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2010年10月 9日 (土)

中国民主活動家、劉暁波氏獄中でノーベル平和賞受賞と民主党動物園の見学

おとといと、きのうは、前から気にはしていたが、天候や仕事やモロモロで出来なかった、ミカン山の草刈り・枝刈りをした。15段の段々ミカン畑なのだが、手入れが悪いので、枯れた樹が多くなり、そこが日当たりがいいので、雑草がより生い茂る。苗木を補充して植えるのだが、一人前のミカンの樹になるには、15年から20年掛かる。気の長い話なのだ。ただただここを愛した父親の遺言に従っているだけ。利益なんて考えたら、やってなんかいられない。

草刈機で、雑草を処理したり、石垣補強で植えられているシキビ・お茶の木・サカキなど成長の早い雑樹の枝エダをなぎ倒す。ストレス解消にはもってこい。足腰の鍛錬にもいい。多少ミカン栽培の知識も向上。農機具の取り扱いも向上。オイラにとっては面白い世界をもう一つ持っている。疲れ方はゴルフ山岳コース1ラウンドをやったぐらいだ。

文明の力は恐ろしいもので、この草刈機を使わないで、昔のような農機具でやっていたら、二日で済むところが、その数倍の日数が掛かっただろう。オイラが幼少のころは、皆そうだった。ところで毎年雑草の種類が多少なりとも変わるのが面白い。様々な要因はあるわけだが、これは専門家の分野に入るので、深く追求しようとは思わない。今年は露草(ホタル草)が異常に多かった。また季節遅れで彼岸花が満開だった。二本ある甘柿の樹には一切実が付いていなかった(裏年には実がつかないという柿の不思議)。

さて本題

ノルウェイのノーベル平和賞に、現在中国で服役中の中国人民主活動家、劉暁波(りゅう ぎょうは、リュウ・シャオボー)氏が選ばれた。かなり前から噂されていたことだ。

中国人として、初めてのノーベル賞受賞が、中国共産党に迫害を受け、懲役11年で収監されている人物とは皮肉なものだ。このノーベル賞平和賞は、本場スウェーデンではなく、ノルウェイで選考が決まる。過去の受賞者も見ると、的確なときもあるし、疑問なときもあるとオイラは記憶している。まさに国際政治の政局の中で決まっている印象を受ける。昨年のオバマ受賞に関しては、オイラは未だに疑問を持っているが。

しかし、今回初めての中国人受賞に関しては、再度国際的に問題を提起したという時点で、アッパレというべきものを感じる。さっそく中国政府では、この発表の放送を停止するという情報管制を引いた。中国でも見られるCNN・BBC・NHKなどの、ノーベル賞発表の場面で、彼の名前を発表する瞬間放送を停止、テレビ画面は暗黒となった。インターネットの検索も中国国内では、彼の名前や08憲章などのキーワードで検索出来ないような管制をかけた。

中国の検索サイト「百度」に、日本で「劉暁波」「ノーベル賞」で検索を掛けると、おびただしい数(約1万件)のサイトが掛かるが、中国本土からでは、規制され一切掛からないらしい。

インターネット検閲も一層強化された。中国の検索サイト最大手「百度」で「劉暁波」「ノーベル賞」などの検索語を入力すると、「関連法規と法律に反する」として、検索内容が表示されない。

劉氏の受賞を伝えるニュースがポータルサイトのブログに掲載されると、「サイトの安全な運営に影響を与える恐れがあるため削除された」というメッセージだけが表示される。

さらに公安当局は劉氏の夫人、劉霞氏が住む北京市内のアパートを取り囲み、マスコミによる接触を阻んでいる。

これは紛れも無い事実。世界の人々はこの瞬間、噂されていた中国共産党の真実とその異質を見た。中国政府は、劉暁波氏がもしかして平和賞を受賞するのではと、身構えていたのだろう。そして、中国政府にとって悪夢の受賞発表。即報道管制!まったくこの国は、子供じみていて、分かり易い国だ。

オイラ今月中旬から一週間中国に行くので、向こうでオイラのブログを見ることができるかどうか試してみようと、半ばウキウキしている。劉暁波・08憲章・ノーベル平和賞受賞・ミーチャンハーチャンでどうなるか。あー、今日この記事を作ってしまったから、規制の対象になってしまうかも。もっともそれ以前に随分中国政府を批判した記事が多かったから、もうそれ以前に規制されているのかもしれない。

この劉暁波氏の奥さんがテレビでインタビューに答えていたが、旦那が坊主頭だったのに揃えて、自分も坊主頭になっていた。何も語らずとも彼女の旦那に対する強烈な強い意志を読み取ることが出来る。

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2008年の撮影

WIKIからの転用なのだが、

劉暁波 (りゅう ぎょうは、リュウ・シャオボー、1955年12月28日 - )は、中華人民共和国の著作家。元北京師範大学文学部講師。人権活動や民主化運動に参加し、中国当局による投獄を繰り返す。

2008年の零八憲章を起草して拘束され、2020年6月21日までの懲役刑の判決を受け服役中。

2010年にノーベル平和賞を受賞し、中国国籍を有する中国人として初のノーベル賞受賞者ともなった。

六四天安門事件からの猛者で、

六四天安門事件の殉難者の名誉回復と人権保障などの民主化を呼びかけ、2度の投獄や強制労働を受けた。

2008年、「世界人権宣言」発表60周年を画期として発表された、中国の大幅な民主化を求める「零八憲章」の起草者となり、再び中国当局に身柄を拘束され、以後は外国要人訪中や人民代表大会会期中は自由を失い、電話・インターネットによる交信が遮断された。

2010年2月に「国家政権転覆扇動罪」による懲役11年および政治的権利剥奪2年の判決が確定して4度目の投獄となり2010年現在も遼寧省錦州市の刑務所で服役中。

前年度のノーベル平和賞受賞者であるアメリカ合衆国大統領のバラク・オバマは「劉暁波は、民主主義という万国共通の価値を平和的に推進する勇気あるスポークスマン」「基本的人権は何よりも尊重されるべき」と発言し、劉暁波を釈放するよう中華人民共和国政府に要求する姿勢を示した

ところでこの零八(08)憲章とは何なのだろう。

基本理念 [編集]

自由 - 言論、出版、信仰、集会、結社、移動、ストライキやデモ示威等の権利

人権 - 人は国家の主体であり、国家は人民に服務し、政府は人民のために存在する

平等 - 公民は、社会的地位、職業、性別、経済的状況、種族、皮膚の色、宗教や政治思想にかかわらず、その人格、尊厳、自由はみな平等である

共和 - 「皆による自治と平和な共生」、分権制と利益バランスを求める

民主 - 主権は国民と国民が選んだ政府にある

憲政 - 法治によって政府権力を制限し行為の境界を主張する

今の中国共産党体制では、これらが保証されていないということだ。またこれに従って具体的に19項目の主張があとに続く。これを中国政府は危険な思想だと弾劾しているわけだ。法輪功に対する弾圧も似たような思想弾圧なのだ。

過去のノーベル平和賞受賞のダライラマに対しても、各国はむかい入れてはいけないと、日本・米国・フランス・ドイツなどにも節介を焼く。ドイツも米国も「あんた(中国政府)にとやかく言われる筋合いはないわい!」と堂々と主張する。日本のようにコソコソしない。

中国政府もここに来て、日本での尖閣諸島略奪批判や、レアーアース輸出禁止に対する批判、フジタ社員不法監禁、国際的には人民元切り上げ要求、バブル崩壊の様相、疑惑経済統計の発表、隠し不良政権、粉飾会計の疑惑等々弱り目に祟り目のあるなかで、この人権抑圧だ。

文化大革命の頃から、媚中国まっしぐらで、世論を誘導してきたA級戦犯の朝日新聞とその系列メディアよ。今回の件においても、「中国政府を非難する報道は行わない」という嘗ての協定を守り続けるのでしょうか?もうすでに良識ある国民は朝日新聞を胡散臭く思っているのだよ。

一粒で二度おいしいオイラのブログ: 今日の動画

昔、マドンナブームでおかしな議員が大量当選をしたが、

今の民主党議員も負けず劣らずといったところ。

あまりにもバカバカしくて、

ヘソで茶を沸かすようなもの。

彼女、これでも東大⇒ミシガン大学卒の

厚生省の官僚だったとか。

今年5月13日に行われた衆議院本会議での

民主党が誇る大型新人の大泉ひろこ様の質問演説です。

皆様冷静に、冷静に観てください。

なお、お時間もない方々もいらっしゃると思いますので、

こちら短縮判です。

聞きしに勝る民主党・大泉博子議員の鬼気迫る演説を聞きやがれ

もはや、狂い猿!

下には下がいるもんだ!

まるで、動物園を見学しているような錯覚に!

これ追加

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コメント

さあ、日本の現在の政権。
彼のノーベル賞受賞に対して
賞賛の声を上げるか
はたまた中国に従って沈黙するのか。

菅直人・仙石よ、
世界に対して
どのようなメッセージを送るんだい!

ノルウェイはアッパレと云ってみろ!

この屁たれどもよ!

投稿: 百度 | 2010年10月 9日 (土) 15時09分

 日本の「進歩的」を気取る報道機関は、戦前は、「大本営発表」を丸映しの報道をして恥じることはありませんでした。
 戦後も、在日朝鮮人の「帰還事業」を美化し、北朝鮮を「地上の天国」並みに讃え、騙されて帰還した在日の人達を塗炭の苦しみに追いやりました。 同胞に対しても、ブラジル等への移民の事業を賛美し、批判的報道はしませんでした。
 NHKも同じです。 私は、昔、たまたまNHKの海外向け英語短波放送を聞いていて気分が悪くなったことがあります。 それは、故田中角栄が宰相に着任した折の放送でしたが、いくら海外向けとはいえ、聞いている者が恥ずかしくなるほどの褒めちぎりようでした。 イギリスのBBCと比較するのは無理でしょうが、事実を客観的に報道する、という姿勢等はかけらも感じ取ることが出来ませんでした。
 今では、日本の新聞とTV・ラジオは読みも、観も、聞きもしません。 新聞は購読を断りましたし、そもそもTVを視聴出来るアンテナを設置していないのです。 ネットで英米の報道に接しているだけです。 英語の勉強にもなるので一挙両得です。   

投稿: とら猫イーチ | 2010年10月11日 (月) 12時44分

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