国連総会・G20サミット。世界は鳩ポッポにカマっていられない。
鳩ポッポは国連総会での外交デビューを終え、次に舞台を米国を代表する重工業都市、東部ペンシルバニア州のピッツバーグで「G20 主要20カ国経済サミット」を終えた。
その間、日本のテレビメディアでは、国連総会での一般討論演説で、温室効果ガスを2020年までに1990年比25%削減で、条件付きで目指すといった場面で拍手があったとか、嫁の幸が障害者施設で歌を唄ったとか、温室効果ガス削減については「はとやまイニシアティブ」と呼んでくれだとか。まあ本質から外れた娯楽報道番組が続いた。ちょうど保育園の孫がうまく発表会をこなせるかのような。
演説の項目としては、 鳩山首相の国連総会演説要旨
①友愛外交 ②経済危機対応 ③温室効果ガス ④核軍縮 ⑤北朝鮮問題 ⑥アフガン支援 ⑦東アジア共同体 ⑧国連改革
グローバルなメディアでの扱いでは、それほど日本のメディアのような扱いはしていなかったのようだ。東アジア共同体にしてもだ。
それにしても、鳩ポッポって国際的に見ると、暗い印象だね。目がどうしてあんなにトローンとしているのか、暗い印象なんだよね。この点では麻生の方が覇気もあり、明るく、国際舞台では見事だった。只国内問題でチョットね。
そして、ピッツバーグでのG20の前に、会場隣のホテルで、オバマと首脳会談をした。初顔会わせだ。当初会談の時間の約束はどのくらいだったのか分からないが、35分ごろ突然カメラが入ってきて、会議は終了。このときオバマは「(カメラが入ってくることを)予告しないで申し訳なかった」と云っていた。なんたって20ヶ国の首脳と会うのだから忙しい。ほらオバマはこれだけこなしたんだから。
Barack Obama's amazingly consistent smile from Eric Spiegelman on Vimeo.
具体的な課題もなく、ダラダラ話し合う時間はない。早々にオバマの方から切り上げたわけだ。そしてテレビに向かって両者シメの言葉。そして握手。この鳩ポッポ、そのあとすぐにオバマと握手した右手を、右膝の上で擦っていた。彼の癖なのか?こりゃ良くないマナーだね。
オイラ日本人でもカチンと来る思うが。まして黒人の首脳を相手にしてだからね。こういうところから、人間同士の誤解が始まるものだよ。また噂なのだが、親密になるためにお互いニックネームで呼び合うことにした。米国系ではこれが普通なのだが。オバマは「バラク」って云っていいよ。鳩ポッポはユキオは英語圏では発音がし辛いので当初日本ではよく「ユッキー」と呼ばれていから「ユッキーYucky」にしたいと云ったのだが、結局「ユキオ」になったとか。
Yucky:〔俗〕 ひどい, ひどく不快な, すごくまずい.・・・・・・ だからね。
例えば反対にオバマが鳩ポッポに「ワタシノ、ニックネーム ハ、Bakatareダカラ、コレカラ、Bakatareト、ヨンデクレ」と云われても、日本人鳩ポッポとしては云い辛いよね。
ところで、英国ブラウン首相との会談をオバマは設けなかったと訝られている。ある説では今英国が盛んにポンド切り下げ政策に動いていることを、オバマが怒っているとか云われているが、多分そんな問題じゃなく、それ以前からしっかりある問題について動いていたようだ。
こんな重要な問題を日本のマスゴミはほとんど報道しなかった。その時間分で鳩ヨメの唄なんか報道するテレビの劣化は異常だよ。
G20ショック! サミット開幕直前にイラン秘密のクム核施設を 米英仏が暴露
前夜のレセプションも無事に終え、いよいよサミット初日の開幕直前というタイミングで、 オバマ・サルコジ・ブラウンの米仏英三大首脳が 厳しい表情で、予定にはない緊急共同声明を発表。
それは、経済とは一切関係のない、しかし、世界共通の大問題でもある…… 「イランは秘密裡に、核兵器製造目的で第2の地下核施設を開発していた。」 という衝撃の内容であった。
実はその前夜(米国時間で24日木曜深夜)米国では 「サミット開会直前に、オバマが記者会見で "イラン第2の秘密の核施設" を発表し国際会議の公開の席でアフマディネジャド大統領に、 "計画放棄か経済制裁か?"を追求する模様……」 という噂が、ニューヨークタイムズのスクープ記事に端を発して、 時事と政治関連のブログ界で炎上していた。
略
しかし、事態は深刻である。 どのメディアも朝一で、 "Obama Slams Iran"…… "Revelation of Iran's Secret Nuclear Facility" 「オバマの弾劾」「国際社会を欺いたイランの核施設」という ヒステリックなタイトルが数十分おきに書き換えられ、 大上段からの糾弾記事が一面を埋めていた。
しかも、突然の予定変更での共同声明らしく、 現場詰めの記者団は、緊急事態に右往左往。 中継のステージは空白のままで、オバマがなかなか姿を現さない。 20分ほどすったもんだで待ちくたびれた頃に、 オバマ、サルコジ、ブラウンの三役そろい踏み。
各局とも臨時ニュースのジングルが流れて ただ事ではない雰囲気。 登場前のチャンネルをあちこち回してチェックしていた段階では「オバマの単独記者会見」と報じていた局もあったので、 ビッグ3連なっての登場に「これは一大事」と 会場の記者団も全員さらに緊張しているのが伝わる。 声明の内容は、この下に続く本番の記事でお読みいただくとして、 ことの深刻さは、お三方の厳しい表情からも伺えると思う。
ブッシュの時代から、このイランの核兵器開発の疑惑は続いていたわけで、
秘密の核施設計画を把握していた西側諜報
真相暴露の対象となった秘密の核施設は、イランの首都テヘランから南西へ100マイル (約160キロ) 離れた、イスラム教の聖都 Qum/クム市に存在すると言われている。政府高官の消息筋によると、米国の諜報機関ではこの秘密の地下核施設開発計画を(ブッシュ政権の時代から)数年間にわたって追跡調査し知っていたが、内密にしてきたと言う。
しかしながらオバマ大統領は、「核施設にまつわる機密事項が西側の諜報機関に漏洩した事実」にイラン政府が気がついたために「イランが IAEAを懐柔する手段をはばむ意図で」この極秘の諜報内容を国際社会に公開する覚悟を決めた、と伝えられている。
貧民国北朝鮮の核兵器なんてのは、欧米にとって痛くも痒くもない。せいぜい困るのは、中国・韓国・日本・ロシアぐらいで、ドッチミチ長引けさせれば自滅する。しかしイランは違う。こと有事になればEU圏・アラブ圏に影響し、その射程距離にすっぽり入る。油田からの原油代はウハウハ入るし、ましていわば宗教的独裁国家に近い。
先日も長距離・中距離・短距離のミサイル実験をこれ見よがしにおこなった。フランスのサルコジ・英国のブラウン・米国オバマが3人一緒になりステージで、イランに対して、最後通牒のような糾弾をした。
それに対してイランのマムード・アフマディネジャド大統領は、国連総会での演説でも「イランはIAEAの査察官には全面的に協力しており、核兵器開発の疑惑は(欧米側の)捏造/fablication に過ぎない」と、核兵器開発の疑惑を公然と否定していた。特に、木曜に発表した声明では、「国連に出席したイランの使命は、そのような疑惑が『常軌を逸した妄想である』と宣言するためである」とも言及していた。ポスト金豚で通している。
欧米各国では、今回の国連総会・G20サミットの裏舞台はこのイランの核兵器開発の阻止が一番重大な問題だったのだ。オバマ・ブラウン・サルコジそしてドイツのメルケルが手を結んだ。あとは国連を通すか、有志連合でイランの核開発施設を攻撃するか、切羽詰った状況にきていることを思わせる。こうなったら日本は困るんだよね。最悪イラクからの原油が来なくなる恐れもある。怖い怖い!
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