キリギリスだったギリシャさん。もう大変なことになっているようで。そしてユーロ各国も追い詰められています。

今朝は8時から、町内会の河川清掃でオイラも参加した。小雨の中だったが、ほとんど全員参加に近かったので、30分も経たない内に終了。よく”地域コミュニティー”の促進とか、テレビでそんな町内会の参加もしたことがないような学者さん、タレントさんが偉そうに讃えているが。

実際の町内会の付き合いというのは、そんな深くまで踏み込んだ付き合いではなく、いわゆる”猫の集会”に近い。猫の習性なのだが、夕方になると、とある広場か道路の一ヶ所に付近の猫が集まり、それぞれじーっとしていて、その後解散をするそうだ。同じエリアにそれぞれどんな猫同士がいるのか確かめ合うとか言われている。町内会もイベントが終われば、猫のようにさっさと自宅に戻っていく。

町内運動会や祭り・新年会には、飲食会もあり盛り上がるが、終わればさっさと解散だ。さっぱりした付き合いだ。昔は町内会の組織を利用して、選挙の事前運動に使われたり、行政側がおだててもっと町内会の仕事を増やし、謂わば税金ではなく”税労”を課す風潮もあったが、現在はこの風潮もあまり無くなった。

回覧板なんてのも考えればこの手の類だろう。日本以外には東南アジアの一部しかない。これ困るのは、長期の留守が出来ないことだ。廻しが遅れてしまっては迷惑が掛かる。まぁ、戦時中の隣組制度の名残りで、近隣同士の見張り合いには（良い意味で）効果が少しあるかもしれないが。またその回覧板の中に時々、販売品のカタログが混じっていることがある。NPO法人のものらしいが、時々怒りを感じることもある。JAも組合員にはこの回覧板制度を利用している。思考停止での惰性の習慣のような気がする。ある意味困ったものだ。

さて本題

ギリシャのソブリンリスクも、噂が出てから1年半。とうとう雪隠詰めの状態になって来た。

昨年の2月ごろ、世界にこの噂が広まった。オイラもこの件を記事にした。国家財政というのは、関連する金融機関や特にユーロ圏ともなると複雑に絡み合っていて、最後の土壇場にならないと、ディフォルトということにはなかなかならない。だから、世界が忘れたころに大詰めになってくる。

バブル崩壊：ギリシャの場合。ソブリン・リスクになるかも・・・・・・今ここ：2010年2月20日 (土)

国民の4人に1人が公務員・準公務員で、年金なぞも50代から貰え、本人が死んでも、親類縁者まで年金を引き継げるなんて、貰う方には天国のような国だった。脱税は日常茶飯事。そして、国家粉飾決算で本来ユーロ圏に参加できる財政状態基準ではなかったのを、”金男サックス”の協力で、うまく加入、そしてそれ以後も粉飾決算で、労働組合員の待遇を高水準で守ってきた。イソップのキリギリス的国家、国民だったとも言える。まぁ、日本の民主党左派+社民党+共産党が運営すると、このようになるという見本のような国だった。

グリーンスパン前ＦＲＢ議長：ギリシャのデフォルト「ほぼ確実」(1)：2011/06/17

６月16日（ブルームバーグ）：

グリーンスパン前米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長は、ギリシャがデフォルト（債務不履行）に陥るのは「ほぼ確実」だとし、その結果、米経済はリセッション（景気後退）入りしかねないと指摘した。　　

グリーンスパン前議長（85）は16日、ＰＢＳテレビのチャーリー・ローズ氏とのインタビューで、ギリシャ危機を解決する上で「政治システムが機能する可能性は極めて低いことが問題だ」と発言。「ギリシャがデフォルトに陥らない公算は非常に小さい」と語った。

前議長は、ギリシャのデフォルトの確率は「非常に高く、逃げ場はないと言わざるを得ないような状況だ」とし、幾つかの米銀が「八方ふさがり」となる恐れがあると述べた。　　また、ギリシャの債務危機は米国を新たなリセッションに導く可能性をはらんでいると指摘。その上で、ギリシャ問題がなければ米国のリセッション入りの「可能性は極めて低い」とし、「米経済が近く二番底に陥ることを示唆する動きはシステム内に見当たらない」と述べた。　　

米国の債務問題については、「恐ろしく危険」なものになりつつあるとの認識を示した。

ギリシャが救われる道の一つの条件は、国内での緊縮財政の実効で、それが出来なければ、IMFもEUも融資はしてくれない。780億ユーロなる膨大な額の緊縮財政策を議会で成立させなけらばならない。ということは、組合側に給与や待遇の大幅削減だ。もう何度目か分からないが、大きなデモ、ストライキも最大になってきた。

　６月17日（ブルームバーグ）：ギリシャの民間部門最大の労働組合であるギリシャ労働総同盟（ＧＳＥＥ）は、同国議会が政府の緊縮財政法案を月末に採決する際に48時間のゼネストを計画している。

ギリシャがディフォルト（債務不履行）になれば、米国始めユーロ圏の銀行も、・・・・

イタリアのウニクレディト銀行のＣＥＯギッツォーニ氏は、「ギリシャの無秩序なデフォルトは、アイルランドとポルトガルのほか、他の欧州諸国も『皆殺し』にする」　と、警告を発しています。

債務不履行となれば、まずギリシャに物を売るところがなくなる。債務不履行の会社には誰も物は売らなくなるのは定説だ。これと同じことが国家として起こる事態となる。僅かな農産物と僅かな漁業や畜産業では、国民の口に入る食料さえ満足に賄えなくなることになる。

やがて、これがトリガーとなって、ギリシャの欧州ユーロ通貨統一圏からの離脱、続いて同じく、アイルランド、ポルトガルが続くとなると、やがてスペイン・イタリアの経済はリセッション（景気後退）は免れなくなり、ユーロ圏崩壊というシナリオだ。各国バブルの時は、このユーロの制度はまことに都合がいいが、こうなってくると各自国の経済再生には手かせ足かせの作用が働いてくる。これ予測不可能だったのか、未曾有だったのか？散々姜尚中や、寺島実朗などが、持てはやしていて、これをアジアでも導入しろと大はしゃぎだったが。

ギリシャ内閣改造を表明、抗議デモ暴徒化で負傷者も：2011.06.16

（ＣＮＮ）　財政危機に陥っているギリシャのパパンドレウ首相は１５日、内閣改造を１６日に実施し、議会で信任投票を求めると表明した。内閣改造は、財政危機を乗り切るための緊縮政策に対する支持獲得が狙い。しかし１５日の議会では論議が紛糾し、首都アテネでは抗議デモが暴徒化して負傷者が出ている。

緊縮財政をめぐっては与党内からの反発も強く、野党は選挙の前倒しとパパンドレウ首相の辞任を要求した。 パパンドレウ首相は、昨年合意した欧州連合（ＥＵ）や国際通貨基金（ＩＭＦ）からの金融支援と引き換えに、歳出削減や国営企業の民営化について全野党の合意を取り付けることが大連立内閣成立の条件になると指摘した。

緊縮政策に対しては国民の反発も強く、政府の支持率は急落。１５日のデモでは財務省に向けて火炎瓶が投げ付けられ、警察はデモ隊に向けて催涙弾を発射した。 警察によると、アテネのデモ隊は同日正午ごろまでに約２万５０００人に膨れ上がり、警察官２人と市民４人が軽傷、１２人が拘束された。

デモに参加した３５歳の男性は「いつになったらこの悪循環から抜け出せるのか。妻は失業し、私は最初の緊縮財政で賃金を１２％カットされた。今度の緊縮政策では公共セクターの人員をさらに２０％削減するという」「誰もお金がなくてただ債務が増えるだけなら、誰が経済を活性化させるのか。我々の生活は奴隷のようになってしまう」と怒りをぶつけた。

労働組合も２４時間ストを実施し、議会に向けてデモ行進。ストの影響で公共サービスは止まり、交通網はマヒ状態になっている。ただ、空の便には影響は及んでいない。抗議デモはアテネのほか、国内各地でも予定されている。

ギリシャ政府がこれまでに実施した緊縮政策では財政赤字の削減が思うように進んでいない。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ（Ｓ＆Ｐ）は１３日、同国の長期国債格付けを、世界の中でも最低レベルの「ＣＣＣ」に引き下げ、ギリシャが債務不履行（デフォルト）に陥る可能性が高まっているとしている。

日本では、今回の大震災と原発問題でほとんどマスゴミは埋められているが、今世界は財政問題で大変なことが相変わらず続いていて、ユーロ圏各国と米国も崖っぷちまで追い詰められている。米国も州の財政はディフォルト寸前、また連邦政府も年金や高齢者医療保険の未払債務や連邦債務をあわせた債務総額は75兆ドル（約7,000兆円）になると見積もっている。

日本は失われた20年とか言っているが、あちらはバブルのあだ花が咲いていたに過ぎなかったのかもしれないね。

一粒で二度おいしいオイラのブログ：今日の画像

極東アジアに目を向ければ

中国もインフレが激しくなってきた。

お隣、韓国なぞ、ほらこれだ。

朝鮮日報2011年06月19日10時23分

http://news.livedoor.com/article/detail/5645254/