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2009年6月19日 (金)

まるで推理小説のような:それはキアッソの駅から始まった。

推理小説や推理映画の冒頭シーンにこんなのがよくあるが。

http://www.asyura2.com/09/kokusai4/msg/297.html

イタリア財務警察は、総額1340億ドル(約13兆円)相当の米国債をイタリアからスイスに持ち出そうとした日本人2人の身柄を拘束し、検察当局に送致したと発表した。

今月3日、イタリアからスイス側に入ったキアッソの駅に停車中の電車内にいた2人の所持品を検査。二重底になっていたカバンの底から額面5億ドル(500億円)の米国債249枚などが見つかった ものである。

この事件は、イタリアの新聞では、「日本から埋蔵金が贈られてきた!」と大きく取り上げられているというのに、不思議なことに日本のマスコミ ではまったく取り上げられていないことを考えると、政府筋からの強い規制もしくは自粛 要請を受けているのではないかと勘ぐりたくなってくる。

この事件がなんとも奇妙なのは、所持していた債券一枚が500億円という途方もない額面で、その総計金額が13兆円という中堅国の国家予算規模である ということである。それに債券の中にケネディ大統領時代に発行された40年も前のケネディー債が含まれていた点も奇妙な点である。

そして11日になって、やっとまず朝日新聞、14日には各新聞が取り上げ始めた。

奇つ怪な事件米国債13兆円持ち出し? 伊で邦人2人拘束

【ローマ=南島信也】イタリア財務警察は、総額1340億ドル(約13兆円)相当の米国債をイタリアからスイスに持ち出そうとした日本人2人の身柄を拘束し、検察当局に身柄を送致したと発表した。在ミラノ総領事館が日本人かどうかを含め確認を急いでいる。  

財務警察は今月3日、イタリアからスイス側に入ったキアッソの駅に停車中の電車内にいた2人の所持品を検査。二重底になっていたカバンの底から額面5億ドルの米国債249枚などが見つかった。  

2人は持ち出しを申告しておらず、債券が本物の場合には額面の約40%が罰金として科せられる可能性があるという。ただ、債券が巨額なため財務警察は偽造の疑いもあるとみて調べている。

偽造債券所持、邦人と確認 弁護士身元保証で既に釈放

【ローマ18日共同】日本旅券を持つ2人がイタリアからスイスに持ち出そうとした偽造を含む1340億ドル(約13兆円)相当の米債券をイタリア当局に押収された事件で、在ミラノ日本総領事館は18日、2人が日本人であることを確認した。

2人は一時拘束されたものの、イタリア人弁護士が身元を保証したため既に釈放されたという。 捜査当局は1日、北部キアッソの駅で2人を拘束、事情聴取したが、その日のうちに釈放した。

債券の多くが偽造であることが判明しており、当局は入手経路やスイスに持ち込もうとした動機などの捜査を続けている。 

2人は60代と50代の男性で列車でスイスのチューリヒに向かっていた。2人の現在の所在についてはイタリア当局からの説明はなく、同総領事館は確認できていない。 

押収された債券は印刷が粗雑だったほか、一部債券は米国で発行されていない額面であるなど、詐欺の見せ金などのために使うにしてはつくりが稚拙で、当局も何のためにつくったのか首をかしげている状態だ。

どうも訳の解らない事件だ。ここまで来るとオイラの能力・インテリジェンスを超えてしまうので、お助けを勝手に借りる。陰謀説のような。

奇つ怪な事件:一見すると、単なる偽債券所持事件に過ぎなかったように読めるこの記事も、注意して読むと、そんな簡単のものでないことが分かる。

持ち込んだ債券のうち米国債249枚の内「その大半が偽造されたものであったことが分かった」と記されているが、この記事を裏返せば、3分の1近く、つまり 20~30%前後は本物であった可能性が大きいということになってくる。 

それに、ケネディー債については米証券取引委員会(SEC)にも調査を依頼しているところを見ると、本物の可能性が大き そうである。となると、13兆円のうち、3兆円~4兆円は本物の債券ということになってくる。こんな大金を一個人が持ち歩くものだろうか。 

小さな国の国家予算に該当するこんな大金を所持している人間が、日本にいるのだろうか? だいたいそんな人物が誰であるか、名前も明らかにされずにいること 自体が異常である。報道されているように単純な詐欺事件であるなら、イタリアの警察当局に問い合わせればすぐに分かるはずである。 

こうした疑問点がまったく記されていないようでは、朝日新聞の記者は、記者としての情報収集、裏付け調査をまったく果たしていないといわれても致し方あるまい。 どうみても、意図的に流された情報を鵜呑みにしてそのまま書いたとしか思えない記事である。 

現に、スイスに住むある日本人は、スイスの友人が今回の事件について次のようなことを教えてくれた、とブログに書いている。 「偽物であれば、知らならい人から郵送してもらう。もし発覚しても、こんな差出人は知らない、一方的に送られてきた、などいくらでもトボけることができる。本物であれば、絶対に肌身離さず持ち込む。 また、スイスは世界一の金融機関を誇り、偽物であれば、持ち込んだあと発覚する可能性のほうが高い。だから通常、偽物の債権はスイスに持ち込まない」 どうやら裏で、相当の大物が蠢(うごめい)いているようである。

次ぎに掲載するイタリアのアジアニュース(AsiaNews)というブログを読むと、 オバマ大統領がアメリカの不良資産救済プログラム(TARP)に準備した7000億ドルの残り 1345億ドル (13兆円)とイタリアで押収された債券の額が奇妙に符合する点についてふれている。つまり、アメリカの要請で日本から秘密裏に持ち出された債券ではないかというわけである。 

郵貯、簡保の資金がすでに米国に流れ、米国債の購入に使われてきたことはこれまでにも言及してきているが、今回の事件は、この日本郵政保有の米国債を、不良資産救済プログラム(TARP)のために、再び米国に提供しようとしたものではないか? と勘ぐりたくなってくる。 

逮捕された男が短期間で無罪放免で釈放された裏には、日本政府やアメリカ政府の裏工作があったのではなかろうか。先に記したように、尋常ならざる所持金額と、記事の最後の一文、「日本の預かり証も含まれていた」を読むと、釈放されて二人が日本の財務省と関わりがある人物である可能性は否定できないように思われる。 

日本という表記の裏には日本政府、あるいは財務省という意味が隠されていることは、自明である。おそらく記者はそこまで書くことが許されなかったために、日本などという曖昧(あいまい)な言葉を使わざるを得なかったに違いない。それにしてもなんとも奇っ怪な事件である。 

いずれにしろ、いつかこの奇っ怪な事件の真相は明るみに出るときが来るはずである。「AsiaNews」の記事を転載しておいた 。時間がないので日本語訳はつけられなかったが、詳細を知りたい方は辞書を片手に読まれたらいかがだろうか。

日本の場合、日本人が海外で事件を起こしたら、国内法で捜査できることになっている。当然警察・検察も動くはずだが、音沙汰がない。

続々々)1345億ドル、メディアが動き始めた:

イヨイヨ、メディアは無視できなくなってきたようなーー、 NHKの内容はさておき、ブルームバーグの指摘は考えさせられる、本物でも偽物でも今後のしこりとなる、 本物と認めた場合は言わずもがなだが、 問題は米国の発行済み国債の管理、 『カール・デニンジャー氏は「米国が財政赤字穴埋めのためにこっそりと、例えば日本を対象に過去10-20年間、国債を発行していた」可能性を指摘する、』 これは初耳、ひょっとして無尽蔵に発行していたりして、

又、与謝野大臣は、これが偽物なら、あるいは上記の仮説の説明として、 『事件の真相が明らかになるにつれ、同相は日本が保有する6860億ドルの米国債に関する説明を求められる可能性がある。』

日本には本当に6860億ドルの米国債があるのか、はたまたひょっとして秘密裏に買わされた別枠の米国債が存在するのか、以前、電子化以降の米国債証券は米国にある、なんてうわさも聞いたことがあるしーー、

思わぬところから明るみに出始めた今回の米国債問題、 事態は収束するどころか、捜査がこれから進められるなど益々進展するとなると、日米財務大臣は今後どのような幕引きを考えているのだろうか、

昨夜のNHKの9時からのニュースでは、この件が取り上げられていた。

注:英語の同時通訳が入っているので、英語の苦手な人は、左スピーカーを大きくして聴いてください。

さあこれからどのように進展して行くのか。または闇に葬られるのか。

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