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2011年9月 6日 (火)

怖い怖いの放射能。野田新政権で実態に合わせた数値に改定すべきだ。煽りに煽った教授は断罪したい。

もう、3回目の民主党政権である今回の野田政権について、あれこれ言及する気もない。どんどん奈落の底に落ちて行っているような気分ですな。政治というのは、首相の力量も重要だが、内閣を構成する閣僚達が、いかに協力一致して政権を支えられるかが問われるわけで、今の民主党内にそれを求めても無理と言うもの。反小沢派Vs小沢派の対立は組閣では両派を混ぜて多少解消されたように見えるが、そこからまた火がつくだろう。また大臣の資質もどんどんさらに落ちている。

菅チョクトが、”最後っ屁”(朝鮮学校への件)を放って、まさに屁のように消えたが、これで”放射能怖い怖いの風評”もだんだん静かになっていくだろう。これ面白いことに、もともとカルト的とも云われるほど危険性を煽っていたグループと菅チョクト政権を糾弾するために、ことさら大げさに煽っていたグループとの混在があって、このグループの中に、民主党内小沢派もかなりいたように見える。放射能汚染で糾弾しているコメントや記事を読むと最後に「この事態を救えるのは小沢先生しかいない」とか。こんなのが山のようにあったし、現在もある。小沢教信者なのか、雇われコメンターなのか(阿修羅のサイトに多い)。

もちろん、民主党以外の野党筋も多かったのだろう。これらが、それぞれの御用学者を利用して、テレビなどで恐怖を煽り、風評被害全開でこんにちまで来ている。しかし、この野田政権発足でいままでの流れは少しずつ変わっていくとオイラ推測する。

微量放射能による健康被害というのは、実は世界的にも明確に解明されてはいないのは事実で、1ミリシーベルト以上は危ないと煽って、著作やテレビで有名になっている”武田邦彦”さえ、それは認めている。彼ら、さんざん稼ぎましたね。

オイラのブログでは、微量放射能は、大騒ぎするほどの危険性はないと散々記事にしてきたが、過去の記事と重なることもありますが、再度改めて纏めてみます。

以前の放射能についての記事はカテゴリー「災害・震災」の38件の記事 にあります。ご参考に。

まぁ、武田邦彦、広瀬隆 、小出裕章 、小佐古敏荘、らのファン(信者)の方々には、申し訳ないが、その微量放射能でも大きな健康被害を起こすという主張の、反対側の意見について纏めてみました。これらは参考文献から引用しました。

1. 人体の不思議

これは、人体に限らず生物全体にも言えることだが。人体を例にして考えてみれば、大量に摂取すれば、人体によからぬ結果を及ぼすが、少量なら逆に健康増進の効果があるというものは、たくさんある。例えばワクチン。微量の弱い病原体を摂取することにより、体内に抗体が作られ、感染症にかかりにくくなる免疫力がつくという事例だ。この考え方の初期の試みは種痘に代表される。

それでは、微量放射能もその働きをすることはないのか。同様に微量の放射線を浴びると、体内の免疫力が増進して、ガンによる死亡率が大きく減少するという効果が、大規模な医学研究の結果、あきらかにされてきている。ただこのことが国際的医学学会で全会一致で認められるところまでは行ってないらしい。

これが、一時「微量の放射能は健康に良い!」と云った専門家が徹底的に叩かれてしまったが、理論的な話なのである。

2. 微量放射能治療について

日本にもラドン温泉、ラジウム温泉というのが多くあり、それを使っての治療が昔から行なわれてきている。ウランというのは、なんでも14回の変化を経て最後は鉛となって安定するそうで、その度ごとに変化する際、放射線を出すそうだ。その5回目の変化がラジウム、その次がラドンとなる。ラドンは気体なので、水中にも空中にも存在する。だからラドン温泉に入るということは、体外被曝、体内被曝と両被爆することになる。

そして、世界有数のラドン温泉で有名な鳥取県の三朝温泉の近郊地域に住んでいて、このラドン温泉を利用している住民は、圧倒的に他と比べて各種がんの死亡率は0.8前後と低いそうだ。そしてこの温泉地の住民の死亡率は、0.35前後とさらに低い結果がでている。各種のがんに関して免疫力がついているといえる。

因みに、ラドン温泉地の市街が、0.5μシーベルト/h。年換算では4.38㍉シーベルト/年。温泉源地が1~15μシーベルト/h。年換算で8.76ミリシーベルト~131.40㍉シーベルト/年となる。今の放射能風評なら、各種がんが頻発することになるが、数十年を取ってみただけでもそんな報告は一切ない。これも理論的な話だ。

3. マラー博士とラッキー博士

そもそも、放射線と健康についての研究でこんにちまでその数値が基準になっているのは、米国の遺伝学者ハーマン・J・マラー博士が、ショウジョウバエへのX線照射実験で得られた「当てた放射線量と発生した遺伝子異常の数は比例する」という実験データによる。マラー博士は、この研究によって1946年度のノーベル生理学・医学賞を受賞し、以後、世界の放射線学会はこの考えに基づいて、放射線の安全基準を設定してきた。哺乳類でもなければ、人体への実験でもない。それも60年以上も前の話なのだ。それが、1シーベルト(1,000㍉シーベルト)の放射線を浴びたときの、健康被害の確率から、”しきい値”を考慮しないで、単純に直線で1ミリシベルトまで引っ張ってきて、健康被害(がん等)の各確率を測れるようにしたものが、現在使われているものだ。

それに対して、航空宇宙局(NASA)から、宇宙からの放射線による、宇宙飛行士への影響を調べることを依頼されたのが、ミズーリ大学の生命科学の教授トーマス・D・ラッキー博士だった。彼の結論は「微量の放射線は健康に良い」という学説を導いた。

彼の調査の結果、宇宙船内で半年過ごすと、累積19万μシーベルト(190㍉シーベルト)の放射線を浴びることになる(45μシーベルト/h)。ラッキー博士は10年掛けて、多くの宇宙飛行士の健康状態を調べたら、なんと宇宙に行く前より、帰ってきた後の方が、健康状態は良くなったというものだった。

ラッキー博士は、この研究成果を米国保健物理学会誌"Health Physics"(1982年12月号)に発表したが、世界の放射線学会からは黙殺されたそうだ。

4. ラッキー博士の発見を引きついた服部禎男博士。なぜ微量放射線は体に良いのか?

服部博士を中心とする研究者たちの実験観察は、ラッキー博士の正しさを証明するとともに、マラー博士の誤りも明らかにしていった。  

我々の体の各細胞は、活性酸素や自然放射線により、一日あたり5万~50万回もの頻度で、DNA損傷が発生する。これに対し、数百種類の修復酵素がDNAの修復を行う。  

DNA損傷を修復しきれなかった細胞は「老化」による休眠状態に入るか、ガン抑制遺伝子により「自殺」するかだが、それでも処理しきれなかった異常細胞がガン細胞として暴走し、時には人体自体を死に追い込む。  

強い放射線は激しいDNAの損傷を起こし、修復機能が追いつかなくなって、各種のガンで人体を死に追いやる。しかし、微量の放射線を浴びると、活性酸素抑制酵素、DNA修復酵素、ガン抑制遺伝子などが活性化して、修復機能が増進し、ガン細胞の発生が抑えられる。  

マラー博士の頃は、このDNA修復のメカニズムは発見されておらず、また博士が実験に用いたショウジョウバエのオスの精子は、もともとDNA修復力を持たない細胞だったので、微量の放射線による健康増進効果は、見過ごされてしまったのである。

5. 不思議なのは、なぜ被爆者で長寿の人が多くいるのか?

広島、長崎の被爆者を対象に行われた様々な健康調査がある。被爆から66年経過しているこの調査は、世界にとっても貴重な一つである。

まず、被爆者の両親から生まれた子供に遺伝子異常のモンスターは一人も見つかっていない。半世紀に及ぶ研究の結果、以下のような点に関し統計的にみて異常と思われるような影響は見つかっていない。先天性欠陥、死産、白血病、がん、子孫の死亡率、男女割合、幼少期の成長・発達度合い、遺伝子異常、突然変異などである。個々の調査結果を見ると、「異常と思われるような影響は見つかっていない」どころか、実際には健康増進効果が見つかっている。  

たとえば広島・長崎両市で約2万μSv(20㍉シーベルト)の被曝線量を受けた7400人の人々のガンの死亡率は、通常よりも著しく低かった。約2万μSvとは、現在の福島第一原発から20~30Km圏内では1万μSvだから、その2倍に当たる。この水準は、まだ健康に良いレベルだということになる。  

また同レベルの被曝量を浴びた母親の妊娠例5万以上では、死産、先天性異常、新生児死亡などの比率が通常の数分の一というデータも得られている。  こうした調査を行った欧米人研究者の一人は、次のようなコメントを残している。「とりわけ、この研究成果は研究に協力してくれた数多くの日本の被曝者やその子供たちを安心させることに役立てなければいけない。なぜなら、彼らの絶大な協力がなければこの研究は不可能であったし、また彼らは長年にわたり誇張されてきた遺伝子異常のリスクを喧伝されて苦しんできた被害者なのだから。」 

科学的な調査に基づくことなく放射能の怖さのみを訴えてきた反核派の人々は、そのプロパガンダによって、被曝者を言われなき差別で苦しめてきたのである。

6. 被爆量が増えるのに比例して、がん死亡率は減少している。

 さらに大規模な調査が核施設労働者を対象に行われている。8つの研究で、合計800万人年(一人10年としたら、80万人分)と、一般平均サンプル約700万人年のデータに基づいている。  

これによると、50~100㍉シーベルト/年を浴びた各施設労働者たちのガン死亡率は、研究によってバラツキはあるものの、一般平均サンプルの10~50%の水準となっている。  そして8つの研究のいずれにおいても、100㍉シーベルト/年程度までは、被曝量が増えるに従ってガン死亡率が減少している。  

これらの大規模な観測データは、いずれも、微量の放射線が損傷したDNAを修復する能力を高め、ガンを予防する、という医学的仮説と合致している。  もちろん大量の放射能はDNAを損傷して危険だが、数十㍉シーベルト/年という程度であれば、その微量の放射能が人体の免疫力を増進する「ワクチン」役を果たす、という事が確かめられつつある。

7. そもそも日本で今回使われた暫定基準値とは?

そもそも、この「暫定基準値」の根拠は何なのか、ということになる。結局、これも半世紀以上前のマラー博士の研究に基づいて、「放射能は少なければ少ないほど良い」という仮説から、根拠もないままに、無理矢理低い水準を設定したものなのではないか。わざわざ「暫定」とつけている所に、そんな逃げ道が感じられる。  

こんな「暫定基準値」を何倍か越したからと言って、風評被害にあう農家の方こそ良い迷惑である。無知に基づく放射能ヒステリーが、被災地をさらに苦しめている、という他はない。

8. オイラの総論

未だに、報道ではこれら暫定基準値からの数値で、お茶、牛肉、コメ、野菜、学校の校庭、下水処理の汚泥と大騒ぎ。風評被害がいつまで続くのか分からない。よく言われる話で、7人がこの数値では問題がないといっても、3人が問題があるといったら安全側を取って問題があると判断するとかもっともらしいことを云っているが、その前にその数値が、医学的・科学的数値なのか、政治的・イデオロギー的数値なのか取捨選択しなくてはならない。

菅チョクト政権の今回の最大の失敗は、官僚含めてその取捨選択が出来なかったことだ。つまり、政治的・イデオロギー的数値を優先してしまったことになる。もちろんそれが大した負担を必要としないなら、安全側でもいいのだが、その安全側とやらにするためには、全ての地域、全ての風評被害に対する補償を含めて、国家歳入規模の財政が必要となるかもしれない。今ここで雪隠詰めとなっている。

新政権発足を機会に、この暫定基準値を検証して医学的・科学的数値に見直すことが必要だ。その前には、過去の被爆者の臨床結果を客観的に見直すことが重要だろう。要は簡単なことだ。年間累積100㍉シーベルト以下の微量放射能の被爆が臨床的にどうだったのかを医学的・科学的に追えばいい。

一粒で二度おいしいオイラのブログ:今日の画像

世界平均の自然放射線量は、年間で2.4ミリシーベルトと云われている。

(注:シーベルトとグレイの数値は同じとしてよい。)

(クリックで大)

3659

日本では、年間平均0.43㍉シーベルト、最高値は1.26㍉シーベルト。

但し、この数値は大地からのみで、他に大気、食物、宇宙からのが加わる。

放射能汚染地と云われるところはは、自然放射線+福島放射線=測定結果

ところで、イランのラムサール条約等で有名な地域

そのラムサールは高自然放射線地域だ。

高自然放射線地域 ラムサール(イラン)

ここは、年間平均10.2㍉シーベルト、最高値は260㍉シーベルト。

日本の基準だと、ここに暮らす人達

皆、ガンや白血病で死んでしまうことになるが。

放射線怖いで煽っている教授さんたち

この矛盾に答えてくれ!

 

 

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コメント

よくドイツの放射線基準を持ち出して、日本の基準は手ぬるいと恐怖を煽る教授とかがいる。日本は500ベクレルなのに、ドイツでは8ベクレルが基準だと。

もともと、日本人は欧州人にある種の、あこがれの念があるのか、なんでも賛同してしまうきらいがあるが。

そんなことはない。ドイツ人ほど感情的に燃え上がる人種はいない。2番目は日本人でもいいのだが(笑)

結局ドイツの場合の放射線基準は、政局で決まった政治的数値なのだ。ドイツには従来からの原発は動いているが、これらを引き続き稼動させてもらうために、非現実的な厳しい基準を設けているのだ。みどりの党と政権連合を組むために。

メルケル首相も日本のFUKUSHIMA事故を受けて、いやいや2022年までに原発廃止としたが、この結果がドイツの産業や家庭に重くのしかかってくるだろう。

ドイツ人の国民性は、時として感情的に1つの意見に集約される場合が多く、結果それが自分達の首を絞めることになる。これを歴史的に繰り返している。

投稿: 秋の空 | 2011年9月 8日 (木) 10時33分

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