クラシックリゾートとニューリゾート:梅雨入り前の小旅行
5月28・29・30日と、次女家族と中央高速沿いのリゾート地を訪れた。次女の旦那が3日間の休暇をもらえたからだが。木・金・土なのでお客も少なくのんびり、孫をからかいながら大人5人幼児1人乳呑児1人の楽しい旅が出来た。
一日目は、蓼科の東急ホテル泊、二日目は小淵沢にあるリゾナーレ(RISONARE)。どちらも一人一泊朝食夕食込みで1万5千円前後の金額。まさにクラシック調リゾート地とニュータイプリゾート地の比較が出来て面白かった。
ちょっと、話がそれるが、その間29日にあの噂の新興不動産会社:ジョイント・コーポレーションがいよいよ会社更正法による倒産だとか。
以前これらを記事にしたことがある。日本の不動産関連株価がつるべ落としだ:2008年7月19日 (土)
その件を最初に・・・・・・・
新興マンションデベロッパー東証1部上場株式会社ジョイント・コーポレーションなど2社会社更生法の適用を申請負債1680億円
「東京」 東証1部上場の新興マンションデベロッパー、(株)ジョイント・コーポレーション(資本金208億3404万8050円、東京都目黒区目黒2-10-11、代表東海林義信氏、従業員160名)と、(株)ジョイント・レジデンシャル不動産(資本金30億円、同所、代表川島勝文氏、従業員166名)は、5月29日に東京地裁へ会社更生法の適用を申請した。
申請代理人は松嶋英機弁護士(港区赤坂1-12-32、電話03-5562-8500)ほか14名。保全管理人は、新保克芳弁護士(中央区日本橋3-3-9、電話03-3242-1781)が選任されている。
(株)ジョイント・コーポレーションは、1973年(昭和48年)3月に(株)大として設立され、97年4月に旧・(株)ジョイント・コーポレーション(昭和61年9月設立)と合併し、現商号となった。90年代半ばから販売を拡大し、98年に株式を店頭公開。99年に東証2部へ、2001年には東証1部へ上場を果たした。
マンション分譲と不動産流動化事業を手がけ、分譲事業については首都圏を中心にブランド名「アデニウム」シリーズを展開、流動化事業では賃貸マンション、商業施設、オフィスなどを手がけるほか、グループとして不動産の企画・開発のほか、中古物件のバリューアップ、ファンドや投資家への売却も行っていた。
2000年以降は、米投資ファンドと不動産投資信託向けの賃貸マンション供給で合意するほか、外資系証券会社と不動産投資ファンドを設立することで合意するなど業容を拡大、2001年には(株)エルカクエイ(2000年2月会社更生法、現(株)ジョイント・レジデンシャル不動産)の株式を取得して子会社し、2003年3月期の年売上高は約617億4200万円を計上していた。その後もマンションブームに乗りマンション供給が高水準で推移、近年は都心部での土地仕入れは厳しさを増していたものの千葉、埼玉での事業展開を増やし、2008年3月期の年売上高は約997億900万円にまで達していた。
しかし、用地取得に伴う有利子負債が膨らんでいたうえ、2007年後半からはサブプライムローン問題による資金の停滞、資材価格上昇によるマンション価格の高騰、不動産販売市況の悪化など事業環境は厳しさを増し、2008年9月にはオリックスグループから100億円の出資と200億円の融資枠の設定契約も受ける一方、リストラに取り組んでいたが、2009年3月期の年売上高は約704億9400万円にまで低下し約552億5100万円の欠損を計上、今回の措置となった。
負債は、(株)ジョイント・コーポレーションが約1476億円、(株)ジョイント・レジデンシャル不動産が約204億円。2社合計で約1680億円。 上場企業の倒産は、今年に入って17社目で、負債規模はパシフィックホールディングス(株)の約1636億4600万円に次いで4番目の大型倒産となる。
もう兆円だ!京円だ!なんて金額ボケしているので、負債1680億円なんて聞いてもそんなに驚かなくなっていて、マスメディアも以前のような大騒ぎはなかったようだ。それに民放は「アデニウム」分譲マンションのCMでしっかり儲けているので、感謝を込めて大騒ぎしないのがお約束事。ゲンキンなものだ。広告商売のマスメディアは!
この「アデニウム」のリゾートマンションはオイラの地元でも建築中だった。昨年後半にはあのオリックスが増資をして筆頭株主になっていた。これまでの事業は米国系ヘッジファンドの資金が後押しをしていたので、イケイケドンドンでここまでこれたが、昨年9月のリーマンの倒産をきっかけとして、ヘッジファンドが資金を引き上げてしまい、事業資金が続かなくなってしまった。銀行は融資応援はしないし。増資したオリックスだって同じ穴の狢。
オイラの地元には、海岸に面したところ、元西熱海ホテルの場所(大変眺望良し)、駅前の高台に、また隣町の海岸近くに。合計4件の物件が建築中だった。昨年の夏以後ドンドン建築進行がスローになってきて、倒産の噂がさらに大きくなってきていた。以下は昨年9月頃の建築中の写真。
これで、全て建築工事がストップとなり再開の見通しは付かなくなった。市としても、先々固定資産税、都市計画税の増収を見込んでいたのに当分お預けだ。早いところ後釜が決まり工事再開で早々に完成してくれればいいが。ただこの時期売れるかどうか疑問だ。まさに商業建物バブルの崩壊だ。請け負った建設会社も連鎖が始まる。
話は戻るが、まさに90年代のバブル崩壊で各次世代リゾート地も安売り商戦でなければやっていけなくなった。今回滞在した「蓼科東急ホテルリゾート」はまさにバブル期の開発。娘達が小さい頃、家族スキーで訪れた。東急系の割引券を使って。ここの呼び物は各室がメゾネットスタイルで設計されている。寝ぼけると階段から落ちる可能性はあるが。まさに従来のイメージの高級リゾート地。「都会の喧騒から離れて、静かに時を過ごす。」ただ今となると少しオイラ達には少し物足りないようなクラシック調リゾートだった。もうそれだけでは満足しない時代になっているのだろう。
館内は黒ずんだ木部を楽しめるクラシック調。子供連れは少なかった。自然庭園が広く、近くには白樺湖、車山を控えている。ここらも昔家族スキーでよく行った。今回は翌日、車山のリフトで山頂から下界を眺めることが出来た。夕食はフレンチを選んだが、例によって料理の能書き口上の割りには、メインディッシュは大したことがなかった。食材をかなりケチっているような感じ。まあ料金が安いのでこの程度でも文句はいえないかもしれない。
次の日は、中央高速の小淵沢インターチェンジから降りてすぐの「リゾナーレ」リゾート。ここも2年前同じメンバーで滞在した。行く途中で八ヶ岳倶楽部という俳優柳生博のお店で昼食をとった。味はまあまあ、値段は2・3割高い印象だが、女どもは好きなんだよね、こういうところが。本人がたまたまいて一緒に記念写真。オイラのほうがかっこいいと思うのだが。
印象として、自然の中のアーバン(都市型)リゾートとでもいうのか。ヨーロッパ調の景観の中、商店街(ショッピング街)が続き、1階奥と上階2層が各客室になっている。その他集中客室も設けられている。波を発生させる温水プール施設、露天風呂付き浴場、ウェディング施設、コンベンションルーム、イベントホール、館内用無料自転車(孫特訓の成果披露)等々。国内としては大型リゾートの一つに入るだろう。平日泊なのにレストランには結構宿泊客が集まっていた。どこから湧いて来るのだろう?といったところ。
夕食はメインディッシュ以外はビッフェスタイルで盛り沢山。シャンパンとワインを注文した(これ別途)。朝食はもちろんビュッフェスタイル。両方ともタップリ食べ大満足をした。食後はここの小イベントホールでピアノとベースのジャズ演奏を楽しんだ(無料)。ここは、以前NHKのSONGSの番組で竹内まりやがピアノの弾き語りをしたところ。
オイラたちとしては、このニュースタイルリゾートの方に軍配を上げた。ポーターの女性が夕食のときにはウェイトレスに早変わり。しっかり効率的に働いて(働かされて)いる。皆笑顔で印象が良かった。しっかり訓練をされている。
ただここに軒を並べているお店(モール)はどれほどの売り上げがあるのか、この不景気の中少し心配をした。
この近くにはもう一つお楽しみがある。八ヶ岳リゾートアウトレットのモールだ。
八ヶ岳リゾートアウトレットは“自然調和型”のエコロジカル・モールです。
今はやりの大型アウトレット・モール。各ブランドのお店が軒を連ねる。オイラ買うものはないが、記念に大安売りの革靴(1995円)を買った。どうなんだろう、こういうお店果たしてずっとやっていけるのだろうか。買い物袋を持っているのも少なかったようだ。
まあ、それにしても中央高速道路沿いには、広大な準平地が多いのでこのような大敷地を使った理想的なリゾート開発が出来る利点がある。客も名古屋圏、関西圏、関東圏からこの高速一本だし大変交通の便がいい。
帰りはそのまま御殿場に出て、「GOTENBA プレミアム アウトレット」を覗こうかとういことになったのだが、遠く離れた駐車場しか空きがなかったので、面倒くさいからやめた。もう数回いっているし、これといって買うものもないし。ここも人は沢山きているのだが、高級ブランド品を抱えているのは極少数、ほとんどがウォッチングが多そうだった。犬をつれての散歩も多い。こういう人ってほとんど何も買わないのが定説。
さあ、家族サービスをこれで終えて、明日からセブ島にダイビング旅行に行ってきます。ポン友男同士の3人旅。もちろんダイビングは陸上ではなく海中です。円高だし燃料サーチャージ代も大幅に下がったし。青い海の中で、黄色いオトト、赤いオトト、ツバメウオ、シャークたちに会ってきまーす。
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コメント
ジョイント・コーポレーションの場合の倒産は会社更生法の申請と認可でした。それが5月29日。一般に会社更生法の場合申請から認可まで、1年ぐらいかかるとか。民事再生法の場合には、5ヶ月ぐらいらしい。
と言うことは、この会社は少なくても昨年夏ごろ申請か申請の準備をしていたことになる。
このサイトを参考にしたのだが。
http://r25.jp/b/honshi/a/ranking_review_details/id/110000006472?vos=nr25nn0000001
そうすると今年2008年3月期決算報告(5月19日付)から急速に悪化したらしい。
http://www.channelj.co.jp/kaisha/joint5/index.html
誰か解説をしてください。
投稿: 陳湖臭 | 2009年6月 1日 (月) 17時19分