踏んだり蹴ったりのアイスランド。今度はグローバル悪影響の大噴火かヨウ。
今日になって、やっとまた暖かくなった。しかし今週もCO2温暖化説の面々が期待するほどの暖かい(温暖化)気候にはならないようだ。
お茶を育てているオイラの地域の人は、先日の寒波と霜や雪で、新芽が被害を受けているとのこと。こんな気候は、初めてだとぼやいていた。天候不順で、柿やキウイーの新芽もやられて、今季はダメかも知れないと云っていた。
今実っているオイラの甘夏みかんも、気のせいか皮がごわごわになっているような気がする。食べたら、いやに水分が多かったような気がした。味は問題がないのだが。テレビ報道でもやっていたが、この天候不順による災害は全国的らしい。
そして、今回のアイスランドでの火山の大噴火だ。このアイスランドは、「カジノ的ねずみ講的詐欺金融」の崩壊で金融立国の国策は水の泡となり、英国・アイルランドの国民の預貯金をパーにすることを国民投票で決めたとか云われているが、そんなこと出来るのかねー。国家破綻がより現実的に近づいたのか。
このアイスランドは言わずと知れた火山国。人口はわずか33万人の国だ。ところが、今回の金融バブル崩壊で、EU国に迷惑掛けるや、今回の火山大噴火で、EU国上空はほとんどのフライトが欠航。また、この噴煙はこれから様々な気象に悪い影響を及ぼしそうだ。
覚えているのは、2004年の噴火の時。たしかあの時は人家の傍まで、溶岩が流れてきた映像をテレビで見た。しかしハワイ島のキラウエヤ火山のように、溶岩流がゆったり流れ、今回のような大噴火では無かったようだった。
今回のは、人家のある街(首都レイキャビ-ク)から、125キロも離れたところにあるので、前回のようなことはないが、その代わり氷河の地下からの噴火なので、水蒸気爆発をともなって、大きな大噴火となっているようだ。
4月14日(オイラのお誕生日)に噴火して、ヨーロッパ便の8割りが、フライト中止となって世界中で大混乱中。19日現在では中止が5割ほどになるようだが、運が悪く風が真北向きではなく、西や南や東に吹いているため、噴煙がヨーロッパの上空をさ迷っている。
カチンの森の慰霊祭に向かったポーランド首脳を乗せたフライトが、着陸に失敗して炎上。全員死亡の後、この大噴火。18日の葬儀では、米国や遠方の代表はこのフライト中止で葬儀参列は取り止めだとか。ここでは、「桜を見る会」の為、葬儀参加を取り止め、代行の予定だった鳩ポッポ首相に、運が向いたとか。
このアイスランドの火山については、過去ラキ火山の噴火が凄かったらしい。934年大噴火。これの規模は、人類史上一番大きかったとか。
次に1783年6月8日にまた大噴火。夏だったので雪や氷は関係なかったが、地下水の水脈に触れたところで起こったから、地下水がマグマに触れて、今回と同じように水蒸気爆発を起こした。
ラキ火山のヨーロッパへの影響 (WIKIより)
空気中に1億2000万トンもの二酸化硫黄が放出された。これは、1991年のピナトゥボ山噴火に匹敵し、ヨーロッパにおける2006年工業製品生産量の3倍に相当する。この二酸化硫黄粒子は西ヨーロッパ全体に広がり、1783年から1784年の冬までの間に何千もの人が死んだ。
1783年の夏は記録的な猛暑で、アイスランド上空に巨大な高気圧が発生し、南東方向に風が吹いた。毒の雲はデンマーク=ノルウェーのベルゲン(スカンディナヴィア半島先端)に到達し、6月17日にはボヘミアのプラハに、6月18日にはベルリンに、6月20日にはパリに、6月22日にはル・アーヴルに達した。6月23日にはイギリスに達した。あまりに霧が深かったため、船が港から出られなかった。また、太陽は「血の色 (blood coloured)」と呼ばれた。
人々は硫黄化合物のガスを吸い込み、肺の柔組織が腫れ上がったため、呼吸困難になった。フランス中部のシャルトル市の死者数は8月と9月に40人ずつ増加し、局地的死亡率が5%ずつ上昇した。
一方イギリスの記録では、屋外労働者の死者が増加し、ベッドフォードシャー州、リンカンシャー州など東部沿岸の死亡率が2~3倍になった。8月、9月にイギリスで中毒死した人は23,000人と推測されている。このもやは雹を含んだ激しい雷雨を引き起こし、秋に収まるまでに多くの牛が死んだ。さらに1784年の冬には寒波をもたらした。
ハンプシャーのセルボーンに住むギルバート・ホワイトは、氷点下の気温が28日間続いたと記録している。この寒さでイギリスの死者数はさらに8000人増えたと推測される。さらに春の雪解けで、ドイツと中央ヨーロッパでは激しい洪水被害を記録した。
ラキ火山の影響は、その後数年にわたってヨーロッパに異常気象をもたらした。フランスではこの影響で、1785年から数年連続で食糧不足が発生した。その原因は、労働者数の減少、旱魃、冬と夏の悪天候であった。
1788年には猛烈な嵐が起こり、農作物が大被害を受けた。これにより生じた貧困と飢饉は、1789年にフランス革命の大きな原因の1つになった。
なお、ラキ火山の噴火は異常気象の原因の1つにすぎない。グリームスヴォトン火山もまた1783年から1785年にかけて噴火しているし、最近の研究では1789年から1793年にかけてエルニーニョが発生したとする説もある。
画像はラキ火山
今回の規模がどのくらいになるか、今のところは分からないが、少なくとも2004年の噴火の時のようなわけにはならないほど、大きな規模となりそうだ。今季は寒冷化で氷河も雪も水分はタップリある。
今回の火山爆発で航空機の影響が言われているが、合わせてヨーロッパおよびロシアの穀物生産が壊滅的な打撃を受けるのではないかと一部で言われていて、穀物商社の動き次第では世界中から穀物が消えるかもしれないと。ちょうど作物の新芽のころに重なるからね。
折から日本でも気候不順(寒冷化)の影響を受け野菜が高騰している。お米も今後生育が遅れることもあり得、日本は小麦等の備蓄も殆どない国であり、国民生活に大打撃を受けるかも知れない。 アメリカが穀物は戦略物資でもあり、世界中に禁輸を発表すれば日本はたちどころに穀物不足に陥いってしまう。
日米関係が良好な時代でも禁輸という事態もあったぐらいだから、もしもの場合、米国が日本よりヨーロッパに穀物輸出を優先する可能性は考えられる。
また、今回の火山噴火の影響が1週間、2週間と続けばユーロ経済圏は物流・観光面で大打撃を受け、ユーロ圏は今問題のギリシャ支援など言っていられなくなるかもしれない。今後合わせてユーロ・ポンドのレートの状況から、今回の事態の規模を読み取ることも重要かも。
今季は以前から、寒冷化が予想されているが、今回の大噴火の噴煙の影響でさらに追い討ちを掛けて寒冷化が進みそうですな。それを防ぐには、CO2をどんどん出す方がいいのでしょうか?世界中政策変更ですな。
今年、温暖化危機を煽るヤツがいたら、張り倒されるかもしれないので気をつけて!
一粒で二度おいしいオイラのブログ:今日の画像
日本の民主党の鳩ポッポ首相
4月16日時事通信社での支持率23.7%
さて、米国の民主党のオバマ大統領の支持率(緑色)は?
3月23日時点で、鳩ポッポを抜き、上昇しましたが、
トレンドは多いに下降気味ですね。
そうなんです、日本のLOOPY首相なんかに、かまっている暇はありません。
どちらも、「だめだ、こりゃあ!」
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コメント
事態はまだまだ収まらないみたいですね。
長期化した場合、9.11後の世界の混乱+農産物の被害+寒冷化に拍車が掛かる。3重苦4重苦にまみれるかもしれません
CNNより
アイスランドの火山噴火、19日以降再び勢い強まる
ロンドン(CNN) 英国の航空管制を行うナショナル・エアー・トラフィック・サービシズ(NATS)は19日、ここ数日落ち着きを見せていたアイスランドの火山噴火が再び勢いを増しているとの情報を発表した。
新たな火山灰雲が1万5000フィート(約4.6キロ)上空まで噴き出しており、英国方面に流れているため、空路への影響が深刻化する恐れがあるという。
この発表に先立ち、EUのカラス運輸担当委員などが20日朝から徐々に飛行を再開するとの計画を発表していた。飛行区域を状況に応じて「全面禁止」「一部緩和」「通常どおり飛行可能」の3つに分ける。
カラス委員は、現在の状況は「持続可能なものではない」としながらも、「火山灰が消えるまでただ待っているわけにはいかない」と述べている。
各国当局や専門家らの間では、安全性に対する見解が分かれている。火山の影響による航空安全基準が確立されていないため、判断が難しいとの指摘もある。
一方、国際航空運送協会(IATA)によると、この火山の影響による航空会社の損失は1日あたり2億ドル以上に及ぶ。また欧州国際空港評議会によると、空港の損失は18日現在、1億3600万ユーロ、影響を受けた旅行者数は680万人に達しており、被害は2001年9月11日の米国同時多発テロを上回る規模だという。
投稿: 寒い春 | 2010年4月20日 (火) 10時42分