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2009年5月19日 (火)

世界恐慌:超金余りはなぜ起きたのか?~カリスマ指導者たちの誤算・・今ここ

新型インフルエンザが、とうとう日本でもどんどん広がり始めたね。連日マスメディアはこの情報で溢れている。4日前の発表では。

(CNN) 世界保健機関(WHO)は15日、新型インフルエンザ(H1N1型)の感染者が日本時間同日午後3時現在、世界35カ国・地域で計7520人になったと発表した。 感染者最多は米国の4298人、次いでメキシコが2446人と、この2カ国で全体の9割を占めている。

この発表では、まだ日本は4人となっていたが、現在163人の感染者発表がされている。やっぱり以前の記事で書いたように、非マスク・ハグハグ・チュッチュの国は凄い勢いで広がっている。多分実態は、発表数字の10~100倍の感染者であろう。米国では、弱毒性なので、先に罹った方が勝ちとインフルパーティー開催なんてのもあるらしい。さすが冒険者が多い。バカも多い。まあ、一つの方法でもあるが、?が付く。

だが、確率は低いが、おっかない可能性も発表されている。

[ジュネーブ 18日 ロイター] 世界保健機関(WHO)は18日、新型インフルエンザ(H1N1型)について、人から人への感染が世界中で急速に拡大し続ける公算が大きいとの見方を示した。  

マーガレット・チャンWHO事務局長は年次総会で、新型インフルエンザがH5N1型鳥インフルエンザウイルスと混合した場合、大きなリスクにつながる可能性があると指摘。

新型インフルエンザの感染拡大により、鳥インフルエンザウイルスがどのように変異するかは誰にも予想できない、と語った。  また、HIV/エイズや肺炎の患者にとってリスクとなる可能性や、混雑したスラム街などでの感染リスクを指摘した。

さて、本題のHNKスペシャル 「マネー資本主義 第2回 」だが。

「 超金余りはなぜ起きたのか?~カリスマ指導者たちの誤算~」            (2009年5月17日(日) 午後9時00分~9時54分総合テレビ )

空前の規模で世界を襲った今回の金融危機。その原因は膨大なマネーが世界に溢れ、無謀な投資を可能にしたことだとされる。この「超・金余り」をもたらしたと今、厳しく批判されているのがアメリカの政策だ。

グリーンスパン前FRB議長(連邦準備制度理事会 中央銀行総裁に相当)や、ルービン元財務長官らカリスマ的指導者を擁し、世界の金融界をリードし続けたアメリカの金融当局。彼らの政策の何が問題だったのか?それはどのように決定されたのか?政府中枢の意志決定の過程を、関係者の証言で検証する。 

また、今回はドキュメンタリー部分に加え、オリジナルドラマを交えて番組は進行する。西岡徳馬さん、富田靖子さん、金子貴俊さんらが出演、大金を拾った主婦が巻き起こす事件のドラマと、世界の金余りの謎を解き明かすリポートが絡み合いながら、このたびの金融危機と日本人との意外な関わりを明らかにしていく。

番組は日本国内である雑木林から、3000万円の現金の入ったバックが見つかった。それを見つけたのは主婦。番組の流れの中で合間合間に取り調べ室でのその主婦と刑事との会話が挿入される。その主婦の苗字が、渡辺=Mrs.Watanabe 名がみどり=グリーン スパン を暗示させる運びになっている。

オイラも今回の金融危機については、このブログのカテゴリー「バブル崩壊」で様々語ってきた。これをクリックすると http://yoiotoko.way-nifty.com/blog/cat20021617/index.html

この中で、世界恐慌・世界は富豪投資家たちの詐欺金融に嵌っていた?・・・今ここ:2008年12月 3日 (水) に詳しく書いてある。

プロローグ

かつて、金融経済の指揮者(マエストロフ)と云われたアラン・グリーンスパンFEB前議長(1987年~2006年)に焦点を当てた。昨年(2008年10月)米国議会の公聴会が開かれた時の模様が出た。それも今回の金融危機を招いた張本人として。

Q:「あなたの考え方が間違っていたのではないですか?」

A:「確かに私はショックを受けています」

Q:「あなたの自由主義的な考えが行過ぎ、判断を誤ったのではないですか?」

A:「そうかもしれません。欠陥があったと思います」

グリンスパーンの引き起こした政策、それは空前の金余りを引き起こしたこと。莫大なマネーを溢れさせ、極限まで膨らんだバブルを放置したということ。「誰に責任があるかといえば、それはグリーンスパンでしょう」

ポール・グルーマン教授「彼は事前に警告があったにもかかわらず、なにも対策をとろうとしなかったのです」

なぜ、危機を防げなかったのか。証言から分かったことは、巨大マネーに翻弄されたカリスマ指導者達の姿でした。

元FRB理事「我々の手に負えない事態が起き、多大な犠牲を強いられたのです」

元FRB理事「これまでの金融の原則がつうじないが起きていました」

謎=コナンドラム=Conundrum

本編

なぜマネーは制御できないほど膨れ上がってしまったのか。米国の政策について検証する。実体経済をはるかに超える空前の金余り、どれだけのマネーが出回ったのか。取引にいくらマネーを使ったのかを計算すると、2008年の時点でのデリバティブ取引残高はなんと700兆ドル、日本円で7京円となる。7万兆円ということだ。これが米国の政策で引き起こされたと云われている。

先進国ではこの十年で、マネーサプライ(貨幣供給量)は2倍に増えた(約10兆ドルから20兆ドル以上)。中でもマネーが怒涛のように流れたのは米国の住宅でした。例えとしてアリゾナ州フェニックスでの住宅バブルと崩壊の事例を取り上げた。

元住宅ローン会社役員「ウォール街の金融機関はすべてのローンを買い取ってくれました。だから皆ますますリスクの高い貸付を行なうようになったのです。ウォール街にローン債権を送り続ければ決まった値段で買ってくれました」

貸し倒れの危険性(リスク)を一切考えない金融機関の暴走。それはリスクというボールをパスし続けるゲームのようなものでした。住宅ローン会社はローンの債権を投資銀行に売却し、貸し倒れのリスクから逃れます。投資銀行は購入した債券を高利回りの金融商品に作り変えます。金融商品に生まれ変わったローン債権は、こんどは他の金融機関や投資家に販売されます。超金余りの時代、有利な金融商品には、世界中の投資家が殺到しました。分割されるごとにリスクは見えにくくなり、世界中に拡散していきました。そしてついにリスクで膨れ上がったボールは破裂したのです。

グリーンスパンはFRB連邦準備制度理事会の議長を2006年まで18年努めた。みごとな金利操作で相次ぐ危機を乗り越えてきました。例えば就任直後1987年のブラックマンデー、史上最大の株価の下落に対して、ただちに対応金利を引き下げ、市場の動揺を静めました。

1998年、大手ヘッジファンド「LTCM」の破産でも、金利を3回に渡って下げ、それによりマネーの供給がされ、景気後退が食い止められた。市場への介入は最小限に留め、ひとたび危機になれば、大胆に動くのがグリーンスパン流でした。

H.ファンド、ジョン・テイラー会長「グリーンスパンの存在は政府の金融政策そのものでした。投資家は彼が景気を良くしたいと思えば、実際そうなると信じていたのです。グリーンスパンはとても大きな影響力を持っていました」

グリースパンの経歴:詳しくは省略するが、彼は元々音楽バンドのマネージャーから経営コンサルタントに変身した人物だそうだ。26歳の時ある作家と運命的な出会いをした。その名はアイン・ランド。彼女は聖書の次に米国人に影響を与えたとも云われていた程の作家だった。革命直後のソ連から逃れてきた人物で、「政府の役割は治安と国防などに限定すべき」だと主張していました。「理想的な政治経済システムは、自由放任の資本主義である」「それは人間が搾取するものと、されるものや、主人と奴隷ではなく、互いの利益の為に、自由で自発的な取引を行なうシステムである」

市場への介入は最小限に留めるというグリーンスパンの姿勢は、このランドの思想を色濃く反映したものでした。

グリーンスパン曰く「私はある強い政治哲学を持っています。市場にまかせればうまくいき、市場が民主主義に貢献するという考えです。そう信じるのはイデオロギーからというよりも、自由主義が世界経済にとって、最も効率的な政策だと信じるからです。」

しかし人々から賞賛されていたこの自由放任主義こそが、・・・今回の危機に繫がって行きます。

発端は2000年、米国はIT関連株の急落に直面します。グリーンスパンは段階的に金利を大幅に引き下げ2002年には1%まで下げたのに。・・・問題は異例の低金利を長らく放置したことで、お金が借り易くなり企業や個人は借金に走りました。なぜグリーンスパンは低金利を放置するのか。

元財務次官ジョン・テイラー「当時の経済状況を考えれば、金利は低すぎたと思います。金融を緩和しすぎたため、金があり余り、景気が過熱しました。それが住宅バブルに繫がったのです」

低金利が続くとともに、住宅ローンの金利も下がり、市場が加熱し始めます。しかしその評価をグリーンスパンは過小評価していました。

グリーンスパン「住宅価格は全国的なバブルにはならないでしょう。一部の地域のフロス(小さな泡)にとどまります。」

さらに、金融機関が危険な金融商品を販売しているという警告も、もたらされました。しかし規制しようとはしませんでした。

グリーンスパン「金融商品の発達と規制緩和のおかげで、あらゆる人々への融資が可能になりました。そのため、多くの家庭が住宅を購入できるようになったのです。」

グリーンスパンが動かないから市場は健全だ。投資家は安心してマネーゲームにのめり込んで行きました。

元FRB調査統計局長マイケル・プレル「グリーンスパンの姿勢は次第に投資家の心理を変えていきました。モラルハザードが広がっていったのです。グリーンスパンは魔法の力を持っていると市場は信じるようになったのです。」

その1

番組後半は、財務長官だったルービンの「強いドル」の口先介入から始まったドル高政策と、グリーンスパンの短期金利政策が空回りを始め、短期金利をいくら上げても、本来それに応じて高くなるはずの長期金利が上がらない。当時日本でもそれが話題になっていた。それがグリーンスパンの謎=コナンドラム=Conundrum だった。

ちょうどそのころ日本は、ゼロ金利政策で、預金金利も最低水準。その利益分が金融機関への不良債権の削減にも使われていた。現在でも続いている。そして思うように企業も個人も金を借りてくれない。これらのお金が円キャリーとして、安い金利の日本の金を借りて米国や世界中の投資家がその金を基にレバレッジ投資をしていた。

番組では、「Mrs.Watanabe」とあだ名が付いた、主婦層のFX投資の模様も取り入れていた。しかしこの分の金額は量としてはそれほどでもなく、ちょっと大袈裟な挿入のような気がする。話題としては面白いが。彼女たち、昨年のお盆あけごろには、大損害を被っているはず。これも取り上げてほしかったね。笑ってやりたい。

ともかく、今回はグリーンスパン・ルービンについてかなり分かり易く説明がされていた。あとサマーズがいるが、彼は現在現役だし、NHKも遠慮したみたいな気がする。

ただ最後に、責任は金を供給した我々日本等にもあるような表現を強くしたが、散々、米国の金融界は金融工学を使った最先端だ、バスに乗り遅れてはいけない、米国ほどしっかりした金融の検査体制万全な国はない等、NHKでも解説者が、のたまわっていたが、その口で言われたくないね。あのころ米国金融を褒めたたえていた日本の経済・金融専門家は、単なるコバンザメだったことが判明した今日ですな。

グローバル・スタンダードのスローガンで世界中を巻き込んでいった米国・英国の罪は大きい。オイラは今から思えば、壮大な詐欺金融であり、ねずみ講の一種だったとも考えられると思っている。国家的だから罰することもできない。

また、特定のリーダー(カリスマ)をやがて疑いもなく信じていってしまう習性は、一神教の世界に多い。どんな人間でもその人生で最大に花開くのは1度か2度。あとはそれに甘えて自分は偉大だと自己錯覚を起す。そして信じて従う人々はやがて奈落の底に引き落とされる。今回は世界中が奈落の底に。

18年のグリーンスパンの在任は長すぎた。ころころ変わる日本のほうがいいかもしれない。嫉妬にすぐ溢れる日本人の世界では、米国の企業のトップ連のように限りない報酬(例えば年収数十億円)を受け取るようなことが起これば、すぐ妬みで潰しにかかるからこのようなことは起きない、許さない。限りなく平均を目指そうとする日本の方がいいのかもしれない。

最後に、現金3000万円バッグの件。その主婦がFXで儲けた金の税金を払い忘れ、または払うのがバカバカしくなって、それを拾ったことにして助かろうと一種のマネーロンダリングを企てたという落ち。

だけど取得物の現金は、持ち主が現れない限り、自分の物になるが、宝くじじゃないからしっかり所得税はかかると思うが。FXでの脱税で莫大な追徴金と取得物での所得税。普通無理があるお話。こんな挿入はしないで、もっと別の関連を挿入したらどうなんだい。その部分だけでも延べ10分ぐらいあったよ。なんかこのドラマは不自然に感じた。(このビデオは、ドラマの部分は省いているようだ)

まさか、米国に気まずい「とある部分」を削って、この時間調整でこのドラマを挿入したんじゃないのか?米国を怒らせると怖いからね。・・・・これオイラの妄想だからね。

その2

その3

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コメント

ドラマの結末について。
とある主婦の欲望と詐欺的金融界の欲望を同列にしてしまうことに、無理がありますな。ここまで云われると腹が立ちますな。

あとグリーンスパンの「謎」について、本当に側近たちは解明不可能だったのか。側近たちは「嘘つき村の住人」だったのではないのか?

金の流れは十分に調べられたはず。ただこんな大火事になるとは思わなかったというのが本音ではないのか。

投資銀行もウシウシ儲かるねと、その現状に乗っていたのは事実でしょう。財務長官ポールソンだってゴールドマンサックスの元GEO。年収数十億円のが当たり前。

投資銀行寄りの政策をするのは常識というものだ。その辺はNHKも突っ込めないだろうだ。

米国英国が悪い>>>>>>>日本も悪い>>>>>この主婦も悪いだろう。味噌と糞を一緒にしないでよ。

投稿: 陳胡臭 | 2009年5月20日 (水) 09時37分

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