朝生がかなり劣化してきているようで。4月朝生の録画をCM飛ばしで観た
いよいよゴーデンウィーク開始。今オイラの家の前にある伊豆東海岸沿いの道路を見てきたが、普段の日と同じ位の交通量。伊東・熱川・下田方面も夕方にはガラガラに空いている。傍に小学時代の級友がやっているガソリンスタンドがあるが、聞いてみるとここ数年ますます観光客の交通量は減っているそうだ。回遊魚のように、以前の流れに大きな変化が起こっているようだ。
今月10日から沖縄県宮古島に行く予定なので、この連休は溜まっている仕事と孫との遊びに費やすつもり。オイラ怠け者なのか、仕事がなかなか終わらない。すぐブログやネットサーフィンに逃げてしまう。
さっきまで、4月朝生の録画を見ていたのだが。今回は全くの不出来だった。
数日前、偶然にも、昔VHSビデオテープに収録していた、朝生の一本をHDDにダビングして観た。1997年11月朝生だ。その後世の中は、様々な変化したわけだが、今見るとオイラ、自分が全てを知っている神のように、これらパネリストの発言をチェックすることが出来るので、大変面白い。
バブル崩壊後、どんどん経済・金融が落ち込んで行って、北海道拓殖銀行・山一證券が破綻。その後次々都市銀行や小金融機関、ノンバンクが破綻していった。この中にいて、当時どのような発言をしていたのか。天邪鬼のオイラとしては楽しい検証となる。
1997年11月のテーマ・パネリスト
『激論!金融破綻続発! ド~なる日本?!』
日本金融の安全神話は誰が崩していいるのか先週末、ついに山一証券が自主廃業に追い込まれました。景気の低迷と金融不安が言われる中、日産生命、三洋証券、北海道拓殖銀行、など、金融業界の倒産が目立っています。来年に控える金融ビッグバンを前に、国内金融業界の地殻変動が既に始まったのでしょうか?
それとも、まさに"金融恐慌"の前触れなのでしょうか? 政府、大蔵省は、今後も倒産する金融機関が出るであろうことが予測される中で、預金者、契約者の資産保護のために、公的資金導入を検討に入ったといいます。
しかし、そもそも、この様な状況に陥ることは一部では以前からささやかれていたことでもあり、半ば折り込み済みとの見方もある。では、なぜこの"わかっていたこと"に、政界は、官界は、そして財界は、一体なぜ対処できなかったのでしょうか?何が原因でこの様な事態になってしまったのでしょうか?そして、今後さらに傷口を広げないために、いま、政府は、そして、国民は何をすべきなのでしょうか、議論を通じて考えてみたいと思います。
=Panelist= 司 会 :田原総一朗 進 行 : 宮崎 緑・渡辺宜嗣
パネリスト:
清水信次 ライフコーポレーション会長
鈴木淑夫 新進党・衆議院議員
高野 孟 「インサイダー」編集長
西部 邁 月刊誌「発言者」主幹
ビル・トッテン アシスト社長
堀 紘一 ボストンコンサルティンググループ社長
水野隆徳 エコノミスト
水谷研治 東海総合研究所社長
山田厚史 朝日新聞編集委員
若林正人 キャスター、元東京銀行
紺谷典子 日本証券経済研究所主任研究員
津島雄二 自民党・衆議院議員
まぁ、この時も自由闊達な激しい討論をしていた。的を外した発言も多かった。これはいつでもそうだから仕方がない。しかし今回の朝生と比べるとベテランを揃えて充実した内容だった。
そして今回4月朝生は、
司会: 田原 総一朗
進行: 長野 智子・渡辺 宜嗣(テレビ朝日アナウンサー)
パネリスト:
藤末健三(民主党・参議院議員)
今井雅人(民主党・衆議院議員)
山本一太(自民党・参議院議員)
浅尾慶一郎(みんなの党・衆議院議員)
斎藤弘(日本創新党政策委員長、前山形県知事)
荒パスカル(通訳・翻訳家)
猪子寿之(チームラボ(株)代表取締役社長)
勝間和代(経済評論家)
高橋洋一(元財務官僚)
歳川隆雄(ジャーナリスト)
堀江貴文(元(株)ライブドア社長)
渡部恒雄(東京財団上席研究員)
今回は、田原の振りが鈍ったのか、かなり劣化したように感じた。とくに民主党から2人出ていたが、不慣れなせいか、甘く見ているのか、聞いていてその劣化ぶりに呆れてしまった。こんなのが今の政権を支えているのかよー。
このごろ、朝生ではホリエモンがよく出るようになったような。2月朝生にも出ていた。お仲間らしい猪子寿之ってなんか良くわからない人間だね。ラリっているような喋り方で、いかにもアウトサイダー的。たいした意味のある発言はなかった。ホリエモンは、今ロケット開発に力を入れているとか。まぁ、以前儲けた数百億はいまだ持っているみたい。
田原がいやにホリエモンをヨイショするんだよね。別にかまわないが。再度政界にと煽っているようだった。
勝間和代って、このごろ随分持てはやされているようだが、早口で断定的に言いまくるので、深い思想が全然伝わらないんだよね。ゆっくり話すと矛盾を突かれるのが怖いのか、みたいな。どうも彼女にはついていけない。聞いていて疲れる。
この1997年11月朝生で出た話題がまた出た。その時の国の国債の発行額が500兆円超えになってしまっていた。これをどうするか、このままで行ったら国は破産するをやっていた。今と話題が同じ。この時は紺谷典子オネータマなのだが、「大蔵省は、国の借金ばかり強調するが、本来この片方に国の資産・債権がある。本来両者を差し引きのネットとしてその結果を出すべきで、まだまだ十分国にはその余裕がある」と主張していた。西部邁も同調して「そもそも政府はこんな嘘話を根拠に国民を煽っている。差し引きでみれば60兆円なんて説もある」と云っていた。
オイラもそれを聞いて、目から鱗が取れたような気がした記憶がある。今回もまたそれが出てきた。国債871兆円を超えている現在に関して、勝間和代も当時の紺谷典子と同じような趣旨を発言、高橋洋一が同調し説明をしていた。田原が初めて聞いたように、ビックリのけぞって「本当なんですか?」とやっていた。電波芸者だね。
高橋は国の財政を複式簿記(バランスシート)で公開するよう努めたが、それを財務省が公開しないことをぼやいていた。本来国の借金を算出するには、債務と債権を差し引きした結果を出すのが、国際標準だと言っていた。財務省の陰謀と意見は一致した。あれれ、13年前指摘されていたことが、いまだに解消されていないのかい。この話は出ては消え、出ては消え。一向に決着がつかない。皆、自信を持って言えないのはどういうことなのだろう。
高橋洋一の話では、国の資産・債権は600兆はあるはずだから、純粋には300兆超えぐらいの借金だと言っていた。しかし実際には、資産・債権で融けて減少したり、無くなったものもありそうだから、実態は分からないともつけ加えていた。どうなっているんだ財務省。これは財務省が増税したいがための、いわばプロパガンダともとの、それに近い発言をしていた。
だいたい、「平成の坂本龍馬は誰だ」なんていうテーマ事態がナンセンス。NHKの大河ドラマのイケ面の坂本龍馬をイメージしているだけで、膨らまされた彼の評価を実態として見ていることに間違いが起こる。だから解釈は不可思議なバラバラになってしまっている。
1997年当時の朝生と比べると、今回はパネリストは劣っているし、田原の進行も劣ってきたものだと感じた。
一粒で二度おいしいオイラのブログ:今日の画像
田原総一朗のサンデープロジェクトが終了
小宮悦子のサンデーフロントラインに変わりました
それにしても、誰だかよく作り直しましたね
感心します
元タイトルはこれ!
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コメント
海外に住んでいるので、皆さんのブログ情報を頼りにして、日本はどうなっているのかチェックしております。
いやー、本当に、マスコミはマスゴミになったような感じです。廃棄物寸前ですなー。
て言うか、それ気にづかない国民も更に劣化したんだろうなー。
民主党もネタ的にテレビ局として支持できないし、さりとて、今更苛め抜いた自民党といちゃつくことも無理だし、そんでもって英雄待望論ですよ。こりゃー、末期の水だよ。
アホ臭い。
ようつべとか、ニコ動の方が面白いんだ。
いっそ、「天上の楽園を作る平成の金正日は日本にいるか」ぐらいで、ギャグ奮発の乗りまくりで番組つくったらどうなんだ。
かつての日テレの律動体操を紹介した番組が懐かしいなー。
投稿: ぐりぐりももんが | 2010年5月 2日 (日) 09時42分