続7月朝生の代替エネルギーについて:飯田哲也の如何わしさ満開!嘘つきとまで云われてしまったね。
昨日は、ネットで注文しておいたガレージ用の自動シャッターのリモコン装置が届いていたので、その取り付けをした。これ25年前ごろ、自動開閉シャッターに変え、リモコン装置をつけたのだが、数年後カミさんのリモコンが故障して、オイラのをあげた。お陰でカミさん便利、オイラは不便だった。
その当時リモコンの追加をその三和シャッターに注文したのだが、その時点では、そのリモコン装置メーカーが倒産していて、別のメーカーのものに本体全部取り替えになるとのこと。その工事費は5万円以上掛かるとのことだったので、そのままこんにちまで来た。ところが、最近その受信アンテナが錆びてしまい、折れてしまった。それでもなんとか作動するのだが、カミさんに渡してあるリモコンも、やがて壊れる予感もするので、ネット検索をしてみた。
折れたアンテナを検索していたら、リモコン装置一式且つリモコン2個付きで9千円以下。こんなに安く手に入るのかよと、早速注文した。届いた製品を調べて、且つその製造販売元(コムエンタープライズ)にメールと電話で取り付けについて打ち合わせをした。まずいままでのリモコン装置はそのままでよく、手動開閉スイッチの裏を出して、そこにこのコントローラーからの配線を6箇所程度繋ぐだけで完璧にリモコンで作動した。従来のアンテナも必要なかった。まったく電化製品の進歩は凄いものだ。こんなことならもっと早く実行しておけばよかったと思った次第。
さて本題
前記事で、今マスゴミで大騒ぎをしている放射能数値は、全く人体には影響はなく、政府とマスゴミが結果的にはマッチポンプで恐怖を煽り、風評被害をさらに大きくしていることを、”7月朝生”の討論を例にして述べたが。今回はこの番組でのそれ以外の内容について触れることにする。
反原発派・・・・飯田哲也・後藤政志・吉岡斉・西尾正道
原発重要派・・・石川迪夫・奈良林直・小川順子・高田純
福島原発の今の状態や、これからの状態について、上記反原発派パネリストは、これから修復どころかとんでもないことが起こると煽る。しかし殆どの主張が抽象的に留まっているようだった。それに反して特に奈良林などは、具体的数値も交え、今回の原発事故は、いろいろ批難されるべきことはあったが、それでも修復に向っていると。
飯田は、このなかで、相変わらずドイツの例やフランスの例などだして、しらっとした顔で、太陽光発電・風力発電の優位性をアピールしているが、その出してくる数値が夢想的で、これでも、専門家といえるのだろうかと疑ってしまいそう。福島瑞穂症候群なのか、飯田症候群なのか。いや、広告塔としての一発屋なのかもしれない。
代替エネルギーについて
この統計表を題材に討論が行なわれた。
飯田:10年スパンで自然エネルギーを爆発的に普及させること。これをまずメインストリームにのせて、今年の夏から数年間どうやって過ごすかと、まぁ原発が減っていくわけですからね。それは天然ガス、とりわけ高ジェネレーション、いわゆる電気と熱を使う、それと省エネルギー、つまり我慢する省エネではなく、設備投資をして効率を上げる省エネをしっかりやって行く。これは即時に効いてきます。この二つでこの十年間まったく問題なく企業の経営もできます。
田原:具体的に聞きたい。天然ガスがだいたいどのくらい?何%ぐらいいける?
飯田:エー。そこはまず石油を早めに減らした方がいいですね。非常にコストが掛かりますから。
田原:今NLGが29%だけどね。
飯田:エー実際にはNLGは35%ぐらいもともと供給しているんですが、石油を減らして、NLGを増やしながら、石炭も今度はCO2の問題があるので、全体の省エネで減る分と自然エネルギーが増える分のなかで、今度は石炭を減らしていくと。まぁそういうバランスの取り方で、まぁ、NLGは35~40%でずっと維持しておけば、石炭と石油、原子力を減らしていくその挟み撃ちにしながら、省エネと自然エネルギーが増えていけば賄える。
田原:そして問題は太陽とか地熱とか風ですね。これが今1%、これをどうする?
飯田:これはこれまで増やそうとしなかったから減ってるわけで、皆さん世界の現実を多分ご存知ないと思いますが、過去5年間で毎年60%ぐらい太陽光のマーケットは広がって、風力も毎年30%広がっている。去年の暮れで風力は1億9千300万kw、あと3年~5年で原子力の設備容量、発電容量ではないですが、これを追い越そうとしている。
太陽光は去年、一昨年の1千万kwから1千600万kwと60%増えて、このペースで増えていきます。今太陽光のコストは毎年60%下がって、この春のICPPのレポートでは(設備コストは)1kwhで12万円というコストが出ています。それは日本で売っている50万60万円どころじゃないですよ。その1/5ぐらい。日本よりはるかにコストは安くなっている。
ドイツの買取価格はメガWソーラーの買取価格は20円/kwhぐらいまで下がっている。(田原:ドイツは40円っていうじゃない?)いやこの7月から20円になっています。(田原:7月までは40円だった?)いやいやもっと安い、25円とか30円ぐらいだった。10%下がった。毎年10%づつ下がっているんですから。そのペースでしっかり増やしていけばいい。
環境省もしっかりそのデーターを出しましたけれど、日本の耕作放棄地とか、空き地とかを探せば、あと屋根も入れれば2億kwできる。風力発電は洋上も含めれば、18億kw、これは日本電力設備ってのは、2億ですから、太陽光と風力だけでその10倍が出来る。もちろん太陽光と風力だけでは、これ変動型電力ですから、さっきの天然ガス・水力が当分頑張るわけですし、もちろん地熱も日本は火山国ですから。(田原:どのくらい地熱はいける?)地熱は開発に時間が掛かるので、30年40年後に日本電力ミックスの20・30%を賄う、そのぐらいになる。
田原:僕はこの間、地熱の取材に行った。岩手県です。ただ、今現在2億5千kw。いったい将来夢も全部入れて、規制を全部排除して、どのくらい行くかと聞いたら、500万kwhが精一杯といっていた。
飯田:いえいえ、もっと行けます。
田原:だって、専門家がそう言っているんだもん。
飯田:地熱学会と共同研究をやっていますから。だいたい2千万kwh(田原:だって500万kwhがやっとだといっているよ!)頑張ればもっといけますね。これだけの火山国ですから。
奈良林:私は原子力以外の火力、風力、地熱、バイオマス、全部見ています。これ技術的な問題なんですが、地熱は、ずっと井戸を掘り続けなくてはならない。蒸気がでる井戸パイプですね。で、これ2・3年経つと直径30センチぐらいのパイプの中にシリカが溜まっちゃうんですよ。すると蒸気が出てこなくなる。だから別に掘る、これ掘り続けなくてはならないのです。
田原:僕が取材で行ったところは、今井戸を15、6本掘っている。
奈良林:それからですね、例えばドイツの例なのですが、14%再生エネルギーなりましたと。ところが太陽光は2%前後なんですよ。風力は確かに6%はいっています。ですからこれはやっぱりね、慎重に10年のスパンで日本のエネルギー政策はどうすべきか検討をしなくてはならない。
田原:太陽光はまだ2%なんですか?
飯田:太陽光はここ2・3年で増え始めたからそんなにすぐ出てこない。
奈良林:だから、風力にしても風の吹き方の調査をちゃんとやって、青森県とか北海道とか、風の強いところがあるんですよ。そういうところに適材適所に使うべきですよ。
田原:多分飯田さんの敵だと思うが、経産省で取材をしたら、風力はまともにやろうとすると洋上風力だと。日本の陸地ではダメだと。その洋上風力が出来るかどうかという話になる。どお?
奈良林:おっしゃるとおりで、風が強いところを選ばなくてはならない。
飯田:風のデーターは相当緻密にあるので、奈良林さんが心配されることはない。皆さん思い込みがあって、日本は狭い国で人口密度が多くて、土地は少ないと思っているのですが、実は陸上だけでも3億kwできると環境省は言っているんです。人家をはずしたり、出来ない場所をはずしてGISデーターベースで見て3億kwいけるといっているんです。3億も作る必要もないのですが。もちろん洋上もやった方がいい。洋上の方が環境負荷がはるかに少ないですから。
田原:太陽はどのくらい行く?
飯田:太陽はおそらく1億kwぐらいをこれから20年ぐらいをかけてやればいいっていう感じですね。
田原:太陽と風だけで十分いける?
飯田:太陽と風は変動型電源ですから、地熱とバイオマス、小水力といったコントロールできる電源もしっかり造る。
田原:ハイ!反論!
石川:いやいや、反論じゃないですがね。そんなハッピーエンドの物語でね、世の中いけば、それは結構だとおもいますがね。大事なことは、こうした変動型電源だけで、安定した基幹電源になるかどうか、お日様が出ているときだけ働け、曇っているときは休め、そういう頭ごなしのことでいいのだろうか。
田原:一番安定しているのは地熱だといわれている。
石川:そうそう地熱もいいです。なんでもいいですですが、みんな使っていいようになればいいのですが。今ドイツは基幹電源がしっかりしているから、石炭筆頭の火力・原子力が基幹電源となっているから、変動型の太陽や風力が17%でもっているんですよ。
飯田:それは20世紀型の考えでしてね、スペインの統計をみれば分かりますよ。スペインの風力発電は確かに変動しているんです。で、原子力が確かに平らであっても・・・・あのー、基幹電源というのは、ただ需要に追随できないだけであって、需要に合わせるのは天然ガスと水力です。天然ガスと水力がないと、ドイツ・スペイン・フランス・日本も・・・
奈良林:ドイツはですね、私ちゃんと視察に行きました。ドイツは秋には強い風が吹くんですよ。風車がぶんぶん回っている。そうすると火力が全部止まります。原子力でさえ、土日は7割ぐらいまで下がっている。だから出力を見ると秋は一週間ずつ土日に原子力・火力は下がっている。そして、コスト的に安い原子力を抑えてしまって、風力の電気を高く買い取る、これでドイツの電気代が上がっていった。
飯田:フランスは8割も原発があるから、それをどんどん売らないと需要調整が出来ないのです。その代わり変動型電力を輸入して、輸入量でもフランスは輸入超過だし、お金でいったらもっと損しているでしょ。まさに原発は変動できないから。
田原:フランスは原子力で、変動性がないから、余ってしょうがないってことね。
飯田:フランスは安定した原発をよその国に売らないと自分の国の変動に合わせられない。つまり昼とか夜とか・・・・・
石川:そりゃウソでしょう!そんなウソ言っちゃいけないね。フランスはロードフォローして、ちゃんと原発で動かしていますよ。そんないい加減なことを言いなさんな!
奈良林:ドイツだって、変動に合わせて原子力の発電を下げているんですよ。需要に応じて追従している。
石川:僕は風力とかそういったものを敵視するものではないし、なるべくやっていけばいいと思うがね、そんないい加減なことまで言ってね、議論をリードしようとしたら、飯田さんそりゃいかんね!
飯田:・・・・・(言葉出づ)
<オイラ>
番組では、前半、飯田は例の埋蔵電力・自家発電は設備として総計6千万kwhあると。そして実際稼動として、まだ1千数百万kwh余裕があると。菅チョクトもその言に触発されたらしいが、経産省の調べや、研究所の調査でも、無理やりで100万kwh台程度らしい。まぁ、大法螺を吹きまくっているようだ。
また、太陽光が1億kwだの風力が3億kwだの。これの数値は一般的に使われる毎時の発電量ではなく、年間の総量の発電量だろう。億kwなんていうと響きがいいが。またどのような計算根拠でこのような数値を出したのか。因みに、仮りに原発1基100万kwhを24時間、365日稼動させた年間発電容量は、87億6千万kwになるが。結局自分の考えにあった都合のいい数値を拾い集めて、受け手の錯覚を利用して、ご披露しているに過ぎないように感じる。まるでこの手法は福島瑞穂そのもの。彼の話術は姜尚中とよく似ているような気がする。
一番信用の出来ないのは、飯田は再生エネルギーの光の部分だけご披露して、影の部分には一切口を噤んで、お花畑の世界に遊んでいるような。まるで再生エネルギー業界のプロパガンダのような。環境省が云っていたなんて、ここは”詐欺的CO2温暖化説”にしっかり嵌って身動きとれなくなっている省だよ!
発電の自由化も、やがて寡占化され、独占状態に戻っていくという傾向が発電産業の特殊性であるらしい。送電も利益追求で老朽化が激しいと聞く。とにかく自由化したら、停電が非常に増えてきたのが米国・欧州だ。IT化でこれからも欠かせないのは、電力の絶対安定化、停電はITにとって危険だし、電圧・周波数のブレが一切ない高品質の電力が必要なのだ。
韓国の電気料金が安いのは、国が補助しているのと、原発でも火力でも、定期検査の期間を短くして、稼働率を国際標準よりそうとう上げていることで(フル回転)、安い電力を提供しているとか聞く。
飯田も、これ以外の討論で、当初より発言がそれでもトーンダウンしてきているようだ。アッチコッチで彼の発言の如何わしさを突かれているらしいからね。月刊WILL8月号でもその討論の記録が特集されていた。文字にすると残るからね。コピペもされやすいし。多分彼はだんだん信用されなくなっていくだろう。
オイラ、この発電エネルギーについて概ね同意するのは、京都大学の准教授:中野剛志だ。彼のTPPに日本が参加することに反対した言説もなるほどと思った。そして、再生エネルギーや原発など日本の発電についての考え方も、まことに客観的だし、しっかり的を得ている。興味のある方は、少し長いですが、これをご覧ください。彼は若いが、このような人材が貴重だと思う。
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コメント
放射能物質について、西尾正道は結論として、1㍉シーベルト以下であっても、ないほうがいいとか云っていたが、これって、専門家として何も云っていないということになるね。
日本より、自然放射能の多い地域は沢山あり、その数値は世界平均では2.4㍉シーベルト。大きい数値のところは、5だの10だの、30㍉シーベルトなんてところはザラにある。そこでその影響があるなんてことは聞いたことがない。
世界的な標準が最高20㍉シーベルトというのなら、この数値を元にすべての暫定基準値を変えるべきだ。きっと福島原発の周辺だけが、危険地域で済むはずだ。
もう、マスゴミもマッチポンプで、放射能恐怖をあおり続けることは止めにするべきだ。
投稿: aozora | 2011年7月28日 (木) 07時37分
いかに、飯田が云っているドイツの例が、いい加減なのかわかりますよ。これドイツ在住の日本人ジャーナリストの報告
http://www.newsdigest.de/newsde/content/view/3585/79/
だが経済学者からは、再生可能エネルギーの拡大政策に疑問を呈する声も出ている。たとえばライン・ヴェストファーレン経済研究所(RWI)は、「ドイツ政府の再生可能エネルギーに対する助成は効率が悪く、CO2削減に役立たない」と主張する。RWIによると、2000年から09年までに太陽光発電の助成に投入された税金は655億ユーロ(7兆2050億円)に上る。それにもかかわらず、総発電量に太陽光発電が占める比率は、2009年の時点でわずか1.1%にすぎない。
太陽光発電や風力発電のための助成金を払っているのは、我々消費者だ。ドイツの電力料金の内約4割は税金だが、その中にはこの国を低炭素社会に改造するためのコストが含まれている。たとえば今年1月、ドイツの約700社の電力販売会社は、電力料金を平均6%ないし7%引き上げた。この最大の原因は、電力料金に上乗せされている再生可能エネルギーの助成金が、前年に比べて約70%増えたことにある。
投稿: aiya | 2011年7月29日 (金) 11時44分
素敵なブログに出会えました。感謝!!
太陽光発電は、確かに緊急用とか島国ならいいかもしれないが、このパネルを加工して作るにも石油と電力を使うわけですよね。
元が取れるのかな~、苛酷な環境に野晒しですものね。そんなモノ作るぐらいだったら、石油を燃やした方がマシという意見もあります。
結局、永遠に補助金頼みになるんじゃないかな。
太陽光、バカ女にはウケはいいからね。
投稿: 池袋ファミリー整体院 竹本淳一 | 2011年8月 1日 (月) 10時28分
飯田氏の論は朝生やNHKスペシャル等を録画して、
それぞれ数回は見ました。
最初は理路整然と自信満々の話し振りに「なるほどなー」と思っていましたが、
回を重ねるたびに「何か変だぞこの人」と思うようになりました。
データや数値のもって来方が我田引水過ぎるんですね。
このブログを見て自分の疑問が間違いじゃなかったことがわかりました。
私の結論は、自然エネルギーは基幹電源になり得ないということです。
投稿: iorin | 2011年8月 9日 (火) 17時46分