明治時代からの日本の宿題。西日本と東日本の発電電力は融通できない。だからこんなことに・・・・
昨日は、前々記事に書いたように、静岡駅近くで開催された、管理建築士の法定講習会に行って来た。熱海駅7時15分発の東海道新幹線。東海道本線が止まっているので、さぞや混んでいるのかと予想したが、たいして混んではいない。講習及び試験が17時過ぎに終わり、また新幹線に乗ったが、これもガラガラに空席が目立っていた。三島駅に着いて、ポン友と駅の傍の居酒屋で、数時間過ごした。三島も計画停電は2地域に分かれていて、駅付近は、昼間の予定だったが、中止となったとか、しかしもう一方の地域は、その時間実施されたようだ。
で、最終の新幹線22時16分発で熱海駅に着いたのだが、これ、もっとガラガラで、なんとオイラの乗った車両は5名しかいなかった。人の移動がまったく消えてしまったかのようだった。本線が運行を中止してしまっているから、新幹線の駅までたどり着けないようなのか?
居酒屋での話しのなかで、・・・・・・・
ポン友のポン友が夫婦でバンコクに行っている最中に今回の地震が起こり、成田までの便で直行できず、台北で一泊して、翌日成田に着いたそうだが、そこから先、成田から三島まで道路が渋滞していて、車で7時間も掛かったそうだ。とにかく都内の道路は大渋滞らしい。
熱海駅に着いてから、次女のところに置いてあった車に歩いて辿りつく道中で、突然ガタガタ・ビシャビシャと回りが揺れた。あとから調べると22時31分に富士宮を中心に震度6強の直下型地震だったそうで、多少の被害が出た模様。オイラのところは、震度4だったそうだ。これ長野県と富士宮とを繋ぐ、糸魚川-静岡構造活断層帯の中に入る。地震学者は、とりあえず今回の三陸沖地震とは、関連はまったく無いと云っているが、引き続いた長野県直下型と富士宮直下型は多いに関連があるように考えられる。ここも以前から大地震が予測されているところだ。
まぁ、、今回の件で西日本と東日本の電力事情は明暗を分けた。講習会場の静岡市は、電力に関しては、60HZ地域で西日本電力エリア。だから計画停電なんて関係がない。皆のんびりしていた。まず、電力会社のエリア分けはこうなっている。
北海道電力: 灰色、 東北電力: 茶色、 東京電力: 赤色、 中部電力: 薄緑色、 北陸電力: 青色、 関西電力: 紫色、 中国電力: 桃色、 四国電力: 橙色、 九州電力: 黄色、 沖縄電力: 緑色
そして、電力については、商用電源周波数が明確に違う。
糸魚川-静岡構造活線に沿って、50HZと60HZに分かれている。富士市においては、富士川を挟んで、同じ市なのに、両周波数が混在している。(オイラ大井川だと思っていたが富士川だった)
それで、これ歴史を遡れば、日本の商用電源周波数が西60Hzと東50Hzに分かれているのは、明治時代に関東では50Hz仕様のドイツ製発電機を、関西では60Hz仕様のアメリカ製発電機を採用し、これを中心として次第に東日本・西日本の周波数を広げていった結果だそうだ。
そして世界中で、一つの国内に別々の電源周波数が存在している国は、日本だけとのこと。もうこんにちになってしまうと、どちらかに同一するには、おびただしい数の発電機を全部変えることになり、超莫大な費用が掛かることから、そのままになってきているとうバカらしい話なのだ。これ日本の最大の失敗。
因みに米国やカナダは110V、60HZで統一。10年程前、カナダの自動ガレージドアを輸入した際、果たして100V・50HZのオイラの地域で機能するのかハラハラしたが、問題なく機能した思い出がある。
現状では、これをいざとなった時、解決するべく、東西間で相互融通できるようにするために、3ヶ所の周波数交換所が設けられているそうだ。しかし現在、それを稼動させても合計100万kwhしか調達ができない。
今、津波による福島第一原発の運転が不可能になった。この発電力量がどのくらいなのか。平成22年度の福島第一原発の発電電力量と設備利用率::平成23年2月末
2月の運転実績では
1号機・・308万kwh 2号機・・529万kwh 3号機・・532万kwh 4号機・・休止
5号機・・休止 6号機・・休止 で合計1,370万kwhだった。まぁ、これらが全滅してしまった。
因みにこれら休止号機が全稼動していた時、昨年4月・5月には、1号機が休止で、合計3,200万kwhの能力を発揮していた。もうこれも調達が出来ない。有り余っている西日本60HZエリアからの調達は100万kwhしかない。だから計画停電をすることになったのだろう。
しかし、かなりの地域で予定されていた停電が中止となった。オイラのところも、今日は9:00~13:00の予定と16:50~20:30の予定が中止となった。まぁ、かなりの稼動発電電力は余裕をみており、また稼動休止だった発電機をフルに稼動させた結果なんとか間に合わせている状態なのだろう。
しかし、昨夜自宅に帰る車から見たら、ホテル・旅館はほとんど、休業状態だった。そんないつ長時間停電になるかもしれない時に、客を取ることはできはしない。このままでは、ホテル・旅館は全滅になってしまう。これいつまで続くのであろうか。
まさに、電力は全ての血流のようなものだということが、つくづく思い知らされたわけだ。日本で生産される電力がこのような周波数が違うという歪な状態では、宝の持ち腐れということになってしまう。
どのくらいの費用が掛かるのか、オイラ素人なので分からないが、この周波数交換所を、そんな100万kwhなんていう規模の小さいものではなく、両エリアでの全量交換を目標に、規模を大きくして行かざるを得ないだろう。今回のような緊急時以外には利用価値がないかもしれないが。
しかし100年・200年に一度しかないようなことにも、堤防とかインフラを整備して来ているわけだから、この全ての日本の血流といえる発電電力の歪性を解消することは、一番の急務だと考えさせられた。これ明治時代からこんにちの日本人に突きつけられたいわば債務のような課題なのだ。
これからも大地震は予測がされている。東南海巨大地震はいつか確実に来るからね。
一粒で二度おいしいオイラのブログ: 今日の画像
こんな時だからこそ、願いをこめて、「もっとしっかりやれ!」との
プレッシャーを掛ける次第です。
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果たして、あと2年半
この人達のグループに
日本を任せていいのだろうか?
完全に一致してしまいました
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コメント
もう、ダメボ!
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投稿: aiya | 2011年3月17日 (木) 07時51分
誰かが魚拓をとってある。
今この三宅雪子のHPでは削除されているようだが。
コイツ、民意というものが全く分かっていない。
コイツに投票した奴ら、手をあげろ!
http://livedoor.2.blogimg.jp/himasoku123/imgs/8/a/8ae878b8.png
投稿: もうアホばかり | 2011年3月17日 (木) 08時52分
皆様は、もう気がついておられるでしょうが、政府・東電・NHKが組んだ原発事故に関わる情報統制が進行中です。
まるで尖閣諸島事件と同じです。 今回は、マスゴミが加わっているので、たちが悪いのですが。。。
福島の原発「事故」は完全に人災だと思います。 当初は、事故を隠蔽するべく画策していたのでしょう。 何もかも後手後手に回っています。
救援に赴いた米海軍の艦船が風上の日本海側に避退した時点で、放射能による大規模な汚染が現実になったのを知ることが出来ましたが、NHKなどでは、人体に影響は無い等と国民を欺いています。 万が一の時、一般の国民は、米軍が有するような防護服・マスクや、汚染された折に除染する機材等を持っていません。 半径20㌔や30㌔の範囲では充分では無いのは、米国が半径80㌔を立ち入り禁止にしたことで理解出来るのに、です。
米国を始めとして、民主党政府に厳しい視線を濯ぐ国が多くなるのは自然の理と言えるでしょう。
http://jp.wsj.com/US/Politics/node_200518
【津山恵子のアメリカ最新事情】地震大国なのになぜ 米市民が日本に不信感 WSJ
投稿: とら猫イーチ | 2011年3月17日 (木) 19時32分
もう少し詳しくは、・・・・・
一部除いて殆どが役立たずか?
岩手1区 階猛(民主党)
岩手2区 畑浩治(民主党)
岩手3区 黄川田徹(民主党)
岩手4区 小沢一郎(民主党)
宮城1区 郡和子(民主党)
宮城2区 斎藤恭紀(民主党)
宮城3区 橋本清仁(民主党)
宮城4区 石山敬貴(民主党)
宮城5区 安住淳(民主党)
宮城6区 小野寺五典(自民党) ←
福島1区 石原洋三郎(民主党)
福島2区 太田和美(民主党)
福島3区 玄葉光一郎(民主党)
福島4区 渡部恒三(民主党)
福島5区 吉田泉(民主党)
投稿: 祟り | 2011年3月18日 (金) 06時41分
東電の計画停電、今夏・冬も 大規模火力発電所、被害大
東京電力は、計画停電(輪番停電)を今夏だけでなく、今冬も続けなければならない、との見通しを明らかにした。東日本大震災の津波で
福島県と茨城県の大規模火力発電所が、現時点で復旧の見通しが立たないほど壊れていることが分かったためだ。
夏の計画停電は、気温が高い午後2~3時を中心に実施される見通し。停電規模は、気温の上がり方次第で大きくなる可能性がある。
首都圏への電力供給が長期間制限されることで産業界も大打撃を受けそうだ。
大きな被害がわかった火力発電所は、広野火力発電所(福島県広野町)と、常陸那珂火力発電所(茨城県東海村)。
発電所の設備や、石油や石炭など燃料の貯蔵施設が津波で壊れた。両発電所の合計出力は480万キロワットで
同じく津波で損壊した福島第一原子力発電所(福島県大熊町・双葉町、469.6万キロワット)に匹敵する。
東電管内のピーク需要は、冷房が必要となる夏場が6000万キロワット前後、暖房需要が高まる冬場が5000万キロワット前後。
これに対し東電の現在の供給力は3500万キロワット前後にとどまる。
電力卸供給事業者(IPP)からの電力買い取りなどを進め、夏までに4700万キロワット程度に増やす予定。しかし
それでも夏時点で1000万キロワット(333万世帯分)、冬も数百万キロワット足りなくなる計算だ。
東電幹部は「再稼働した火力も、いずれ定期検査に入るのでずっと発電できない。今夏、今冬だけでなく来夏も綱渡りが続きそう」と話している。
http://img.news.goo.ne.jp/picture/kyodo/PN2011031201000658.-.-.CI0003.jpg?640x0
投稿: もう、ダメボ | 2011年3月22日 (火) 17時31分