TPPの農業関係について考えてみる。カスばかりの民主党政権が、この日本の将来に影響する問題を解決するんだって。
先週は、3日程かけてミカン段畑の雑木(主にお茶の木)の枝の伐採をしました。3日間といっても、午後1時半ごろから4時半ごろまで3時間ぐらいだ。エンジン付き草刈機でなぎ払う。柑橘類全体としては、毎年平均合計で800キロぐらいの収穫だ。これ全部をJAで引き取ってもらってもせいぜい10万円以下。枝の剪定⇒3回の防除⇒2回~3回の雑草刈りと雑木刈り⇒撤果⇒1人5日ぐらい掛かる柑橘の収穫。直接経費としては、肥料代、防除剤代、ガソリン代、その他雑費。だから、毎年このブログに広告を出して超安でも、希望の方に購入してもらっている。これでも、宅配料と箱代が掛かるが、JAに出荷するより価値が高いので続けている。今年も12月より始めますので、皆様宜しくお願い致します。
まぁ、このように自分の人件費にもならないが、お陰で我が家では11月より6月(夏みかん)まで、食卓に柑橘類がふんだんにある。お歳暮や贈り物に柑橘類は事欠かない。自家生産、自家消費の類になるだろう。先祖からのミカン畑なので大事に守っている。隣の畑は跡継ぎがいなく(長男が拒否)、耕作をやめてしまった。
まぁ、オイラの場合は、柑橘類の耕作に関して、博識になるし、いい運動となるので、苦に思ったことはない。チェーンソー、草刈機、防除のエンジンポンプ、モノラックなどの”近代兵器”の操作はベテランだ。非常に楽しい。ゴルフでプレイすれば1万円前後取られるが、こちらは無料で同じぐらいの運動と快適さを味わえる。規模や耕作種類は違えど、兼業農家というのは、似た様なものではないかと感じる。マスメディアが煽り立てるピント外れなのは、・・・・・
「日本の農家の平均年齢は65歳とか66歳で、やがて歳をとって農業を続けられなくなる」なんてやっているが、特に兼業農家においては、退職した息子が、父親の後を継いで農業を継続して、健康のため、収穫というものの喜びのため、趣味のためにと行なうことが大変多い。年金受給以外に僅かでも所得になれば励みになる。人材は毎年補給されているのだ。
そしてなんといっても、耕作に関しての”近代兵器”の低価格化、普及化がある。これらが無かったら、数倍の重労働、数倍の耕作時間が掛かる。昔のようにしゃがみながら、カマで草刈をしてみるといい。オノで木を倒してみるといい。リヤカー・大八車を引っ張って運んでみるといい。これでは若者しか出来ないことだが、今やそのような重労働はなく、ゴルフが出来るくらいなら、70歳代、80歳代の老人でも大して苦にならない労力で済むほど”近代兵器”のお陰で進化している。稲作の世界も同様だろう。もちろんある程度の慣れは必要だが。
また、テレビで誰だったか、国会議員がゲストの番組で「日本の米は世界一美味しい。これから世界にもっと売っていける。強い農業への挑戦だ!」なんて云っていたが、中国でも金持ちの好事家が買っているらしい。しかし、実際は、日本の米は世界一美味しいと感じるのは、日本人だけだろう。昔細川政権のころ、日本は冷害で米が不作になり、タイから米を輸入したことがあった。ところが、タイの米はサラサラした長粒米のインディカ米だ。日本風に焚いて上手いわけが無い。
国際的に寿司は日本米ということになるが、一般に世界での料理で、白米を炊いて、あじの干物や、桃屋のなんとかで、口の中で混ぜ合わせて食べる習慣のあるのは日本ぐらいだろう。だからコシヒカリや何とか小町は、日本人にとって美味しいのであって、そんな習慣のないほとんどの国民は、ネチャネチャしていて、こりゃ何だ?ということになる。
ベトナム(ジャバニカ米)では、米の消費量は世界一だが、米粉にして様々な調理に使うのがほとんどで、日本の高級と云われている米なぞ必要がない。スペインに行った時(スペインは第2位の米産出国)、美味しいパエリアを何回も食したが、ありゃ中粒米のジャバニカ米だ。これ短粒米のジャポニカ米(日本の米)で調理したら、やはりネチャネチャして、日本人はともかく、スペイン人はカネ返せだろう。
一般的という条件で、そもそも各民族は食仕方が習慣的に違う。大昔大阪万博で、美人の白人がお昼のランチを食べていた。それを見ていたのだが、ポークソテーだったかその皿と、傍らにライスだけの皿があった。これ日本式だね。すると彼女、ポークソテーだけを先に食べて、ライスはその後そのまま食べていた。日本人なら、ポークソテーの一部とライスを口の中で食べ合わせ、噛んでその味を楽しんで、その後飲み込む行為になるが。これ日本人特有の食べ方。
韓国人はそれらを(ご飯とオカズ)、口に入れる前に混ぜこねてから食べる。西洋料理でも、余ったソースをパンに絡ませて食するぐらいだ。中国人は、白米はほんの付けたし程度。そもそもオイラ中国各所で中国人と料理を食したが、日本人がいるからと、最後に白米を注文してくれた程度で、まったく白米のご飯というのは、世界的にはマイナーな特殊な食べ物なのだ。
それなのに、「日本の白米は世界一美味しい!これからこの美味しい白米を世界は知ることになるだろう。輸出でばんばん稼げる」と。ヴァカか、この国会議員は。
TPPの農産物完全自由化も、そりゃ我欲の塊の一般消費者には結構なことかもしれないが、これからの老後を父親の後を継いで、農業にいそしむ老息子達の仕事を奪うことになる。その労働力は海外に移転される。今まで先代が買い揃えた”近代兵器”は全て無駄になる。一般には、数十・数百万円になるだろう。そして何もせずテレビの前に座っている老人が増えていく地方が多くなっていくだろう。
北米・欧州では、国の安全保障の一つに、自国の農産物・畜産物に、様々な仕組みで保護しているのが実態だ。食料の自国での確保も大事だが、国土保全、失業対策、国内法に依る食物の安全性など様々な理由からだ。
国土の7割が農地に出来ない山林で、その2割前後しか農地を確保できない日本。農地の集約拡大化を図っても、日本は一戸当たりの大規模農地面積1.2ヘクタール(12,000㎡)、米国は200ヘクタール(2,000,000㎡)、オーストラリア3,000ヘクタール(30,000,000㎡)。これじゃどうやって規模の拡大で勝負するんじゃい!今の政権も劣化の塊、無能の集団だ。野豚首相は、いつまで無能政権を続けるつもりなのだろう。
オイラ、今回のTPPへの参加は農業以外でもおおいに反対なのだが、民主党議員で反対なのが、困ったことに、山田、原口、川内、田中真紀子など従来このブログで、人物批判をしてきた議員が多い。まともな議員とは見ていない。そんな議員と考えが一緒とは、まったくトホホになってしまった今日このごろです。
ともかくTPPに於いては、これからの日本に大きな影響を及ぼす案件です。それが素人・詐欺公約し続けの信用を無くしている民主党政権に任せていいものだろうか。米国オバマの思う壷。鴨ネギ音頭全開だよ。
一粒で二度おいしいオイラのブログ: 今日の画像
10月G20出席のチビッコ・ギャング安住財務相。
ここでは、一応はサマになっているが、
潘基文国連事務総長への挨拶では、
握手とお辞儀だよ。
何をすがっているのかね。
潘基文、さすがにこのパフォマンスには
困ってしまって笑うしかないね。
まさに、日本人の恥さらしだよ。
| 固定リンク
« ギリシャ。ポピュリズム民主主義の成れの果て。ユーロに踊った楽天(ラテン)民族国家の成れの果てか? | トップページ | 日本のTPP交渉参加とシンガポール。TPPによって国内法より上の上級法がこの日本を支配することになりかねない。 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
そこら辺の能書きと違い、国内外での豊かな経験、体験に基づく内容だけに
そうだ、そうだと唸ることしきりです。誰しも指摘する異文化交流の難しさ、
取分け食習慣、食文化はライフの根源でもあり、不可能です。日本食はダイエット、
健康維持に効果的としてハリウッドスターが好んで取り入れたことがキッカケで
諸外国の一般人にも広がりました。しかし、これはファッション的な要素が
強いだけで、日本食のネタの新鮮さ、味、彩り、香おり、茶碗の並べ方、芸術性などを
理解できているのは極々マニア的な外国人だけでしょう。基本的に外国人は生ものを食いません。
卵ご飯なんてあり得ません。海外で日本料理の看板だけを見て
入って、出されたものに驚くこと数回。すべて経営者が朝鮮人、ベトナム人などでした。
店内の一般客はこれが日本料理(値段は高く高級料理扱いだから)と信じて食っている。
こう言う人たちに本当の日本食を出すと、マズイとか量が少ないとか文句たらたらで
吐き出すことでしょう。
一方、お米の一粒一粒が立つ、踊っているなんて競っているのは日本国内だけ。日本米の
良さを更に引き出す炊飯器の開発。ご飯の舌触わり、粘り、色ツヤ、香おりなどを
求めるのは日本人だけ。その要求に対応できるのは日本米。しかし、海外の人たちか
らそんな要求は一切出ません。日本米でないジャパニカ米の方が良いんです。
米国の狙いは日本米に近いと言われるカリフォルニア米を日本市場に出すことです。
そんなのが日本の店先に並べば日本の農家は一網打尽です。日本の田園風景は絶滅です。
日本人の主食の供給元を他国に頼る構造になるのは安全保障上も極めて危険です。
投稿: ゲロッパ宮本 | 2011年11月 7日 (月) 12時20分
バンクーバーでも、郊外に日本食の店が沢山あるのですが、その殆どは韓国人・中国人経営が多いです。
なぜか?韓国料理・中華料理より、日本料理の方が単価を高くできるからとのこと。
その店にカツ丼があったので注文したのですが、生まれて初めてのカツ丼でした。こんなカツ丼ってあるのか、オイ。というぐらい。半分は努力して食べましたが、あとは食べる気がしなくなって残しました。米はカリフォルニア米でしたが。
投稿: オイラ | 2011年11月 7日 (月) 17時37分
仰る通り、反対と言うことでは国賊民主党の山田、原口、川内、田中真紀子らと
いっしょです。しかしながら、彼らは農協、医師会の代弁者なだけです。
しこたま献金をもらい、組織的な選挙応援もしてもらっている手前、
これらの権益者たちのために代理反対しているだけです。ですから迫力ありません。
山田は離党覚悟の人も居るなんて、人事みたいなことを言っていました。その後、
農協、医師会から大目玉をくらい、自分も離党覚悟だと言い出しています。
でも、その気が全くないのはミエミエです。また、彼らは親中派です。
国の全体、国柄が壊されることを危惧し、反対運動を展開している議員は
皆無に近いのではないでしょうか。
西部遷氏の門弟である中野剛志氏(TPP反対学者 人気急上昇中)が5日の有楽町前
集会で演説しています。その様子をネット中継で見ましたが、民主党主催の集会で
演説する中野氏の戸惑いは隠せませんでした。TPP反対学者として人気急上昇中の
中野氏は山田に政治生命を掛けていると直談判され、強い登壇要請を受けたので
みたいな持って廻った言い方をしていました。内容も駄洒落の連続でした。
中野氏の演説に対する集会参加者の盛り上がりはやはり一番でしだ。
原口の演説の際、売国奴、帰れコールが凄まじかったようです。他には小沢の糞の
仏頂面ダイブ三宅もいました。ほんと、こいつらは目先の利権だけでしか動いていないと
思います。
ですから、何かしっくりしないですね。
投稿: ゲロッパ宮本 | 2011年11月 8日 (火) 11時06分