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2010年6月16日 (水)

岡本倶楽部はどうなった。今「嵐の前の静けさ」なのか。

14日衆院での代表質問、15日参院での代表質問があった。途切れ途切れで録画で観た。参議院での西田昌司の追求質問は、いつもながら素晴らしかった。

西田昌司オフィシャルサイト

とにかく与党は早く国会を閉じて、ボロが出ない内に閉会をしたいのがミエミエ。この中で、ただただ人気があったのが、キャミソール荒井こと荒井聡国家戦略大臣。野党各人の質問に出ずっぱり。総理以外としては、一番多くのお呼びがかかった。今日内閣不信任案・問責決議案を否決して、無理やり国会閉会をするらしい。やることが、自民党時代よりもっと悪どい。

与党にとって、ちょうどいいことに、W杯で日本がカメルーンに1対0で勝ってしまったので、テレビ報道は、W杯一色でしばらく続く。

また嘗ての木村剛が率いた無担保融資銀行「日本振興銀行」が一斉捜索だと。なんでも証拠のメールを消去して証拠隠しを金融庁から指摘された。そしてその関連の噂があった、SFCGが

経営破綻(はたん)した商工ローン大手のSFCG(旧商工ファンド、東京)が破綻直前に資産を親族会社に譲渡していた問題で、平成20年12月に行った約400億円の資産譲渡が資産隠しにあたり、債権者に損害を与えた疑いが強まったとして、警視庁捜査2課は16日、民事再生法違反(詐欺再生)の疑いで、同社の大島健伸元会長(62)ら4人前後について、近く本格捜査に乗り出す方針を固めた。

そして、相変わらずの相撲界。デブ達が博打をやっていたんだって。それも山口組弘道会方面と。相撲賭博まで行くか行かないか。もうデブ達が右往左往するのをテレビでみせられるのは勘弁してほしい。また例のテレビでの相撲評論家達の稼ぎ時になって。これからまた延々とやるよ。(笑)

これだけの材料で、1ヶ月は延々とこれら報道で埋め尽くす。昨年のノリピー大麻事件と同じように。参院選挙の争点をぼやかすのには、ピッタリになってきた。そして、岡本倶楽部の詐欺的預託金商法による出資法違反。これから逮捕だがいつごろ出てくるのだろう。

千葉法務大臣。やっぱり旨く警察・検察を動かしているじゃありませんか。時期は裁量で決められるからね。これで、参院選はぼやけた中で行われることになる。

5月26日の早朝に、岡本倶楽部関係の施設に一斉強制捜査が入ったわけだが、その後警察・検察からの具体的発表はない。嫌疑が固まれば、一斉検挙となる「嵐の前の静けさ」なのだ。

ここに面白い記事を見つけた。

岡本倶楽部事件」を突破口に警察あげての弘道会壊滅作戦が進行中!2010.05.31 Monday

 山口組系弘道会は、銃刀法違反で服役中の司忍・山口組六代目が設立した二次組織である。 約4000人の構成員と準構成員を抱え、山口組でも最大級の組織。高山清司組長は、山口組ナンバー2の若頭だ。  

名古屋市に本拠を置く弘道会が、日本最大の暴力団である組長と若頭ポストを押さえたのだから、資金力を増大させ、裏社会への影響力を強めるのは当然のこと。暴力団との親交を隠さず、むしろその力を利用する不動産、金融、興行、風俗などを“生業”とする怪しい経営者たちで、弘道会になびく者は少なくない。

中略  

5月末、二つの事件が新聞社会面をにぎわせた。 出資法違反で強制捜査を受けた熱海の岡本ホテルグループの会員を募集する岡本倶楽部と、大相撲名古屋場所で日本相撲協会の2人の親方が、暴力団員に維持員席のチケットを手配していた問題である。この二つの事件は、「弘道会壊滅作戦」の一環として浮上したといっていい。  

岡本ホテルグループのオーナーは、中核企業の岡本ホテルシステムズで会長を務めていた大東正博氏。捜査当局は、暴力団周辺者と位置づけている。  

摘発されたのは、「5年後に償還、返還可能な宿泊ポイントに応じた利回り保証」という預託金商法。別の山口組系のフロント企業が手がけていたものを、大東氏が大きく展開していったもので、そのせいか山健組、弘道会といった巨大組織のフロント企業や企業舎弟が関与している。  

事件化したトランスデジタルの約20億円の資金が、サリアジャパン(東京の不動産会社)を通じて岡本倶楽部に投資されているのはその一例。

トランスデジタルを事実上経営していた黒木正博(民事再生法違反で起訴)と野呂周介(同)の両氏は、山口組系の企業舎弟と目されている。  

中略  

弘道会は、中部国際空港など巨大プロジェクトの利権を一手に握り、不動産、金融、ファンド、マルチ商法、興行などあらゆる面で暴力団利権を拡張している。 警察との戦いはまだまだ序盤戦。今後も同種の問題が表面化、裏に弘道会が絡む、といった構図の事件が多くなりそうである。【桂】

「サリアジャパン」って聞いたことがある。それでメインの舞台となっている岡本ホテルの不動産登記簿謄本を取り寄せてみた。これは誰でも法務局に申請すれば手に入れられる(1,000円)。

まず、表題部と甲区(所有権・差押関連)

以下(クリックで大)

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平成5年に前経営者は相続している。土地の評価が最高に高いころだ。多分莫大な相続税の請求が来たと思う。

平成16年には、エリアリンク株式会社というところに、所有権が移っている。

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次にそれまでの差押を解消して「11」平成18年に㈱サリアジャパンが仮登記、平成19年に本登記をしている。これが問題の㈱サリアジャパン。

そして、平成19年同日に、㈱サリアジャパンが本登記した日に、今度は「12」(有)グローバルウィンカンパニーに所有権が移っている。これ不動産譲渡益税を逃れるよくあるやり方。お互いナアナアの場合が多い。その後も熱海市に差押がされているが、現在に至っている。

さて次は乙区(所有権以外の権利)なのだが。

簡単に言うと、それまでの主たる融資は、横浜銀行だったか、当時の金融危機等もあり、それらをまとめて、共同債権買取機構に売ってしまったようだ。

特筆すべきは、「3(い)」で平成16年にワイエスビー・パートナーズ・エルエルシーに当初横浜銀行のつけた2億円の根抵当債権が、わずか1千万円で債権譲渡されている。これが例の「米国ヘッジファンドが安く買い叩いて・・・」と云うのだろう。

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この米国ヘッジファンドの債権買収は、他の根抵当や抵当権でも最後はほとんどこの米国に住所のあるワイエスビー・パートナーズ・エルエルシー(YSB・パートナーズ・LLC)が破格な安さで買い取っている。

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そして現在は、それらいままでの債権(抵当権)は、所有権移転の平成16年10月14日までに、ほとんど抹消されている。そう、所有権が前の所有者から、最初の移転者(平成16年)エリアリンク株式会社⇒(平成18・19年)㈱サリアジャパン⇒(平成19年同日)(有)グローバルウィンカンパニーに移っている。

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上のリンク記事において

事件化したトランスデジタルの約20億円の資金が、サリアジャパン(東京の不動産会社)を通じて岡本倶楽部に投資されているのはその一例。

これで辻褄があった。とにかく、金融機関⇒共同債権買取機構⇒米国ヘッジファンドで債権をとことん安くして、現在の経営主体が買い取るというシステムが浮かんでくる。

多分いくつもあるグループホテルも、このようなスキームで手に入れたのかもしれない。

確か当初岡本ホテルを指揮していたのは、元新日本プロレスの「新間寿」という人だったとか。4年前の平成18年9月に行われた熱海市長選では、アントニオ猪木の兄さん「猪木よしもり」が、候補で出るという現象があった。今の市長斉藤栄が7,216票に対して、771票で落選だったが、この新間寿氏がバックにいたとしか考えられない。熱海市民はそれほどバカじゃないってことだろう。

そして、それを引きついで、岡本倶楽部の預託金商法をより大きくしたのが、

岡本ホテルグループのオーナーは、中核企業の岡本ホテルシステムズで会長を務めていた大東正博氏。捜査当局は、暴力団周辺者と位置づけている。

ということになるのか。そして今回の相撲賭博事件だ。同じ山口組弘道会の人脈で起こっている。さらに今日逮捕になったSFCG(旧商工ファンド、東京)の大島健伸元会長(62)もなんらかの関係があるのかもしれない。

警察・検察とすれば、関係者一網打尽をしたいところだが、どこまで逮捕者が出るか。

少なくても、トランスデジタル・サリアジャパン・岡本倶楽部・弘道会という壮大な事件の解明に今なりつつある。

以下連絡

1.6月12日付で被害者の皆さんのもとに、岡本倶楽部有志の会(仮称)が、発足説明会のお知らせとして、「6月28日(月)~7月24日(日)期間中毎日開催(15:00~17:00)、開催場所:熱海岡本ホテル大宴会場」という案内が送られています。岡本倶楽部被害対策弁護団団長 弁護士 藤森克美 

一粒で二度おいしいオイラのブログ:   今日の画像

毎度、毎度でございますが・・・・・・・・・。

今国会の代表質問でオオモテだった、

終盤国会の一輪の花だった

キャミソール荒井こと

荒井聡国家戦略担当大臣。

あのー、こういえば、

1回の答弁ですんだのにね!

経費で買いましたって

正直に言えばいいのに。

2010kyamiarai06

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コメント

ホテル経営部門会社と預託金商法会社とは、はっきり分けてあるみたいだね。だが裏では一体。

だから、オーエムシーは破産しても、岡本ホテルシステムズは、まだ破産していませんと。

なんでも、6月28日~7月24日まで、熱海岡本ホテルの宴会場で、毎日仮称「岡本有志の会」というのを開くと、今回被害者になっている会員に連絡しているそうだ。

被害者の会弁護士側は、絶対参加等の連絡はしないようにと警告している。二次被害が発生する恐れが多いにありそうだ。

ところで、この

「岡本ホテルグループのオーナーは、中核企業の岡本ホテルシステムズで会長を務めていた大東正博氏。捜査当局は、暴力団周辺者と位置づけている。」

この大東正博は熱海市内(水口町あたり)に、土地と屋敷を購入して、自宅としている。そして腑に落ちない話だが、同じ敷地内に旧経営者である母と娘が住んでいるとの噂。

この娘が、このホテルの専務を勤めていて、以前風営法で逮捕され、執行猶予になっている。かなり、今回の事件に深く関わっているとの噂だ。もし逮捕となれば、実刑になるだろう。

確か、この娘は、旧夫(台湾人)との間に1児を設けており、まぁ、要するに、この母・娘と子供は、人質状態に参画させられ、食い尽くされた結果となるのかもしれない。本人達は気がついていないかもしれないが。

やがて、裸同然で放りだされるかもしれない。それほどこのような手合いに掛かると怖いことになる、という事例だ。

投稿: 闇からの声 | 2010年6月20日 (日) 14時57分

岡本ホテルは閉鎖はしていませんが、
ほとんど客は入っていません。ホテル車庫には、
白色の国産高級車が、5台ぐらいがいつも停まっています。これホテル側の車です。

たまに、来る客の場合には、スーパーで食材を調達している状態。

そういえば、黄色い岡本リムジンバスはほとんど見かけません。日に1回は見たのに。

28日から、午後に今回の会員を集めてなにやら、自分たちに有利な計らいを企てているようです。

まだ、営業しているのを装うのは、詐欺罪にならぬよう
周到にアリバイ作りをしているのです。

早く逮捕起訴にしないと、主犯は国外に逃げてしまいますよ。

投稿: 市民 | 2010年6月26日 (土) 17時43分

大変、興味深かったが、写真は戴けなかったな。

投稿: 小馬刃死 顕宏 | 2010年8月 5日 (木) 10時50分

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