2010年の終わりと2011年の始まり。オイラの予測と提言
今朝、カミさんと、墓の掃除と墓参りをした。今年から昨年1月に死んだ愛猫の墓も隣に一つ増え、なんだか賑やかになった。孫へのお年玉も一つ増え、その分、その親である娘の分が無くなった。末娘の分は未だ健在。お年玉は仏壇に並べて置き、先祖参りをしたら各自もらっていくようにしている。我が家では。
まぁ、1年の総括というか、区切りというか、昨年のこの時期と同じようなタイトルにしたわけだが。
2009年の終わりと2010年の始まり。2009年12月31日 (木)
当たるも八卦、当たらぬも八卦なのだが、昨年は、10項目で現状と予測を挙げてみた。しかし、少し主張が抽象的で、感想の域を脱していなかった。まぁ、このぐらいぼやかしていた方がいいのかもしれない。オイラ予言者ではないからね。ズバリ当たったとしても、偶然というものだ。ただトレンド(傾向)を挙げてみるにしかならない。イロイロ考える為のヒントということになろう。
今回は、この1年、見聞きし、考えたりしたこの総括として、提言も混ぜてみたい。
1. 国会審議の議決に際して、憲法を改正して、衆院の議決権を現状より優先度を上げよ!
日本政府ほど、クルクル変わる政権はない。首相を始め閣僚らじっくり1年以上執務なんてのが、逆に珍しいほどだ。外交でも他の国のトップたちから、名前を覚えると、次は違う人物だと、呆れさせている。それは大臣にも当てはまる。だから常に日本の閣僚は、素人とたいして変わらない。
長い自民党政権時代でも、参議院で与野党逆転となると、参院で否決されてしまい、法律が制定されないで、廃案になってしまう。もちろん良い点なのかどうか分からないが、野党の意見を組み入れた法案の実現が可能で、修正して通過することもある。しかし、長く見ていると参院の議決に、国会審議が振り回され、その代償として首相交代、内閣改造が頻繁に繰り返すことになる。
最近の事例でも、小泉政権の後を継いだ安倍政権が、参院選で与野党逆転のねじれ以降、野党それも政権奪取が近いと民主党による、審議拒否が続き、1年で福田政権に交代、同じように、1年で麻生政権に交代。で、昨年の総選挙で民主党政権となった。しかし度重なる不祥事に、菅政権に交代。それから、民主党は、政権能力なしと国民が判断した結果、今年の参院選では、これまた与野党逆転。それを受けて、その後の臨時国会の法案成立率は最低であった。
現在の政局も、1月からの通常国会で、参院審議でほとんどの関連法案が通らない見通し状態-。
戦後43代-75代=32代の総理大臣の内 4年1期以上だったのが
吉田茂が合計で2,540日
池田勇人が合計で1,577日
佐藤栄作が2,800日
中曽根康弘が1,808日
小泉純一郎が1,882日
これだけいた総理大臣の内、たった5人だけだ。そして26人の首相が1,000日以下。
それもこれも、そもそも国権の最高たる国会の制度から来ている。衆院と参院がほとんどカーボンコピー化していて、同じことを2度経ないと議決できない状態なのだ。
議員内閣制の国々、英国・ドイツ・カナダ・オーストラリア等は、実は国会の議決権は実質衆院(下院)にあり、一院制といってもいい。これ調べると、日本でも旧憲法(大日本帝国憲法)では、参議院は貴族院だったわけで、どちらかといえば英国の国会に近かった。
戦後の憲法改正で、なぜこのように現在の制度に変わってしまったのか。これ多分駐留軍が、米国の国会を参考にして、日本に押し付けたとオイラ考えている。ところが、米国は大統領制。大統領⇔議会(両院制)の国だからこれでも安定した政権運営が出来る。
(注:マッカーサーは一院制を推奨したが、旧貴族院の延命のため、参議院と会わせた2院政制に日本側が固執したという説もある。だが現在は両院がカーボンコピーかしていて、これが政権・政策の歪性を招いている)
つまり、米国駐留軍と共に、短時間に作った今の憲法は、重大な欠陥があったとも云える。先進国の議院内閣制の国としてもガラパゴス化している制度なのだ。
日本国憲法
第59条 法律案は、この憲法に特別の定のある場合を除いては、両議院で可決したとき法律となる。
2 衆議院で可決し、参議院でこれと異なつた議決をした法律案は、衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決したときは、法律となる。
3 前項の規定は、法律の定めるところにより、衆議院が、両議院の協議会を開くことを求めることを妨げない。
4 参議院が、衆議院の可決した法律案を受け取つた後、国会休会中の期間を除いて60日以内に、議決しないときは、衆議院は、参議院がその法律案を否決したものとみなすことができる。
まぁ、この法律を使って、常に与野党攻防を繰り広げていて、一部衆参安定した時期を除いて、通常が政局となってしまう。改正する案はイロイロあるだろうが、この59条を生かすなら、2項の「衆議院で出席議員の3分の2以上の多数で再び可決したときは、法律となる。」を「3分の2以上」ではなく、「2分の1を超えた」に変えることで、少なくとも最高4年間の安定した政権運営が出来る国になることが可能と思うが。
参考記事首相がクルクル代わる、あーなんたる、素晴らしい日本国家。65年間も続けています。
まず、日本の国会制度を憲法改正の一つの項目として、与野党には実現をしてもらいたい。他の改正することは沢山あるが、ここでは言及をしない。
2. 国際的な財政破綻や危機がますます大きくなる年になるだろう。
2011年は、主要国のトップが総入れ替えとなる2012年を控えて、相当国内向きな政治となると云われている。国内報道では、あまり大きく報道されていないようだが、米国も欧州もボデーブローのように、今までの金融緩和政策や財政負担の付けが回ってきて、にっちもさっちも行かなくなるかもしれないと云われている。現に米国の失業率は10%、各州の財政も破綻状態が多くなっている。カリフォルニア州、イリノイ州など「100年に一度の危機だそうだ」。日本で言えば、東京が危ない、名古屋屋が危ない、福岡も危ないというようなもの。
米国本体も、12月29日付けでは、米政府債務総額は14兆ドル(1、200兆円)で、米政府純債務は、9.4兆ドル(800兆円)だそうだ。純債務で比べたら比率としては、日本の方が良い方ではないか。
また、ユーロは来年分裂の危機を迎えるのではないか?と思う。ギリシャの次はアイルランドの危機。ドイツ国民が、「こんなユーロ圏からは脱退してくれ!」との声があがっているそうだ。ポルトガル・スペイン・イタリアに飛び火したら、ユーロはもうもたない。フランスとて危ないらしい。ポンドの英国だって危機をずっと引きずっている。まぁ、この国は過去幾度も破綻の経験があるから馴れっこか。
3. いよいよ中国の無理をし続けた経済・財政運営も、一端崩壊の危機を迎えることになるかもしれない。
まぁ、カネを刷りすぎて「前門のインフレ」、贈収賄しまくりでの放漫融資の付けが、不動産バブル・株バブルを引き起こし、その規模が風船のようにどんどん膨らんで、共産党独裁政権で押さえているが、来年はいつまで押さえきれるか予想がつかない。今年一年よく持ったと思う程。ここまで来ると、ソフトランディングは無理かもしれない。傷を負った獣は怖い。来年は特に中国の覇権には、断固備えておかねばなるまい。
4. 来年は、衆院選があるかもしれないね。
もう、民主党政権による、政局についての言及はバカバカしくてやっていられない。今年期待したのだが、まぁ、そんなに簡単に総辞職解散は行わないことは分かっていたが。しかし今や、民主党は小沢派と反小沢派と蝙蝠派との3分裂状態。参院では与野党逆転状態に。
国民有権者は、民主党の正体を見さしてもらった。どうすんだろう菅直人政権は。もともと、昔学生時代に過激派だったのが多い。やつらの習性は、自分達が一番の正義だと誤解しやすいところがある。
たとえ通常国会で、関連法案が通らなくとも、国民を犠牲にしても、「石に噛り付いて」政権を続けていくのだろうか?そしたら国民はどうする!まぁ、この際みんなで奈落の底に落ちてみるのも、将来の日本国民の為には、良いことなのかもしれない。そこから蘇ろう。
5. 北朝鮮の金王朝は、来年が最後となるかもしれないが、それはそれで大変なことになる。
どうやら、金正日の3男(正雲)と日本で云われている正恩は、そうではないらしい。イロイロな説が飛び交っている。金日成の最後の子供だとも云われている。たしかに北朝鮮では、正日の3男とは云っていない。食料も少ない、電気も不足、燃料も不足の中で、今大寒波が北朝鮮上空に座っている。金正日も少し体力が戻ってきているように見えるが。まぁ、この国はまったくナニが何だか分からない。
韓国国民が、心配しているのは、建前の南北統一などではなく、この劣化してしまった北朝鮮国民を引き取ること。平等に扱ったら、韓国国家は破綻する。日本だって難民が数千人来ただけで、とんでもないことになる。国内大混乱となるだろう。おとなしく慈善を受けるなんてことには、多分ならないだろう。
やはり、その時は、貧乏層で扱いが慣れている中国国家に任せましょう。そんな北朝鮮にあるといわれている鉱物資源なんて卑しい根性を出さないで。中国の自治領でいいじゃないか。世界での死刑の数の累計より、死刑の数が多い中国国家だ。飴と鞭で北朝鮮国民を飼いならしていくだろう。
そうなれば、38度線は、韓国と中国との国境となる。韓国の国民も、もう少し日本人と仲良くやっていく思いに変わっていくだろう。いつまでも日本に対して「ルサンチンマン(怨恨)」での、ユスリタカリのビジネスモデルはやめて、歴史教科書も、もっと客観的なものに変えて、洗脳の教育はやめた方がいいと思うが。お互いが不幸になるからね。
皆さまにおかれましては、本年もこのブログへのアクセス、ありがとうございました。
来年もこのブログへのアクセスの程、宜しくお願いいたします。
つきなみですが、「良いお年をお迎えください!」
一粒で二度おいしいオイラのブログ: 今日の画像
まぁ、日本人も、
もう少し賢くなりたいものですね
今年話題だった人
鳩ポッポ
菅直人
小沢一郎
仙谷由人
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
鳩ポッポ、こいつが
アメリカに行った→オバマ激怒
メキシコに行った→首相怒る
サウジに代役が行った→国王怒らせる
沖縄に行った→沖縄島民怒る
ロシアに行った→メド北方四島に来る
韓国に行った→北朝鮮砲撃
ブラジルは麻生指名で行かなかった→良かった
インドに行った←イマココ
まさに、「歩く国難」
誰かコイツを座敷牢に入れておけ。
投稿: kekeke | 2010年12月31日 (金) 07時00分
今年の春頃から、大変興味深く拝見させていただきました。2008年の記事だったと思いますが、地政学に関する記事を興味深く拝見したのが本ブログを継続訪問するきっかけでした。GHQによって日本が骨抜きにされた戦後体制が抜本的に変わるためには、国民一人ひとりが目覚めるか(これは無理か)、天地を揺るがす大難が無くてはならぬようです。やはり黒船が必要なのかと。2011年は、こういった意味で意義ある年になるかもしれません。何か大きなことがありそうな予感です。今の日本は、そのための準備はできていないですね。
来年も宜しくお願いいたします。
投稿: JJ | 2010年12月31日 (金) 08時47分
最近の有権者の投票行動は
あまりにも人気投票のようになってしまい
ただただ、パフォーマンスのうまい候補者に
票が集まるようになってしまったような気がします。
長期的視野をもって、
有権者が投票しなくなってしまった。
少なくても、選ばれた政権が、
4年間は安定的に政治が行える制度に変えなくてはだめだろう。4年がいいか、3年がいいかは議論の余地はあるが。
その国の人口規模論もあるが、確かに議員内閣制の国々では、両院制とはいっても、法案審議については、実質一院制であり、日本のような衆参カーボンコピーの制度になっている国は珍しい。
総合的に考えると、これがクルクル変わる内閣の原因になっていることは明白だ。なのに憲法改正マターだから、これまで変えることが出来なかった。
実質一院制となれば、もう少し有権者も覚悟を決めて
投票行動をするようになると思うが。
投稿: 爺 | 2011年1月 5日 (水) 09時46分