャという国がユーロ加盟を許されたこと自体、実に不思議だ。 現パパンドレウ首相の責任は非常に大きい。 なぜなら世襲3代目の政治家で、ユーロ加盟やアテネ五輪時には与党 の外務大臣を務めていた。 その前はちゃんと外務副大臣として任されていたのだ。 その後は野党の党首を務めたが、やっと09年10月に首相に就任した といえ、それまでのどんぶり勘定的な会計(つまり粉飾決算)を就任まで 指摘できなかったことは、紛れもなく責任重大だといえる。

どうやら、今の事態を招いたのは、このパパンドレウ首相も責任の一端がありそうだ。政治を楽にするため、政権を取るため、繰り返しこのギリシャはポピュリズム的公約と施政できたツケが、もう後戻りできないほど膨らんだ結果がこんにちの問題になっている。

日本においても、政権交代をするため、マニフェストなんていう公約を掲げ、マスゴミとグルになって政権交代を果たした民主党と同じだ。そしてそのほとんどが財政的に実現できない。詐欺マニュフェストだったのは日本国民ご承知の通り。それを無理やりやり続けたのが、ギリシャ政府だった。それはなぜできたのか?ユーロ加盟で、ユーロの力を借りることが出来たからだろう。

今後、4日に議会でパパンドレウ首相の信任投票があり、そこで信任されれば、今度は、この件を国民投票に掛けるかどうかを議会で決定し、そして国民投票へということになるらしい。欧州市場はこうした事態に大荒れとなったようだ。もし国民投票で否決となれば、確実にギリシャはデフォルト。そうなれば、CDSのデフォルト・イベントが開始される。CDSの核爆弾が爆発して、欧州金融は大崩壊となり、スペイン・イタリア・ポルトガルに飛び火する。もうこれを留める”最後の貸し手”はどこにもいないだろう。

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コメント

これは、パパンドレウ首相の大博打だね。メルケル・サルコジも内々ではア・ウンの呼吸ではないか。

ポピュリズム全開のギリシャ国民に、世界の現状を示し、世界中の大騒ぎを見せて、財政赤字削減案を結局は飲ませる方向に持っていくという工作であり芝居だよ。

多分国民投票は実現しない方向にいくだろう。我欲で頭の弱い国民になってしまっている現状は、この大騒ぎで現状がどうなっているか、デフォルトした場合、ユーロ離脱をした場合、どのようなことになるか、ここ2週間でギリシャ国民は思い知ることだろう。

投稿: aiya | 2011年11月 3日 (木) 09時08分

まさに今考えなくてはならない問題
日本の工作世論調査ばかりやるマスメディアに聞かせたい。

http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2011/11/post-361.php

以下抜粋

 どうして現代社会では直接民主制は機能しないのでしょう? この問題に関しては、これまでは「衆愚政治の中での直接民主制は最終的には独裁を呼び込む」とか「政治的判断に一貫性が出ない」というような議論がありました。そうした理由には一理も二理もあると思います。ですが、現代社会ではもっと具体的に以下のように理由を指摘できるように思うのです。

 まず「自分が不利益になる変更ができるのか?」という問題です。ギリシャだけではありません。アメリカにしても、日本にしても経済成長が鈍化する中で、国民の生活水準確保の機能をいつまでも財政には依存できません。過去には可能であった行政サービスや福祉の給付水準を切り下げなくてはやっていけないという問題は、今でも様々な形で起きていますし、今後はもっと拡大するでしょう。こうした「自分に不利益な変更」を受益者本人が決定するというのは大変に難しいわけです。

投稿: 陳湖臭 | 2011年11月 3日 (木) 09時26分

どうなんだろうね。
国民から見ればそもそもの意図的な債務隠しは歴代政権(つまり現野党)と役人のやってきたことだろうと思っているだろうし、このことが発覚する以前から国内の失業率はEU平均よりも高い状態が続いているのに、ここに来てEU首脳が自分たちの頭越しに財政支援を決定しその引き換えに緊縮財政を求めてきても、ただでさえ生活苦にあえぐ国民はそう簡単には受け入れられないんじゃないんだろうか?
EU首脳が財政支援と緊縮の内容を話しあっている時にギリシャで暴動が起きたのもそうゆう理由だと思う。
ここまでは民意無く関係国によって決定がなされてきたわけだから、
ここで国の財政が大変なんだということを暴動を起こしたような奴らにもわからせるためにも、国民投票は要ると思う。
国民投票はまあカタチだけの民主主義のプロセスになるとは思うが、結局ギリシャ国民はEUが提示したロードマップを受け入れると思うよ。国民投票で受け入れを決めれば、それは「国民が自らの意思でEUの提案を受け入れを決定した」という裏書になるからね。

あ、でもいまニュースで国民投票が中止になりそうみたいなこと言ってるし・・

それと
>ギリシャ。ポピュリズム民主主義の成れの果て。ユーロに踊った楽天(ラテン)民族国家の成れの果てか?

ギリシャ人ってラテン民族じゃないだろ

投稿: アレクサンドル・ペニスキー | 2011年11月 4日 (金) 00時14分

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