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2011年6月15日 (水)

国民投票でイタリアも脱原発を選んだ。まぁ、他国民の選択だからね。

イタリアも日本も現在、首相がその座にしがみ付いていて、困り果てている。日本の場合は、ペテン師無能力首相。イタリアは未成年買春首相。どちらもどちらだが。先ほど行なわれたイタリアでの国民投票では、過半数(57%)の国民が、脱原発に賛成の票(94%)を投じ、「原子力発電よ、バイバイ!」となった。

今回の国民投票について、あまり伝えられていないが、この原発問題だけではなく、合計4つの件について投票がなされた。その中には、例のベルルスコーニ首相の未成年買春に関連して、国会や裁判では首相は免責になるという法の改正もあった。カトリック教の総本山のイタリアは、男は女好きだが、このような反道徳的な行為は、日本以上に厳しさを求める。そういえば日本にも、元宮崎県知事なんかもいたが、日本の場合はセーフだったね。

いままで、ベルルスコーニ首相はこの免責を盾に逃げ回っていたわけだ。今回の国民投票の結果、本格的に捜査の手が入り、やがて辞任にいくのかもしれない。このように、そもそもこの首相への信頼は、ほどんど無きに等しい中で、この原発問題も計られたわけだ。

もともと楽天的な気質のイタリア人。自分達の国民性を理解しているのか、チェルノブイリの原発事故(1986年)を見て、とても自分の国では、この原発を運営する技術はないと感じたのか、やはり国民投票でそれまであった原発を全部止めてしまった。しかし・・・・・・

「ローマの方が放射線値は高いとはいえ」:2011.3.19産経

イタリア政府はこれでは時代に取り残されると、産業界の要請を受けて、総電力生産量の25%は原子力に頼ろうと、原発4基の建設を決めてきたのだが、今回の事故である。政府は「現在の原発は福島原発の100倍も安全だ」と計画変更を否定したが、野党からの反対が高まるのは必至だ。  

また、イタリアの通信社アンサは16日付の東京特派員電として「イタリア政府の防災チームが東京の大使館屋上で計測した大気中の放射線値は、ローマ市の1時間当たり平均値0・25マイクロシーベルトより低い0・04マイクロシーベルトで現在の東京に危険はない」と伝えた。とはいえ、今回の事故で原発を招致する市町村が皆無になることは確かである。(坂本鉄男)

この記事で面白いのは、東京とローマとの公衆被爆数値の違いだ。ローマの0.25マイクロシーベルト/hということは、2.19㍉シーベルト/年間、それに対して東京は0.04マイクロシーベルト/hで0.35㍉シーベルト/年間ということになる。これに似た話で、東京に居た韓国人が放射能でやられると、韓国に逃げて帰ったと。そして、韓国での数値をみたら、韓国の方が数倍高かったなんて笑い話もある。そう韓国の方が通常の公衆被爆量は高いのである。

まぁ、オイラから見ると、今回の国民投票は、首相不信から始まって、FUKUSHIMA原発がより針小棒大に伝わり、後先あまり考えず感情優先で決定されてしまったと思う。もともと、原発は停止をしていて、ここ20年以上原発はなかったのだから、国民には違和感もないのだろう。

しかし、これは後々、イタリアの産業発展には大きな障害となることだろう。(国民の選択だから致し方がないが)イタリアに在住の人のブログを読ませていただくと、電力事情については、日本の昭和40年代のころと似ているそうだ。

しかし、日本在住の皆さんに今すぐお話できる話題といえば、イタリアの電力供給システムです。以前東京電力の方とお話したら、イタリアの電力品質は「最低ですね~、急にクラークなったり、明るくなったり、日本ではアレは戦後しか見られない現象ですよ」と話しておられましたが、その通り!なるほど、これは電気が一定量がきちんと送電されてないから起こるらしいのです。

いまや、各自PCで仕事をしたり、楽しんだりする時代においては、安定的な電力が配電されないと、大きな支障をきたす。また夏場猛烈に暑い地域なので、エアコンの普及も進み、それに合わせた生活をするようになったので、電力不足や電気料金が高くなるということは、ある程度の限度を超えると、大変暮らしにくいことになる。

さてさて、イタリアはどのくらい自国で発電をしているのだろうか。2003年という少し古い資料だが。

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この表の見方がイマイチなのだが、とりあえず国産供給能力が、48,950Mw(メガワット)ということで、これ×1,000で4,895万キロワットしかない。最大需要電力は5,295万キロワットしかない。これじゃ東京電力一社の範囲の電力の規模しかない。また、主にフランス・スイスから、630万キロワットを最大時は輸入している。もちろん現在はこれら数値は変移していると思うが。

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現在の割合を円グラフにするとこのとおり。上部記入なし欄が輸入で10~15%の輸入に頼っている。天然ガスが大半を占めている。これは多分ロシアからの天然ガスのパイプラインから購入していると見る。

そんなこんなで、イタリアの電気料金は大変高くなっている。

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日本との比較では、為替レートの変動が激しいので、イメージでしか比較にならないが、とにかく国際的にも高いといわれている日本のより、また一段と高い。

まぁ、時期によって様々な比較があるので、一つの発表だけに頼ってはいけないので羅列する。

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一般に欧州各国は電気料金がはるかに高く、米国・カナダ・韓国・中国は、はるかに安いということができる。日本は産業用電気料金が高い。もちろん家庭用もだが。そしてそれより、高いのがイタリアということになる。

さて、テレビ報道では、イタリアは今後の原発建設はしないという決定で、国民は大喜びだと伝えている。しかしどれほどイタリアの将来の電力事情を熟慮したのか、どうも感じられない。感情的な反原発の様相としか考えられない。

イタリアも日本と同じように、発電の燃料資源のない国で、燃料は外国から輸入するしかなく、値上がりをしたら、それはすぐ国民生活に跳ね返ってくる。

いままで、急場しのぎは、フランス・スイスから電力を輸入してきたが、スイスが、今の原発の老朽化で、脱原発をしてしまった。現在は頼みのツナが、フランスからの輸入に頼ることになる。もちろん東欧の余った電気を輸入することも視野に入れているのだろうが。

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こうしてくると、これから少なくとも10年~20年間は、フランスの原発に周辺国皆が頼ることとなる。ドイツ・スペイン・イタリア等々だ。ところが、フランスとてまず自国の需要を最優先することは常識だ。フランスの原発は、ほとんどが国内内陸部の河川沿いに建設されている。これがある意味弱点で、猛暑と乾燥が続くと河川の水量が大幅に減り、原発の運転が正常に出来なくなる恐れが出てくる。以前にも実際これが原因で大停電となり、それも猛暑の中に起こった。その結果、老人達多くが熱中症で死亡したとか。最近もフランスは、雨不足で猛暑となり、河川の水量が大幅に減り、原発の発電にハラハラしたとかの事態が起こっている。

ドイツもそれに変わるエネルギーとして、風力発電・太陽光発電促進のために、20年契約の全量買取制度で、高い値段を付けて買い取っているが、それがバブルを起して促進には成功しているようだが、それは全て財政が負担することになり、こんなこといつまで続けることが出来るのか疑問だ。これスペインも同様。

ドイツは、自国産の豊富な石炭が発電に使われていて、CO2削減を無視すればそれだけでも賄うことが出来る。しかしこのCO2削減運動を推奨した国のひとつでもあるので、表立って無視するわけにもいかないだろう。

イタリアも、失業率は10%を超え、まして若者の失業率は20%以上。ドイツと同じく、社会制度で熟年就職者は守られているが、これから修行の身の若者就職者にとっては大変キツイ社会なのだ。「大学は卒業したけれど・・・」の昔の日本を再現しているのが事実なのだ。ドイツも含めて優秀な若者は、カナダ・米国に移民しているのが多い。

来週当たりから、日本でも尚一層原発反対運動のデモが盛り上がるだろう。大昔、反戦フォークデモが流行ったが、そのノリで、忘れられていた歌手なども出番だと。デモののぼりに「三里塚」なんてのもあった。イデオロギー的反体制運動の再来か?

日本は欧州と違って、不足する電力を輸入することが出来ない位置にある。また周波数の違いで、2つに分かれていて、国内でさえ融通(100万キロワットまで可能だが)をすることが出来ない。これをまず解消しなくてはならないがそれさえ簡単には出来ない。

原発については、現状の成り行きを見守って、落ち着いてビジョンを出すべきで、「放射能潔癖症候群」で、ただイタズラに怖い怖いという風潮、特に煽るマスゴミに慎重な発言をしてほしい。

一粒で二度おいしいオイラのブログ:今日の画像

日本の電力発電の割合は

実は、欧州全体

EUの発電割合とかなり合っている。

上手く、バランスがされているのだ。

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コメント

ドイツ人のメンタリティは欧州の中ではやや日本人に近いかもしれないが
根拠なき恐怖に弱いのは、フランス人も含めどこも50歩百歩だろう

http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920021&sid=a8eWVUvIB9Cw
メルケル首相、福島でパニック-根拠なき恐怖にドイツ人弱い 

  6月15日(ブルームバーグ):ドイツ語で不安・懸念を意味する「angst」という言葉が世界中で通じるのは無理もない。

  東京電力・福島第一原子力発電所の事故を受けて原発停止を決めたドイツのあわてぶりは、根拠なき恐怖に屈してパニックに陥りやすいドイツ人の傾向の典型だと、元フランス教育相で地球物理学者のクロード・アレグレ氏は論じる。

投稿: yosaku | 2011年6月16日 (木) 10時08分

全米239の都市だけで、毎年64000人が化石燃料(特に石炭)による大気汚染で死亡すると推定されている。WHOの推定では、全世界で1年間に大気汚染によって死亡するのは300万人だから、火力発電による死者は全世界で数十万人と見込まれる。いま日本がすべての原発を止めて石炭火力の運転を1割増やすとすると、これによって1年に採掘事故と大気汚染で1500人以上が死亡すると推定される。これが原発停止によって失われる生命の機会費用である。

エネルギー消費は必ず環境を汚染するので、まったく無害なエネルギーは存在しない。相対的に害の少ないエネルギー源を選ぶしかないのだ。少なくとも死亡率でみるかぎり、Carbonもいうように原子力はリスク最小のエネルギーである。特に石炭はきわめて危険なkiller energyであり、その燃焼を増やすべきではない。「反原発」デモでその即時停止を求めている人々は、環境を汚染して数千人の生命を奪うテロリストに等しい。

投稿: どんぐり | 2011年6月16日 (木) 10時31分

風評と言う言葉で現実の被害を封じ込めようとする事実誤認を追認したり、自分のPC操作の利便性や、代替エネルギーで処理できる夏場数日の電力不足のためという理由で、多くの人が一夜にして人生をかけた記憶と生活のすべたる家、郷里を失い、この先、何百年もの核廃棄物の処理負担を追わなければならない原発を容認することはできないとイタリア人、ドイツ人が廃止しようとするのは、きわめて常識的、理性的判断です。
それを、政府、推進団体の誤認にもとづく情報をうのみにして、他国民の妥当な判断を表層的な言葉で他人事扱いするあなたの文言には、おろかしさ以外のなにものもみあたりません。

投稿: | 2011年6月16日 (木) 23時01分

今の時点で、このブログ主さんのような意見は少数派でしょうが、私は賛同しています。イタリア・ドイツは脱原発となりましたが、日本と同じような位置にある英国はその方向には行っていませんね。アメリカは?スペインは?スウェーデンは?これらの国は愚かなのでしょうか?

「自分のPCの操作性」ということは、現在仕事の殆ど、生産の殆どはPCの操作によって行われている事態をいっているんじゃないか。半日かけてPCで作った資料が、一瞬の停電で、また電力不安定で消されてしまうということに出会ったことはないですか?産業もほとんどコンピューターの操作次第です。これほど今の世は、安定的な電力に頼った時代になっているのです。

またドイツ・イタリアは純粋な反原発以外に、国内の政局も多いに絡んでいることも理由としてありますよ。

今使われている、暫定放射能数値は、国際政治上の妥協の産物としての数値で、実際の臨床的な危険数値ではありません。それを放射能潔癖症候群で大騒ぎで、様々な風評を生んでいるというのが実態です。こんなことが続けば、あなたも失業者になるかもしれませんね。

反原発に正義の御旗を振る、あなたのような人が沢山います。それによる被害というものに、微塵の考察もない。

まったく逆から見れば、深く考察もしないで軽薄にこの風潮に乗って、とにかく原発を止めろという脅しを掛けるあなたの文言は、おろかしさ以外のなにものもみあたりません。

投稿: asyura | 2011年6月17日 (金) 07時25分

戦後、原爆を落とされた広島・長崎の地のついて
その放射能汚染に依る被害を妄想的に煽っていた連中の言葉を思いだします。

それが、また復活しました。当時は、「日本」ではなく「広島、長崎」でしたが。


1)将来の日本を背負って立つ日本の子供を癌の危険に晒している

2)日本の女性を子供の産めない身体にしている

3)日本の農地を作物が育たない土地にしている

4)日本の沿岸部を魚の捕れない海にしている

5)いや、もう人が住めない日本にしている

投稿: ジジイ | 2011年6月17日 (金) 09時40分

原発事故の反動で、太陽光と風力といった再生可能エネルギーによる発電が、あたかも救世主のごとくマスコミに取り上げられている。しかし、重要なのは、コストをかけても、現実に産業用として使える電気かどうかである。そして、電気料金が高くなることに地域の住民の合意が得られているかどうかである。

 太陽光も風力もこれまで普及してこなかったのは、コストが高いわりに発電量が少なく、さらに発電が不安定だったからだ。特に風力は、風が吹くときは、どっと発電するが、風がなければ、発電がとまる。特に北海道は日本海側に風力発電が多い。季節風などで同じ日の同じ時間帯にどっと発電する可能性がある。電力の供給と需要のバランスが崩れ、周波数が乱れ、工場の生産に影響が出かねない。

 原発の代替で最も現実的なのは、天然ガス発電で、多くの専門家たちがその有効性を指摘しているが、なぜかマスコミでは取り上げない。おそらく天然ガス発電が普及すれば、日本の原発は確実に廃炉になるからではないだろうか。

 自然エネルギーの導入で、新しいビジネスが生まれ、富を得る企業が出る一方で、電気料金は確実に高くなる。日本は工業立国だ。電気料金が上がれば、大企業は生産拠点を国外に移す可能性がある。大企業のように資金がなく、国外に移転できない中小企業は、工場をたたみ、廃業という道を選ぶかもしれない。

 再生可能エネルギー。たしかに聞こえはよいが、その実態を見極めなければ、安易な導入で、国力を衰退させかねない。首相の個人的な理想論で導入されては困るのだ。

投稿: メモ魔 | 2011年6月17日 (金) 10時16分

2011.6.16.23.01に投稿された方に
盲目的原発推進派カルト教集団とも言えるここに集まる人達に何を言っても無駄ですよ。
勉強不足も甚だしく呆れて開いた口が塞がらない。
電力会社のまわし者か、はたまたそれに近しい何らかの関係がある人達でしょうか?
例えば、イタリアの脱原発について、日本との電気料金のコストで比較してますが、
イタリアは一基も原発を稼働していない国に対し日本は54基も持っていながら、
あの程度の差ですよ。
それに「マスコミに踊らされるな」と言いながら、あの表は、政府の圧力がかかった
大日本本営NHKのニュースで流されているものではないですか?単純過ぎます(笑)。
代替エネルギーがこれまで発展してこなかったのは、研究者がいて研究したくても
原発に金をかけ過ぎて無視されてきたからです。
今や原発にこだわり続ける推進派のほうがよっぽど客観性に乏しく、
それこそ原発安全神話の幻想を抱き続けているということに・・・
まぁ、気付かないんだろうけど。。。もっと現実を認識し勉強してくださいと願うばかりです。
って、結局私もいろいろ書いてしまったけど、ああ、虚しい(笑)。

投稿: 寝耳に水 | 2011年6月19日 (日) 06時54分

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